ゆうべはアイロンをかけながら、アカデミー賞の最後の大きな賞だけちょこっと見てました。見た?
泣けた。
なにこのスーパーボウルの最後の1分でカムバック逆転大勝利みたいな展開は。
わたし『Moonlight』 はまだ見てないんだけど、最後の作品賞アナウンスを見て、これだけ黒人監督やキャストの映画がノミネートされててもやっぱり最後は『La La Land』かー、まあほんとうに素敵な映画ではあったけどね、と思って洗面所に行って帰ってきたら、画面がたいへんなことになっていた。
「Moonlight が受賞したんだ。ちょっと待ってくれ、すまなかった。手違いがあったんだ。Moonlight!勝ったのは君たちだよ!本当に冗談じゃないんだ、こっちに(舞台に)あがって来てくれ。ほら、『Moonlight』、作品賞!」
とウォーレンの手から本物のチケットをひったくって会場に向けてみせ、あの大混乱の舞台を仕切って、
「これ(トロフィー)を『Moonlight』の友人たちに手渡せるのをほんとに嬉しく思うよ」
と言ってのけた『La La Land』のプロデューサー、ジョーダン・ホロヴィッツに惚れた。
かっこええ。
本当に仕事ができる人っていうのはこういう人のことをいうんだよね。
主演女優賞を受賞したエマ・ストーンのインタビューもカッコ良かった。
エマちゃんは本当にアメリカンガールの一番素敵なところのエッセンスみたいな女優さんだとおもう。
ものすごく大げさな最上級の言葉を連発しても、カスワードを使っても、下品にならなくて、才気煥発でアタマの回転が尋常でないほど速く、まったく陰がないのに単純ではなく、スーパーに洗練されていて、感情の振り幅がとっても大きく、しかも理知的にコントロールされている。
ヨーロッパの女優さんも素敵だけど、こういうカラッとした爆発的なエネルギーはアメリカンガールならでは、だとおもう。
恵まれた場所で、心ゆたかな両親にしっかりしつけられて育った感じ。
ディズニー映画の主人公(『ズートピア』のうさぎちゃんとか)をそのまま人間にしたみたいなキャラクター。
来月、いろいろ一段落したらまっさきに『Moonlight』見なくてはーー。
ところで、ずっと楽しみにしていた遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督渾身の『Silence』、なんとシアトルでは2週間くらいで上映が終わってしまったらしく、先々週くらいに探したらもうどこでもやってなかった。オスカーも小さな賞にノミネートされたほかはスルーだったし…。
公開時期が悪かったんでしょうか。 そういうめぐり合わせってあるよね。
しかたがないからDVDになるのを待とう。
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