ロードトリップ5日目。
ザイオン国立公園ですごした最後の午後。
まだ行っていなかったKolob Terrace (コロブ・テラス)に行くことにしました。
ザイオン国立公園の正面入口から車で40分ほど。
公園の外周をまわりこむようにして、ヴァージンという小さな町の手前で山へ向かう道へ入ります。
山の中だし、舗装されているのか、うちのプリウスCちゃんが登れるような道なのか心配だったのでザイオンのビジターセンターで聞いてみたら完全舗装とのこと。安心して向かいました。(ワシントン州のハイキングルートへの道は、最後の1マイルが完全無舗装の穴ぼこだらけで、ぬかるんでいると4WDでないと無理なうえに崖スレスレだったりする恐怖のロードが多いので、けっこうトラウマになっています)
行ってみたら、穴ぼこ一つあいてないピカピカで快適な道でした。うちの近くの道のほうがよほどデコボコしている。
この道は、国立公園の敷地を出たり入ったりします。
敷地の外は当然私有地で、映画に出てくるような、のどかで美しい牧場がいくつもありました。
岩山はもうさんざん見ているのに、それでもまた新しい景色に目が驚きっぱなしです。
ここは公園内ともコロブ峡谷ともまた違う、ワイルドで広々した景色が広がっていて、なにより人がほとんどいないのが素晴らしかった。
頑張るプリちゃん。ぎょろ目がかわいい。
このあと、旅の後半もプリちゃんはいろいろな苦難を乗り越えました……。えらい。
わたしの体力がそろそろ限界に来ていたので、トレイルは歩かず、 ウェブのガイドにあった(このガイドはとても詳細で役立ちました)ほとんど歩かなくてもよさそうな「Hoodoo City」(フードゥー・シティ)というスポットに行ってみました。
道端のパーキングスポットに車を停めてゆるい崖を少し下りたところが、広い渓谷を見晴らす高台になっています。
ここにもバフン的な物体が。
ここで、マーケットのデリで買ってきたサラダとサンドイッチと果物で遅いランチ。
スプリングデールの食料品店のデリのチキンサラダ。なかなかおいしかったです。
このようなダイニングスペース。2時間くらいいたけれど、誰も来なかった。
頭上ではからすが風に乗ってのんびり遊んでいました。
中央に見えている塚山のようなのが「フードゥー・シティ」。蜂の巣のようなかたちの奇妙な岩がいくつも集まっているところ。
ウィキ先生によると「段丘礫層(土柱礫層)が風雨により侵食され柱状になったもの」を「フードゥー」と呼ぶそうです。日本語では「土柱」。
ザイオンからそれほど遠くないブライスキャニオン国立公園には、まるで東南アジアの神殿のようなフードゥーがたくさんあるそうです。
フードゥーはごはんを食べた高台から10分ほどの場所ですが、わたしはほんとに疲れてて、フードゥーのところまで下ってからまた登ってくる意欲がわかなかったので、不思議な絶景を見ながらちびちびとお昼を食べつつ、靴を脱いでお座敷のようにほのぼのくつろいでおりました。
青年はまたとっとと走っていって、「フードゥー」のひとつに登ってきました。
帰りは夕方、日が傾いて、赤い砂岩がさらに赤く、火星のような景色に。
帰りの道。ところどころのトレイルヘッドに車が2、3台停まっているほかは、ほとんど人の姿を見かけないという、車で来たのにまるでバックパックハイキングで荒野のまんなかに行ったような静けさが味わえる贅沢コースでした。
このコロブ・テラスへの道の入り口付近に、いわゆる「グランピング」のテントサイトがあった。おいくらかしら、とぐぐってみたら、朝食つき1泊270ドル〜550ドル。思ったほど高くないのは、コロナ禍中だからかな(普段はこの倍という話も)。とはいえ、うちの予算とは今のところ折り合いませんが。
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