グランドキャニオンでの宿泊は、公園内のMaswik Lodgeというホテル。
公園内には5軒か6軒くらい(ロッジという名の)ホテルがあるのですが(すべて民営)、ここだけが旅行の1週間前に奇跡的に空いていました。
ベッドサイドのラバちゃんランプがかわいい。内装は控えめで落ち着いててよかったです。
ラバちゃんに寄り添っているのは、白金マダムMちゃんから、ニューヨークの旅でいただいた(というか強奪した)サイトウさん。目が光ります。旅のおともです。
部屋は広いし、静かで、快適でした。ベッドも寝心地よかった。ここではかなりぐっすり眠れました。
バスルームも広くて、なんとなく米軍用のホテルみたいだった。(うちの元夫は米国海軍の所属だったので、結婚していたころはよく米軍用ホテルに泊まった。東京のもハワイのも、快適なのだけどなにか居丈高で殺風景なところがある建物でした)。窓の外は松林。
しかしひとつだけ失望したのは、コーヒーメ―カーも、ケトルも部屋になかったこと。
コロナ禍対策のために、メモパッドや紙コップを撤去しました、と書いてあったけど、コーヒーメーカー撤去の意味がわかりません。
フロントに(病人カードを出して、薬をのむためにお湯が必要だといって)食い下がってみたけど、まとめてしまい込んであるそうで出してくれませんでした。
寝る前にあたたかいハーブティーをぜひとも飲みたかったので、しかたなく、青年に保温ポットを持ってフロントのある棟のフードコートまでお湯をもらいに行ってもらいました。
2日目のおひる。公園の外の空港近くまで行ったので、ウェンディーズのサラダ。
これが異常なほどおいしかった。ペカンナッツ、ロメインレタス、青りんご、クランベリー、ブルーチーズのくみあわせ。あまりにおいしかったので翌日も別の場所でリピートしました。
国立公園内やその近郊で格別においしいものを食べようというのは、間違いです、たぶん。
公園内にはホテル(民営)が5軒か6軒あり、有名人が泊まったという偉そうなホテルに雰囲気のよいファインダイニングもあるのだけど、レビューは散々。「世界各国から人が集まるのに、サウス・リムには何ひとつ美味しいものがないとは何たることか!」と書いてる人もいました。うんうん、わかるよー。
ホテルがかたまって建っているあたりは、「ビレッジ」といわれてて、ホテルだけじゃなく、スーパーマーケット、診療所、郵便局、消防署、銀行(CHASE)、学校もあります。
到着した最初の晩は、ホテルのフロントデスクの奥にあるフードコートで食事をしました。
わたしはアルフレードソースのパスタ、青年はブリトー。各10ドルくらい。
パスタは茹ですぎでソースはおどろくほど味がなかった。
食べものもインテリアも高校のカフェテリアみたいだったけど、スタッフはみんなとても親切でフレンドリーで感じがよかったです。
パスタとブリトーをサーブしてくれたお兄さんは、「生まれも育ちもここ(ビレッジ)なんだ」と言ってました。ビレッジには公園内で働いている職員の住宅街もあって、幼稚園から高校までの学校もあるのです。
高校は学年、全部で何人いたの?と聞くと、16人だって。
「ポール・マッカトニーに会ったこともあるよ」と自慢してました。
グランドキャニオンで育つってどんなでしょうね。わたしが母だったら、子どもが崖から落ちないかどうか心配で仕事が手につかないかもしれない。
ビレッジの真ん中にあるマーケットに行ってみてびっくりしました。でかい!!
ふつうの大型スーパーとおなじサイズでした。
キャンプ場もあるし、住人もいるので、まあ当然なのかもしれないですが、シアトルのうちの近所の大型スーパーFredMeyerよりも品揃えがよいくらいのスーパーでした。
お値段はさすがに山の中だからお高めではあるけれど、めちゃくちゃに高いというほどでもない。
冷凍食品の棚もこのとおり、アイスクリームの巨大容器がどーんと並んでました。
酒屋のコーナーもあるし。
キッチン用品やドッグフード、キャットフードもずらっと並んでるし。
ここでパストラミとパンとサラダ用グリーンを買って、翌日のロードトリップ用のサンドイッチをつくりました。
2日目最後に行った、峡谷沿いに建っている「ホピ・ハウス」。
これもメアリー・コルターさんの設計で、完成は1905年。ホピ族の村にある古い建物を下敷きにしているそうです。砂岩の外壁がなんとも素敵。
店内は白壁によく手入れされた木の床。
中はギフトショップですが、ホピ族をはじめとするネイティブアーティストの作品を多く扱っていて、単にショップというだけでなくオーセンティックなギャラリーという感じで楽しかった。
あまり時間がなくて、さっと見ただけでしたが、ゆっくり味わって見たいお店です。
ホピ族のデザインは、うちの息子がむかし描いていた絵に雰囲気が良く似ていて、親近感があります。前世はホピだったかな。
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