2017/11/11

ホノルルの代官山 


脳内ハワイ遠足シリーズ。

年に4回くらいハワイに行けるようにしたいなー。
そうだ、ラウラウちゃんちで仕事すればいいんだな。(ΦωΦ)フフフ…


こちらはホノルルで、ラウラウちゃんと、マーケティングコンサルタント&翻訳者のAKIちゃんとそのご友人とお出かけしたカカアコの新施設「SALT at Our Kakaako」。 カメハメハスクールの基金が所有する物件のひとつだそうで、とっても地元志向。
ニューでオシャレなハワイのカルチャーを盛り上げようというコンセプトらしく、面白い商業施設でした。
オープンエアなのはハワイのデフォルト。


かわいいお兄さんのいるニューヨーク風のオシャレなデリでサンドイッチを買って、このクラフトビールとワインのテイスティングルームVillageに持ち込みでランチという素敵な企画。
AKI嬢の提案は、なんだかいつもさすがに洗練されているのだった。
このテイスティングルームは持ち込みまったくオッケーで、隣のテーブルでもふつうに食事してる子たちがいた。
女子4名、平日昼間からビールで乾杯。幸せ。
AKIちゃんは一見清楚なマダムふうなのに実は男前な性格で、しかも酒豪。ワインならボトル1本くらい空けてもぜんぜん平気でいらっしゃる。わたくしはすぐにタコのように赤くなってしまうため、お試しサイズ4オンス(上写真)で 充分。こういうサイズがあるのも嬉しい。


そのほかに、カフェもあり、ボタニカルブティックもあり、シンプルな服が並ぶブティックもあり。


カフェが奥にある植物ブティック「PAIKO」。シアトル〜ポートランド風でもあり、青山とか代官山とかにもありそう。


こちらはブティック。
ハワイもオシャレになったものです。世代が変わったんだなあ、と実感しました。


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2017/11/09

ホノルルのスイートホーム


冷たい雨のふる11月に、脳内だけホノルルへ。どこでもドアがほしい。

マダムMが帰国されたあと、ハワイ滞在のラスト5日間はホノルルにお住まいのラウラウちゃんちに泊めてもらいました。


もうこれもまた、ハレイワのメリーベスちゃんちと並んで、オールドハワイな風情でいっぱいの素敵ハウス。

芝生のお庭にはもちろんプルメリア。


マンゴーの木の下にピクニックテーブルがあり、ブーゲンビリアにパパイヤに、ビワの木まであるのだ。


いつも若干こまった顔をしている、番犬せんべいちゃん。


もう何が素敵ってね、都会なのに裏庭に広々とせんたくものが干せるこのエコな環境。
そして数時間で乾く!すばらしい。


おうちの中にもいろいろオールドハワイのエッセンスがいっぱい。
古いびんのコレクションとか。


ラウラウちゃんのオールドパイレックスコレクション!
日本で売ったら一儲けできまっせ。と焚きつけてみたが反応なし。



このキッチンにならんでいると可愛さ倍増なのである。


エアラインにおつとめのラウラウちゃん、2人のティーンエイジャーを持つ、さばさばしたカッコいいおかーさんです。




素敵ハウスなんだけど、これだけ芝生にかこまれているハワイの一軒家には、どうしてもゴッキーたちがやってくる。

玄関のところになぜか待機しているので、夜間の出入りは迅速に行わねばならないことを、到着当日にたたきこまれました。

奴らはほんとうに、待っているのだ!人がすこしでもうっかり広く扉を開けるのを。

「うっひょ〜」と必要以上にあわてふためくわたしに、
「ハワイはそういうところだから」
とクールに言い放つラウラウちゃんは頼もしかった。

そして一匹たりとも家の中に入れないその確固たるコミットメントと技に、脱帽。



毎週末にでも帰りたい、ホノルルのスイートホームです。

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2017/11/08

2022年の大停電の話


『ブレードランナー 2049』の27年前の世界で発生したレプリカントテロによる大停電エピソードのアニメ短編がYouTubeで公開されてるの知りませんでした!

監督は『サムライチャンプルー』の渡辺信一郎さん。
サムライチャンプルー、うちの息子が中学校のとき、「Adult Swim」でよく見てたなー。わたしはあんまりちゃんと見たことないんだけど。

『Blackout 2022』は 15分の短編だけど、画面の密度がものすごーく濃くて、みごたえがっつりでした!タダなんてすごい。LAの夜景!ほんとに『ブレードランナー』と『2049』の中間らしくなっててる!!!
日本のアニメのアーティスト/職人技すごいなあ。

 映画の中でメンションされる「大停電」がなんだったのかはわかったよ。
でもますます謎が深まるんだよ。




それにもうひとつ、リドリー・スコット監督の息子さんルーク・スコット監督が撮った短編フィルムが2本。『2036:Nexus Dawn』(6分)は、その大停電と本編のまんなかの時代のエピソード。『2048: Nowhere to Run』(5分)は本編の冒頭に出てくるレプリカントさんのエピソード。



こちらもドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のメッセージつきでYouTubeで公開されてます。

映画のおまけに短編3本つくっちゃうなんてすごいですねー。

80年代に『ブレードランナー』が描いた21世紀のディストピアの世界は半年くらい眠れなくなるほど衝撃的だったのだけど、ある意味ディストピアものも世界終末ものもすっかりエンターテイメントの定着したジャンルになってしまったこの本当の21世紀に、ミレニアル世代の子たちにとって、こういうディストピアの世界ってどう映るんだろうか。

80年代に子どもだった(だよね?笑)私たちが感じた衝撃とはまったく違うんだろうなと思う。

あと、ヴィルヌーヴ監督って、なんていうか、リドリー・スコット監督よりもずっと心優しい人だよね、きっと、と思う。

『メッセージ』といい、ヴィルヌーヴ監督の映画はほんとうに詩的でビューティフルで繊細な映像にノックアウトされるし、好きなんだけど、映画そのものにはいろいろお願い事を言いたくなるのだ。どうか聞いてくれドゥ二。機会があったら3時間くらい話したいことがあるんだ。



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2017/11/07

ワシントン大学のシニア向け無料聴講制度


昨日の雪は止んで、今日はよく晴れた綺麗な一日でした。でもちょっと寒い。

本日のキャンパス。「レーニア・ヴィスタ」という噴水広場で、名前のとおりこの噴水のむこうの真正面にレーニア山がきれいに見えるのだけど、写真だとほとんどわかりませんね。


この噴水は、アラスカ・ユーコン博覧会のときに作られたものです。

この博覧会のことも以前、このブログの記事に書いたことがありました。
4年半前だわ、うわはは。


この左手の建物は、20世紀初めに建てられたスザロ図書館などの一連の建物に似せてつくった、バチモンじゃなくてえーと、疑似古典というのでしょうか。



カナディアングースの皆さんが忙しくお食事中でした。


授業開始前のお教室。

昼間のクラスはキッズばっかりでわたしがきっと最年長なのだと思ったら、意外にもシニア世代の姿が多いのだった。60人くらいのクラスに10人くらい、シニア世代がいらっしゃる。

その一人に聞いてみたら、 なんと、60歳以上のワシントン州民は、空きがあるクラスなら1学期につき2クラスまで無料で聴講できるんですってー。

ACCESS プログラムというのがあるんだそうです。アジア系の語学のクラスや研究室のクラスなど、受講できないクラスはいくつかあるらしいし、学部の学生が全員登録し終わってから空席があればどうぞということらしいですが、無料ですってよー。

「アメリカの60年代」ってクラスなので、実際その場にいた人の話が聞けて面白いし、若者にとってもシニア世代と一緒に勉強できるってなかなか良い経験なんじゃないかなと思う。

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2017/11/05

超80年代


急に予想外のボリュームのお仕事が舞い込んできて、たいへん嬉しいのですけど、どひゃ〜、あわあわ。となっている折、Netflixの Stranger Things シーズン2が公開されてしまいました。

シーズン1も超大好きでした。

すべてが王道。

キャラクターが全部いい!ウィノナ・ライダー最高。 
 
舞台は1984年。キャラクターたちのヘアスタイルも洋服もミュージックも小道具も、涙でるほどオーセンティック。

しかし。80年代って、もはや「時代モノ」の範疇になっちゃったのね!



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2017/11/04

雪とイクラとハンサム君


お寒いざます〜!!
シアトルは今朝、華氏35度(1度C)!
きのうは雪が降ってました。

うちのへんでは全然積もらず地面につく前に消えてしまう雪だったのでしたが、明日の朝も雪だってよー!あっという間に冬ですね。


そんなきのうの空。
雲が、いかにも凍ってる感じでぼわーんとキラキラしてる。まことに寒そうな空でした。



こずも食堂主人のくーちゃんママに、貴重な地元産いくらをいただいた!
ご友人の特製だそうです。身近に鮭釣りに行く人がいるって素敵。
美しさに、涙でるー。
青じそを買いに走る。青じそは高い。10枚につき2ドル50セントですのよ。でも近所に売ってるだけ幸せですわね。

ごちそうさまでした。美しくておいしいイクラでございました。あああ幸せ。




どうかオレには構わないでくれという電波をガンガン発射していたゴーイングマイウェイなくーちゃん。男前なのにカメラシャイ。


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イオラニ宮殿の悲劇(その2)


カラカウア王は新しもの好きで、宮殿に当時最新技術であった電灯をつけるため、私費を投じて蒸気発電機を設置したそうです。

電話や水洗トイレまで完備。

この宮殿は明治15年完成ですよ。当時、まだホワイトハウスにも電気は引かれていなかったそうです。


立派なトイレ。



この宮殿は、完成からほんの10年ほどで、ハワイ王国が乗っ取られる舞台となってしまったのでした。

今回、森出さんにツアーで案内してもらいながら、そのひどい話をあらためてしみじみと実感できました。

1887年、サトウキビプランテーションなどの事業でハワイのビジネスを牛耳っていたアメリカ人実業家を中心とするグループが、カラカウア王の顧問役で王国の首相をつとめていたアメリカ人を追放し、王の権限を大幅に制限する憲法、いわゆる「銃剣憲法」の発布を迫ります。200人ほどの武装した一般人(全員白人)のグループがうしろについていたのだそうです。

アメリカ人実業家たちのグループが最終的に目指していたのはハワイをアメリカの領土にすることで、それはその後10年ほどで実現しました。

カラカウア王の死後、1891年に王位についた妹のリリウオカラニ女王は王権の復活を目指したものの、1893年にこの白人実業家グループの「革命」が勃発。
王国は「共和国」となります。

このときのリーダーで、共和国の大統領になったのは、パイナップル王国を築いたドールさんの従兄弟、サンフォード・ドール。



ハワイ最後の女王となったリリウオカラニ女王は、今もハワイの人々に深く敬愛されています。

アメリカ人の手によって起こったこの「革命」の話を聞いてびっくりしたクリーブランド大統領は、この共和国は違法であるとして女王に王権を戻すようはたらきかけますが、太平洋の真ん中のこの実業家たちは聞く耳もちませんでした。

女王は宮殿を退きましたが、当然ながらハワイアンたちの間には怒りに燃えて共和国を王政に戻そうと画策する人が多かったことでしょう。

共和国の政府にとっては、そんな動きはむしろ、良い口実になってしまいました。

翌々年、1895年、王政派のクーデターが未遂に終わった後、自宅から武器が発見されたとして、リリウオカラニ女王は謀反罪で逮捕され、裁判にかけられて、イオラニ宮殿の一室に監禁されます。

リリウオカラニ女王は流血を望まず、クーデターにもかかわっていなかったといいます。

女王は自分の宮殿に幽閉され、正式に退位を表明する署名をさせられます。

その3年後、ハワイ共和国はアメリカの領土となったのでした。


音楽の間には、リリウオカラニ女王が作曲した名曲「アロハ・オエ」の譜が飾ってありました。


リリウオカラニ女王が幽閉されていた部屋には、女王を記念するキルトが展示されてます。
クレージーパッチワークの真ん中に、日付が刺繍された布。

一つの布には、生まれた日、王位についた日などが刺繍され、右下の青い布には退位した日付と証人の名前が刺繍されています。


これは、本当に寂しい部屋。2階の東南側の、とても小さな部屋です。
これほどの悲しい出来事が刻みつけられたキルトに思いが残らないほうが不思議かもしれません。
リリウオカラニ女王の無念が目の前にかたちになっているようで、とてつもなく悲しくなりました。

でも女王は、退位を表明してからは恨みの気持ちを表したりすることは一切なく、ハワイの人々の暮らしの向上のために尽くしたそうです。



王座があった謁見の間。リリウオカラニ女王が謀反罪で裁判にかけられたのもこの部屋なのだそうです。

宮殿は、ハワイがアメリカに併合されたあと庁舎として使われ、調度品のほとんどは売り払われてしまったのですが、1970年代に宮殿を歴史的建築物として保存することが決まって以来、かつて宮殿を飾っていた家具調度を文字通り世界中から買い戻し、少しずつもとの姿を取り戻しているそうです。

じゅんさんによると、宮殿のツアーに参加した人が、飾られていたかつての室内の写真を見て、「この家具は家にある!」と気づいたこともあるのだとか。


孔雀の羽根をつかったドレスはレプリカだそうです。

ちょうど、この宮殿が完成した年は、大平原で米国陸軍と戦ったスー族のシッティング・ブルが降参した頃でもありました。

シアトル酋長が亡くなったのはそのもう少し前ですね。

19世紀半ばまでにすっかり片隅に追いやられた米国本土のネイティブ・アメリカンの人々とは違い、ハワイは一世紀近く独立した王国を保ち、その後抑圧された時期を経たとはいえ、20世紀後半に文化がまた花開いて、世界中の人々からロマンチックな憧れを持って愛されています。

その後ハワイに住み着いたいろいろな民族の移民にとっても、ハワイが好きで遠くからやってくる観光客にとっても、一度も行ったことのない人にとっても、ハワイはなんだかすごく明るくあたたかくポジティブな存在でいてくれる。

でもこの宮殿は、大国にねじ伏せられた怒りと悲しみを忘れてはいません。
当然のことだけれど、その怒りはまだ、今生きている人たちの中にも静かに流れています。

ハワイはほんとうに明るいポジティブなパワーに溢れた場所なので、ついそのあたたかさにだけ浸ってしまうけれど、ふっと日が陰った瞬間には、そういう厳しい歴史がじっとこちらを見ている場所でもあるのですよね。忘れられて良いことではないし、それどころかアメリカ人の中にはこの事実を知らない人が多いので、ちゃんと学校で教わってほしいなあと思います。

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