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2020/11/18

生まれも育ちもグランドキャニオン [DAY7]


グランドキャニオンでの宿泊は、公園内のMaswik Lodgeというホテル。
公園内には5軒か6軒くらい(ロッジという名の)ホテルがあるのですが(すべて民営)、ここだけが旅行の1週間前に奇跡的に空いていました。

ベッドサイドのラバちゃんランプがかわいい。内装は控えめで落ち着いててよかったです。


ラバちゃんに寄り添っているのは、白金マダムMちゃんから、ニューヨークの旅でいただいた(というか強奪した)サイトウさん。目が光ります。旅のおともです。




 部屋は広いし、静かで、快適でした。ベッドも寝心地よかった。ここではかなりぐっすり眠れました。

バスルームも広くて、なんとなく米軍用のホテルみたいだった。(うちの元夫は米国海軍の所属だったので、結婚していたころはよく米軍用ホテルに泊まった。東京のもハワイのも、快適なのだけどなにか居丈高で殺風景なところがある建物でした)。窓の外は松林。

しかしひとつだけ失望したのは、コーヒーメ―カーも、ケトルも部屋になかったこと。

コロナ禍対策のために、メモパッドや紙コップを撤去しました、と書いてあったけど、コーヒーメーカー撤去の意味がわかりません。

フロントに(病人カードを出して、薬をのむためにお湯が必要だといって)食い下がってみたけど、まとめてしまい込んであるそうで出してくれませんでした。

寝る前にあたたかいハーブティーをぜひとも飲みたかったので、しかたなく、青年に保温ポットを持ってフロントのある棟のフードコートまでお湯をもらいに行ってもらいました。

 



2日目のおひる。公園の外の空港近くまで行ったので、ウェンディーズのサラダ。
これが異常なほどおいしかった。ペカンナッツ、ロメインレタス、青りんご、クランベリー、ブルーチーズのくみあわせ。あまりにおいしかったので翌日も別の場所でリピートしました。

国立公園内やその近郊で格別においしいものを食べようというのは、間違いです、たぶん。

公園内にはホテル(民営)が5軒か6軒あり、有名人が泊まったという偉そうなホテルに雰囲気のよいファインダイニングもあるのだけど、レビューは散々。「世界各国から人が集まるのに、サウス・リムには何ひとつ美味しいものがないとは何たることか!」と書いてる人もいました。うんうん、わかるよー。

ホテルがかたまって建っているあたりは、「ビレッジ」といわれてて、ホテルだけじゃなく、スーパーマーケット、診療所、郵便局、消防署、銀行(CHASE)、学校もあります。

到着した最初の晩は、ホテルのフロントデスクの奥にあるフードコートで食事をしました。

わたしはアルフレードソースのパスタ、青年はブリトー。各10ドルくらい。

パスタは茹ですぎでソースはおどろくほど味がなかった。

食べものもインテリアも高校のカフェテリアみたいだったけど、スタッフはみんなとても親切でフレンドリーで感じがよかったです。

パスタとブリトーをサーブしてくれたお兄さんは、「生まれも育ちもここ(ビレッジ)なんだ」と言ってました。ビレッジには公園内で働いている職員の住宅街もあって、幼稚園から高校までの学校もあるのです。

高校は学年、全部で何人いたの?と聞くと、16人だって。

「ポール・マッカトニーに会ったこともあるよ」と自慢してました。

グランドキャニオンで育つってどんなでしょうね。わたしが母だったら、子どもが崖から落ちないかどうか心配で仕事が手につかないかもしれない。




ビレッジの真ん中にあるマーケットに行ってみてびっくりしました。でかい!!

ふつうの大型スーパーとおなじサイズでした。

キャンプ場もあるし、住人もいるので、まあ当然なのかもしれないですが、シアトルのうちの近所の大型スーパーFredMeyerよりも品揃えがよいくらいのスーパーでした。

 


お値段はさすがに山の中だからお高めではあるけれど、めちゃくちゃに高いというほどでもない。

冷凍食品の棚もこのとおり、アイスクリームの巨大容器がどーんと並んでました。

酒屋のコーナーもあるし。
キッチン用品やドッグフード、キャットフードもずらっと並んでるし。

ここでパストラミとパンとサラダ用グリーンを買って、翌日のロードトリップ用のサンドイッチをつくりました。





2日目最後に行った、峡谷沿いに建っている「ホピ・ハウス」。

これもメアリー・コルターさんの設計で、完成は1905年。ホピ族の村にある古い建物を下敷きにしているそうです。砂岩の外壁がなんとも素敵。
店内は白壁によく手入れされた木の床。

中はギフトショップですが、ホピ族をはじめとするネイティブアーティストの作品を多く扱っていて、単にショップというだけでなくオーセンティックなギャラリーという感じで楽しかった。

あまり時間がなくて、さっと見ただけでしたが、ゆっくり味わって見たいお店です。




ホピ族のデザインは、うちの息子がむかし描いていた絵に雰囲気が良く似ていて、親近感があります。前世はホピだったかな。




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2020/11/15

デザート・ビューのアクロバット飛行 [DAY 7]


 
グランドキャニオン2日目の午後は、「サウス・リム」の東側を見にいきました。

東側エントランスは、隣接するナバホ・ネイションがコロナ禍で深刻な状況のため閉鎖されていましたが、エントランスへ向かう道、「デザート・ビュー・ハイウェイ」の途中までは開いていました。

このハイウェイ沿いに5つほどの展望ポイントがあります。グランドキャニオンを見物しに東部から人がやって来はじめた頃は、この東側が観光の拠点で、ホテルがあったとか。



この↑写真の右側にちっちゃく見えている塔は、1932年に建造されたデザート・ビュー・ウォッチタワー

女性建築家メアリー・コルターさんの設計で、古いプエブロの塔をベースにしているそうです。

近代の建築とはいえ、雅な趣がある塔。ぜひ近くで見てみたかったのですが、こちらも閉鎖中で行けませんでした。



「デザート・ビュー・ドライブ」沿いのポイントを3つほど見て回りました。

こちら側は少し離れているので、ビジターセンターがある中心部よりずっと人が少なくて、とても静かでした。


さすがにザイオンのコロブ・テラスみたいな人影のかけらもない空間ではありませんでしたが、ぱらぱらと人がいるだけなので、好きな場所に好きなだけ陣取っていられて幸せでした。




青年は、でっぱった岩の上まで下りていって、峡谷と対面。

この岩の下、ほぼまっすぐ谷底です。
わたくしは、上から見ながら脇汗ダラダラ。

いくつになっても、子どもが崖のふちに座ってたり、自転車に乗ったり、スケボーに乗ったりすることを考えるだけで脇に汗が。




これは「Lipan Point(リパン・ポイント)」。ここに2時間ほどいて、岩を見たり、からすを眺めてすごしました。

シアトルにいるカラスたちよりも少し身体が細く小さくて、うちの青年にいわせると「ピュアでクリーン」なカラスたち。





峡谷の上にできる気流をよく知っていて、サーファーが波に乘るみたいに順番に2羽から3羽グループになって風に乗って遊んでました。

上手な子は、風に乗ったところで、身体をくるりと180度ひねって背中を下にして飛び、またくるりとひねって元通りにするアクロバット飛行をしてました。上手な子は本当に上手。

飛び方を覚えたてないのか、風に乘るタイミングがうまくつかめない子もいたり、ほんとに面白そうでした。

見てると、サーファーがサーフポイントまでパドリングしていってボードに立つみたいに、風に乘るポイントがあるようでした。でも気流なので、そのつど変わる。カラスにはちゃんと見えているのでしょうね。不思議。

啼き声もいろいろで、胡桃をこすり合わせるような音を出したりもしてました。

動画に撮ろうとずいぶん苦戦したのですが、タイミングが難しく、360度回転飛行をとらえることはできませんでした。残念。

 

 


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空から見る。[DAY 7]



グランドキャニオンでは公園内のホテルに2泊しました。着いた翌日はサンセットを観てごはんを食べて、さっさと就寝。

翌朝は、わたしとしてはあり得ないほど早く起きて、近くのブライト・エンジェル・ロッジでコーヒーを買って、峡谷にさしこむ朝日を見に行きました。

このすぐ近くから、「ブライト・エンジェル・トレイル」という峡谷の谷底に降りていくトレイルがあります。上の写真で、下の真ん中の川沿いに続いている細い道。

ロバやラバでこの道をおりて、谷底のキャンプで一泊して翌朝上がってくるツアーなどもあります。

体力に自信があっても谷底まで歩いて下って同じ日に上がってくる計画は立てないようにと、あちこちに注意が書いてありました。若くて健康で頑丈なハイカーでも、熱中症や疲労で本当に亡くなってしまう人が珍しくないのだそうです。

青年は前の晩、この谷底に下るトレイルの入り口付近に散歩に行って、峡谷の反対側のノース・リム(北の縁)を朝早く出発して谷を横切り、南側の崖道を登って到着したばかりの一行に出会ったと言ってました。元気だねぇ。


 

崖の途中に、立派な角を持ったヒツジ(オオツノヒツジ)が佇んでいました。谷の下のほうを見つめて長いあいだ沈思黙考しておられました。何を考えているのだろうか。


頭がとても重そうです。





朝ごはんを簡単に済ませて、国立公園のすぐ外にある小さな空港へ。

うちの青年がサプライズでヘリコプターのツアーをブッキングしててくれました。びっくりした。

レトロな飛行機をイメージしたらしい、待合室の特注家具がかわいい。





ヘリコプターに乘るのは、覚えてる限りでは生まれて初めてです。

子どもの頃、ヘリの免許を取りたいと熱望していたこともあったのでした。




パイロットさんはイギリスのウエールズ出身でした。

乗客はうちの親子と、白人のおばさま2人の4名。

機内ではヘッドフォンを着用します。

離陸時には威勢のよいアメリカン・ロックの曲がかかり、地勢や歴史の説明などのアナウンスが流れました。





しばらく針葉樹の森の上を飛ぶと、やがて峡谷の縁が見えてきて…





ちょうど峡谷にさしかかり、全貌が見えてくるところで、ヘッドフォンからは『2001年宇宙の旅』で有名な『ツァラトウストラかく語りき』のあの荘重なテーマが、じゃーん、じゃーん、じゃーん、ちゃちゃーん!と鳴り響き。

青年と思わず顔を見合わせて笑いつつ、号泣寸前でした。



泣くよこれ。

 



正味30分弱の短いフライトで、峡谷の上を飛ぶのは10分くらいですが、こんなところから岩たちを眺められるなんて、不思議すぎる。

 


今、写真を見ても、やっぱり現実感がありません。不思議な空間で不思議な旅をしてきたという感じです。




アングルが斜めってます。

ロバに乗って来た19世紀の旅人には見られなかった景色。ありがたや。
なんて便利な世の中に生まれたことか。

世界はとんでもなく不可思議でとてつもなく美しいです。




パイロットさんに聞いてみると、例年のピークシーズンなら1日10回くらい飛んでいたけれど、今年はその何分の一だか、とにかく激減してますよ、とのことでした。

縁から眺めるだけでも圧倒されるのに、この地形のスケールを上空から見られたとは、まことにありがたや。の朝でした。




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2020/11/12

ナバホ国のココペリちゃん [DAY6]



ホースシューベンドからグランドキャニオンまでの道も、多彩な景観がつぎつぎにあらわれます。

 


ホースシューベンドからアリゾナ州を南下する国道89号線沿いは、Navajo Nation(ナバホ・ネイション、ナバホ族の独立国)だったのですね。

ナバホ・ネイションはとても広い。


ホピ族のリザベーション(保留地・居住地)がナバホ国のなかにすっぽりおさまっているなんて、知りませんでした。ホピ族はもっと南のほうなのだと思い込んでいた。

下の地図の淡黄色の部分がナバホ・ネイションです。ホピ・リザベーションを包んでいます。


まさに、このナバホ国の西の端をとおっていくのです。

ナバホ国は今、ほかの場所よりもひどくコロナ禍に襲われているために(米国内でも先住民をはじめとするマイノリティの被害が特に際立って高いのです)、グランドキャニオンの東側のエントランスは閉鎖されています。だから、U字型を描いてずんずん南下してまた北上するルート。




上の図にルートが乗せられないので、再度経路図をこちらに。「進入禁止」標識があるところが、閉鎖されている東側エントランスです。






不思議な雲が南西の空から流れてきました。

このあたりに山火事はなかったけれど、アリゾナ南部やカリフォルニアからの山火事の煙が流れてくるらしく、晴れているのに西の空は濁った色になっていました。



奇妙で美しい色の砂山。


でも、ちらちらと車窓から見えるナバホ国の人びとの暮らしはまったく恵まれていないのがとてもよくわかる。


道の両側にぽつんぽつんとあらわれる家々は、ほとんどが「トレーラーハウス」と呼ばれるプレハブの安い家ばかり。まわり電気が通っているのかどうかもわからないような荒れ地。木の一本もめったに生えていない。

それが、ナバホ国を出てフラッグスタッフという小都市の近郊に入ったとたん、緑の木々が濃い豊かな風景があらわれるのです。これはいったいどういうことなのか。

ナバホの国は広いとはいえ、その土地のほとんどが荒野です。
水源の多い緑の沃野は、白人がたくさん住む街。

先住民の権利を主張する運動は、人口が少ないだけに、この国で一番声が聞こえづらいし、一番見過ごされていると感じます。ハワイを除いて。

トランプのスローガン「Make America Great Again」(アメリカをもういちどグレートに)の帽子をかぶっている方は、それを叫ぶ権利を一番持っているのはこの人たちだということを一度でも考えたことがあるのだろうか。

バッファローをもとに戻せ!
1800年以降の入植者は全員出ていけ!白人が来る前のこの土地はグレートだった!
という主張をされたらどう思うのでしょうか。



98号線沿いには、道の両側にネイティブ部族のひとたちの屋台がたくさんありました。

ざくざくお金を落としてはいけませんが、ほんのちょっとだけでも貢献しようと思い、そのひとつに停まってみました。

一言も口をきかないし目が宙に浮いている、商売やる気まったくなしのおじさんが奥に座っていました。わたしたちが品物を見ていると、前に停まっていた車のなかから、奥さんなのか、きびきびした中年の女性が出てきて応対してくれました。

……なんとなくハワイを思い出した。ハワイにいそうな感じのアンティ(おばちゃん)だった。

このあいだ、猫バッグといっしょにランドリールームの鍵を異次元のすき間に紛失したので、大家さんに新調してもらった鍵につけるために、今回の旅のどこかでキーホルダーを買おうと思っていました。

なんとなく「ココペリ」のがいいなと思っていたのですが…。



…この屋台にありました。

銀細工で軽くて、ターコイズの色も、銀の板の薄さも触り心地も快くて、完璧です。

おそらく中国製らしい安いアクセサリーも並んでいたけれど、これは地元アーティストの作品。とても素朴で心がなごみます。

うちの鍵たちを新たな異次元の隙間から守ってくれそうです。



グランドキャニオンには、またまたちょうどサンセットに間に合いました。




コロナ禍につきビジターセンターは閉まってました。

パーキングが簡単に見つかる空き具合に、ここでも青年は感動してました。

マザー・ポイントという有名なポイントでサンセットを拝見いたしました。

ここはまたスケールが違って、自然すごすぎる。



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ホースシュー・ベンド、荒れ地の繊細、床を使ってはいけないトイレ [DAY6]


ロードトリップ、第6日目。ザイオン国立公園からグランドキャニオンへ。

まっすぐ行けば約5時間の道のりですが、寄り道をしつつ、朝9時半発で午後4時半ころの到着でした。


アリゾナは夏時間を採用していないので、すぐ真南の州なのに1時間時差があった。

だから実質、約8時間のトリップでした。



 

ユタ州の南からアリゾナ州境への道も、いろいろな岩山や植生が見られて楽しいです。

ずっと寝不足だったので車で寝るつもりだったのに、景色が良すぎてほとんど眠れなかった。

真っ黄色に黄葉していた樹は、川に沿って生えているコットンツリー。やはりポプラの仲間です。




アリゾナ州にはいってすぐにコロラド川を渡る橋があり、その先のページという小さな町に名所のHorseshoe Bend (ホースシュー・ベンド)があるので寄ってみました。





青年は、数年前にキリコちゃんと2人でここに来たことがあり、そのときには駐車場も無料で、ただの野っ原で道も整備されていないところを歩いて峡谷を見に行ったそうですが、今は峡谷を見下ろす展望台までの歩道が整備されていて、車椅子やベビーカーでも楽に歩けるようになり、駐車場にはゲートが設置されていて、1台につき10ドルを徴収されます。

どうやら町の収入になるらしい。まあ、地元にお金が落ちるのはよいことですね。

このすぐ近くにある有名なアンテロープキャニオンは、コロナ禍で閉鎖中でした。
洞窟のように狭いキャニオンなので、密にならざるを得ないですものね。





 

ホースシューベンドと峡谷を見下ろすポイントへは、駐車場からこのように荒れ地のなかのゆるやかな坂を10分くらい下っていきます。

この手前のご夫婦は、黒いカートの中に老犬らしい小さい犬を乗せていました。


 

これが「ホースシュー・ベンド」。うねうね曲がって流れてきたコロラド川がどういうわけかここで馬蹄(ホースシュー)形になっている場所。

500万年か600万年前に地殻変動があって地面が隆起したために流れが変わってできたそうです。

ずっと下にボートが見えました。ツアーも出ているらしい。

この上流にダムがあり、下流にずっと下って行くとグランドキャニオンです。コロラド川すごい。全長2,330kmですって。日本の宗谷岬から鹿児島までが約1,900kmなので、日本列島の主要部分より長いのな!




黒いカートを引いてたご夫婦。
犬たちは峡谷にまったく興味なし。というか全力でお尻を向けています。

でも、君たち大切にされてるのね、とほのぼのしました。

犬を連れた人がとても多かった。ほとんどは大型犬。犬との旅もいいなー。
(国立公園でも道路でも大型のRVをよく見かけましたが、猫を運転席に乗せてるRVも一度だけ見た!猫との旅!いろいろ心労が多くなりそうな気もするけど…楽しそう)

右のほうには柵のある展望台もありますが、左側はこのように、崖から落ちるかどうかは自己責任でどうぞ、方式。

峡谷のスケールには圧倒されます。


赤い埃っぽい地面に生えている植物たち。菊のような花もあり。



セージブッシュなどの灌木の色の柔らかなグラデーションが綺麗です。そして赤土に落ちる繊細な影。


 

セージ色の泡立つような細かい葉。




黄金色のイネ科の草もあり。




レモンイエローの枝がぽつんと落ちていた。

シアトル周辺、パシフィックノースウエストでは見ない色です。この赤い土の色、これがサウスウェストの基本カラーなんですね。

砂漠や荒れ地の植生にこんなに繊細な魅力があるとは思いませんでした。





ユッカかな?



駐車場から展望台までのあいだに、こんな日除けがふたつ設置されていました。

一見そっけないミニマルなデザインと錆の色が周囲の景色に溶け込んでます。

真夏はとんでもない暑さなのでしょうね。もう何か所かあってもよさそう。




パーキングのトイレにあった張り紙。

床を使わないでください。トイレを使ってください」という注意書きに瞠目しました。

床を使っちゃう人がいるんだ……。

トイレの使い方がよくわからない人は国外からの観光客以外にないだろうと思いますが、英語で書く意味があるのだろうか?多国語展開したほうがいいのでは?

このピクトグラムじゃちょっとわかりにくいと思うな。とくに床使用厳禁のやつ。

青年は、何年か前にザイオンもここもグランドキャニオンもほんの駆け足で訪れたことがあるのですが、その時の混雑に比べれば今回はどこもガラ空きだと言ってました。

以前はここにもザイオンにもグランドキャニオンにも、中国人観光客を満載した大型観光バスがたくさん停まっていたそうです。今回、国立公園のいちばん混んでいるスポットでも、8割が白人のアメリカ人だった(テキサスあたりの訛りがよく聴こえてきました)。

また海外からの観光客がなだれこんでくるのはいつなのでしょう。東京もきっと同じだよね。

コロナ禍のおかげで、はからずも、静かな峡谷に対面できたのでした。



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