インターナショナル・ディストリクトのBONFIRE Gallery(ボンファイア・ギャラリー)に行ってきました。
日本人アーティスト、Shoko Zamaさんの個展「Magic Box」開催中です。
場所は、パナマホテル・ティールームのすぐお隣り。
日本町だった場所にある、歴史ある建物がまたよいのです。
SHOKOさんはシアトル在住で、太極拳や気功の先生でもあります。
オープニングナイトには残念ながら行けなかったのですが、このウインドウの中のコスチュームを着て、もうひとりの舞踏家とペアで1時間ほどパフォーマンスをして、盛況だったそう。
SHOKOさんのインスタグラムで、そのようすが公開されてます。動画もあり。
@zamas99
8月17日(土)にはお隣のティールームで、9月5日(木)にはギャラリーで、ふたたびパフォーマンスをするそうですよ!
SHOKOさんは編み物や手芸などがとても好きで、「リクレイム」、つまり使われなくなった古いものを取り上げて新しい用途に使う、ということにとても興味を持っているので、素材はほとんどスリフトショップで手に入れたり、友人から譲ってもらう不用品なのだそうです。
このコスチュームも、ずっと以前にもらった不用品の糸で編み上げたものだといいます。
後ろの金箔のパネルもスリフトショップで購入した古いキャンバスを再利用し、紅茶のティーバッグの紙や洋服の型紙を張り合わせて面白いテクスチャーを出しています。
こちらのコスチュームも、不要なチュールとスリフトショップでみつけたトップを合わせたものだそうです。
無造作に留めたようなチュールの重なりあうシルエットがすごくきれい。
大型の絵もいくつかあるのですが、小さな額のシリーズがとても素敵です。
15種類の連作に、やはりシアトル在住の詩人、David Thornbrughさんがそれぞれ詩をつけています。「ekphrastic free verse(エクフラスティック自由詩)」という手法だそうで、これはつまり、絵画を見て、そこに見たものや主題を詩にしていくということらしい。
そういう手法に名前があるとは知らなかった。
「エクフラスティック」は「ありありと描写する」というギリシャ語由来の語「エクフラシス」の形容詞形です。
この小品シリーズはもう4年ほど制作しているそうで、ここにも辞書の挿絵やボタンなどのリクレイム素材がたくさん登場してます。
セイウチ可愛い。
ドローイングは細かい針仕事を思わせる繊細さとオーガニックで自由な動きがあって、リクレイムされた古い素材と一緒になって、不思議な詩的な世界を作り出してます。
たぶん、SHOKOさんが続けてきた編み物や針仕事のリズムや様式が、そのベースにあるのではないかと思う。
つい昨日、偶然ウェブで見つけたピエール・アレシンスキーさんというベルギーのアーティスト(1927年生まれ)の作品に、なんだかとても共鳴するところがあると思ってSHOKOさんに聞いてみたら、やはりご存知でした。
スタイルは似ていないのだけれど、モチーフとか叙情性、見ている風景が重なっている。
こちらは「完全に自己流」という装飾的な書。
とにかく楽しくやりたいのだというSHOKO画伯です。
週末は在廊されてるそうですよ。
ギャラリーの営業時間は木曜日〜日曜日、12時から午後5時までです。会期は9月末まで。
8月17日(土)のパフォーマンスは、午後3時、4時、5時の3回で、それぞれ30分程度の予定。
9月5日(木)のパフォーマンスは、午後7時からです。
場所)
Bonfire Gellery
603 S. Main St. Seattle, WA 98101
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