このあいだ、CTスキャンをとりに、UW Medical Centerにはじめて行きました。ワシントン大学の向かいにある、ワシントン大学医学部直結の総合病院。
12月に入院してたダウンタウンの病院よりも大きくて、入り組んでいて迷路のよう。そして、ここはギャラリー??と思うほどロビーや廊下のあっちこっちにアート作品がたくさん置かれてるのにびっくりしました。
これはアキオ・タカモリさんという陶芸作家の「セーターを着た少年」と「セーターとスカートの少女」。
1950年九州生まれの作家さんで、ワシントン大学の美術学部でアシスタントプロフェッサーを務める、と書いてありました。そういえば陶芸の先生で日本人の人がいるって聞いたような。
一番、へええ、と思ったのが、このインスタレーション作品。
エレベーターホールの前にふつうに置かれてて、ぱっと見、アート作品だと気づかない人も多いのではないかと思う。
Gayle Bardさんの「The Truth And Nothing But The Truth」(真実と、真実以外の何も)。
これは裁判などの宣誓証言とかで「真実のみを」述べることを誓います、というときの定型句。
左の扉には金色のプレートに「The Truth」、右の扉には「Nothing but the Truth」とかいてある。
開かない扉の左側にはのぞき穴があって、中の小さな部屋が覗けるようになっています。
のぞき穴。
のぞいてみた。
中には小部屋があって、机が置かれてます。
この作品はこの病院での展示用に制作したものだと説明に書いてあります。
右の「Nothing but the Truth」と書かれた扉はすこしだけ開いていて、机の上に雑誌がおかれてます。
開いたページには、私たちが世界をみる視点は、どこから見るか、どこに立っているかで違う、という内容の、作家ロレンス・ダレルの言葉が引用されていて、その上にはこの部屋のこの机の写真が。
これも同じ廊下にあった、Steve Jensenさんの「魚のいるベンチ」。
自然に倒れたシーダーの木をつかって作られたもので、「座って、手を触れ、目で見て楽しむ」アートだそうです。
なんとなくおいしそうなかたちの壁かざり。
ベンチのあちこちに魚がいる。
座ってみました。テクスチャがとても気持ち良い。
この人はシアトル出身。北欧系のシアトル人で、お父さんは漁師だったそうです。
渡り廊下にあった素敵チェア。これは作家さんの名前を見てこなかった。
ベランダでごはんもたべてきた。
ここはなかなかなごめました。
なぜか、卒業後1年以上たつのにまだワシントン大学のWi-Fiが使えるんだけど、これって一生使えるのかしら。だと嬉しいなー。キャンパスだけじゃなくてどこのUWメディカルセンターに行っても自動的につながるのです。まあ大した特典でもないけど、けっこうありがたい。
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アキオ・タカモリ氏は2017年に亡くなられましたね。5月のArtWalkの時に、パイオニアスクエアの画廊で回顧展やってました…。迫力ある作品群でしたよ。
返信削除https://jamesharrisgallery.com/artists/akio-takamori
薫さん、そうなんですね!はずかしながら全然知りませんでした。
削除あのサウスレイクユニオンのホールフーズのところにある巨大なセラミックの人たちもタカモリさんの作品なんですね。2014年までUWで教えてらしたので、うちの息子がアートスク−ルに入ったのと入れ違いだったんですね。
回顧展の作品、ほんとに迫力ありますね。教えてくださってありがとうございます!
シアトルでほかにも作品探してみます。
メディカルセンター、もしかしてMontlakeへ行く途中の大きな病院でしょうか。
返信削除UWはマンモス校だし、別の場所にも病院あるかもしれませんが。
学生時代、少しMontlakeのあたり(橋をこえてすぐ)に住んでたことがあって、毎日その病院を横目に通ってたけど、幸い?一度もお世話になることはなく、中に入ったことがありません。
The Truth And Nothing But The Truthが特に気になるので、次にUW周辺に行く機会があったらぜひ行ってみたいです。
こんな美術館のような素敵な場所だったとは…。
Chocoさん、コメントありがとうございます。公開&返信遅れてごめんなさい!
削除そうですそうです、あのモントレークの橋の手前の角にある、大きな病院です。
わたしも初めて入ってみて作品の多さにびっくりして、ほかのフロアも見てみたい!と思いました。
ちなみに、The Truth and Nothing But The Truthは、放射線科のあるウイングのエレベーターの前にあります。North エレベーターだったかNorth West エレベーターだったかのどっちかです(うろ覚えすみません)。