木曜日、ファースト・サーズデーのイベントで、シアトル日本庭園で行われた『Wandering & Wondering』に行ってきました。
毎年恒例のイベント。以前に行ったのはいつだったろう、と思ったら、うわぉ、2011年だった!6年前っ。
今回は舞踏家の薫さんは、日本へご出張のためおやすみ。
Joan Laageさん率いるKogut Butoh団が、庭園の中にさまよい出します。
古代ふうの装束が、庭園の風景に溶け込んで、神話の風景のようでした。
『日本書紀』の風景みたいでしょ。シアトルですよ。
音楽はシンセサイザーと声を使った即興でした。
集団でよろよろと出てきた舞踏家たちは、それぞれ思い思いの持ち場へ散ります。
池の上の平石に陣取るJoanさん。
なんだか室町時代あたりのひょうきんな踊り手のようでもありますね。
煙霧なので背景がすこしセピアがかっています。
舞踏家は、言葉にすることの難しい感覚をたぐり寄せ、ふだんの人間とは少し別のものに変わっていきます。
鯉がすごく良い感じの水のなかから出てきました。
ここの水もちょっと煙霧な色ですね。
水に映る影が、別のタマシイのようです。
池にかかる中橋も、Joanさんが立つと能舞台のよう。
後ろの松がまるで屏風みたいな小道具に。
池の真ん中でいったん集合した踊り手たちは、またそれぞれの場所へゆるゆると散ります。スケッチなどをしていた人びとは突然の来訪者に仰天。
木霊とかそういう感じのものになっている舞踏家。
日本の山にいる女神様はこんな感じなのかも。
ゆったりと夏の夕方をくつろいで過ごす人びとの傍らに、神さびた姿。
藤棚の下にも、ゆらゆらするタマシイが。
柳と語り合う舞踏家。
つかの間異世界になったジャパニーズガーデン。踊り手も見る人びとも楽しそうだった。
木曜は最高気温35度超えの予報も出ていたので猛暑?と思ったらそうでもなくて、穏やかな風が吹く、過ごしやすい夕方でした。
日本書紀と言われて納得!!あの衣装はそういうテイストだったのか~(はからずしも!?)
返信削除また、山神さまというのも、そういう見方もあるのか~~~と、再発見。
良い写真を有難うございます!皆喜ぶかと…
薫さんお帰りなさい!
削除今回は薫さんの舞踏が見られず残念でした。
そうあの衣装、ほんと神話的で、なんだか絵巻物のようでしたよ。
今回は時間も夕方で、煙霧でセピアっぽいフィルターがかかった空気も、衣装に合っていた気がします。