2020/03/29
今年のお花見と来月の家賃
近所の桜。きょうも頑張って8時台に起きた。わたしにしてはかなりの早朝。
バラードのあたりには、たぶんここ10年くらいの間に植えられたと思われるソメイヨシノの若い木がたくさんあります。シアトルの人も桜が大好き。
きょうは午後から雨が降り出して、水曜日までずっと雨の予報。これで散ってしまうかもしれませんね。残念。
キャンパスでの授業を休止中の桜の名所ワシントン大学も、今年は「COVID-19の感染拡大を防ぐため、キャンパスに桜を見にこないでください」とアナウンス。
そのかわり、例年どおりライブストリーミングをしているので、バーチャルお花見ができます。
でも近所を散歩するだけでこれだけお花見ができるなんて幸せの限りです。いまの季節のシアトルは本当に豪華。水仙、レンギョウ、木蓮、椿、それにそろそろチューリップも咲いてます。
近所にあったメッセージ。healthyがちょっとちがうスペルになっているのがご愛嬌。
でも可愛い。
もうすぐ誕生日のうちの青年に、きょうは郵便局から小包を送りました。
緊縮財政につき、あんまりたいしたものは送れない。なかみは、本、コーヒー豆、塩、米、サラミ、そしてうちにあったディナー皿2枚。救援物資みたいですね。
ここ数年お引き受けしているラグジュアリー系の媒体の定期的な仕事があって、先週はその記事をいくつかやっていたのだけど、リゾートホテルや水着やハイファッションブランドの情報が、現在の状況にまったく関係なさすぎて頭がクラクラするほどシュールでした。お仕事いただけるだけありがたいけれど、この媒体、再来月の次回はないかもしれないという気がして寒い。
じっさい、やはりハイファッションブランドからの広告収入に頼っている別のクライアントからは、支払いが遅れるというお詫びのメールが入ってきました(´;ω;`)。潰れないでー。
うちの青年は靴のデザインチームでインターンをしているのだけど、来年の春夏以降に市場に出る製品の仕事をいま(在宅で)すすめていて、実際に来年の今頃にどのくらいの人が新しい靴を買おうと思うのか、まったくわからない状況でいつもどおりに仕事が進んでいるのがすごく奇妙で釈然としないといってました。新しい靴とか服とかを買える人の数が、来年はものすごく減っているかもしれない。
きょうはファミレスチェーンのチーズケーキファクトリーが全米の200店舗以上の家主に対して「来月の家賃は期日に払えません。可能な限り早く払いますが、いつになるかは約束できません」とレターをだしたことが大ニュースになってますが、経済危機がいよいよ目に見えるかたちになってきたなーという感じです。
シアトルでも来月の家賃が払えない事業主は相当いるはず。
先週1週間で失業保険を申請した人は全米で300万人を超えたとか。セーフティネットのない個人事業主や契約労働者はさらに厳しいですよー。そしてそもそもその何百万人という単位で増えていく失業者に半年間給付ができる財源があるのか。
資産のある層はしばらく安泰かもしれませんが、わたくしのように吹けば飛ぶようなその日暮らしは、どこに飛んでくことになるやら。ひゅーん。とりあえず来月の家賃は払えるが、その先は謎の世界。
小田嶋隆さんのコラムで知った、メルケル首相のスピーチに感動しました。
英語字幕のついてるビデオはこちら。
日本語への全文翻訳を提供している翻訳者さんのサイトはこちら。
こうやって市民に落ち着いて語れる政治家ばかりだといいのですけどね。
「米国民に言いたいことは」と聞いた記者を「ひどい記者だ。ひどい質問だ」と怒鳴りつけている某大統領の動画も流れてきましたが、国民の半数がまだこの人を支持しているというのが一番こわい。
COVID−19を抜け出したあとの社会は、本当に今までとは違う世界になるのかもしれませんね。それがディストピアにならないように。若いひとのリーダーシップに期待します。
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