2020/03/16

本日の売り場情報と、アンビリーバブル


快晴のシアトルです。引き続きまだ寒い!3度C! 花が長持ちするけど。桜もひらきかけて、あれ?と迷っている感じです。ソメイヨシノはまだ。

近所の散歩、ちょっと足をのばしてみた。なぜか前庭に木馬が埋もれている家がありました。
快晴だけど歩いている人がほとんどなくて、不思議なほど静かな日曜日の住宅街。

しかし車で前を通ったら、Goodwillの不用品受付のドライブスルーには車の行列ができてて10台くらい並んでました。
みんな家にいて、することがないから断捨離にはげんでいるのでしょうか。

バラードのダウンタウンを午後3時くらいに車で通ったら、お店はみんな普通にあいてて、カフェやレストランもそこそこ、お客さんがはいってました。

あと、マリファナ屋さんは商売繁盛しているそうです。
みんな時間があって家にいるなら当然か!

卵を買いにスーパーのFredMeyerへ。むやみに出歩くなと息子に怒られる。だって卵が。
ゾンビ映画だったらたぶん2番めくらいに死ぬタイプですね、わたし。いらない紐とかひっぱったらゾンビが出てきてやられるタイプ。

きょうはそんなに混んでなかったので、慎重にほかの買い物客との距離をおきながらそそくさと広すぎる店内を物色。人をみたらコロナと思え。お互いに。ゴム手袋して買い物してる人もいた。わたしは入り口においてあるカート用の除菌ワイプを1枚とって、お守りのように握りしめていました。
 
今日の売り場情報。野菜や卵や果物や乳製品や肉などはごくふつうにありました。
トイレットペーパーはまだなし。漂白剤もサニタイザーもなし。ティッシュとキッチンペーパーは入荷してた。

そして食料品の棚が部分的にからっぽになっていて、軽くおどろきました。



「ハンバーガーヘルパー」(ひき肉に混ぜるだけのインスタントパスタ)が超品薄状態。
ふつうのパスタの棚もからっぽ。


あとはパスタソースともきれいになくなってる。
冷凍のピザやなんかも品薄でした。

CTちゃんは昨日トレジョに行ったら冷凍食品の棚が空っぽだったといってた。
手早くつくれて保存のきくものからはけているようです。みんな、野菜も食べよう。

みなさん、ロックダウンが来ると予想しているのか、自主的に籠もることを決めてるのか。2週間くらい買い物しなくてもいいように賢く多めに買っておくってことなんでしょうね。

うちは一人なので、パントリーに入ってるものでとりあえず全く外に出られなくなっても3週間くらいは食べていけると思う。でも食べざかりの子どもがいたら大変だなあ。



ちょっと広い景色が見たくて、近所のサンセット・ヒルというミニ公園の前に車をとめて日に当たる。すがすがしい。

ゼロ金利とか渡航禁止国とか毎日状況が変わりますね。
わたしのまわりにも、仕事に直接影響でてる人が増えてきた。

この騒ぎでマリファナとトイレットペーパーのほかに売れているのは銃だそうです。
ゾンビ来ないから!恐ろしいのはゾンビより人。恐怖心にかられた人。

昨日見終わったNetflixのシリーズ『Unbelievable』のマリーちゃんも、ゾンビより人のほが怖いといってました。

波乗り翻訳者ラウぴょんが教えてくれたこのシリーズ、すっごくよかったです!

自主隔離中で見るモノ探しているならおすすめ!


邦題は『アンビリーバブル たった一つの真実』
レイプの被害者と、連続レイプ犯を追うふたりの女性刑事の話。
実話にもとづいていて、舞台のひとつはワシントン州リンウッド。

ちょっとネタバレになります。

主人公のマリーちゃんは、虐待家庭で育ち、フォスター家庭を転々として、誰にも心から信頼を築けずに成長してしまった「難しい子」。彼女が自宅でレイプ被害にあって警察の捜査が始まるなか、まずフォスターペアレントが彼女の証言を疑い出し、警官に問い詰められて、被害は嘘だったという証言をしてしまう。

まわりの誰にも信じてもらず助けを求めることもできないマリーちゃんの、刻々と悪くなっていく日常が淡々と描かれて、ものすごく腹が立ってきます。

マリーちゃんの話だけだったらとてもつらいだけの話になっちゃうけど、コロラドの敏腕でバッドアスの二人の女性刑事の捜査劇と交互に話がすすんでいくので、救われる。二人のキャラクターが最高です。

人の話まったく聴いてない、理解してるつもりがぜんぜん相手のことを見てない、ということに、 善意のつもりの人ほど気づかないことが多い。わたし自身、身に覚えがあるあるある。

決して悪人ではない善意の大人たち、警官やフォスターペアレントやカウンセラーといった、人を助ける立場の大人たち、たぶんそのことに生きがいを感じている人たちが、圧倒的に無神経になれることだってある。

マリーちゃんみたいな子が昔、私のすぐ目の前にいた。よく考えると何人もいた。

誰かのことを理解したと思ったら、その瞬間に、それは大きな勘違いかもしれない、自分はなにか見えないメガネをかけちゃってないかどうか点検しなおさないとな、と思わされます。何ができるか考えるのはその後ですね。


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