2021年に入ってからもう3週間。速い!
この1月はとにかく、驚いているうちにあっというまに経ってしまいました。
日本ではコロナの話題ばかりで、議事堂乱入からのトランプ退場があまりニュースとして大々的に報じられていないらしいのが不思議です。なんだか違う世界のよう。
きのうのニューズウィーク誌のウェブ版記事で、Qアノン信者たちの反応が報道されていました。
20日のバイデン大統領就任式のさなかに、軍が突然クーデターを起こし、戒厳令を敷いて民主党の議員たちを拘束してトランプが権力の座に返り咲く、というストーリーを本気で期待していた信者たちが、何ひとつ起こらなかったことに衝撃を受けています。
「(民主党議員の)逮捕もなし、停電もなし、処刑もなし、なんにも起こらないのか!」
「じゃあこの先はどうなるんだ」
と動揺している様子が生々しい。
こちらは上記記事内で紹介されていた、陰謀論者をずっと追っているBBC記者さんのツイート。
「たくさんの人が、今日、現実に直面している。もし知りあいにそんな人がいたら、ぜひ、サポートをして助けてあげてほしい」と、呼びかけています。
Qアノン信者で、思っていたシナリオが実現しなかったことに動揺している人が現実世界に帰ってくるのを助けてあげてください、と。
「吐きそう」
「間違った情報とニセの希望にはもううんざりだ」
「時間を無駄にした」
「ゲームオーバーだ」
などなど、就任式にクーデターが実現しなかったことに本当に大変なショックを受けている人が多数、本音を吐いている………。
陰謀論を追ってきた識者は、これで現実に目が覚める人もいる一方で、深くはまりこんでしまっている人たちは、さらに過激化する可能性があると警戒しています。
『アトランティック』誌のコラムニストZEYNEP
TUFEKCIさんは、トランプが去ったあと、もっと洗練されたポピュリストが出てくるだろう、と不吉な予言をしています。
記事はこちら
America's Next Authoritarian Will be Much More Competent
そんなポピュリストが求められないような社会になればよいのですけどね。
ところで、就任式に「ちょっと市役所に行ってくる」みたいな格好で出席してたバーニー・サンダースが今日はたいへんなことになってました。
就任式の一番のファッションアイコンが、ガガでもカマラでもなくてバーニーだったという…。
Twitterもインスタグラムも、バーニーだらけ。
もう次から次へとw
スターウォーズから月面着陸、ありとあらゆる歴史上の場面まで、バーニーとこのニットのミトンがネット上に溢れてます。
ネイルにしちゃった人もwww かわいいw
バーニーのぶれない、まわりを一切気にしてないオーセンティックなキャラクターが、なんか妙に超越した感じの存在としていろんな空間にぴったりはまる。
11月以来の騒乱に疲れ果てていたアメリカ人(の少なくとも半分)が、やっとほっとできたのかな、と、このバーニーのミームの嵐を見てて思いました。
わたしも、バイデンがさっそく大統領令を連発してトランプの大統領令を次々に覆していくのを見て、ああ本当にトランプ時代が終わったのだなあ、と、ずいぶんほっとしている自分に気づきました。この先平坦ではないにしても。
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