2017/11/22

破壊された神社仏閣の話



今日は午後から少し晴れて、むやみに生暖かいシアトル周辺でした。
コートがいらん!スカーフして出かけたら暑かった。
18度Cですってよ!



驚いたことに明日はサンクスギビングである。
うちはまたもや息子ガールフレンドのKちゃんちにお呼ばれなのでまったくストレスフリー。
世の中は忙しそうですが、とりあえずクランベリーソースを作り、猫とたわむれる。

サンクスギビングといえば、神社。はまるで関係ないんだけど、『現代ビジネス』掲載の、真鍋 厚さんという作家の方の記事『「八百万の神」すら潰そうとする、明治政府の蛮行に立ち向かった男』がむっちゃ面白かった。


















<引用>
神社合祀」に象徴される地方の「自立性」を否定する強固な中央集権体制の確立は、現在も続く国からの財政的援助や指導を頼みにする地方の依存体質を作り出し、「地方の衰退」というブーメランを準備したと言っても過言ではないのである。 
<引用おわり>

とまで言ってます。

江戸時代以前に建てられた社殿も取り壊し、樹齢何千年のご神木も売り払われたのだとか。



去年、日本に行った時にたまたまふらっと訪ねたあちこちの神社は、その嵐を生きのびたんですね。


ここは、去年行ったなかでもとても印象強かった、陸奥の国のすてきな鹽竈神社



ここの神社にいるのは、いままで会った狛犬さんの中でも飛び抜けて素敵な、忘れられない狛犬さん。

わたくし、日本にいた時は神道についても神社についてもまったくおぼろげにしか認識してませんでした。







廃仏毀釈にしても、あんまりよく知らなかったわー。

別の記事で真鍋さんは、廃仏毀釈を「国家による強制改宗」であり、タリバンによるバーミヤン仏教遺跡群の破壊以上にひどい歴史的暴挙だったと言ってます。

薩摩では1000以上のお寺が廃寺になって、藩内にひとつの寺もなくなってしまったのだとか!

江戸時代から明治維新、昭和の敗戦を経て現在までの日本の精神史に、今めっちゃ興味をひかれてます。

明治維新でぷつんと切れたように見えてつながっていたもの。
昭和の敗戦でぷつんと切れたように見えてつながっていたもの。
そして本当になくなってしまったもの。







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