2020/12/18

信じてしまう人たちとトランプの魔術パワー

 


きのうは久しぶりに晴れ。うちの青年が自転車に乗ってでかけていったガスワークス公園の写真です。


きれいな夕空だった。

また週末はずっと雨のようです。冬至には木星と土星の超接近がピークになるのにー、見られるかなー。
夕方、西空のかなり低いところに見えるそうです。

 


またもや、和製トランピアンが思わぬところに出現したのに出くわしてしまい、がっくりしました。

ときどき見るブログ的な場所で、それまで普通に常識を共有していたと思っていた人が、急に「あの人は中共に対して自由世界を守る戦士なのに、アメリカ在住の日本人は堕落したメディアに騙されていて無知なので、何もわかっていない」「わたしは信頼のおける筋からの情報をダイレクトに得ている」とか書いていて、目が点になったー。

ダイレクトに、というのは、「堕落したメディア」のいうことなど聞かずに、てことなんでしょうね。

海の向こうで読んだQアノン系の記事とトランプ側近のツイートで「武装」して、この国にじっさい住んでいるわたしたちを「無知」と言い放つ、その自信に恐れ入ってしまう。

なぜ、陰謀論をかくも簡単に信じてしまう人が多いのでしょう。

陰謀論って、引きつける力が強いんですね。 ジャンクフードのように。シンプルでカラフルで熱があって、陶酔できる。

Qアノンの日本での広がりについては先日、ブルームバーグの日本語版でも紹介されてました。

最近、えええっ、あなたまで?と思うような人がトランプ礼賛をはじめててびっくり〜、という話をあっちこっちで聞くし、頻度が上がってきたな。

と思っていたら『トランプ時代の魔術とオカルトパワ』という書籍のことを知りました。
日本語版は紙版しかないし、高いからたぶん買わないけど。この一条さんのブログでかなり詳しく説明されていて、これだけでお腹がかなりいっぱいになる。

なんと「ブロンディ」のベーシストだった人が作家に転向して書いたもの。


 

トランプは「ポジティブシンキング」の始祖ともいわれるノーマン・ヴィンセント・ピールに心酔していたというエピソードにはじまり、クロウリーやシュタイナーから、現代の「魔術」師たち、ヒトラー、ムッソリーニ、20世紀後半にブームとなった自己啓発、引き寄せの法則なども一堂に並べて、「思考を現実化させる」というテーマが心をあやつる「魔術」に発展し、政治の舞台に影響を与えてきたという説が述べられています。

トンデモ本ではなく、かなり精緻に史料にあたった労作のようです。

なるほどー。

先日、森本あんりさん(ちなみにわたしは、この人女性だと思ってましたww)の『反知性主義 アメリカが生んだ熱病の正体』を読んですこしひっかかっていたのが、 なんとなく腑に落ちたような。

信仰についてちょっとまとめてnoteに書いたばかりなのですけれど(もしよろしければご笑覧ください。こちらです) 、いまようやく「魔術」と「信仰」の違いがわかった気がする。

すこし前に、尊敬するある方が、「魔術的な思考は信仰とは相容れない」と指摘されていたのですが、ようやくそれが実感として納得できた。

スピリチュアル系がふたつに分かれるのはここなのかも!

以前に『The Work』のバイロン・ケイティさんも同じようなことを例の『ザ・シークレット』について言っていて、そのときはよく理解できなかったのだけど。

祈りを、自分に力を引き寄せるためのツールとして考えるか、祈りが天に(神に)向かっているか、っていうことなんですね。これってすごーーーく微妙だけれど、決定的な違い。

やはり、動機がたいせつ。自分のすべての言動、すべての思考が、なにを動機としているのか、そしてその後ろに何が働いているか、常にチェックするのは何よりも重要だな、と、ひしひし感じます。もうほんとにそれだけです。

 


 

今週水曜日は治療の日で、クリニックから帰ってきて爆睡していたら、青年がごはんをつくってくれました。油揚げと豆腐山盛りのダイナミック味噌汁www おいしかった。

奥にみえているマンガのような大盛りごはんは、青年の通常量(1杯目)です。お米がすごい勢いでなくなるー。

 

 

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