2020/10/27

中西部文化圏と異世界の雲 [DAY1]


ロードトリップのDAY1。シアトルからユタ州プロボへ。

州間高速道路「I-84 」を通過中、アイダホ州南部の草原で見た、すごい夕焼けです。

すみません。旅の目的地は「中西部」ではなくて「西部」でした。刺客のエレンちゃんに、「アイダホ州もユタ州もネバダ州も立派な西部やで」と指摘されましたので改めました。

滞在&通過した州は、ワシントン、オレゴン、アイダホ、ユタ、アリゾナ、ネバダでした。

目的地は、ザイオン国立公園とグランドキャニオンです。

…中西部はノースダコタ州の大平原から先なのね。

わたしの中ではカスケード山脈を越えたらもう立派な「中西部」になってました。
太平洋岸沿いの「パシフィック・ウエスト」とは完全に文化圏が違うんですもの。 

「中西部文化圏」と呼んでもいいのではないかと。

19世紀や20世紀前半はたしかにワイオミング州やコロラド州は「ワイルドウエスト」だったかもしれないけれど、いまは、たとえばワイオミング州とインディアナ州は、沿岸部と比較した場合に、情念的に均質な文化圏じゃないのかなー。…て、雑に決めつけすぎですね。

結局は都市とカントリーの文化圏なんですよね。

中西部にも、西部の内陸の州にも、都市文化圏と郊外文化圏とカントリー文化圏があって、お互いにお互いをほとんど知らないのがいまのアメリカです。

 

 

アイダホ州南部のヘイバーンという町のあたり。



風が強いのか、山の上に不思議なかたちのレンズ雲がたくさん見えました。


 

広い盆地で、グーグルマップの航空写真で見ると、散水機がコンパスのようにぐるっと円をえがく、まるい形の畑がびっしり並んでいる地帯です。

まるい畑の灌漑は「センターピボット」方式っていうそうです。

飛行機の窓から初めてこの地上のマルを見たときには、いったい何だろうかと思ってました。

 

 

スネーク川沿いの盆地から、丘陵地帯に入るあたり。



レンズ雲たちが夕焼けでピンクに染まって、かわいい水生生物みたいでした。



いっとき、一面がパステルカラーの世界。
 


 

漢字の「三」みたいな、とぼけたレンズ雲。そして一面のすごい色。

真ん中に写っている橋のようなものが、「センターピボット」方式のまるい畑に水を撒く散水機です。

車で走行中に(助手席で)撮ったのでピントがあってませんが、逆にパステル画みたいなエフェクトになった。



車のサンルーフから頭を出して写真を撮ってたら、かぶっていた帽子が飛んでいきそうになって焦りました。車のなかに落ちたのでよかったけどw

カツラをかぶってたら飛んでっちゃったかもしれないよね、良かったカツラじゃなくて、って、カツラが飛んでっちゃうところを想像して息子と爆笑しました。

 

 

山のなかでまわりをこの夕焼けに取り巻かれると、異世界に来てしまったようで、ただ呆然としてしまいます。

このハイウェイI-84は帰りもアイダホ州のツインフォールズから同じルートを通ったのですが、景色が変化に富んでいて美しく、川あり山あり平原あり、カーブが続く山道もありで、とても魅力的な道でした。 

 


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