2021/08/21

夏の終わりの


もう8月も後半ですね。今日のシアトルは肌寒くて、日没頃の気温は14度C。
まだこれから暑くなるのかもしれないけれど、すっかり夏が終わってしまった感じで、うすら寂しい。

日の暮れもはやくなりました。きょうの日没は午後8時12分。

きょうはどんよりと曇って、それだけでもメランコリーなかんじの夕方。



アフガニスタンの情勢をみても、心が塞いでしまいます。

祈るほかになにができるだろうかと。

 


 近くのスーパーの花売り場には、郊外で栽培されているダリアがたくさん並んでいます。

あしたは明るい色の花でも買ってこよう。

 


 また近所の狩人が屋根にスタンバイしていました。

 


近所では、また建設中の家が増えてます。前にもなんどか書いたけれど、築70年くらいの、広い裏庭のある小さなおうちが取り壊され、そこにぴっちりくっついたタウンハウスが2棟か3棟、6戸分かときには9戸分くらい建つ。


いま建設されている家たちの建材は、どれも、樹のカケラを糊でかためた「OSB合板」です。

日本でも今ではそうなのかもしれないけれど、大工さんたちの使うツールは金づちではなくてネイルガン。トントントンという音じゃなく、バシュッ!バシュッ!という激しい音で、聞くたびになぜかホチキスで留めていくイメージが浮かびます。
 


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2021/08/15

夕日のフェリー


ウィドビー島からの短いフェリー。この島は北端で本土と橋でつながっています。
行きは陸路で、帰りは船にしました。

ちょうどサンセットの時間。


レトロなかたちの窓に、一番綺麗な時間の海。



島影の多い内海です。


平らな島のうしろに沈む夕日。


このフェリーは乗船時間ほんの20分ほどで慌ただしいですが、車に乗りっぱなしはもったいなくて、やっぱりデッキに出てきます。

すこし離れたところに、いるかが一頭泳いでいるのが見えました。


豪華なサンセット。


フェリー客席の、20世紀中盤アメリカン仕様の愛想のない質実剛健なインテリアもなかなか素敵です。



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2021/08/14

ウィドビー島の小さい彫刻の森


先週の日曜日、快晴微風の午後に、ウィドビー島に遠足にいってきました。
うちの青年と、もと彼女キリコちゃん&そのママのジェニファーちゃんという一行。



あいかわらずラブリーなキリコちゃんです。


Coupevilleの町はずれにできたPrice Sculpture Forestという、森のなかの彫刻公園トレイルに行ってみました。

全長1キロ。ゆるやかな斜面の森のなかで、1キロのうち半分は車椅子でも入れる平らなトレイルです。


シダの茂みの奥にゴリラ像がいたり。


巨大な羽根が茂みに隠れていたり。



むかしの学校で使われていたような木の椅子が浮いていたり。



これが一番印象的だった、倒木をブロック状に解体して再構成した作品。

ダイナミックな動きのある曲線を描いて、樹がピクセル化していくところのような。


午後の光線がちょうどすばらしいライティングになってくれてました。

とても綺麗に整備されているトレイルで、入場料は無料。
残念ながら犬たちは立ち入り禁止です。

各作品の前にQRコードが表示されていて、セルフガイドのツアーがダウンロードできるしくみ。

ただ野外彫刻を置いてあるというのではなく、森の環境のなかに溶け込むような工夫があって楽しいです。



アート作品も面白いけれど、自然の色はさらに面白い。あざやかなグリーンや薄い灰緑色の地衣類。


幹と蔓と地衣類。テクスチャとかたちと色。この蔓の力強いまきまき力が印象的でした。



 木々のあいだには広葉樹のシャンデリアのような花が咲いていました。


 

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また山火事の夏


近所に咲いているムクゲ。アメリカの人はためらわずに「ハイビスカス」とよびます。
ジェニファーちゃんも「うちの庭のハイビスカスが…」というのだけど、それ木槿。

たしかにハイビスカスの近い親戚だそうですが、万葉集にも詠まれた木槿を「ハイビスカス」と呼ばれるのには違和感がー。



あちこちでブラックベリーが熟しています。


 垣根にブドウを植えているおうちもけっこうある。

先週はずっと、快晴で暑すぎもせずず微風の続く、「ザ・ノースウェスト・サマー!」というべき爽やかな気候が続いていましたが、風向きがかわると、カリフォルニアやオレゴンの沿岸部で燃え盛っている山火事の煙が流れてきます。


最初に煙がやって来たのは8月1日。夕空がまるで『ストレンジャー・シングス』の、怪物が出てくる「アップサイドダウン」の入り口みたいに。

去年のブログを探してみたら、去年は煙が流れてきたのは9月はじめでした。

ここ数年というもの、西海岸では大規模な山火事が毎夏のお決まりになってしまっています。以前は山火事の煙が流れてくるなんてことは滅多になかったのに。

そして去年までの山火事は8月の末頃から激しくなっていましたが、今年はまた異常に早く、北カリフォルニア山中の大規模な火事などは、もうひと月も燃え続けています。


こちらは今日、8月13日の夕方。今日はもっと煙が濃くて、一日じゅう焚き火のようなニオイがしていました。


錆っぽい色のフィルターをかけたような夕ぐれ。

8月のシアトルはすでにうっすらと秋の気配ですが、今日は30度Cを超える蒸し暑い一日でした。

山火事が早くおさまるとよいのですが、まだこれから内陸部は異常に高温の日々が続く予報で、これからまだ多くの火事が増えると予想されているそうです

 

 

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2021/08/06

かえってきたアートウォークと、オフィスの再開


パイオニア・スクエアのFirst Thursday Art Walkに行ってきました。

ギャラリーが多いパイオニア・スクエアですが、普段は静かでちょっと敷居の高いギャラリーにたくさん人が集まって、お祭りのような雰囲気になるのが、毎月第一木曜日夜のこの「アートウォーク」。

路地ではバンドの演奏もあり。




コロナ禍で昨年春以来ずっと中止されていたのですが、ようやくようやく再開された、16か月ぶりのアートウォークです。

この間、コロナ禍で廃業したギャラリーは一つもなかったそうです。



時間は午後6時から8時。

7時ちょっと前くらいに着いて、アーティストのスタジオがたくさん集まっているビルをはじめ、7〜8軒のギャラリーをさくさくとまわりました。

とても見応えあって面白かった。



去年開催されるはずだったのにキャンセルとなったシアトル・アート・フェアに出展するはずだった作品を中心として、バーチャルで40軒以上のギャラリーが集まって開催される「Seattle Deconstruction Art Fair」のキックオフイベントでもありました。



かなり人出は多かったけれど、おしゃれして来ましたという気合いの入った格好の人はほとんどいなくて、全体にとってもカジュアルだった。わたしも普通にスーパーに行くのと同じTシャツとジーンズでしたし。

以前はもっとファッショナブルな人が多かったと思う。

まだリモートワークの人がほとんどで、オフィス帰りの人はとても少ないし、みんな、1年半ステイホームしているあいだにワードローブが内向き&カジュアルに書き換わってしまったのかもしれません〜!!




 CDCの呼びかけを受けて、どのギャラリーも「マスク着用のこと」と入り口に注意書きがありました。再びマスクの日々よ。

感染が拡大している南部の州では州知事が、自治体によるマスク着用義務化を禁止するという意味不明な事態になっています。
これで反マスク反ワクチン反リベラル(これがどうしてひとかたまりになったのかが歴史の不思議!)グループの人口が減っていくとしたら洒落にならないけれど皮肉すぎる。

シアトルの人たちはマスク着用で権利が侵害されるとか自由が剥奪されるなんて思わないので、粛々と着用しています。ほんとに何度もいうけど、マスクくらいで少しでも感染が防げるなら、いくらでも着ける!

今日の午後買い物に行ったスーパーでも、9割以上の人がマスクを着用してました。




もどってきたアートウォーク、お祝いムードでしたが、以前とはやはり違う時代の空気を感じました。

アメリカでも全国的に感染者数は拡大しているけれど 、9月からオフィスを再開し始める会社も多いようです。うちの青年の会社もボストンでの勤務が再開予定。でも青年は戻る気がなくて、とりあえず年末までのモラトリアムを上司に確保してもらったそうです。

GAFAはじめ、リモートに慣れてしまいオフィスに戻らない決意を固めた人もかなりいるようですね。

JPモルガンなど大手銀行は、有無をいわさず全員オンサイトに戻るよう指令を発布して「体育会系」なところを発揮していましたが、デルタ株の猛威により、方針変更を余儀なくされているようです。

JPモルガンのトップは「ガシガシ働きたい人間にはリモートワークじゃうまくいかないだろう」といったという、そのカルチャーは21世紀にも生き残っていくのでしょうか。


 

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2021/07/30

アーティチョークの花


夏の長い夕方。
7月もそろそろ終わりですが、まだまだ明るい時間が長くてのんびりしてしまいます。



最近近所さんぽで目につくのは、アーティチョークの花。


食べられるのは蕾のうちですが、2メートルくらいに伸びて豪快に花をさかせている株を、よく道ばたで見かけます。きれいな紫。




 アフガニスタンから米軍が引き上げていますが、米軍に協力したアフガン人通訳者を、親族と一緒に米国に脱出させているというニュースを読みました。

国に残っていたら、勢力を盛り返したタリバンに家族ともどもひどい目に遭わされるのが目に見えているため。

内容はだいぶ異なるけれど、おなじ「ランゲージ・プロバイダー」業界。

言葉の仕事で協力したばかりに国を出ていかなければいけない人たちもいるのですね。一方でこんな平和なシアトルでのんびり暮らしている人もいるというのにね。

 

世界はなかなか平和にならないけれど。
アフガンの通訳者のひとたちが、米国で良いスタートを切れますように。



近所で会う猫たちも平和で。
屋根のいちばん端っこに止まって挑発する鳥に翻弄されているハンターがいました。


 
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2021/07/29

不思議な植木と庭のにわとり



世間はオリンピックとかデルタ株とかいろいろ動いていますが、とりあえず爽やかで穏やかなシアトルの7月です。


バーもクラブもレストランも「フルオープン」になり、街はどこもまた混んできて、すっかりコロナ前の生活が戻ってきたかのような7月でした。


マスクをしないで出かけるのにやっと慣れてきたと思ったら、またCDC(疾病予防管理センター)が「ワクチン接種が済んだ人も、室内ではマスク着用を」と呼びかけをしてます。

ええ、いくらかでも感染が防げるなら、マスクくらい、いくらでもしますが。


ワクチンがたくさんあまっているのにアメリカで接種率が上がらないのは、ワクチンを打つと人造人間に替えられてしまうとかなにか埋め込まれるとか遺伝子が変わってしまうとか、そういう恐怖を持っている人がとても多いという以上に、政府、とくに現政権に対する不信感を、前の政権とその支持者が強烈に煽ったからでもあります。

不思議な意思が働いている。

米国のキリスト教会の指導者のなかには、信徒に向かって、マスクもするな、ワクチンは打つな、と教えている人がいるという、それもなぜそうなるのか不思議な世の中。

オリンピック開催中の東京からも感染増加のニュースが流れてくる。

なかなか終わりませんね。



近所のローズガーデンの植木が、ものすごく斬新な刈り込み方をされています。
しかも、奥のほうから少しずつ変化しているのも、意図的なのか、たまたまなのか。

 


すぐ近所のお庭の、立派なにわとり。

ふつうに前庭をうろうろし、歩道を横切ってたまに車道も闊歩している。まったくもってのどかな住宅街です。


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