2018/10/08

言葉ってなんだっけという話


先日Kちゃんがまた作ってくれた、史上最強のポップオーバー。

先月末のデジタルクリエイターズに寄稿した記事をNOTEに載せました。
あらためて、言葉ってなんだっけという話 

春に言語学を受講して、そのあとスティーブン・ピンカーの書籍『言語を生み出す本能』をようやく読み終えたらうわー面白かったよー、という話です。

お暇なときにご笑覧いただければ嬉しいです。

しんのすけ君出演してます。名刺にも使わせていただいたお気に入り画像。


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雨が来た


シアトルに雨が戻ってまいりました。
もう晩秋の気配。10月だもんねえ。


長い雨の日々をすこしでも明るく楽しく。と、ことしの春先にド派手な傘を買いました。
MOMAのリキテンスタインのやつ。


モデルはノラちゃんです。

あとはちゃんとしたレインブーツがほしいなあ。シアトル在住歴が9年になるにもかかわらず、レインブーツを持っていない。

今年の夏、京都で大雨に遭って足の指がふやけるほど靴が濡れ、新京極で靴やに駆け込み、店員さんに「ふやけちゃってますね(プッ)」と笑われつつレインブーツを買って履いて帰ったんだけど、スーツケースに入り切らず東京においてきちゃった。


お天気がよかった先々週。近所にゾウがつる下がってました。

なかなかよくできたステキなゾウだった。なぜそこに。

先週あたりからは街中、ハロウィーンのカボチャや蜘蛛やガイコツや化け猫や魔女でいっぱいです。


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2018/10/03

うちの新しい同居人


たしかハワイ時代からかれこれ10年以上は使っていた安物の壁掛け時計がいよいよ動かなくなったので、MUJIの鳩時計を買いました。

お手ごろ価格のシンプルな時計をけっこう探していたのだけど、意外にこれというのがなかった。それで結局ハト時計。



この子は豆蔵(まめぞう)と命名。

家で仕事してるときはずっと窓のない壁とモニターに向かってすわりっぱなしなので、30分ごとに誰か(鳩だが)が出てきてハローと言ってくれるのはいいかも。と思ったのでした。ハロー豆蔵。

仕事の区切りがつけやすくなるかな、という期待も。

目標はもちろん立てるけど、締切直前でもないとつい進捗がダラダラしがちになるので、
「次にあいつが出てくるまでにここまでやらなきゃ!」
というプレッシャーを自分にかけてみたり。



文字盤の下にセンサーがあって、暗くなると豆蔵はでてこなくなる。

…ので、8時をすぎたら練り消しゴムをセンサーの上にこうやって↑つけているのですが、朝の8時頃になって外が明るくなると、練り消しがくっついたままでも豆蔵は出てくるんです。

消しゴムはぴったりくっついてるから、上の豆蔵ハウスの穴からセンサーのほうに光が漏れているのか。まあいいけど。

ところでようやくポートランドにMUJIストアがオープンしたそうだけど、いったいシアトルにはいつ来てくださるのでしょうか!

シアトルは全米でももっともMUJIにあったマーケットのひとつだと思いますけど!はやく来て!


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2018/10/02

猫レスキュー


きょうのシアトルタイムズに出てた、ねこのレスキュー話

ウエストシアトルで、アライグマにでも驚いたのか、40フィート(12メートル)もある電柱のてっぺんに登って下りられなくなった猫くん。

飼い主は警察に電話し、消防署に電話し、電力会社(Seattle City Light)に電話し、動物レスキュー会社にも電話してみたけれどらちがあかなくて、しまいに地元の政治家(市議会員的な人)にメールを送ってみたら、その政治家が電力会社にメールして、そしてすぐさまレスキューがやってきたと。

電力会社は、別に政治家に驚いたわけじゃなく、そのタイミングは偶然だったといってるそうです。


いずれにしても猫さん無事でよかった。

「うちの仕事は電力供給であって猫のレスキューじゃありません。こういう話が出ると猫が電柱に登ったオーナーがじゃんじゃん電話をかけてくるかもしれない」と電力会社は恐れており、「猫が電柱に登っちゃったら、たいていの場合はちょっとまっていればお腹がすいて降りてくると思う」と言ってます。ふふん。

政治や経済のニュースもフットボールも野球もこのところほぼ完全スルーなのに、猫レスキューねたには反応するわたくし。

いまの日本でこのような記事が出たら、自己責任でどうにかせいとか甘えるなとかギャーギャー言う人がわらわらわらわら出てきて炎上するんだろうなあ。

去年、有名人が公園の花の蜜を吸ったとブログに書いたらそれが炎上したという話を読んで、なんだそれきもっ!と思ったことだった。少数のおバカの声がインターネットで増幅されるのはどこも同じだけど、日本では正義の看板しょってクレームつける人が多いのはどうしてでしょう。

イライラしている人が単に多いのかしら。そういう人はきっと、自分がイライラしていることにもあまり気づいてないんだろうなという気がする。



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2018/10/01

毛糸を買った


 

編み物など30年もやったことがなかったのだけれど、このあいだジェニファーちゃんと一緒にベインブリッジ島の毛糸屋さんに行ったとき、見たとたんに無性に欲しくなって、毛糸をひと巻きと編み針を買いました。

マルチカラーの糸。ごくシンプルに、マフラーにしようと思います。

編みものマニアのジェニファーちゃんに編みはじめの目を作ってもらった。出だしの部分どうやるかの手順は、すっかり忘れています。


でもタテ編みとヨコ編みはちゃんと手が覚えてた。

編みものってなぜか知らないけど癒やされる。

なにかの合間に1段編むだけでもほっとする。毛糸の手触り、明るい色、なにかが着実にできてくるという、この間違いなさ感。

リビングの真ん中において、通りすがりに1段。
仕事の休憩のたびに1段。
お湯を沸かしながら1段。

癒やされる〜。

ジェニファーちゃんは100人以上顧客を抱えてる保険エージェントでむちゃくちゃ忙しい人だけど、いつも、編みかけの何かを持っています。映画館にも持ってきていた。

そういえば、前いっしょに仕事してた同僚で、フルタイムの弁護士でありママであり、常に何かしながら一瞬でも手があくといつも編み物しているスーパー頭の回転の速いウーマンもいた。
 

編みもの=時間をもてあましたおばあちゃんのホビー、なんてぼんやりしたイメージがあったけど、あまりにもステレオタイプすぎでした。ごめんなさい。

CTちゃんが、前にバラードロックに行ったとき、漁船の中でいかつい漁師の兄ちゃんが編み物しているのを見たって言ってた。それ見てみたい!

漁師といえば…


『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カヴィル。

この映画はこの筋肉もりもり漁師シーンしか覚えておりません。ガテン系萌えの王道。
編み物はしてなかったけど超人パワーで同僚を救出し、なにこいつきもっ!とハブられていた。

こんな漁師の兄ちゃんが編み物していたら、萌えます。



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2018/09/29

スイートホームを公園に ブローデル・リザーブ


先週末。
友人のジェニファーちゃんと、ベインブリッジ島のブローデル・リザーブ に行ってみました。

それぞれ木材業で財をなした家に生まれたブローデル夫妻が1950年代に購入した邸宅と広大な敷地を保存して一般公開しているところ。

入園料は、おとな17ドル。


建築も20世紀のあたらしいものだし、庭園も別に名園とかではないのだけど、地元の人たちに大切にされているようで、とても手入れが行き届いてます。

この庭園のためのNPOが経営管理していて、会員やボランティアの人たちが熱心に参加しているっぽい。

大富豪のもちもの > NPO化 > 地元のボランティアが活発に参加して運営

というのは、アメリカですごくよくあるパターン。

良くも悪くも民営・非政府ダマシイが強いアメリカ。公園とかこういう公共のものを自律的に自主的に、自分たちのものとして運営していく情熱はすばらしいなと思う。


リビングルームの窓からは、広い芝生のむこうにピュージェット湾が見える。

 

絵本のようなスイートホームですね。


トレイルは1周2マイル、約3.2キロ。
むかしは羊を飼っていたそうで、羊用の小屋もある。


雨の多い米国北西部では、木製のベンチはすぐに自然に還っていくのです。


かなり広い池もいくつか。

自然をちんまりと人工的な世界に再現する日本の庭園とはまったく違い、パシフィック・ノースウェストの森林や沼地をところどころ自然のままの姿に取り入れた、ワイルドな庭園です。


邸宅の裏手の斜面に生えている大きなカツラの木。

カツラの葉の甘い香りを、ジェニファーちゃんは「コットンキャンディ(綿菓子)の香り」だという。


日本庭園と日本風のテイストを取り入れたミッドセンチュリー風不思議建築のゲストハウスがあります。

日本庭園はクボタガーデンのクボタさんが作庭したそうです。



でもこういう自然のままの森を残した部分が一番魅力的。
朽木の株に自然にむらがった若木とシダと苔が、草月流いけばなの作品みたい。


ジェニファーちゃんはわたしよりちょっとだけ年上。

数年前に髪を染めるのをやめたそうで、見事なシルバーの巻き毛がゴージャスでとても似合ってる。

シアトルのインテリマダムたちは銀髪の人が多く、迫力があってカッコいいなと思うけど、アジア人がシルバーヘアにしておばあちゃん風でない迫力を出すのは、かなり難易度高そうで、美容師さんにも全力で止められました。うーん。
わたしの場合は、頭の中身が銀髪に追いつくのも、まだまだかかりそうです。


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2018/09/25

ブラッククランズマン


『ブラッククランズマン』をみてきました。

めっちゃヘビーだった。

もちろん『ラッシュアワー』みたいなバカ警察映画を期待したわけではなかったはずなんけど、予告編はとってもライトに作ってあったので、ちょっともうすこし、こう、心が軽くなるようなコメディを期待してしまったのである。


でも本当に面白かった。(笑える場面もちゃんとちりばめてあるよ)

メインプロットが一件落着してからの。
これにて一件落着かと思いきや、その後に5回もツイストがあって、そこからが映画の本番だったといってもいいほどの重さ。
そこのとこの、最後のたたみかけ方がすごかったです。グイグイやられる。

おすすめです。みんなに見てほしい。

観に行ったのがシリアスな映画ファンが多そうな映画館「SIFFシネマアップタウン」だったからかもしれないけど、エンドロールが流れはじめててからも、誰も席を立とうとしなかった。
アメリカの映画館ではふつう、本編終わったとたんに8割の人が席を立つんだけど。


エンドロールの最後の曲はこれ。

プリンス様の『Mary, Don't You Weep』。

これにもじわじわ、がつんとやられて、涙腺が決壊。動けませんでした。

 「君のたいせつな人は、きっと帰ってこないんじゃないかって、嫌な予感がするんだ」

俳優さんたちもみんなすごく良かったですが、アダム・ドライバー。

この人って、どこに居ても何をやってもぴたりとはまらない感じが、すごくいい。
『沈黙』の修道士役がいままで見たなかでは一番ぴたりとはまっていた。
それ以外は、カイロ・レンにしても、なにかをどこかに忘れてきてしまったがそれが思い出せないといった感じで困惑している人、またはどこか二度と帰れないほど遠い場所から連れてこられて呆然としている人を見ているような不安な気分にさせる。そこが、すごく好き。



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