毎年、あたらしい手帳を使っています。
毎日のしごとの進捗管理や予定はエクセル表やオンラインのカレンダーを使っているんだけど、やっぱりぱっと開いて週と月が把握できていろいろランダムに書き込める紙の手帳がほしい。
去年は「ブルーバックス科学手帳」を買いました。
新書版でサイズもちょうどよい(これ以上小さいとおばちゃんには見にくい)し、化学式や筋肉の名前や三角関数の公式もおまけについてます。1000以下の素数の一覧と円周率も、世界のプレート分布も。
…もちろん、三角関数とかはまったく役には立ちませんでした。
でも持ってるだけでちょっと頭がよくなる気がするので今年も買おうかなと思いつつ、ぼーっとしてすっかり忘れていたので、今年はMUJIのセールで買った赤い手帳です。
ビニールの表紙の手触りがいまいちだけど、ナカミは週ごと見開きで、月別カレンダーがついていて、大きさもちょうどよい。
去年は、たくさん手で字を書きました。
字が下手なのでとても苦手意識が高かったのだけど、毎日なにかしら手で字を書くようになってみると、だんだんと楽しさが出てくる。もちろん急に達筆になったりはしないけれど、きれいな字というのがどういうものか、ほんの少しわかったような気がしてくる。
日本語は、中国から借りてきた漢字をもとにひらがなとカタカナが作られてて、とても柔軟性の高い書き文字をもつ、おトクな言語です。
アメリカに来て最初に学校に通ったときに、筆記体がキレイだと褒められて、「カリグラフィーをやってたの?」ときかれ、いいえー、と答えたんだけど。よく考えてみたら、やってたわ。
小学校でお習字習ってましたね。
お習字だけじゃなくて、漢字の書き取りも、中1でアルファベットの筆記体習ったときも、ぜんぶカリグラフィー(お習字)からだったよね。
小学校から、1000以上の漢字をひたすら何度も書いて覚える、をくりかえしてきた日本人が(漢字圏の人はみんなそうだと思うけど)、手先が器用で細部に目が止まりやすくなり、お絵かき上手になるのは当然なのかもしれません。
一方で、「お手本を求めてしまう」メンタリティが強くなりがちなのかもしれないけれど。
漢字には思想みたいなものがこもってて、書いていると対話をしているような心持ちになることがあって、楽しいです。