先週金曜日。グリーンレイクのケーキ屋さん、HIROKIさんのモンブランをもって、すこし年上の大切な友人を訪問。
あと抹茶ティラミスも。先に食べちゃって写真撮りそこねた。
そして上品で美味しいおでんとサラダをいただきました。
文学や短歌や古典芸能や、旅や見えない世界の話。4時間ノンストップでお話できて楽しすぎでした。
この方は、直接会ってざっくばらんに短歌のはなしができる唯一の先輩歌人であらせられます。
3年ほど前から短歌の結社というものに入って、いそいそと毎月歌をつくって送っているのですが、結社ってなんなのかがそもそもよくわからずに入会したくらいなので、かなりずれまくった立ち位置からはじめています。
それでもだいぶ、特に今年はいろいろ手当たりしだいに読みあさって少しは状況がのみこめてきたところですが、やはり海外にいると入手できる情報が圧倒的にすくないし(図書館や書店で歌集を借りることもできず)、歌会なるものやカルチャーセンター的なものにも参加できず、リアルな歌人とお話ができる機会が作れない。ウェブでも若い歌人さんたちがいろいろな試みをしているようですが、いまいちとことこと入って行きづらい。
わたしの所属する結社では、コロナ禍でリアル歌会がずっと中止になっていたため、現在はZOOMで歌会を開催していることを最近知って、先月末に思い切って初参加してみました。
各自、指名された順に、結社誌に掲載された自作の一首をえらび、それを別の方に評してもらうというはこび。参加者は50名弱で、2時間ほどでした。20代の方から80代の方まで。
わたしはかなりなコミュ障で、人前でしゃべることに激しい苦手意識があるので、ひぃ〜!となりながらの参加。司会のかたに発言を指名されてしどろもどろになりつつ、たぶん、その場を、……しーん……、または、しらー…とさせてしまったと思います。
もっとさくさくと明晰に話せるとよいのですけれど。
でも、画面を通してですが結社誌の誌面でいつもお名前を拝見している方と言葉を交わすことができ、さまざまな方がさまざまな取り組みをされているんだなあ、ということも改めて目の当たりにでき、そして、超ベテランの編集委員の方々のコメントが、縦横無尽にいろんな角度からスパスパと切り込んでいくのに息をのみ。長く真剣に歌と向き合っている方がたは、ものすごく多層的な視点を血肉とされているのだということが実感できました。
参加できてよかった。
活字との対話と、映像メディアとの対話、リアルタイムの対話は、乗っているものがそれぞれずいぶん違います。顔が見えるだけで激増するこの情報量!
わたしはなにごとも持って帰って自分ひとりで抱えこむ時間がかなり長めにほしい性格なのですが、リアルな対話から受け取るエネルギーもほんと大切なんだな、と、あらためて思いました。