2021/10/31

快晴の墓石


しばらく灰色の雨降りが続いたあと、とつぜん快晴の土曜日。

海岸に行ってみると、海上は風が強くて、ヨットがみんな難儀していました。ピュージェット湾の向かい側にオリンピック半島の山脈がキレイに見えます。

明日はハロウィーン。わたしはまったく関係ないけど、土日が晴れてよかったですね。

日本はもう月曜ですね。ハッピー・ハロウィーンでした!



ちょっと遠出してバラードの海側の住宅街で散歩。
どこのおうちもディスプレイに最後の仕上げを念入りにされている感じ。

端正なお庭に、蜘蛛の巣や「バイオハザード」のテープが張り巡らされてたり。



墓石やカラス。日本では、家の前庭に墓石を飾ることはないんじゃないかと思う。
日本の「先祖代々の墓」の墓石と、西洋の個人用墓石と、だいぶ存在感が違うよね…。



ザ・ディスプレイという感じじゃなくてひっそりと置かれているかぼちゃが、なんだかかわいい。

 


レインボーカラーのメープルも、やはり快晴の明るい日の光で見ると色の鮮やかさが1000倍増。


ハワイのような光だけど、寒かった!10度C。



 

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2021/10/29

シアトルいちおいしいクロワッサン




シアトル周辺にはいろいろ美味しいベーカリーがたくさんあるけれど、 個人的にクロワッサンがいちばんおいしいのはここだと思います。




フリーモントの外れにある、Stone WayのSea Wolf

皮はぱりっぱり。なかみはふんわりで、もちもちのコシがあって、バターの風味が上品です。

混み合った街なかに住む幸せの一つは、ちょっとした美味しいものがすぐ近くで手にはいること。



コーヒーとパンについては、シアトルはたぶん全米いち恵まれた環境だと思います(ポートランドあたりから異論が出そうだけどww)。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2021/10/28

モンブランと歌会の話



先週金曜日。グリーンレイクのケーキ屋さん、HIROKIさんのモンブランをもって、すこし年上の大切な友人を訪問。

あと抹茶ティラミスも。先に食べちゃって写真撮りそこねた。

そして上品で美味しいおでんとサラダをいただきました。

文学や短歌や古典芸能や、旅や見えない世界の話。4時間ノンストップでお話できて楽しすぎでした。

この方は、直接会ってざっくばらんに短歌のはなしができる唯一の先輩歌人であらせられます。




3年ほど前から短歌の結社というものに入って、いそいそと毎月歌をつくって送っているのですが、結社ってなんなのかがそもそもよくわからずに入会したくらいなので、かなりずれまくった立ち位置からはじめています。

それでもだいぶ、特に今年はいろいろ手当たりしだいに読みあさって少しは状況がのみこめてきたところですが、やはり海外にいると入手できる情報が圧倒的にすくないし(図書館や書店で歌集を借りることもできず)、歌会なるものやカルチャーセンター的なものにも参加できず、リアルな歌人とお話ができる機会が作れない。ウェブでも若い歌人さんたちがいろいろな試みをしているようですが、いまいちとことこと入って行きづらい。

わたしの所属する結社では、コロナ禍でリアル歌会がずっと中止になっていたため、現在はZOOMで歌会を開催していることを最近知って、先月末に思い切って初参加してみました。

各自、指名された順に、結社誌に掲載された自作の一首をえらび、それを別の方に評してもらうというはこび。参加者は50名弱で、2時間ほどでした。20代の方から80代の方まで。

わたしはかなりなコミュ障で、人前でしゃべることに激しい苦手意識があるので、ひぃ〜!となりながらの参加。司会のかたに発言を指名されてしどろもどろになりつつ、たぶん、その場を、……しーん……、または、しらー…とさせてしまったと思います。
もっとさくさくと明晰に話せるとよいのですけれど。

 


 
でも、画面を通してですが結社誌の誌面でいつもお名前を拝見している方と言葉を交わすことができ、さまざまな方がさまざまな取り組みをされているんだなあ、ということも改めて目の当たりにでき、そして、超ベテランの編集委員の方々のコメントが、縦横無尽にいろんな角度からスパスパと切り込んでいくのに息をのみ。長く真剣に歌と向き合っている方がたは、ものすごく多層的な視点を血肉とされているのだということが実感できました。
参加できてよかった。

活字との対話と、映像メディアとの対話、リアルタイムの対話は、乗っているものがそれぞれずいぶん違います。顔が見えるだけで激増するこの情報量! 

わたしはなにごとも持って帰って自分ひとりで抱えこむ時間がかなり長めにほしい性格なのですが、リアルな対話から受け取るエネルギーもほんと大切なんだな、と、あらためて思いました。


 

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

激しめのレインボー紅葉


今週は雨もようのシアトル。


それでもときどき短い晴れ間があり、昨夜も夜半に綺麗な夜空がのぞきました。

近所で目立っていたまだらのレインボーカラーもみじ。



鮮やかな赤からオレンジ、黄色、緑まで、ひとつの木にいろいろな色が入り乱れています。


 いまいち綺麗に撮れなかったけれど、まだら加減がおわかりいただけますでしょうか。

 


そして、さらにレインボーな今年のメープル。


こちらは葉が大きいだけに、レインボーぶりが遠くからでも際立ちます。




京都もカナディアンロッキーも行けなかったけれど、近所でかなり美しい紅葉が楽しめた今年の秋でした。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2021/10/26

骸骨とお茶を


りすのみなさんにとって、秋はいそがしい季節。

シアトルは週末、「爆弾低気圧」の嵐でところどころまだらに停電したりしました。

強風で、かなり盛大に葉が散ってしまいました。




そろそろハロウィーンですね。かわいいオバケやかわいくないオバケがあちこちに。


 近所のお庭のティーパーティー。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2021/10/23

爆弾が接近中



寒い日はおでーん!
おでんの季節になりました。



ところで、太平洋上に「bomb cyclone」が発生して、太平洋北西沿岸地域(カナダ南部〜カリフォルニア北西部の沿岸)に近づいているそうです。

Bomb cyclone は「爆弾低気圧」。「中心気圧が24時間で24ヘクトパスカル以上下がる」温帯低気圧を呼ぶそうですが、いま太平洋上で発達中の低気圧は、12時間で33ヘクトパスカル下がる見込みという、かなりすさまじい下がりっぷりの低気圧。

この地域で爆弾低気圧が発生するのはとてもめずらしいそうですが、金曜日〜土曜日にも、すでに別の爆弾低気圧がやってきてました。
しかしシアトル地域は、さほどの雨にも見舞われず。


急激な気圧の変化は豪雨や豪雪につながり、今回はおもにカリフォルニア北部での豪雨が心配されているようです。山火事の季節に来てくれればよいものを〜!




爆弾低気圧、日本の気象庁では「爆弾」という名称はよろしくないということで公式には使わず、「急速に発達する低気圧」などと言い換えています。別に悪口じゃないんだし爆弾でいいじゃん、と思うけど。


にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

大人の講座!


秋のひざしを浴びて気持ちよさそうな、ハニワーず


 メイプルの葉はカラーバリエーションがすごく豊富です。

 

さいきんはまっているYouTubeチャンネルは、山田五郎さんの「大人の教養講座」。

 



セザンヌ、ドガ、ゴッホ、ルソー、ボス、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ピカソなど、有名美術作品のナゾを解説するシリーズで、めっちゃ面白いです。

ドガは内気な「NTR」志向画家だった。

意外と指摘されていないが、セザンヌは実は絵がヘタだった。

天然画家ルソーには突っ込みどころが無数にあるが、たとえば人の足が描けなかった。

…など、教科書には絶対載らない言葉で切れ味鋭く、面白おかしく語っているけれど、五郎さんの解説はどこを切っても作品と作家への愛にあふれているので、心あたたまります。

面白おかしいだけじゃなく、広く正確な見識に裏打ちされた視点も信頼できる。

たとえば印象派の最初の展覧会を評した評論家はモネの「印象・日の出」を嘲笑した、というのが通説になっているが、それは誤解ではないか、と原典の新聞にあたって検証したり。この人も料理人のコウケンテツさんとおなじで、美術作品が「とにかく大好き」というオーラが快いのです。

助手のワダさん(女性、23歳)のあまりにも何も知らない白紙っぷりもすごいし、それで良いとも思っていないらしいけれどまったく悪びれない素直さも心あたたまる。皮肉でなくほんとうに。


たとえば「『最後の晩餐』て、なにが最後なの?」という問いに

「え?………世界の終わり?…お別れ会?」

という最強の答えに、腹の皮がよじれるほど笑ってしまいました。



このシリーズを観たら、ルネッサンスから印象派からピカソまで、画家たちが連ドラのキャラクターのように身近に感じられること間違いなしです。

現代作品は版権の問題があってなかなかYouTubeで取り上げるのが難しい(お金がかかる)そうなのですが、ぜひぜひ20世紀〜の作家たちも取り上げてほしいです。

デュシャンとその後の前衛芸術について語った

「デタラメにも歴史がある」

というのが五郎名言集の金字塔のひとつ。言い得てます。素晴らしい。



にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ