2012/08/03

Don't Even Think Abou It


パイクプレイス・マーケットにて。

Don't even think about disturbing the display. と書いてある。

食べ物の上にこの「ディスプレイ」ってどうよ?と思いながらも、1ポンド買ってみた。

とかげの下からじゃなくて、奥のほうから出して来てくれました。





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2012/08/02

73階からアクロバット


久しぶりにダウンタウンの Columbia Center Tower (コロンビアセンター・タワー)に行ってきました。

細長い黒いバウムクーヘンのような形のビルです。↓
(これはスミスタワーからみたところ)


今日は40階のスタバじゃなくて73階の展望台へ。

月曜から金曜までの営業で、おとな9ドル、学生6ドルなり。


360度じゃないけど300度くらいの展望が楽しめます。

シアトルで一番遠くがよく見える展望台。今日は少し曇っていてレニアー山やオリンピックの山々は見えませんでした。

隣のビルの屋上に人が集まってました。今日はBlue Angels の練習があるのだった。
30分くらいで始まるところだったので、観ていくことにしました。


Sea Fair に参加しているらしいどこかの海軍の船が停泊していて、満艦飾を飾っています。


こっちはフェリー。

スミスタワーと埠頭。


だんだん人が増えてきます。みんな飛行機を見に来たらしい。



 来た来た。


閉鎖されたI-90の橋の上をいったりきたり、かなり長いことアクロバットを練習していました。ダウンタウンの上空も何度か旋回。


遠くにベルビューがみえる。

このビルの中でこの距離からだと轟音があまり聞こえないので映画を見ているようでした。ジェット機を追ってくる、あの、質量があるかのように感じられる重い音の塊がないと、戦闘機のアクロバットを観ている気があまりしません。


スペースニードル上空を通過の図。

本番は明日から(8月3日〜5日、午後1:30から 2:30 だそうです)。

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2012/08/01

シアトル水族館で癒される


ふと思い立って、シアトル水族館に行ってきました。


1階入口の大きな吹き抜けにはワシントン州の魚たちの大水槽があり、その奥に魚用「波のプール」があり、蛸やクラゲの専用水槽があって、大きなタイドプールがあります。


タイドプールはひとでやイソギンチャクがいっぱいで触り放題です。
みんな、でかっ!アメリカンサイズだー。




これは鮭の稚魚。



懐かしいハワイの魚たちのコーナーもありましたが、全体にご当地の生きものが中心です。そして入口で、中のマップのほかに、Seafood Watch のポケットガイドもくれる。海の環境のために良くない収穫方法をされている「避けるべきシーフード」と、「ベストチョイス」のシーフードが簡単な一覧になっているもの。

わたしは恥ずかしながら、いままで海産物のサステナビリティにはあまり細かな関心をはらっていませんでしたが、こうして表にしてもらうととてもわかりやすくて、参考にしようと思いました。(ツナ缶は避けたほうがよいものリストに入ってました…)

こちらからもダウンロードできます。


スターはやっぱり海の動物たち。太平洋北西沿岸にいる、おっとせいやアザラシ。それから、



 らっこーーーー。


らっこは見飽きないです。なぜ、この人たちはこんなにもおかしいのか。

すべての動きが天然に笑える生物ってすごい。もう世の中の心配事など一時どうでもよくなるくらい、癒されるー。



2階の水族館カフェにあったクッキーも海の生物でした。

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2012/07/30

メトロバスに犬


シアトルのバス(キングカウンティ・メトロのバス。いわゆるふつうの路線バスです)で驚嘆すべきなのは、犬の乗り降り自由なこと。

日本ではもちろん、盲導犬や介護犬以外の動物はケージに入れていない限り公共交通機関はNGだったし、ポートランドの電車やバスにも「ペットを持ち込む時はキャリアーに入れること」と書いてありましたが、シアトルではそういう注意書きはどこにも見当たらない。とくに決まりはないようで、常識の範囲でおとなしくしていられるわんこならば、一緒にトコトコ乗ってきても全然オッケーのようなのです。

この写真のわんこも、タトゥーとピアスをあらゆるところにつけた若いカップルが連れてましたが、とってもお利口。
長い2両(というのか)連結タイプのバスで、バスが角を曲がるたびに床がまるで遊園地の乗り物のようにぐるりんぐるりんと回転する、車両連結部分に座っていたのですが、ひるむ様子もなく、ときどき不安そうに飼い主の顔を見て、「わたしここでダイジョウブですよね?」と確認しつつ、じっとしてました。

いまだに猫やほかの動物が乗車してきたのは見たことがありませんが、リーシュにつないだだけの犬はもう何度も目撃してます。 一緒に乗っている乗客も、いやな顔をする人は一人もいません。



こちらはスーパーの入り口でお利口に飼い主を待つハンサム君。このひたむきな不安そうな表情を見ると、おばちゃん、胸がきゅーんとしてしまいます。



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2012/07/29

ホタルブクロと猫耳草

バス停のわきにホタルブクロが咲いていました。
なつかしい。アメリカでみたのは初めてかも。

釣鐘草、提灯花ともいうそうです。
英語名はChinese Rampion またはCampanula puctata  。なんだか響きがかわいいですね。
「チャイニーズ・ランピオン」「カンパニュラ・パクタータ」でいいのかな?
おいしそうな名前じゃないですか(違。



 これは、近所に咲く、猫耳草。

というのは初めて見た時、勝手につけた名前です。ふわふわで、触り心地がウールのよう、ていうか猫耳そのもの。

先日やっと本名がわかって笑いました。Lamb's ears。猫じゃなくて子羊の耳だったんですね。
和名は「綿千代呂木」(ワタチョロギ)。

チョロギって、おせち料理に出て来る品目らしいですが、先日友人との話題に上るまで、全くみたことも聞いたこともありませんでした。ワタチョロギの根にもできるのかしら?



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2012/07/28

レドモンドにて 蟻の思い出とケトルコーン


今週末は息子のチームが久々のサッカートーナメントに参加するので、フィールドですごしました。

うちの息子は今年、高校最後の年なんで、こうして週末になるとフィールドに通うのも今年で最後だと思うと感慨深い。

小学校1年のときから始めて、チームやクラブは何度も変わったけれど12年目! 一昔だよね。
サイドラインで費やした時間の合計はいったい何時間になるんだろうか。


 木曜日はようやく来た30度を超える真夏日で、車にエアコンをいれるくらい(今年2度目くらい?)暑かったのに、金曜はまたどんより、うすら寒い一日。朝の気温は14度C。

長袖Tシャツの上にジャケットをはおっていきました。サイドラインもこのとおり ↑ 防寒体制ばっちり。
ダウンジャケットを着てるお母さんもいた!



 今回のトーナメントはマイクロソフト社の根城、Redmond(レドモンド)の広いサッカーパークにて。

オアフ島のWaipio Soccer Complex を思わせる、よく整備されたグランドでした。
(ワイピオは比較的新しく、まだ木も育っていなくてほとんど日陰がなくて、ほんとに暑かった)。

レドモンドのフィールドは広々した自然芝のグラウンドでしたが、自然芝は「ターフ」(人工芝)にくらべてボールが遅いし均一でないので走りにくいと選手には不評なんだと息子が言ってた。知らなかった!

シアトル市内のグラウンドはほぼ全部人工芝です。

ハワイのグラウンドは全部自然芝でした。
とくに、時々練習や試合に使っていたワイキキ近くのカピオラ二公園は本当に目で見えるくらいでこぼこで穴だらけで、しかもところどころにRed Fire Ants (レッドファイヤーアント)の巣があるという恐ろしいグラウンドでした。

息子も試合中に蟻の巣を踏んでしまい、噛まれて数日間痛みが続いたのを良く覚えてるそうです。




さて、週末にまたがる大きなトーナメントには必ず食べものの屋台やフードトラックがいくつも出てます。さすがシアトル地方だけに、エスプレッソスタンドもあります。これは嬉しい。


今週末は寒かったんで、Shaved Ice (ハワイでは「Shave Ice」だったんだけど、やっぱり本土ではちゃんとShavedって過去形になるんだ)は売れてなかったようです。
 
このほか、巨大な「ケトル」でがらがらかき回して作る甘いポップコーン「Kettle Corn (ケトルコーン)」とか、石釜焼きピザなんてオサレなのも来てました。



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2012/07/27

シアトル酋長続き エコ派のシンボル&市のマーク

(酋長つづき)

シアトル酋長のスピーチは、1960年代から70年代にかけて、後代の人が大幅に書き直したものが有名になりました。

今でも「シアトル酋長のスピーチ」といったらそっちのほうがよく知られているし、子ども向けの本の題材になっているのもこの書き直しバージョンのほうです。

まずWilliam Arrowsmithという古典文学の教授が、「ヴィクトリア英語から現代英語への翻訳」を試み、それをベースにTed Perry というこれも文学の教授がエコロジー関連のノンフィクション映画のために書き起こしたものが最もよく流通している「シアトル酋長のスピーチ」。

Ted Perry バージョンには、たとえば以下のようなメッセージがあります。



Will you teach your children what we have taught our children? That the earth is our mother? What befalls the earth befalls all the sons of the earth.
This we know: the earth does not belong to man, man belongs to the earth. All things are connected like the blood that unites us all. Man did not weave the web of life, he is merely a strand in it. Whatever he does to the web, he does to himself.

『われらが子どもらに教えて来たことを、あなた方の子どもたちに伝えてくれるだろうか? 大地はわれらの母だということを?
大地に注ぐものは、大地の子どもたちの上にも等しく注ぐのだということを?
大地は人のものではない。人が大地に属しているのだ。すべてはつながっている。血がわれらをつなげているように。人は命の糸を紡いではいない。ただその中にからめとられているだけだ。』

ウェストシアトルにあるChief Shealth 高校正面です。


いかにも「インディアンの最後の酋長が言いそう」といった感じのエコロジーなメッセージです。
ジブリ映画のテーマのようですね。
が、これはスミス博士のバージョンには影も形もない、完全な創作。

19世紀のスミス博士も、70年代のエコロジーな人々も、酋長の中に「きっとこうであったに違いない」理想の自然人の姿をみたのでしょう。



アメリカ人が(そして彼らの目を通してほかの国の人たちも)自分の国にかつて存在し、消えていった(追われたんですが)文化やスピリチュアリズムをロマンチックにとらえるのは今に始まったことではなく、まだ各地で「インディアン問題」がホットであり、居留地への移動がまだ進行中だった19世紀半ばから、すでにその傾向はあったようです。


(ウェストシアトルにあるこの高校は、「シアトル」ではなく、オリジナルの発音に近い「チーフ・シールス」という名前で、酋長をたたえています)

Albert Furtwangler著『Answering Chief Seattle』は、酋長のスピーチとされるスミス博士のテキストの信ぴょう性を様々な角度から検証し、このスピーチが問いかけるものに、人々がどのように応えただろうか、という視点で、ジェファーソン大統領、ウォルト・ホイットマン、ホーソーンによるインディアンのとらえ方なども掘り下げた労作です。

書き方はまだるっこしいことこの上ないのですが、スティーブンス知事のエピソードなど面白い話がけっこうあります。


ダウンタウンを歩いていたら、ここにも ↑ シアトル酋長がいました。


1869年とあります。現在のロゴ ↓ よりも写実的ですね。





この現在のシアトル市のロゴは、プラハ、ロンドン、メルボルンなどと並んで、DzineBlogで2010年に「世界の市のロゴ、ベストデザイン21」に選ばれていました。




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