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2020/03/06

春を信じるのじゃ


きのうの夜、ボストンからシアトルに帰ってきました。

今週のボストンより気温はちょっと寒い。今日のシアトルは4度C〜6度C。東海岸がこの冬は異常に暖かかったのです。

でも花はさすがにシアトルのほうが早い。プラムの花が満開です。水仙もたくさん咲いている。ボストンではまだやっと球根類の芽がでてきたところでした。


夕方6時すぎのフライト。到着は10時すぎ。

飛行機はガラガラってほどじゃないけど空いてました。3列の席を独占して横になってる人が多かった。

コロナ感染者が多数確定しているシアトル行きだから特別に空いてたのかどうかはわかりませんが、空港のセキュリティチェックも行列がなくてものの数分で通過できたし、全体に空いていた。



コンフォートシートだと軽食も出るのだ。豪快にごろんと切ったりんごとチーズとナッツ。
わたしは飲まないけど頼めばワインもついてくる。今回も隣の席が空席でラッキーでした。


到着したら大雨だった。上空では窓の外を雪が川のように流れていくのがきれいでした。

機内でマスクをつけていた人は皆無だったけど(最後尾のトイレに行くあいだに観察した)、着陸と同時にマスクをつけた人が2名。ひとりは中国系らしい若い男性、もうひとりはインド系風の美女。

LyftやUberの待合場所では使い捨てゴム手袋をしている人がいた。白人のビジネスマン風。医療関係者かな。

空港から乗ったLyftの運ちゃんは、道も空いてるし、バーも映画館もガラガラだよ、といってました。

アマゾンもフェイスブックもマイクロソフトも社員にできるだけリモートで仕事するように推奨しているそうなので、ほんとに道はガラガラみたいです。

シアトル側から湖をわたってイーストサイドに通勤しているCTちゃんは、朝の高速道路が異常に空いててほかの車が飛ばしているので勝手が違って運転が怖いといってました。

ワシントン大学も、来週からオールキャンパス、クラスルームは閉鎖だって!!
3キャンパス、学生4万人以上。
今学期の残りは全部、できる部分はオンラインに移行するそうです。



飛行機に乗ってるあいだにメールで翻訳の打診がきてて、超急ぎ!というのでなにかとおもったらCOVID-19関連のお知らせ文書でした。帰ってきていきなり朝からコロナの仕事。ここしばらく遊びほうけていたので、ありがたいですが。

仕事がなんとか片づいて、夕方散歩がてら買い物に行ったら、バラードマーケットの棚にはトイレットペーパーがぎっしりありました。日本の友だちに送ってあげたい。

イーストサイドなどアジア系の人口が多い郊外地域では東京なみに買いだめが激しく、コストコもパーキングが満杯で入れないなんて話も聞きます。

東京の中央線沿線に住んでる一人暮らしの友人が、ようやくトイレットペーパーをみつけて友人と分け合った!と喜びのメッセージを送ってきてくれました。まだ品薄はつづいてるようですねー。世界に誇るはずの日本の流通網はいったいどうしたのだ。

ワシントン州で感染者が多いのは、ほかの州と違って検査キットがあるからだよ、と行きつけの病院の薬剤師トラヴィスくんが言ってた。 この国って検査キットの数が笑うほど少ないので、潜在的な感染者はもっといっぱいいるはずだしこれから確実に増えてくる、と。

陽性の確認数が爆発的に増えてきたら、シアトルからもトイレットペーパー消えるのか??
ではないことを願う。

ありがたいことにもうすぐ気温があがってきますよ。


もう春です。


超絶好きなビル・エヴァンスの『You must believe in Spring』。亡くなったあとにリリースされたアルバム。

春を信じるのじゃよ。

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2020/03/01

トイレットペーパーとシーポート


東京と大阪の友人たちとLINEで話してたら、店頭からトイレットペーパーが消えたと言ってました。
もうすぐ世界の終わりな感じに。
そしてハワイでも買いだめする人が出始めてるらしい。

ボストンではまだ生活に影響は出ていなくて、トイレットペーパーもハンドサニタイザーもおとといCVSで普通にセールで買いました。

マスクをつけている人を見たのは一度だけ。MUJIのレジで、アジア人の女の子がつけていた。

わたしは罹患したらわりと死ぬ確率が高い人なので、特別に気をつけたほうがよいのではありますが、気をつけてできることは、人の密集したところをなるべく避けて、良く手を洗う、あたたかくして栄養をとる、そして、できることをしたら、それ以上心配せずお祈りして寝る。そのくらいですね。

うちの息子は木工用のマスクをしてゴーグルをすれば完全だというのですが…。それをして電車に乗るのか。

そして今日ものんきに散歩をしています。

いつもシアトルではへたしたら3日くらい誰ともリアルに会話をしない生活をしているので、目にはいるものにああだこうだ感想をのべあいながら散歩ができるのは幸せだなと気がついた。

土曜日の午後、うちの青年が金曜にやり残した仕事を片付けに会社に行っているあいだ、ボストンのウォーターフロント、Seaport地区へ。

レインボーぺんぎんがいました。



りすもいました。

このシーポート地区はわりと最近再開発された地区で、ウォーターフロントにぴっかぴかのビルばっかり並んでます。



ピカピカのビルに青空が映ってちょっとシュール。
空のビルのうしろはThe Institute of Contemporary Art。

草間彌生展をやってますが、チケットは全部売り切れだった。
今回はショップだけ覗いてきました(おもしろかった)。


ボストンは地下鉄がべんりです。駅にはよくミュージシャンがいる。とっても上手なブルーズギターの人とかもいる。


このシーポートの地下駅(バス路線)は、無駄に広い。これはもしかして災害時のシェルター用??と思うほど、広いです。


ボストンの駅や電車は超きたない。
電車の車両を洗うとか、車内を清掃しようという発想がまったくないらしいです。

なので車両の外をちょっとでもさわると手が真っ黒になります。
目の前でティーンエイジャーの男の子たちがふざけて走る電車をさわってた。 まるで暖炉のえんとつのなかに手をつっこんだみたいにまっくろけになってました。



でもこのデザインはかわいいです。大胆かつシンプルなT。



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2020/02/21

シータック空港のミニたい焼きとロッキー山脈


快晴のシアトルタコマ空港。
昨日も今日も、カスケード山脈もオリンピック半島の山々も青空の下に真っ白に雪をかぶって本当にきれいでした。この写真↑じゃぜんぜんわかりませんね。右端にちょこっと見えている。


改装中のメインターミナル。フィッシュ&チップスとチャウダーの老舗、Ivar'sがなくなって、かわりにこのお店が入居してました。こちらも地元のフィッシュ&チップス屋さん。
女性オーナーのお店だそうで、デザインが可愛い。
 

チップスなしのフィッシュフライを一個だけ買ったら、こんなミニたい焼き的な「フィッシュワッフル」というものが目に入り。見過ごすわけにはいかず一箱購入。
6尾いり6ドルほど。よく考えるとけっこう高いな。

なかみはあんこじゃなくて、甘いクリームチーズが入ってて、その上に甘いソースもついてくる(5種類くらいから選べる)。

生地にも砂糖が入ってるので、このクリームをつけたらシナボンくらいの甘さになります。クリームはちょっとだけ味見して、遠慮しました。


食べきれなかった3匹を袋に入れて飛行機に持ち込んだら、ランチュウのようになってしまった。

もうちょっと甘さをおさえて、砂糖なしのチーズを入れてくれたらいいのにな。

今回も窓ぎわ席。
マイレージが使えたので、コンフォートプラスというエコノミーのちょっとだけ上のグレードの席にしたら、広くてラクだったー。20センチくらいスペースが広いだけで別世界のようだ。しかも3席並びで隣の席が空席。ラッキーでした。


山塊のはじまるところ。正確な位置はわからないけど、ロッキー山脈のはじっこだと思う。
こんなに突然、山が押し寄せるみたいに山地が始まってるんですね。


そしてえんえんと続く山の海。


大平原の凍った河。
いつも上から見るたびに思うけど、ほんとに呆れるほど広いですね、この国。


寒そうな五大湖地方。どの湖だかわかりません。


湖広い!

うとうと昼寝したり本を読んだり窓から外をぼーっと眺めたりしているうちに、あっという間に夕方のボストンにつきました。


バックベイのイタリア市場でマルゲリータピザ。おいしかったです。


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2020/01/07

頭の位置がずれている


シアトルのダウンタウンの下を通っている、ルート99のあたらしいトンネル。

日本製の巨大掘削機「バーサ」が掘ったトンネルですよ!いろいろ紆余曲折のすえ、ようやく去年完成。
そして去年の11月から通行料を取るようになりました。

で、数十メートルごとに避難路をしめすピクトグラムが大きく壁にかいてあるんだけどね、通るたびに何か違和感を感じていたのですよ。

このあいだクリスマスの頃に、うちの青年の運転で、はじめて助手席に乗ってこのトンネルを通過したのでよく観察してみました。

そしてわかった。この人たち、頭の位置がちょっとヘン。

出口のピクトグラムはふつう

 こうですね。
(ウィキコモンズより、alerante,  交通エコロジー・モビリティ財団バリアフリー推進部, パブリック・ドメイン)

このトンネルの走ってる人たちは、頭がかなりうしろのほうにあるので、お互いに目配せしてるみたいにみえるんです。

とくに右の人。振り返りながら走ってる感が。
 
「オレこっち行くから!」「オッケー、外でね!」みたいな会話してるっぽくみえる。

また新年からほんとうにどうでもいい話でした。


先日ちょっと晴れたので、植物園にちょっとだけ行ってきました。

「ウィンターガーデン」でウィッチヘーゼル、マンサクを見に。
でも寒くてすぐ帰ってきた。


沈丁花そっくりだけど背の高い木の花も咲いていた。日本でよく見る園芸種のより野性的な感じ。亜種なのか、説明がみつからず、わかりませんでした。


今年のシアトルの冬は、ほんとにひときわ暗くて雨が多いです。
来週は雪の予報。降るのかな。


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2019/11/15

短すぎる。そしてモノレールとパラサイト


今週末は雨がちのシアトルです。

葉っぱもすっかり散って地面が豪華だけどお掃除たいへん(<他人事)。

ちょっと晴れた夕方にはあっちこっちで落ち葉かきのホウキの音が。ホームオーナーの皆様お疲れ様です。綺麗な葉っぱを堪能させてくださってありがとう。


さいきん日が短くなったので(そして冬時間に戻ったためもあり)、あっという間に夜になってしまう。4時半には日が沈んでしまうんだもの。

うっかり昼近くまで寝ていると、昼間が4時間で終わっちゃってびっくりだ。

…とCTちゃんに話したら、とも蔵、頑張ってもうちょっと早く起きなよ、といわれた。わたしもそう思う。


ところで、シアトル生活10年にしてはじめて、モノレールに乗りました。

ワシントン大学からシアトルセンターの近くへの路線を検索したら、Siriちゃんが電車とモノレールでゆけというので。

ワシントン大から電車でウェストレイクへ、そして地上へ出てモノレール駅へ…。
て、駅はどこ?

モノレールの線路が終わってるところ(↑)は知ってたけど、乗り場はいったいどこにあるのか知らなかった。ダイソーがはいってるビルの3階が乗り場だったんですね。


前からこんなだったっけか?
ライトレールができてから、モノレールが交通システムの一部に積極的に統合されるようになったのではないかしらと思う。推測だけど。ビルの中のこの案内板、ピカピカだし。


モノレールって1962年の万博のときにできて以来(スペースニードルもその時できたやつ)、路線を伸ばす話が何度かあったみたいだけどいまだにウェストレイクとシアトルセンターの間の一駅だけで、乗る人いるのだろうか?ってつねづね不思議だった。

この日(火曜日の午後5時ころ)は会社帰りらしい人、ヨガマット持った人など、日常につかってるっぽい人が10人くらい乗ってました。



まわりの街はこの10年ほどでものすごく変わったけど、線路も車両も(たぶん、少なくとも見た目は)1962年のまま。レトロフューチャーでかわいいです。

乗車料金は3ドル。乗車時間たったの2分で3ドルってずいぶんお高いわね、と思ったけど、あとでORCAカードの明細を見たら、電車からの乗り換えなので50セントしか取られてなかった。ワシントン大からシアトルセンターまでの片道合計が3ドル25セントでした。



モノレールに乗って何しにいったかというと、SIFF UPTOWNでやってるこの映画↑をみにいったのでした。
邦題は『パラサイト 半地下の家族』。日本では1月公開。

面白かったです。怖いですよ。ホラー映画の新しいジャンルかもしれません。今年のカンヌ映画祭でパルムドールをとっている。

貧乏家族の映画というと去年のパルムドール受賞作、是枝監督の『万引き家族』とつい比較してしまうけど、これはまたぜんぜん違うテイスト。

コレエダ作品がおでんだとしたら、これは…キムチ山盛り、にんにくたっぷり、唐辛子たっぷりのチゲ鍋といったところではないでしょうか。

「微妙なニュアンス」はほぼなくて、ぐいぐい押しまくってくるので、うわーもうお腹いっぱいです!となる。でも、俳優陣がとてもよくて、映像もディテールもよくて、終わり方もよかったな。
 
これは名画座で『JOKER』と二本立て上映してほしい。タイトルは「持たざる者たちの反乱」でいかがでしょう。


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2019/10/29

ロブスターロールのありがたみ


土曜日の夜にボストンからシアトルにもどってまいりました。

夕方五時発のアラスカ航空。帰りは窓ぎわ席。
ボストンのスカイラインが綺麗に見えました。



雨に降られた日も数日あったけど、おおむねお天気がよくて、思ったよりも暖かかった10月のボストンでした。
 

空港に積まれていたロブスターたち。

とにかく街中あげてロブスターが推されています。

そんなに推されるならやはり食べてみなくては。

でも緊縮財政につき、メニューに「マーケットプライス」とあって値段が書いてない一匹まるごと茹でたやつなんかはこわくてオーダーできませんので、おとなしくロブスタービスクと「ロブスターロール」をそれぞれ別の日に食べてみました。



川沿いのカジュアルシーフードレストランのロブスタービスク。
ふつうにおいしかったです。


こちらはさらにカジュアルな「ロブスターロール」専門店。
ロブスターロールというのはふわふわしたパンにロブスターの身をはさんだもの。
これは直径15センチ弱でした。
たしかにロブスター肉がたっぷりはさまってはいるけれども、これで16ドルとか20ドルっていうプライス設定は、あんまりありがたみがないわーと思いました。

カニを前にするとテンションが上がりますが、ロブスターはそんなでもないな。

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2019/10/21

高いチャウダーと安いバス


ポーツマスの川辺にあるチャウダー屋さん。
黄色と青のストライプの日よけが粋でした。


クラムチャウダーはたしかにおいしいけど、目玉が飛び出るほどの美味しさかというとそれほどでもないので、これで13ドル(チャウダーのみの値段ね)はちょっとオーバープライスじゃないのって思った。でもボストンのお店も大体どこもこの値段なので、チャウダー業界の標準価格なのらしい。



川をわたる跳ね橋。
ごっついクサリがついている、豪快で素敵なデザインでした。


そしてビルの壁に潮汐計(というのか?)がついていた。ダウンタウンのビルの壁にもついてました。これはどういう場面でどういう人の役に立つんだろうか。


ピンクのミュージック・ホール。
小さな町だけどコンサートや演劇がけっこう盛んのようです。


ボストンからポーツマス往復は高速バスを利用しました。
C&Jという会社のバス。
なんと片道11.99ドル。チャウダーより安い。

行きは2階建てバスで眺めがよかったし、車両も明るくて比較的清潔だし、ちゃんとコンセントも使えるのがついてるし。Wifiも一応ついていた(あまりよい接続ではなく、iPhoneはつながったけどラップトップはつながらなかった)。

夏にバンクーバーまでBOLTバスで行ったときにはなんだか侘びしくなっちゃって、もうアメリカの長距離バスは乗らなくていいやと思いましたが、このバスはとっても快適でした。

ターミナルには無料コーヒーとベーグルまで用意されてるし、お手洗いも掃除が行き届いてたし。なにしろターミナルがあって係の人がいるって安心。

ポーツマスからの帰りは朝7時台のバスを利用したのだけど、ほとんどが通勤客で、途中のニューベリーポートという町からまたたくさん乗ってきて、ほぼ満席に。

1時間半〜1時間くらいなら十分通勤圏内ですね。東京の電車通勤にくらべたら天国。

紅葉のピークにはもうちょっとというところでしたが、車窓から見える広々した景色の中の紅葉が本当にきれいでした。



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