「
Geduld! Wenn mich falsche Zungen stechen (耐え忍べ、私を偽りの舌が刺すときも)」(1:12)のテノールのアリアも繊細で素敵なのですが、伴奏のヴィオラ・ダ・ガンバが雰囲気のある素敵なイケメンで、そちらに目がくぎ付け。
チェロの前身、ヴィオラ・ダ・ガンバ。この楽器の音が好きなんです。
古楽器楽団でのマタイ受難曲は初めて聴いたかもしれない。
この受難曲中でたぶんいちばん有名なアリア「 Aus Liebe will mein Heiland sterben
(憐れみ給え、我が神よ)」(01:40)は、わたしも超超大好きな曲なのですが、これだけはちょっと違和感あった。ソロのヴァイオリンが華麗にでしゃばりすぎなで、テンポが先走ってる感じ。このアリアは、特にこのヴァイオリンの部分など、イタリア的な要素が多いのかな、もしかして。初めてそんな印象を受けたのですが。とにかくヴァイオリンのおっちゃんはイタリアっぽかった。所作が。
「Aus Liebe will mein Heiland sterben (愛ゆえに、私の救い主は死のうとしておられます)」(
1:40)。このアリアを歌ったソプラノの美少年は、ほんとうに綺麗な声です。