きょうもまたニュースを見続けてしまうのであった。
Twitterが現職大統領の永久追放を決めましたねー。
うちの青年と、それが良い判断なのかどうかについてえんえんディスカッションをしてしまいました。暇ですね。
わたしは、6日の暴動を引き起こした張本人にこれ以上自社のツールを暴力推進&悪口雑言怨恨拡散装置として提供し続けることはできない、という企業としての判断を示すのは理解できるし支持できる、と思うのですが。
うちの青年は、プラットフォームとして、今トランプを締め出してしまったら、フォロワーさんたちが逆上してますます陰謀論が燃え上がり、逆効果になるし、対話の可能性を狭めてしまい、二極化をすすめてしまうのではないか、というのです。
でもTwitterは対話のツールとしてはぜんぜん機能してないじゃん。と思うのだけど。
共和党員の中にもいる陰謀論好きな方の間では「6日の議事堂への突入は極左が仕掛けたものだ」という話がさっそくできあがっていますが、警官が一人亡くなっているうえに、FBIが数百人単位で動員されていることだし、だんだんと全貌が明らかになっていくのでしょう。
もちろんそれでもあとからあとから陰謀論は湧いて出てくるでしょうけれど。
今日までに見た中で一番生々しかった映像のひとつが、これでした↓↓↓。
この記事の一番下にある、7分間の映像です。
英国のitvのDC特派員がカメラマンと一緒に、群衆に混じって議事堂の内外で撮影したもの。
「STEAL IS REAL!」(選挙が盗まれたというのは本当だ!)
「USA!USA!」
と大声で叫びつつ議事堂内に乱入するトランプ支持者さんたちの群れがとらえられてます。
これを目にしたらFOXニュースの解説者のように「保守派は左派と違って、法と秩序を守る人たちだから」というようなたわけたことはもう言えないと思いますが。
現場で議事堂内に乱入したトランプ支持者に、「議事堂に来た目的は?」と聞くと、誰ひとりとして明確に答えられないというのが印象的でした。
中には捕虜を取って立てこもるつもりだったらしく、プラスチック製の手錠を持っている人の姿も捉えられています。
「烏合の衆」というのはつまりこういうことか、という見本のような群衆です。
ていうか、カラスの群れのほうが、もっとちゃんと目的を持ってると思うな。
何をしたらいいかわからないけどとにかく親玉が「議事堂に向かえ」というから来た、俺たちが来たからにはきっと選挙人投票確認がくつがえって、親分がまた大統領になるだろう、と思っているらしかった人たち。
一部の先鋭的テロリストグループは、本当に議員殺害とか人質を取るとかクーデターとか考えていたかもしれないけれど、本気で実行するだけの組織力はないわけだ。
…実行力がなくて、本当によかった。
犠牲者が出たのはほんとうに残念だけど、あれ以上ひどいことにならなくてよかった…。
この人たちを見ていると、たしかにこのあと、怒りは蓄積されていくだろうけれど、組織的になにかこれ以上ひどいことをしでかす動きが出てくるとは思えない。一部を除いて大半はもう少し穏健な保守派に吸収されていくのではないだろうかと思うのですが。
トランプを超えるカリスマのあるポピュリストのリーダーが出てこない限り。
立てこもり事件とか嫌がらせ事件は、もしかしてこれから局所的に頻出するかもしれないですね。
うちの青年はそれを考えてストレスを感じているようだけど、今回の暴動は世論を正気に戻すのにかなり役立つはずだとわたしは楽観してます。