7月のとある木曜日、タホマ山AKAレーニア山に行ってきました。
去年とおなじ、夏だけオープンの「サンライズ」ビジターセンターからのハイキング。
快晴で、暑すぎもせず、ハイキングにはこれ以上ないような好条件。
日本で猛暑のなかよく歩いたせいか、去年同じコースを歩いたときよりも、さくさく歩けて楽しいハイキングでした。
が。
帰り道、うちの息子は途中まで昼寝をするというのでわたしが運転を代わり。
ビジターセンターからのくねくね山道をうほほほーい!と気持ちよく下り、州道に出たとたんに、エンジン警告灯が点灯。
ん?
と思ったものの、路肩もろくにない山道であるし、片側1車線なのだけど自転車の大会みたいなものがあったのかサイクリストがたくさん同じ車線を下ってて、対向車が来ないときに幅をとってよけながら走るのにたいへん忙しく、まあこれをやり過ごして麓についたらチェックしよう、と次々に自転車を追い越していると、なんかちょっと焦げたかんじのニオイがしてきた。
ん?
と思いつつさらに自転車団を追い越していると、いきなり昼寝からガバっと起きた息子に「できるだけ早く寄せて、路肩に」と命令された。
はいー、と自転車団をやりすごしてから、狭い草地の路肩を見つけて車を寄せる。
ボンネットをあけてみると、バーベキューグリルでなにか焦がしたのかな?みたいな、盛大な白煙がでてきました。
おやー?
どうやらオーバーヒートというやつだった。
ラジエーターがすっからかんになっていました。
あら。
うひゃ~、どうしようどうしようとうろうろしていると、すぐにピックアップトラックに乗った20歳くらいの若いカップルが反対車線からわざわざUターンして見に来てくれた。
車にくわしいらしく20分くらいあれこれいじってみたあと、エンジンが少し冷えてから、水を補助タンクから注いでみると。
これは蒸気機関車?
みたいなスチームが、ぶわー!とエンジンの全方位からでてきました。
しかも、オイルもぜんぜんなくなっていた!((((;゚Д゚))))
こりゃ駄目ですね、レッカー車を呼ぶほか仕方ないですね、と全員の意見が一致した瞬間でした。
しかしここは携帯も圏外。つぎの町までは10マイル。
さいわい、自転車団のアテンドをしていた人もなぜか消火器を片手に見に来てくれて(いやもうちょっとどうかなってたらほんとに火が出てたかも、怖)、その人が持っていた電波の強力な携帯電話を借りて、若いメカニックくんがお父さんに電話をしてくれた。メカニックパパが車を積めるトレーラーを持ってるそうだ。たのもしい。
しばらくしてそのパパがトラックでやってきてくれた、わざわざ麓の町のご自宅でくつろいいでいるところから。
残念ながらトレーラーは人に貸してて今日は使えないといって、またあれこれと親子でエンジンの状態を話し合ったうえ、とにかく携帯サービス圏外でなにもできないので、私たち親子を麓まで送ってくれた。
メカニックパパはこのイーナムクロウという町の修理屋さんもディーラーも、町に一軒だけのレッカー車屋さんも知っていて、わたしが保険やのディスパッチャーと話してロードサービスを依頼している間に、そのレッカー車やさんや修理やさんと話をして、私たちがレッカー車に乗って一緒に車の停めてある場所まで行けるように頼んでもくれて、レッカー車が私たちを拾えるように、運転手に場所を伝えてくれた。
いろんなオプションをあれこれ一緒に考えてくれたのだけど、シアトルまでけん引していっても信頼できるガレージがあるでなし、というわけで、レッカー車にのって車を取りに行き、イーナムクロウの修理屋さんに置いてくることに。
とほほのほー。
ごめんねアクセラちゃん。
もうこれで一巻の終わりかと思ったのだけど、修理屋さんによると意外にもエンジンは完全に焼き付いてはいなくて(危なかった)、ラジエーター周辺の交換くらいで済みそうな感じ。
まだ修理は終わっていないのだけど。
ハワイからやってきて、サウスダコタ州まで一緒に行ったたうちのアクセラちゃん。
もうかなり年季がはいっており、4月にラジエーターまわりを修理したばっかりだったのだ。
そしてそのときにディーラーがバルブカバーを割ったらしく、のりで貼ってあるのが今回発見された。そしてそこからオイルが漏れていたのも発見された。
ディーラーにこれ一体どうしてくれるのよと電話で詰め寄ると、エンジンがオーバーヒートしたのはウチの責任じゃないけどバルブカバーの取り替えはウチがお金出すよというので、ただいま、そのパーツを待ってるところなのだった。
ディーラーの修理工場でいい加減な仕事をされたのはこれが最初じゃありません。怒。
しかし警告灯が点いたらやっぱりちゃんとその場でただちに点検すべきですね。
全方向に申し訳ない。そして助けてくれた人たちほんとうにありがたい。
アクセラちゃん復活なるか。