7月初旬に行ったハイキング。
Deception Pass の橋の近くの州立公園のトレイルです。
Skagit Valley(スカジット・バレー)、Fir Island(ファー・アイランド)ののどかな風景を通りすぎて、シアトルから1時間弱のドライブ。
冬はここにあんなにハクチョウやスノーグースが群れていたなんて嘘のような、一面緑のとうもろこし畑。
ロザリオ岬に行った時に薫さんに教えて頂いたRexville Grocery でサンドイッチを調達。
ローズ風味のレモネードというのも買ってみた。乙女なフレーバーでした。
広さは1672ヘクタール。明治神宮23個分。キャンプ場もいくつかあります。
橋が見えるトレイルは、Civilian Conservation CorpsのInterpretive Center というのがあるBowman Bay のビーチパークから始まってます。
州立公園なので、車を停めるには一日料金5ドルを支払うか、「ディスカバリーパス」が必要。
右に行くとロザリオ岬、左に行くとデセプション・パスの橋が見えるLighthouse Point方面。 両方行っても全長5マイルくらいの簡単ハイキング。今回は左の方へ。
行った日は快晴だったので、ビーチは大混雑。といっても水に入っている人はほとんどいません。7月でもピュージェット湾は泳ぐにはちょっと水が冷たすぎるので、ビーチ遊びの定番はカヤックかパドルボード。そしてビーチでバーベキュー。
カニ獲り用の仕掛けかごを積んだボートもありました。 カニ獲りしたい!
橋が見えるポイント。のどかです。
なぜDeception Pass(デセプション・パス。直訳すると「惑わし水道」か)かというと。
名付けたのはやっぱりあの人。18世紀後半にこの辺を探検していた(そしてタコマ山に勝手に自分の友人レーニアの名前をつけた)バンクーバー船長。この辺の水路は入り組んでいて、このデセプション・パスも水路なのか湾なのか最初はわからず、惑わされたから、らしいです。
細長いWhidbey Island (ウィドビー島)とFidalgo Island(フィダルゴ島)の間の本当に狭い水路です。
小さなボートや観光船がいくつも通って行きますが、潮流がぶつかって流れが複雑そう。
流れがぶつかったところにこんな平らな水面が出来てました。
向こう岸は橋の反対側のキャンプ場付近。
この難しい潮流のなか、カヤックの練習をしている人もいました。
岩から松が生えている景色が日本ぽい。松島みたい。
長いケルプが 揺れる海面。広々として本当に気持ちの良い、崖散歩です。
向こう側にはたぶんサンファン島やカナダのビクトリアの島影。
そして太平洋まで一直線のファンデフカ海峡。
弓形のボーマン湾の向こう側にロザリオ岬が見えます。
のんびりとお弁当を食べて本を片手に昼寝をしたい感じの、眺めの良すぎるトレイルでした。
州立公園はおカネがないらしく、トレイルの道案内がまったくありません。私と友人M太郎も踏みあとを追ってうっかり崖を降りてしまったら、それは船で遊びに来る人がつけた道だったらしく、結局もとの道まで引き返しました。
「Please stay on the trail 」と書いてあるわりに、どれが正規のトレイルなのかわからないのが困りものです。
でもチャレンジ精神旺盛で元気な方には、崖のぼりや岩登りのチャンスが満載でもあります。