2019/07/25

今週のトレーダー・ジョーズさん:こんな私でよかったら



きのうはジャンクなフードに溺れてしまったので、きょうは糖質カットごはんで収支を合わせたつもりになってみる。

ごはんのかわりにライスドカリフラワー、日本語でカリフラワーライスと呼ばれているやつを試してみました。



トレーダー・ジョーズさんの冷凍食品です。袋から出して炒めるだけなのでかんたん。

炭水化物は100グラム中7グラム。コーンが入ってる分すこし多め。

要はカリフラワーをこまかく刻んでご飯のようにしてみましたというもので、最近よくみかけます。

味は…「オレオレ、白米だよ」と言われてもお母さんは絶対に騙されませんけど。

「わたくし、白米さんの代わりに参りましたカリフラワーです。至らない点はあるかと思いますが、こんな私でもお役に立てれば幸甚でございます」
と控えめにもうしわけなさそうにやってきたら、「おぅ、ご苦労さま。うん、なかなかやるじゃないの」と上から目線でねぎらいたいような。
何言ってるかよくわかりませんね。

それなりにツブツブした食感があるので、なんとなく穀物っぽい食べごたえがあります。生から炒めるともっとふんわりなのかな。



チキンのつけあわせにしてみた。
ハニーマスタードは、はちみつ少なめだとパンチが足りないな。

カリフラワーライスはフープロで砕いて炒めるだけの簡単レシピもあるので、今度やってみよう。

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2019/07/24

時給にびっくり&ポテトにはアイスクリーム



シアトルのアイコニックなハンバーガーチェーン、Dick's Drive In

映画『The Founder』(邦題は「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」)の、マイケル・キートン演じるビジネスマンに乗っ取られる前の初期マクドナルドみたいな、昔ながらのシンプルなハンバーガーショップです。

あの映画でマイケル・キートンが売り歩いてたような、ミルクシェイクをいくつも同時に作れるハンドミキサーがあって、もちろん粉末じゃなくてちゃんとしたアイスクリームでシェイクを作ってます。


「味は1954年から変わってませんよ」と袋にも自慢されている。

メニューはとてもシンプルで、バーガー4種類(バーガー、チーズバーガー、レタスをはさんだ「スペシャル」、パティを2枚かさねた「デラックス」)とポテトフライ、アイスクリーム、シェイク、その他飲みもの。それだけ。

ポテトもワンサイズのみで、徹底的にシンプル。

さすがにアイスクリームは大中小あり。サンデーもあり。デザートのほうにマンパワーの比重がかかっているなー。

チーズバーガーは2ドル。ポテトが2ドル5セント。サンデー2ドル70セント。

日本みたいに季節限定メニューとかそういう発想は皆無。

一度定番が決まったら、いつ行っても(65年たっても!)同じものが同じように出てくるという頑固なまでの単純さが、アメリカっぽくて好きです。

ていうか、働く側にとってかんたんで、注文を間違えずさくさく仕事をすすめられるという利点が追求されているんだと思われる。


だいたいいつ行っても、一日中お客さんがほぼ途切れないで並んでる。
これはだいぶ前に撮った写真ですが。

シアトル市内に4店舗、郊外に3店舗。午前2時までやってます。

そして今日、注文カウンターのところに貼ってあった求人告知にびっくりしました。
時給、17ドルからスタートだって!

さらに医療保険はすべて会社もち、学費とチャイルドケアの援助あり、401K(個人年金)に50%マッチだって。ディックスで仕事しようかしらって、一瞬ガチで考えた。

先日、日本のクライアントさんに、シアトルの最低時給が15ドルに上がったんですよって話したら、すごくびっくりされてたのですが、ハンバーガーショップの時給が17ドルって、日本だったら店長クラスでもあんまりないのでは。たしかにシアトルの物価は高いんだけど、それにしても日本の時給って激安すぎる…。

TownWorkのサイトで見たら、東京都の平均時給が1141円ですってよ。涙でる。

Dick'sのサイトを見たら、場所によって違ってて、全店舗15ドルが基本給で、市内の店はそれに2ドル増し、ダウンタウン中心部の店舗は3ドル増しなんだそうだ。
バーガーショップで時給18ドルだよ!


ときどき、無性に食べたくなるジャンクフード。

年に2回くらい突然食べたくなるのが、アメリカンなチーズとピクルスとケチャップがはさんである薄っぺらいチーズバーガーと、そしてアイスクリームにディップしたフレンチフライ。

ええ、バニラアイスクリームのサンデーにポテトを投入して食べるのが好きなんです。

友人には嫌な顔をされることが多いけど、この塩味ポテトとバニラとチョコのくみあわせがジャンクで最高。
ケチャップなんかつけて食べるより、ポテトにはアイスクリームですよ。

そしておともにはブラックコーヒー。

海辺で食べようとゴールデン・ガーデンズ公園に行ったら、寒かった。
毛布にくるまってアイスクリームポテトを食べるの巻でした。


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2019/07/23

市会議員候補とマリファナを


先週ひさしぶりに行った、隣町クイーン・アンのケリー・パークから見たシアトル・ダウンタウン。あいにくの曇り空でした。ビルがたて込んでますねー。
 
シアトルのタウン紙『The Stranger』をパラパラみてたら、こんな記事が。

 ”Smoking Weed with City Council Candidates
「市会議員候補たちとマリファナ吸ってみた」

City Council、市議会議員の選挙は今年8月に予備選、11月に本選挙がおこなわれますが、その55人の候補にThe Stranger紙が
「うちの編集部に来ていっしょにマリファナ吸いながら語り合いませんか」
と招待してみたところ、5人がのこのこやってきたとのこと。


生ゴミ包もうと思って濡れた手でさわったので汚れてます、すいません。

出席した5人のほか、「参加したいのですが妊娠中なので辞退します」という人や、「せっかくですがわたくし市の職員なので、職場から大麻使用が禁じられているため参加できません」という人も2名いたそうです。

ご存知のようにワシントン州では2012年の選挙で大麻のレクリエーション使用が合法になりました。(医療用マリファナ使用は1998年に合法化されてて、実質的にはほぼ誰でも使えるようにはなっていたのですがあくまで濃いグレーゾーンだった)

官庁の方針で大麻使用が禁止というのは、連邦政府ではあいかわらず大麻使用が違法なため。(医療従事者や運輸業など、連邦の規制をうけてる職業の人たちも、休みの日でも大麻の使用は禁止されてるそうです。)

あと、19歳の市会議員候補者が参加を希望してきたものの、編集部では「大人になってから出直してきてね」とお断りしたそうですwwww(大麻のレクリエーション使用が合法なのは21歳以上のみ)。

大麻の会に参加した5名の市会議員候補者のうち、ひとりは元警官。昔は大麻所持者をしょっぴいていた当事者だけに、「シュールな光景だった」とこの記事は伝えてます。

たしかにそうだ。でも連邦と州とでこれほど大きな問題に齟齬があるっていうこの国がそもそもシュールです。

でもこの元警官の人(Jim Pugelさん)は大麻成分のクリームを足に塗っただけで、みんなのパイプから煙が漂いだすと「喘息もちなので」とそうそうに退散したとか。

参加者の別の一人は、紙巻きにしたの2本、2種類の「フラワー」(大麻の花の部分で、こちらをパイプや水パイプに詰めて吸引するのがもっとも普通の吸い方)、2種類のヴェイプ・カートリッジ(蚊よけじゃなくて電子タバコ、こういうやつ)、さらにマリファナ成分が入っているクッキーひと袋を持参して「まるで大麻ディーラーのように」登場したそうですが、実際この人はレクリエーションマリファナのお店を持ってるほんものの「ディーラー」なのだそうでw。

The Stranger らしいバカ企画ですが、対談内容も
「えーと、今なんて言ってたんだっけ?」
「あれぇ〜、僕いま何言ってたんだっけ?」
 と、さまよっていたようです。

 パープル・ヘイズの中から
 「シアトルは車を優先しすぎるよね。新しい橋の上に駐車スペースを作るなんて最低すぎ」
「そうだよね、イタリアのポンテ・ベッキオみたいに橋の上に店を作ったらどうかな!」
なんていうアイデアがでてきたそうですけどw
 

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2019/07/22

ようやく真夏日


糖質なしブレックファスト。しかし、おやつにかりんとうを食べてしまった。しかも夜には菓子パンも食べてしまった。

やっと夏らしい一日。快晴の日曜日、気温は30度Cまで上がりました。

あちこちのブリュワリーはお昼前から満員。なんだか街中が浮かれてました。


からすのこどもが草の上でへたってた(親も近くに座ってました)。
全身黒ずくめだからさぞ暑かろう。からすの子どもはいつも口をあけっぱなし。


植物園に行こうと思ったけど激混みで断念。

どこも混んでるので、母校で散歩と読書と書きものに変更しました。
ワシントン大学、土曜の午後と日曜日は構内あちこちのパーキングが無料で使えます(たぶん地下駐車場は除く)。

レーニアヴィスタの噴水がとても気持ち良かった。


ちょうどレーニア山がよく見える日陰の特等席を確保しました。おともは、ほうじ茶と蕎麦かりんとう。渋いでしょ。

宿題におわれていたのはもう1年以上前のこと。もうあれだけ短期間でテキスト山のように読んでレポート書けっていわれてもきっと無理だわー。

横を通っていくのは、ポケモンGOをやってるっぽい人たち、お父さんお母さんを案内してるっぽい青年たち、中国人の家族、ベトナム人のカップル、がなんだか今日は多かった。
 

写真だとわかりにくいけど、噴水の向こうにこんなかんじに山が見えてドラマチックです。


天女のような空に飛行機。


噴水が5時で終わると静かな池に。


えっここで?みたいな道端で眠りこけている青年が。行き倒れかよ。
昼間から飲み過ぎてドミトリーに帰る途中で寝ちゃったのかしら。
白雪姫みたいにすごく気持ちよさそうに寝てたので大丈夫だとは思うけど、ちゃんとおうちに帰れたかな。おばちゃんちょっと心配。

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2019/07/20

シアトルでキューバ料理を


チェリーの季節です。レーニアチェリーおいしい。

日本の果物ってそれはそれは綺麗でおいしくて、帰省のたびにため息をついていたのだけれど、最近は、なにもそんなにピカピカ粒ぞろいでなくてもいいし、なにもそんなに甘くなくてもいいのに、と思うようになってきました。

でも水蜜桃は世界一おいしいな。巨峰もね。

このレーニアチェリーはQFCの特売で買ったので、すこしくたびれてました。でもおいしい。


快晴の金曜日夕方。
昨年日本からバラードに帰還したCTちゃんが誘ってくれて、キューバ料理へ。
3号はおるすばん。置いていかれた3号のこの、まさに目の前で世界が終わってしまうのを見つめるような表情。犬ってほんとに表情豊かですよねー。

それにくらべると猫はポーカーフェイスというかクールというか、たぶん人間にはそんなには興味がないんでしょうね。


BONGOS CAFE

グリーンレイクからオーロラ通り(99号線)をわたったところにあって、昔ガソリンスタンドで、5年くらい前までは夏になるとチェリーとか桃を売る売店が出てた場所にあるキューバ料理のカジュアルなレストランです。
カウンターで買ってきて、外の席で食べるカフェテリア式。

なにか出来てるなと思ってよく前を素通りしてたんだけど、キューバ料理の店になってるとは知りませんでした。

わたしが食べたのは「DESI PLATE」というもりあわせ、10.99ドル。
シトラス風味のほろほろに柔らかいポーク、コールスロー、ブラックビーンズ、その下に薄く敷かれたライス。それとグリルで焼いたプランテン。

おいしかった!
ちょっとボリューム多いな、と思ったけど完食しちゃいました。


ガソリンスタンドの屋根がそのまんまなアウトドアダイニング。金曜午後7時、ほぼ満席でした。
カウンターに並ぶ列も長蛇で、注文するまでと注文してから料理ができましたよと呼ばれるまで合計約30分待ちでした。

グリーンレイクでの水遊びやピクニックから流れてくる人が多いのかな。
仕事帰りのCT夫妻だけがオフィスからいま来ましたよという格好で、「いったいこの人たちはみんな金曜日の夕方に何をしているのか」とCTちゃんは納得がいかない様子でございました。だって天気がいいんだものね。在宅ワーカーなのかもよ。

まんなかは砂が敷いてあって、キッズの砂遊び用にバケツやくまでやトラックなんかが箱のなかに用意してある。いいアイデアですね。大人がビールを飲んでいる足もとで、小さい子たちは真剣に砂遊びをしてました。

犬を連れた人もたくさんいました。
ここは全部屋外席なので、とてもドッグフレンドリー。3号も一緒にきたらよかったのに。でも彼は繊細なので、人混みに行くと最近ぐったり疲れてしまうんだそうです。


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シアトルでマッチャを


お散歩デスティネーションのひとつ、バラードダウンタウンのお茶専門店Miro Teaのメニューに、最近、お抹茶が登場してます。

わたしが気がついたのが最近なので、どのくらい前からあったのかは知らないけど、たぶんごく最近だと思う。

「抹茶ラテ」や抹茶を使ったスイーツや甘いドリンクは最近あちこちのカフェで見るようになったけど、ストレートな抹茶を出すお店は、寡聞にしてほかに知りません。

抹茶(matcha)もアメリカの食文化にずいぶん浸透してきました。いまやトレーダー・ジョーズにも缶入りと粉末が売ってるし。

KARAOKE(カラオケじゃなくてカラオ)やスシやアニメと同じく、マッチャもアメリカン英語のボキャブラリーに仲間入りしてるっぽいですね。嬉しいことだ。

アメリカ人が「マッチャ」っていうときの、ちょっとマチャ‼みたいな発音がなんだかかわいくて好きです。

MIRO TEAで飲めるマッチャは3種類もあって、「オーガニック抹茶」が4ドル。あと2種類は能書きつきのプレミアム抹茶で5ドルだったかな。


Miro Teaは、オールドバラードの、ちょっとした広場のようになっている角のとこにあります。

バラード近辺では、さいきん、犬を連れてる人がとても増えました。
シアトルに新しく引っ越して来た人たちはみんなもれなく犬飼ってるんじゃないのかと思うくらい増えている。

ここでも外の席に座っていると、グレートデンからマルチーズまで、ありとあらゆる犬が通っていくのが眺められて楽しいです。


夕方、日陰にいると長袖でもまだちょっと肌寒い。
東海岸は熱波だそうなのに、シアトルはいまだに真夏日のない少しものたりない夏。


ここのお抹茶は、大きめのお茶碗にすごく気前よくなみなみとはいってます。

そしてお湯の温度はちょっと高すぎる。ここはカウンターで注文したあと、お茶が入ると席まで運んでくれるのだけど、もってきてくれたお茶碗を触るとアチチ!となってしまうくらいあっついです。
熱湯で点ててるのかな。

TOKARAさんの和菓子もありますよ!これは「BIWA」。

甘いもの、というより糖質全般、わたし的には心を入れ替えたつもりでブレーキをかけているのだけど(日本での暴食はまた別のおはなしで…ブレーキ全面解除で明日という日がないかのように食べてましたね)、マッチャと和菓子が並んでたら、やはり素直にいただきます。


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2019/07/18

あまりにも理不尽な


ラウラウちゃんに頂いた、アティチュードのあるフラガール。
ご近所スーパー、バラードマーケットで1本3ドルのバラの花を奮発したら(1本だけな)、3日もたたずに元気がなくなってしまったので頭を切り取って小さいはちみつ瓶に挿してみた。
フラガールちゃんの豪華なバックグラウンドになりました。

きのうから京都アニメーションでのテロ事件のニュースに衝撃を受けて、ニュースを見るたびに号泣してます。

ものを作る場所がこんな理不尽な暴力に遭うなんて。
犯人が40代だというのにも暗澹。多いよね…。

この事件をヘイトスピーチのネタにする人がいるというのも衝撃的でした。

そして約1億円の義援金が半日で集まるほど、 米国でも、世界中でもこのスタジオを愛するファンがいるというのにも動かされる。

わたしはここのスタジオの作品はほとんど(『日常』くらいしか)観たことないのですが、世界中のファンからのツイートを見ては泣いてます。
 
戦後、どこまでも平和な国だった日本でも、これからはセキュリティが強化されていくのでしょうね。

この事件の犯人であった40代男性というのがどんな人でどんな生い立ちでどんな生活を送ってきたのか、家族までさかのぼってこれから詳細にワイドショーはじめあちこちの媒体が掘っていくのだろうけれど。

これほど心を病んだ人が暴力をぶちまける前に、どこかの曲がり角でなんとかならなかったのか、と思わずにいられないです。

理不尽な不満や得体のしれない恨みを抱えて生きている爆発スレスレの人はまだまだたくさんいるはずだし、残念ながら社会の階級差が広がって行く以上、そういう人はますます増えていくのだと思います。

戦後の日本はいままでそんな階級間の緊張をかかえなくてよい国だったのだけど、もう決定的に変わっちゃったんですね。

もちろん、たとえば社屋に出入りする人をチェックするなど、はたらく人の安全、セキュリティを重視することは必要だけれど、それとは別に、自分は社会においていかれた、出し抜かれた、ずるをされた、顧みられない、損をしている、理不尽にバカにされている…という謎の怒りを溜め込んでいる人たちや心を病んでいく人たちに、もっと積極的に<なにか>ができないはずがない、とも思います。

もちろんこの症状にはこの薬、みたいなフォーミュラがあるわけもなく、そういう対策の効き目は何十年というスパンでとても微妙にでてくるのだろうから、半世紀後、または次の世紀になってみないとわからないのかもしれない。

でも受け皿がひとつでもあれば、そのひとつ分だけ、何か、必ず、違いは生まれるはず。
何が有効なのかはわかりません。即効性のある方法なんてきっとないと思います。

でもそういう視点での模索が究極、社会のセキュリティにつながっていくはずし多分ほかに方法はないとも。

それは甘えだとか自己責任だとかいう人が必ずいるだろうし、今はそちらの声のほうが大きいけれど。


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