2017/05/06
とんでもねえドーナツと郊外型体重について
Legendary Doghnuts (レジェンダリードーナッツ)というドーナツやさんにいってきました。
シアトル市内ではなくて、タコマ、フェデラルウェイ、オーバーンなど、シアトル市の南のほうにある郊外で展開してる地元チェーン。
自ら「レジェンダリー(伝説的)」と名乗っているだけに、ただじゃ返さねえというはりつめた意気込みが随所に感じられる。
店内に入るとまず目につく「ラージハンバーガー($29.99)」と「スモールハンバーガー($9.99)」の見本。
「ラージ」のほうは直径約30センチなり。
なぜハンバーガー。なぜこのサイズ。
ていうかこの緑のスライムみたいなものはレタスのつもりか。
など色々問い詰めたくなる。買う人がいるのかな。いるんだろうな。
職場とかパーティーに持っていくとか。
ホーマーもびっくり。店内にかざってありました。
このドーナツのサイズは、フェデラルウェイあたりのショッピングモールとかに行くと、そのへんにいる人(アジア人を除く)の平均体重がシアトル市内の約2.8倍(目算推定)あるのと、何か関係があるかもしれない。いやほんとなんだって。
ていうか全米どこでもそうかもしれない。都会のまんなかに住んでいる人は痩せている人が圧倒的に多い。郊外に出ると急に人のサイズが大きくなる、横に。
とか言いながら、買ってきたシグニチャーの「メープルバー」。
メープル味のアイシングにかりかりベーコンチップが載っているしろものです。大きさがわかっていただけるでしょうか。ふつうのドーナツの2.5倍はある。
これが、甘いは甘いんだけど、おいしかった。ポートランドの「ブードゥードーナツ」よりずっとおいしいと思う。ブードゥードーナツに行ったのは、もう随分前だけど。
これと、さらに巨大なクロワッサン地のドーナツ(「ドーサン」だって)を、3日かかったけどほぼ一人で食べてしまった自分がにくい。
着実に郊外型胴回りへの道を爆進中なのであった。
2017/05/04
宇宙語の空
先週の八重桜。
それもすっかり散ったと思ったら、今日の昼間は華氏72度(摂氏22度)!
2日前まで暖房つけてたのに、いきなり初夏モード。
少し長い散歩をしたら、汗だくに。
天気予報は、夕方から嵐。
午後4時を過ぎると、本当に急に曇ってきた。
なんだこのスペクタキュラーな空。
『Arrival』の宇宙人の会話みたいな空でした。
かっこいいー。あまりにも綺麗なので、作りかけのカレーをほったらかして散歩に出てしまった。
名残の八重桜と、宇宙語の空。
このあと、雷雨がやってきました。
パシフィック・ノースウェストの春の天気は、なんでもあり。
2017/05/03
リリーちゃんのムツゴロウさんに萌え萌え
『Fantastic Beasts and Where to Find Them(ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅)』をDVDで観ました。
わたくし、ハリー・ポッターのシリーズは原作も4巻あたりで読むのをやめてしまったし、映画も5作目くらいまでしか観てない。この映画も特に観たかったわけじゃなくて、親しい友人M太郎がRedboxで借りてきたのでしょうがねーなつきあってやるかー、という気持ちで観ました。
だからハリポタのスピンオフということしか知らなくて、何も前知識なしに。
そしたらけっこう面白かった!
ていうかなに、この魔法界のムツゴロウさんみたいな好青年!むちゃくちゃ萌えるんですけど。なにこのスマイル!なにこの存在感。
君をわたしはどこかで見た気がするよ。君はいったい誰だっけ?
と、映画の間じゅう「君の名は」状態になっていたんだけど、見終わって検索するまでわかりませんでした。
ああああ!『The Danish Girl(リリーのすべて)』のリリーちゃん(エディ・レッドメイン君。名前をまだ覚えてない)だったのか!
可愛いわけだよ!!!
気がつかない私もわたしだ。記憶力悪すぎ。
ほかの俳優さんもみーんなよかった。ていうかすごいの揃えたよね。
ビーストたちも可愛いし。
最後にジョニデが出てきたのもボーナスでしたし。
悪いひとがとことん悪くてコロっと死んじゃうのはちょっとアレだけど。
楽しかった。終わり方もよかった。 とにかくリリーちゃんじゃない、エディ君がものすごくよかった。どうでもいいけど、うちの息子の彼女のお父さんにもちょっと似てる。
映画は期待しないで観るのが一番かもしれないですねー。
2017/05/02
Red Rock Coffee
マウンテンビューには小さなダウンタウンがあって、そのまんなかにロースター&カフェ「Red Rock Coffee」というのがある。
ここはバプティスト教会が運営している、非営利カフェなんだって。
とはいっても店内のどこにも教会的な感じはまったくなくて、ちょっと1970年代風なアンダーグラウンドな感じもただよう、居心地良いコーヒーショップでした。
2階席は完全に勉強部屋。8割はノートパソコンを開いているお一人様ばかりというところも、落ち着く。
この職員室みたいな雰囲気は、シアトルのワシントン大学近くにある、カフェ・アレグロに似てる。
週末の夜は2階席で音楽のライブもやってるそうな。
豆の袋のオリジナルアートも素敵。この辺にも、教会らしさはまったくなし。
Pour overをたのんだら、こんな、みたことない器具で丁寧に淹れてくれた。
ドリップとフレンチプレスの中間みたいな、ドリップで淹れたあとで数分間豆を浸したままにしておくしくみ。面白いー。
まろやかですっきりとして雑味のないとってもおいしいコーヒーでした。
ぜんぜんオシャレではないけど、お客さんにもスタッフにも大切にされてるのが伝わってくるような、活気あるコミュニティーのカフェ。
オレンジとカエルの町
この間、カリフォルニアのマウンテンビューというとこに行ってきました。
Google本社の近く(Googleに用事で行ったのではないが)。
Googleの自動運転車を何度かみかけました。運転中だったので写真に撮れなくて残念。
マウンテンビューの住宅街はちょっとシアトルに似てて、可愛かった。
家の庭にレモンやオレンジがごく普通になっていて、カリフォルニアだなやー。
飛行機で2時間ばかしだけど生えてるものは違いますね。
ここの図書館の前庭にはカエルがいました。
これは「The Wind in the Willows(たのしい川べ)」のキャラクターかな?
2017/04/30
120年後に完全大改装
ところでウチは、息子と母とそろって同じ大学の4年生という、笑える親子です。わたしは毎学期1コマしか取れない(それ以上は能力的にも経済的にも無理。子どもがいてフルタイムで働いてて3教科取ってる超人系のクラスメートもいるけど私には無理)というカメのようなペースなんで、通いはじめたときには高校生だった息子にすでに追い越され…。奴は今年卒業。
こちらは去年の秋に人類学のクラスを取っていたDenny Hall(デニー・ホール)。
ワシントン大学のこのシアトルキャンパスで、一番古い建物。
「フレンチルネッサンス」様式だそうです。
大学構内の趣きのある古い建物はみな、外見は素敵なのだけど、中はみな20世紀の中頃に中途半端に改装されていて、天井が低く、照明は暗い蛍光灯で、部屋も狭く、設備もインテリアもかなりしょぼかったりします。
外部の大規模な寄付で建ったらしいビジネス学部とか法学部の図書館とかがキラッキラで モダーンなのにくらべると、人文学部のはいってるメイドイン19世紀の建物は、だいたい、暗い。
その中にあって、一番長老のこのデニー・ホールは、去年全面改装が終わったばっかり。
去年の秋取ったクラスがこのホールの1階の教室だったので、初めて中に入ってみて、うっわーなんだこれ!と、ほんとに感動しちゃいました。
上のフレンチルネッサンスな建物の正面玄関をはいると、中はこう!
明るい!
吹き抜けの階段ホール。カラーもモダンで、すっきりした繊細なライン。
玄関の両脇にあるロビーは自習やミーティングができるスペース。アルミやナチュラル素材でこちらも明るい印象。壁の絵がちょっとヘビーだけどね。
1895年に建ったこのビルも、1950年代に無茶な改装をされて、やっぱり中が暗くて狭かった。
そこに内部の構造をすっかり取り払って「ガワ」だけにしてから天井も壁も階段も作りなおし、オリジナルにあったスカイライトとアーチ型天井も復活させたそうです。
改造の規模を紹介した動画を観て、また感動。いやーほんとにすごい規模。
耐震設計もしなおし、LEED(環境性能評価)のシルバー認証も取得したのだとか。
改装にかかった金額は、新しいビルを建てるのとあんまり変わらなかったんじゃないかなー。
外はそっくり19世紀、中は21世紀。
こういう太っ腹で豪快な改装物件をみるとほんとに嬉しくなる。
この建物を最初に設計した建築家さんも嬉しいに違いない。
ちなみにトイレに入ったら、温風乾燥機は三菱製でしたよ!ダイソンじゃなくて。
2017/04/27
おひとり様の烙印
Cakes で読んだ流氷りんこさん&サンドラ・へフェリンさんのマンガ『男の価値は年収より「お尻」! ?』。
ドイツ&日本のハーフのサンドラさんの、日本に住んで感じたカルチャーショックがおもしろい。
エピソードのひとつに「日本は『お一人様』天国?」というのがあって、これわかる!とはげしく同感。
日本では一人で行動する女の子が多いけど、ドイツはカップル社会なので、どこに行くにも一人だと肩身が狭いと…。
そうそう、日本では一人で夕食をとっても映画に行っても違和感ないのに、アメリカだとよほどカジュアルな店やカフェは別として、ひとりご飯はかなり敷居が高い。
でもシアトルでは、カフェのお客さんは60%以上男女問わずお一人様なので、その点はまあドイツより恵まれてるかな。
そして、映画館!
20代のころは東京でいつも一人で映画を観に行ってたのに、シアトルでたまに一人で映画に行くと、本当〜に肩身がせまい。
このあいだ、夕飯の後にぽっかり時間のあいた金曜の夜、とある映画をどうしても観たくて一人で映画館へ出かけたら、やはりまわりじゅうがカップルと若者グループ。
少し早めに行って真ん中へんの席を確保したので、次々に席が埋まっていくなか、両脇に空席を従えて(つまり1人で3席分使っていることに)いるのが申し訳ないやらで、すごくコンシャスになってしまった。
「金曜の夜に映画を一人で観に来るほど寂しい人なんですー」というフラッグが頭の上にパタパタはためいている気がしちゃう。
か、肩身が狭いっ (両脇は広いけど)…。と思いながら、だらけた格好で3席ぶんをおもいっきり使わせていただきました。
基本的にアメリカって日本に比べるとはるかに他人の目を気にしない文化なのに、お一人様行動は目立つんですよねー。
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