うわーうわーといいながら10分も走ると、すっかり地面が乾いていて雪のひとひらも降った気配がない。空にも晴れ間が見えている。にわか雪というのか、通り雪というのか、つかの間の吹雪。
空は晴れていたものの、グラウンドには朝方降った10センチくらいの雪がつもってて、試合は中止。せっかく2時間ドライブしてきたのだから街の見物にでかけた。その前にとりあえずスーパーのTARGETに寄ったら、駐車場にはカナダのナンバーをつけた車が多かった。カナダ国境はここから30キロくらい。お買い物圏なのだ。
とりあえず市街へ行ってみたら、アンデルセンのお話に出てきそうな建物があった。市庁舎らしい。前の広場もすっかり雪に覆われていて、どこか北の小さな国の首都のような風情。
港のほうには工場がちらほら。
北国のつめたい空。北緯48度、パリとほぼ同じ。ベリンガムって、『マディソン郡の橋』の主人公と恋に落ちるカメラマンが住んでいるって設定だった。物語そのものよりもその設定に説得力がある気がして、忘れられない。北のはずれのひっそりした、でもあまり田舎びていない小さな街、というようなイメージだったのだが、ほぼ想像通りだった。
雪の日曜日の朝にあいているのはカフェくらい。
試合のユニフォームを着たままの高校生は車から出るのを拒否するし、ブーツのつま先から雪がしみて来るし、特に予習もしていかなかったので、ぐるっと一回りしたあと、市庁舎の近くでドーナツとコーヒーを買って、またハイウェイに乗った。
そうだ、その手前のアンティーク屋さんもあいていた。『Garden States』のサントラがかかってて、店主らしい中年女性が店番をしていた。
「ロケットドーナツ」。店内には火星人の頭や等身大模型が陳列されている。店の外には小型ロケットが停泊中。
ドーナツもちゃんとおいしかった。オールドファッション評論家の息子によると「ミスドよりおいしい」四つ星評価だそうです。
また雪のないときに、ゆっくり遠足に行ってみたい。
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