久しぶりに思い切って近所の大型ドラッグストア<BARTELL
DRUGS>に行ってきました。
日本で「緊急事態宣言」下の地域がどんな状況なのかイマイチ感じがつかめないけれど、時短とはいえ飲食店も営業してるし、映画館も開いてるし、普通な生活だなあ、と国立の「ロージナ茶房」のインスタをみながらいつもため息ついてます。ナポリタン食べに行きたい。
ワシントン州やカリフォルニア州の友人知人のなかには去年の春からすべての買い物をオンラインで済ませているという人もかなりいますが、もはや、買い物は数すくないエンターテイメント。たまに店に行くと遠足に行った小学生みたいになっちゃいます。
今日もバーテルドラッグで、必要以上にくまなく見てしまった。 そして、余計なリスクを犯すなとうちの息子に怒られる。
雑誌が並んでいるのも久しぶりに見るので、とっても新鮮。
『エコノミスト』誌の表紙は、ペンキでラクガキされ放題のホワイトハウス前で、マスク姿にモップをかついだお掃除バイデンさんでした。
保守系の『ナショナル・レビュー』誌はもうちょっと意地悪に、執務室の地下で伝票のような紙を手にもっている、シブい顔の用務員さんみたいなバイデンさんを描いています。
たぶん、右手に持っているバケツはゴミ箱で、左手の紙はトランプ政権の残したいろいろな政策。就任当日からさっそく大統領令を連発して、トランプ時代の行き当たりばったりで大きな批判を浴びていた政策を修正にとりかかったのを描いてるんでしょう。
就任式の週の
TIME誌も、『エコノミスト』と似たテーマ。
めちゃめちゃに荒らされ、仕事超山積みのホワイトハウス執務室に立つバイデンさんを描いてます。
この4年間、アメリカに住んでいる人の少なくとも半分にとっては、毎日のニュースがどれほどトラウマとなってきたことか、それがこの半年ほどは、ほんとに加速度的に強まっていて、発狂寸前になっていたことか…。
これがどれほどの絶望感だったか、日本に住んでいる人にはなかなかわかってもらえないのだろうなと思います。
またまた愚痴っぽくなってしまってすみません。日本は日本でまた、わけのわからない政治家の問題がいろいろあるよねー。
就任式が済んでみて、まるで台風が収まったあとのような、この静けさ…トランプの口汚いツイートを目にしないでよい毎日。なんだか静かすぎて不思議。
どこの記事だったか忘れたけど、記者会見が粛々と進み、誰も怒鳴られないし「フェイクニュース!」と遮られることもないノーマルさに面食らっている、という内容の記事を先週読んで、わかるー、と共感してしまいました。
そういう記事は一つだけでなく、驚きをもって静けさを噛み締めているといった感じのコラムや記事をいくつか目にしました。
そう思っている人、きっと多いと思います。
アメリカ国民&在住者の多くは、しばらくはトランプ時代のPTSDに悩まされると思います。
まだその影響は終わってないし、たぶんもう二度と完全には消えないと思うけれど。そういう意味でも国全体に見事に大きなキズを遺していきました、前政権は。破壊力ヒグマなみ。
何百万人もの人が、いまだにトランプが大声で拡散したウソをそっくり信じ込んでいるというのは変えようのない不気味な真実だし。
とりあえずいまは、嵐が去ったあとの静けさが身にしみて、初めてその騒々しさが実感されている感じ。
また弾劾裁判になったら、しばらく蜂の巣をつついたように騒々しくなるのかもしれませんが…。