2020/10/15

拡大すると怖い


秋です。葉の色が変わってきて、晴れた日はキラキラ。




近所にも、ゴーストや蜘蛛やガイコツがますます増えてきました。



秋のひろいもの。




先日いただいた茗荷はお味噌汁に。コーンごはんに厚揚げ、かぼちゃ。
夏のなごりのようなメニューです。
厚揚げは、シアトルのベトナム系豆腐屋さんのがおいしいです。

厚揚げってお味噌汁の具にもなるし、野菜炒めにも使えるし、豆腐よりも便利なのにいまさらながら気づいた秋。



 小さなアリが団体でパントリーのはちみつをなめに来た。

うちの青年が、どこかで拾ったセキュリティ用カメラのレンズを使って作った即席の虫眼鏡で撮影しました。

これ、体長5ミリ以下の小さいアリなんですけど、拡大すると凶暴に見える。

これが体長5メートルだったら、ものすごくイヤだ。

アリとかショウジョウバエを観察をしてるだけでなく、いちおう仕事もしている青年、今月めでたく正式雇用となりました。
このご時世にまことにありがたいことです。

インターンのときよりもかなり待遇は良くなるのですが、すぐにサインアップしないで、競合禁止条項とか給与の条件とかをネゴシエートしてるのを見て、うーんやっぱりアメリカ人だなと思いました。給与条件はいちおう交渉したものの変わらなかったけれど、入社前から手掛けてる地元の小ブランドでの仕事は競合にあたらないとして、続けられるようになったそうです。

ともかく楽しい仕事ができて、なにより。

 

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2020/10/14

秋のカオスと追憶、廃疾の王

 

またジェニファーちゃんが届けてくれたお庭の花に、にゃを子さんのお庭からひと枝いただいた紫式部も挿して、カオスのような秋の花束。

この写真だとほんとにぐちゃっと見えちゃいますけど、ほんとうはもっと渋く大人っぽい色合いです。



可愛い小菊の深い紅と、色づいたOak Leaf Hydrangea(カシワバアジサイ)、深い紫のアジサイ。

春や夏の花だったら暑苦しく感じてしまいそうな複雑な色の取り合わせが、かなり気に入っています。


こちらもジェニファーちゃんズガーデンからの、巨大ダリア第2弾。


こちらは先週マーケットで買ったダリアですが、腐っても鯛、枯れてもダリアというか。

茶色く枯れた部分が陽に当たるとゴールデンにも見えて、朽ちていく帝国のような趣きで、先日観た『ルートヴィヒ 神々の黄昏』をほうふつとさせました。

なぜこの映画が観たかったのかもう思い出せないのだけど、わざわざスケアクロウ・ビデオでDVDを借りて来て観たのでした。

Netflixの『The Kominsky Method(コミンスキー・メソッド)』でバーブラ・ストライザンドの『追憶』のテーマがでてきたので、『追憶』(原題は『The Way We Were』)を観たくなって借りに行き、ついでにもう1本と選んで借りてきたのが『ルードヴィヒ』。

 この春なぜかヴィスコンティ監督の映画が観たくなったのでしたが、もうその理由が思い出せない。『ベニスに死す』だけ観て、そのあと心にひっかかっていた。あれも疫病の町でミッドライフ・クライシスの作曲家がゆっくり死んでいくという、辛気臭い映画でした。

偶然で驚いたのだけど、『ルードヴィヒ』は1972年、『追憶』は1973年公開のほぼ同い年映画でした。


日本公開時のポスター。
「すべてがたいせつに思えた 愛でさえも」って、えっ?今では愛はたいせつじゃないんすか?
コピーの意味がわからない。

この2本、きっと10代のころ名画座で観たはずだと思うのだけど、きれいさっぱり記憶から消え、何一つ思い出せませんでした。観なかったのか。まあ10代のわたしが観ても何一つ理解できなかったであろうことは間違いないです。

あのころは、すべてがたいせつに…じゃなくて、なんかちょっとオシャレで文化的で頭よさそうな映画を観るだけで満足したつもりになってたんですね。今思うと、いじらしいほど頭悪い。かわいいものです。

『追憶』は心温まるラブストーリー的な映画だと思っていたけど、意外にこれまた辛気臭い話だった。舞台は第二次世界大戦中、そしてそのすぐ後。
アメリカは大戦中もこんなのんびりした生活を送ってたのね、と思うと切ない。



オリジナルのポスターはモノクロ(映画はカラー)。この赤いフォントのかっちょいいこと。
コピーもものすごくストレートですね。

DVDのボーナス・トラックにカットされた場面が入っていて、びっくりしました。特に重要で、映画のコアじゃないのかと思える2つの場面がなぜカットされてしまったのか。この映画の中心ではないのか。政治的意図はなくて、その場面をカットしたほうが試写会の一般観客の反応がよかったからという話だけど、ほんとかな。不思議すぎる。

カットされていたうちの一つは、活動家の主人公ケイティが、演説している若い女子学生を見て、自分の学生時代を思い、涙する場面。もう一つは、赤狩りの中、彼女が密告されたことが明らかになる会話の場面。この場面がなかったために映画の後半のストーリーがぼやけてしまってようわからんかったですよ。

若きロバート・レッドフォードは、やっぱりブラピによく似てる。逆か。


そして、約4時間の『ルードヴィヒ』。長いよ!公開時は3時間5分の「短縮版」だったそうですが。それにしても長い。

2夜に分けて鑑賞させていただきましたが、ぐったり疲れました。


豪華絢爛な衣装やお城や俳優さん&女優さんは、たしかに見応えありました。ヨーロッパの19世紀貴族階級の富の迫力といったら、ちょっと比較になるものがないですね。

愛したワーグナーにいいようにお金をせびられ、ワーグナーを追放したあとは婚約も破棄してつぎつぎに豪華絢爛すぎる城を建てまくる。人間としては気の毒ですが、国にとってはたいへん迷惑な王だった。しかし、19世紀の貴族社会が帝国主義といっしょに激しく沈没していく、激動の時代の豪華な黄昏の象徴としてこれほどぴったりな顔もないかもしれませんね。

狂王ルードヴィッヒ役のヘルムート・バーガーはたしかにキレキレの美しさです。
だんだんと自分の世界にこもってしまい、崩壊してゆく凄惨な姿もすごかった。

でもヴィスコンティの美学そのものは、あまりピンと来なかったです。重厚さがあまりにも強調されすぎていて、とにかく最初から最後まで重いー。4時間びっしり重い。

1973年当時になにか斬新な表現だったものがあるのなら、それは一体何なんだろうか。

そしてこの映画、わたしは当然ドイツ語だろうとばかり思い込んでいたので、中欧の貴族がイタリア語でしゃべるのに度肝を抜かれました。それはたとえば韓国ドラマをハワイ語の吹き替えで見るようなもの。ちょっと違うか。

いずれにしても、どちらの言語もまるでわかりはしないのですが。でも、「音」として聴いていて、ドイツ語の音律やリズムとイタリア語の音律やリズムは全然違うので、セリフの雰囲気がドラマと背景にそぐわない。

まあそんなことを言ったら、アメリカの映画はどこの国の話でも基本、英語ですが。

2本とも、それぞれの映画が描いた時代よりも、むしろ1972〜73年頃の世界をよく映し出してるんだな、と思いました。

 

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2020/10/12

キンモクセイをもらった


雨です。そして肌寒い。今日なんか11度C。ふつうに暖房をつけてます。

いつのまにかすっかり秋本番。おでんが恋しい天気。

きょうは(日曜日)かなり本格的なざーざー降りでした。
しばらく雨つづきの予報。

でもあのかなしい煙の日々のあとでは、雨に文句はいえません。



じゃじゃーん。金木犀をひと枝、いただきました。

猫ママ、にゃを子さんのガーデンより。

日本にいたときは、毎年あたりまえに享受していた秋の香り。何年ぶりだろうか。

去年もこのお庭で咲いているのは目撃したけど、香りはほとんど届かなかったので。ほんとに久しぶりで感涙。

いただいたキンモクセイは一輪挿しにしてバスルームに置いて、出入りするたびにうっとりしてます。幸せがとまらない。

香りのよい花はたくさんあるけれど、キンモクセイはほんとに柔らかくて、尖ったところのない、まるい感じの香りですね。



 雨の日も素敵なマジカルガーデンです。ほんとになんでも揃ってる魔法の庭。



お茶の木の花も咲いてました。



そして!美しいみょうがの森。
ジャングルのような葉をかきわけ、舞踏家薫さんがつぎつぎに茗荷を収獲。



葉をかきわけると、茗荷の花もたくさん咲いていた。


蕾がふいてる状態のは時々見るけれど、咲ききった花を見たのは初めて。こんなに可愛い花になるんですね。



ぴっかぴかの茗荷がこんなに〜!
おすそわけいただきましたー。嬉しいー。

なんと美しい色なんでしょうか。



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2020/10/04

タコの先生がすごすぎて絶句


先週につづき、ユニバーシティ・ディストリクトのファーマーズマーケットに行ってきました。

またまた超大輪のダリヤ。いま、マーケットの花屋さんに並んでいるのは8割がたダリヤ。
あとはヒマワリ、百合。アメリカンサイズですねー。

火焔のようなダリヤ。このクリーミーなオレンジ色が大好きです。



 今回は取り置きしておいていただいて、タキさんのお店でおいしいピッカピカのオクラ、モロヘイヤ、みょうが、ほくほくカボチャなどを買えました。ああ、ありがたい。こんなにおいしい野菜を作って、遠くまで売りにきてくださってありがとう。

 オクラはさっとゆがいてみょうがとかつぶし、レモン醤油で。最強!!

 


 
Netflixのドキュメンタリー『My Octopus Teacher』を見ました。

…と書いていたら、波のり翻訳者えりぴょんから「これ見て」とLINEが入った。またまたシンクロ来てる。みたよみたよー!

ミッドライフクライシスを迎えたドキュメンタリー作家が、南アフリカのケープタウンにある自宅のすぐそばの海(素晴らしい景色にかこまれた、素敵なおうちにお住まいのようです)に毎日潜っていき、ある一匹のタコに出会い、タコとの親交を深め、タコとその世界…習性や身体構造や知能や天敵や捕食行動などを深く知るようになり、タコとの絆を深めていくというお話です。

これがめっちゃくちゃ面白く、ごはんを食べつつ親子で1時間半、くぎづけでした。

ジャイアントケルプの森の中の映像も素晴らしいし、まじでおすすめです。

 


観た翌日も、家庭内でタコについてのディスカッションが止まりませんでした。

青年は、好きなように(なのかどうかは知りようがないけれど)身体の色ばかりか形状までも瞬時に変えられるタコの皮膚の構造について、デザイナーとしてたいへん興味を惹かれているようです。

タコってあんなに色がいろいろ変わるんだ!

茹でると赤くなるのしか知らなかったけど、ほんとに変幻自在で、ツノまで生えてくるんですね!

頭の形を簡単に変えられるなんて!赤くなったり黄色くなったり白黒水玉模様になったり。

そして、足(触手)がなくなると、ほんとに新しいのが生えてくるんだ!

 


そして、このドキュメンタリー中では触れられていないけれど、タコには「9つの脳がある」のです!

タコの脳は、8本の足にそれぞれ、独立した判断力のある「脳」というべき機能がある「分散型」の脳なのだそうです。

だからむしろ「脳が9つある」のではなく、「脳が9つに分散されている」ということですね。

本体の脳はこの分散脳システム全体の質量の10パーセントしかなくて、触手にある脳が合計60パーセントを占めるんだそうです。


そして、各触手には約200個の吸盤があって、これがお互いに瞬時に情報をやりとりしているらしい。

タコの神経系を研究しているワシントン大学の心理学の先生が、あたらしいホッケーチームの名前「クラーケン」(巨大タコ的な海の怪物)がなぜホッケーチームにふさわしいかについて解説してる動画をみつけました。


クラーケン

ワシントン大学にはタコ研究者が多いのか(ピュージェット湾にはタコがいっぱいいるので研究対象にしやすいのかも)、宇宙生物学(そんな学問分野があるなんて知らなかった)の研究をしている院生が、タコの神経系統での判断がどのように行われるのかのコンピュータモデルを作って発表している動画もありました。

「how sensory information is being integrated in this network while the animal is making complicated decisions(タコが複雑な判断を下しているときに、感覚器官からの情報がこの(神経の)ネットワークにどのように統合されているのか)」について、新しい知見をもたらす研究だそうです。研究の中身はまったくわからん。でもどう統合されてるのかめっちゃ興味しんしん。

脳が腕とか足とかにあって、瞬時に判断を下してるって、いったいどんな心持ちなんでしょうか!しかも8本がそれぞれ独立してるって。

しかし、これだけフレキシブルな身体構造だと、逆に脳が中央にしかなかったらどの触手をうごかしていいのか迷っちゃったりこんがらかったりするのかも??

そして、タコが身体の色を変えるのはタコの「判断」なのか、触手が決める判断なのか、その時タコの意識のなかでどんなことが起こっているのか。

タコにも人の感情に似たものがあるとすれば、身体の色が変わるとき、なにを感じているのか。

ドキュメンタリーでは、タコの好奇心と知性がフォーカスされていました。


毎日通ってくる人間にだんだん慣れてきて、触手をのばして人間の手に触ってみたり、ついにはまるで猫のように人間の腕に抱かれるようになったり。たしかに好奇心旺盛、というほかない。

UWの研究でも、タコの好奇心と知性が確認されてるそうです。

さらには、魚の群れで遊んでいるとしか思えないような行動もとらえられています。


この映画を観ていると、タコがかわいくみえてしょうがない。このドキュメンタリー作家さんに近寄り、触手を伸ばして手にさわったり、おとなしく腕に抱かれているようすは、猫みたい。




このドキュメンタリー作家さんは当然ながらこのタコとのあいだに深い精神的な絆を感じるわけだし、観ているわたしたちもそれに共感して涙を流してしまうのですが、タコのほうで人をどう思っているのかは永遠にわかりませんよね。

 犬猫は進化の途上で別れはしたものの、哺乳類というおおきなくくりでは同じで、脳の構造からしても、情動やその前身になる感覚がわたしたちとそれほど大きな隔たりはないだろう(人より純粋に感覚や情動を経験しているかも)と思われますが、頭足類は脳の構造、使い方、司令系統からしてまったく違う。

それでも行動を観察していると、好奇心と記憶が発達した、高い知能を持った存在だと確信するしかない。まさにエイリアン。

昔からSFでタコ型のエイリアンが何度も描かれてきたのは、いわれのないことではなかったんですねーーー。



タコ先生を観たら、こちらもぜひ。「タコの脳はどうしてそんなにすごいの?」TEDトーク。

しばらくタコ刺しが食べられなくなりそうです…。

 


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森のきのことかわいいホコリたち



ちょっと前、久びさにワシントン大の植物園に行ってきました。
駐車場はすべて、再オープンしていましたが、ビジターセンターはまだ閉鎖中。

もう今ごろは、もっと葉っぱが色づいているかと思います。

 


きのこがたくさん出てた。これは…「Dispersed Naematoloma」? 



これは、ダグラスファーの根もとに生えていたので「Douglas-fir Collybia」かなー。

何年か前に立派なきのこ辞典を買ったけど、まったく使ってないし勉強もしてません。

きのこの世界はかなりの深い沼で、足を踏み入れると出てられなくなるそうですが、楽しそうな沼だと思いながら遠くから見るだけ。

きのこ狩りとか山菜採りに情熱を燃やしている友人がいますが、たしかに、そのシーズンには仕事も他のあらゆる予定も全て差し置いて山菜採りに打ち込んでいる。狩人の血が燃えるのだろうなー。ちょっとうらやましい。

 


これも波乗り翻訳者えりぴょんがなぜか実家からサルベージして持ってきてくれた、福音館書店の絵本。なぜわたしが粘菌好きだって知っていたのだ。

粘菌って、正式には「変形菌」ていうのね。知らなかった。そんなことも知らないくらいなにも知りませんが、変形菌は見ればみるほど面白い。

 


 

 粘菌といえばこのひと、南方熊楠さんも登場していました。

脳もないのにまわりの環境を分析して(…いるかのように)形を変え、食べものをさがし、取り込み、合体し、ネットワークをつくって、移動する。

動物なのか、植物なのかもよくわからない。不思議すぎるー。

『風の谷のナウシカ』(コミック版)にも巨大化した粘菌がでてきましたね。あれは怪物だったけれど、結局は良い子だった。

 粘菌、いや変形菌、めっちゃかわいいです。

 ナショナルジオグラフィックの変形菌特集(2018年3月の)。見てみて。
信じられないほどかわいい変形菌たちの写真がいっぱいで萌えます。

 変形菌には「ホコリ」っていう名前が多いんですね。
あまりにも小さいので肉眼では「ホコリ」にしか見えないけれど、近づいて拡大してまじまじと見てみると、ものすごくかわいい世界が広がっているという。

なぜかうちの青年にもいま変形菌ブームが来てて、変形菌の行状について熱く語ってくれます。

英語ではslime mold。「スライムモルド」って響きはちょっと不穏ですが、いたって害のない生物。

スライムモルドの世界は、そもそも生物ってなに?とか、いろいろ考えさせられてほんとに刺激的です。きのこも不思議だけど、粘菌はさらに不思議。

世の中には、目に見えないいろんなものがうごめいているのですね。

追記:このあいだたまたま読んだ(最近はまっている)松岡正剛さんの千夜千冊のサイトに、こんなくだりがありました。

「クマグスは粘菌のもつ生命ネットワークに、自己変容性と自己多様性の愉快を感得した。また日本の森林型の神祇にもとづいた「浄」の作用のなかに、神仏習合をものともしないメタファー性が自由にひそんでいたことを感得した。」

 

自己変容性と自己多様性の愉快。あああ、その粘菌の自由さ、それが惹かれる理由なのかも。

あと 「森林型の神祇にもとづいた「浄」の作用」のもたらすメタファー性ていうのも、今、めっちゃくちゃ気になっておるところです。森はすごい!


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2020/10/02

シャクシュカ



 今回の煙は、幸いシアトルではそれほどひどくありませんでした。

きょう(木曜日)は、少し焚き火的なニオイがするだけで、ごくふつうの薄曇りのような天気。でも上空には煙の層があるのがわかります。

 

ご近所のお庭。なんだかかわいいりんごの木。



最近うちの青年がよく作ってくれる朝ごはん、シャクシュカ。

地中海発、イスラエルの料理として有名なんだそうです。

いろんなレシピがあるようですが、オリーブオイルでにんにくと野菜を炒めて、トマトソースを加えて煮込み、卵を落とすという簡単料理で、おいしいです。うちの青年のはクミンシード、フェタチーズ、パセリをのせる。

わたしはこれ、ボストンのTatte Bakery & Cafeで初めて食べたのでした。

看板料理のひとつで、朝ごはんに食べてる人が多かった。ニンニクけっこう入ってたけど。

ハーバードの教授ふうのぴしっとしたスーツ姿の初老の男性が、ハーバード大出版局の分厚い本を片手にシャクシュカを食べていたのがなんか印象的で。ああ東海岸だなあ、と思う光景でした。

 


青年は東海岸の時間で仕事をしているので、朝は圧倒的にはやいです(といっても、自宅勤務なので自由度がめちゃめちゃ高く、よく昼寝もしている)。わたしがのこのこ起き出すころにはとっくに朝ごはんを食べてウェブ会議を済ませて、そろそろ昼寝にかかっている、ということが多い。

ところで、ホワイトハウスのあの人がコロナに感染したとかー!!

「残りのディベートを避けるための方便」なんて陰謀論も聞こえてきてちょっと笑った。

これが大統領選挙にどう影響するやら。
選挙までそろそろ一ヶ月となりました。最後まで予断が許せません。



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2020/09/30

煙がかえってきた



山火事の煙が戻ってきてしまいました。
いちど海上に出ていった煙がまたジェットストリームに乗って帰ってきたらしいです。
前回よりはまだましだけれど、きょう(水曜)は朝から陽射しが夕日のようなオレンジで、午前中なのにこんな夕暮れチックなエフェクトをかけたような色に。

北カリフォルニアのナパのあたりはまだまだ大変な状況です。はやく鎮火しますように!!



まるで夕方6時くらいみたいな光線ですが、これで午前11時半、天気は快晴のはずだった。
空は真っ白。


ご近所の家に、立派なあけびがなっている!

ちょっとひとつ、売っていただけませんかって聞いてみようかと一瞬思った…。
CTちゃんに写メを送ったらびっくりしてました。種か苗、どこで入手できるのでしょうか。

CTちゃんは故郷の富山でよく食べてたそうですが、わたしは実は食べたことない。



ドッグウッド(ヤマボウシ)の実もたわわになっていました。

ウィキペディア先生によると「果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある」そうです。えー、こっちも食べてみたい。



波乗り翻訳者えりぴょんがくれた、みかん蜂蜜。香りの良い上品な蜂蜜です。

きょうはテーブルの上にさす陽射しも全体にハニー色。


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