2018/12/26
12月いろいろ
メリークリスマスでした!
12月はいろいろ盛りだくさんでした。
この歳になって人生初の体験がてんこもりでござった。
人生初その1、エマージェンシールーム。
息子が小さいときはゲボ熱とか脱臼とか脳震盪とか、年中行事のように何度も何度もERにつれて行き、そこで一夜を明かしたことがあったけど、自分が収容されたのははじめて。今回は息子に強制連行され、人生初のERへ。
そして人生初の救急車ライド。病院への搬送なので、救急車とはいえサイレンは鳴らしてくれませんでした。ちょっと残念。
人生初ストレッチャーライド。出産以外で入院したのも人生初。
さらには手術も全身麻酔も人生初でした。
病室はとても眺めがよくて、超快適でした。
しかし、毎朝夜明けの4時に、枕もとに静かに現れるラボテクニシャンに毎朝血を抜かれるのが不気味でした。
入院中、覚えきれないほどの看護師さんやお医者さんに会ったけど、アメリカの看護師さん、一人ひとりむちゃくちゃにキャラが立っててものすごく面白かった。
看護師さんはほとんど毎日、朝と夜と、担当が変わる。
どうみて70歳は超えていそうなおじいちゃん看護師(愛想悪い)もいれば、 トナカイのつのをつけて登場したやたら元気はいいが頼んだことをすべて忘れる看護師も、きっとトランスジェンダーだとおもわれる看護師さんもいた。ものすごく愛想がよくてものすごく仕事ができそうな人も、どちらもそれほどでもない人も。
血を取りに来る技術者もナースの皆さんも、静脈に針さすのがものすごく上手な人とそうでない人がいる。
お花もたくさんいただきました。
自分はなんと心優しく頼もしい人々に囲まれていることか、としみじみ実感したひと月でした。
しかし病院って、すっぴんでヨダレをたらして爆睡しているところへ人(医師)が普通につかつかとやってきて突然かなり込み入った深刻な会話を始めるという、実にシュールな場所である。医師がイケメンだと、いろいろな面でかなり悲しい。
病院食でおいしかったのは野菜のコンソメスープと、白粥みたいな「クリームオブライス」。ようするにお米のおかゆ。アメリカ人はこれに砂糖を入れて食べるらしい。
驚天動地のまずさだったのがトマトスープ。
一人前につき大さじ3杯分くらい砂糖がはいってる感じの甘さで、もうどこがどうトマトなのか謎な味。
こんなものを病人に出していいのか。一体どこからどう狂ってしまったのか、知りたいような知りたくないような。
病院食はおいしいものと極端にまずいものの落差が激しかった。ケーキなどスイーツ系もアメリカンのトラディショナルな激甘そのまま。学校のランチ改革に何年か前に裸のシェフオリバーが乗り出したけど、ほんとに病院食なんとかしたほうがいいよ!
夜景も綺麗でしたのよ。まるでシアトルのダウンタウンにステイケーションに来たような。
夜明けに血は抜かれるけどな。
そんなこんなでわたわたしているうちにあっという間にクリスマスになっていて、今年はカードもなにも送れませんでした。
ハワイからラウラウちゃんがフラガールとマラサダもってきてくれた♡(涙)
火曜に手術して、予後がよかったので同じ週の金曜に退院。
「なんなら木曜に帰ってもいいよ?」と、医師たちは帰ってほしそうにしていたのだが、もう一日いさせて、とねばった。
アメリカの病院はあまり居座らせてくれない。日本にいる友人のお父さんは入院8ヶ月だって。それもすごいよね。
うちに帰ったら、クリスマスイブに東京からケアパッケージが届きました♡
なおみ先生とマダムMから、ダブルで到着! 嬉しい(号泣)。
箱の裏には、この夏に交流できなかった大天使3兄弟が!(ΦωΦ)(ΦωΦ)(ΦωΦ)!
とらやカフェのバッグのデザイン、謎な生物すぎる。アバンギャルドな虎。
ようかんとか西原先生新刊とか肌触りのよい湯たんぽとか、うれちいー。お守りも、ありがとうー。
いろんな人がお祈りをしてくれて、ほんとに幸せな12月でした。
2018/12/24
うら寂しい海辺のリゾート。カラロック・ロッジ
2018年さいごの遠足は、10月末の週末に行ったKalaloch Lodge(カラロック・ロッジ)。
潮がひくとウユニ湖みたいな景色になる、荒々しい太平洋のリゾートです。
ここもインディアン居留地で、ネイティブ部族の経営するロッジです。
10月末の週末だけどほぼ満室で、けっこうお高かった。ロッジで1泊200ドルちょっとでした。ウィークデーなら少し安いのかも。
雨の晴れ間の綺麗な夕焼けが見られました。
食事はロッジのレストランとミニマート以外、なーんにもありません。
レストランは、まあごく普通で、ハワイの中級リゾートなみのお値段。
こちらがロッジ。
お部屋にはペンドルトンの毛布が備え付けてありました。このロッジだけのデザインのペンドルトン毛布もギフトショップにありました。
キャビンだと暖炉がついていますが、いずれもバスタブはなし。テレビもWiFiもなし。
シャワーはちゃんとお湯が出るけど、「節水のために10分間でシャワーを浴びるチャレンジにご協力を!」なんて書いてあります。とにかく僻地なので真水が貴重なのですね。
なにをするでもなく、荒々しい波と流木を眺めにいくだけの週末。ロッジは快適でした。
のんびりできるという意味では、以前に行ったラ・プッシュのジャグジーつきキャビンのほうが豪華ではある。すこし遠いけど。どちらもわたしは好きです。
チャウダーはおいしかった。
ハワイの穏やかな海とつながっているとはとても思えない、危険な海。
丸太がごろごろ。散歩をするときには潮汐表が必須です。
潮が満ちてくると歩ける場所がまったくなくなり、潮がひくと野球場が3つぐらいできそうな広々した砂浜になる。
流木のみなさん。こんなのが水の中にごんごん浮いているのです。
これは近くの「ルビー・ビーチ」。
オリンピック半島は温帯雨林で有名です。
樹齢1000年以上はたっているというシーダーの樹。
なにがなんだかわからないくらいにこんがらかっている。
新しい若木がどんどん根を張っているのに圧倒されますね。
別のビーチに行く途中の森には、ティム・バートンの映画にでてきそうな奇妙なコブのある木がたくさんありました。
虫か菌かなにかなのか。
Quinault(クイノルト)湖畔をすこし先にいったあたりにある、けっこう立派な滝。
クイノルト湖畔にも、古い趣のあるロッジがあります。一度お昼を食べに寄ったことはあるけど、泊まったことはなし。
うら寂しい季節のうら寂しさ、自然の荒涼とした美しさをしみじみと味わいにいくには最高の、海辺のリゾートです。
2018/12/15
薬局で大麻製品を
先日、ドラッグストアのBartell Drugsに行ったら、レジの前にCBD製品コーナーができていたのでびっくり。
CBD(カンナビジオール)というのは大麻の有効成分のひとつ。
大麻にはTHCとCBDというふたつの相反する有効成分が含まれていて、ものすごくざっくりというと、THCは「ハイになる」向精神成分であるのに対し、CBDは鎮痛や炎症に対する鎮静効果など、精神ではなくて身体に効く成分といえます。
(THCという「アッパー」とCBDという「ダウナー」を含むので、大麻はほかのどの薬物とも違うのだとある講義で聞いたことがありました)。
レクリエーション用のマリファナが合法化されて以来いろいろな製品が怒涛の勢いで開発されていますが、医療用の目的で使われるCBD製品のマーケットも、ここのところすごい勢いで広がっているようです。
でもこれまではCBD製品も町のマリファナ専門店でしか買えないものだと思っていたので、ふつうに処方薬や歯磨きを買いに行くついでにCBDクリームも買えちゃうというのはちょっと驚きでした。
わたしは自分で使ってみたことはまだないんだけど、友人によると、しつこい肩こりや筋肉痛にCBDクリームはよく効くみたいです。
ドラッグストアに出品してるこのCBD製品の製造会社では、自社の製品をHEMP(ヘンプ)から抽出したものとして、マリファナと区別してました。
どちらも大麻には違いないのだけど、最近はTHCをほとんど含まない品種も多く開発されていて、そういう品種をマーケティング上「ヘンプ」と呼んで区別してるようです。
そして、マリファナが室内で栽培されることが多いのに対し、ここのヘンプは屋外で無農薬で栽培し、自然に優しいことも強調してます。
布地の麻やヘンプミルクなどの健康食品も、「ヘンプ」の呼称をつかってますね。
わたしは全然知らなかったのだけど、日本では大麻の花や葉の所持は禁止されているものの茎や種子を使った製品の使用や所持はオーケーなのだそうで、すでに茎や種子から抽出したCBD製品のサプリメントが日本でも販売されているんだそうです。
ちょろっと検索してみたらけっこう通販のサイトもありました。
こんなガイドのページも発見。
CBD製品を日本へのお土産にするときには、くれぐれもTHCが含まれていないことをご確認くださいね! うっかりするとブタバコ行きになってしまいますから…。
2018/12/08
この秋冬のマストハブ
CHEESYスリッパ。
先日ご紹介いたしましたネパール雑貨店『ヒマラヤン・トレジャー』で購入いたしました。
しかし、猫レジデンスにいるときに毎日履いていたら、いつのまにか付属のねずみたちが一匹また一匹と姿を消し、左がわはシッポだけになってしまった。
100パーセント羊毛フェルトなので素足に履いてもとても心地よいです。
閉店前にもう1足買ってこよう。まだあるかな。
2018/11/27
アライグマ劇場
ねこシッター業務を終えて、わがやに帰ってきました。
狭い我が家だけどウチがやっぱり落ち着く〜。郊外から久々に戻ると家のたて込みかげんに笑える。でも落ち着くー。散歩しててもこの近所は家とお庭のサイズがヒューマンなスケールで。
でもしかし、猫ロス。
美男美女にまとわりつかれるぜいたくよ。 動くものが身の回りにない物足りなさ。
ねこのおうちでは気づいたら5日間も猫以外と会話をしていなかったのでしたが、うちに帰ってきたら話し相手はベンちゃん(ベンジャミン、植物)、ゴムの木(植物)、豆蔵(はと時計)くらいしかなかった。
…出かけよう。
これはある日のアライグマ劇場。
ねこのお宅は郊外で、まわりは大きな庭のある邸宅ばかりだし近くには森もあるしで、ふつうにアライグマが週に何度かやってくる。子連れで。
興味津々でワイルドライフをみつめる箱入り娘と息子たち。
サファリパークかよ。
アライグマ母も逃げないのである。スキあらば、なにかいただこうと。何もあげやしないけど、勝手に庭からなにかほじったりして持っていっていると思う、たぶん。
野良のシングルママにはちょっと共感しちゃうのでした。むかしの自分をみているようだわ。おなかをすかせて、までではなかったものの、スキあらばと目を光らせていた野良ママであった、ホノルルのわたくし。
頑張れ母。でも入ってくるな。
2018/11/26
巨大リュートとカウンターテナー
さいきんのお気に入り。
昼間は古楽(バッハかそれ以前の音楽)を聴いていることが多いですが、このあいだAppleMusicのバッハラジオでおすすめされたこの歌手がすごく気に入ってしまいました。
フィリップ・ジャルスキーさん。
こちらに詳しい記事が。
最初聴いたときは絶対女性歌手だと思ったんだけど、男性だった。
わたくし、「カウンターテナー」という声楽のパートがあることも知りませんでした。
クラシックは好きで長年聴いてるけど、教養はないのよ。
このYouTubeビデオはどこかの教会で開催された小さいコンサートで、すんごい巨大なリュート(きっと名前があるのだろうけどわからない)を弾くジュリエット・ビノシュ似の奏者も素敵です。
年末にかけて、クリスマスソングは聴きたくないってときにいかがでしょう。癒やされますよー。
2018/11/23
サンクスギビングの混雑
Happy Thanksgivingでした!
今年も息子彼女Kちゃんファミリーにおよばれ。今年のコントリビューションはこれだけ。
ジャパニーズかぼちゃ、クランベリーソース、コーンブレッド。
朝から猫とダラダラしていると、昼頃息子がコーンブレッドを作るといってやってきた。
そうやってママに気をつかっているんでしょうね。
ママんとこに行ってあげなさいよ、てKちゃんに言われて来たのかも。
Kちゃんの焼いたバゲット。
職人わざである。
耳を近づけて、焼き上がったパンの音をきいていました。
パンがしゃべるなんて知らなかった。
Kちゃんパパ、ジムりんのビューティフルターキー。
Kちゃんのお姉さんBちゃんとカレシのCくんがレイク・タホから帰省しており、シェパードと黒ラブをつれてきてました。
おうちにいるシェパードとバーニーズ・マウンテン・ドッグとあわせて4頭が、ディナーのあいだ足元に。
でもこれがみんなとってもおとなしく、騒ぐこともケンカすることもなくテーブルの下で落ち着いているので感心。
さすがに昔から大型犬を飼い慣れていらっしゃる。むかしはシベリアンハスキーが4頭いたこともあるそうです。
でも以前、テリアがいたときにはもっと全体にハイパーだった気が。
テリアは身体はちっちゃいけどボス犬だった。今年亡くなってしまったんですって。
食後に、Bちゃんがターキーとポテトをめいめいのお皿に盛って、犬のみなさんにさしあげるおすそわけタイム。
待ちに待ったおすそわけにあずかるため、キッチンに詰めかけるみなさん。
大混雑です。
食後はジェニファーちゃんと、犬たちの散歩にお出かけしました。雨も上がって、月がキレイだった。
かわいいおうちが多い住宅街で、楽しいウォーキング。
散歩はちょっとたてこんだ町のほうが楽しいな。郊外は家がでかすぎて親しみが持てないし、あんまりジロジロと邸宅を観察してると不審者だと思われそう。
シェパードのミカちゃんのリードを持たせてもらった。後ろ足で立ったらわたしと背の高さが同じだった、ミカちゃん。
うちに帰ると、寝る場所も大混雑でした。
よいサンクスギビングでした。
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