2018/06/17
天神様と子連れ犬とニワトリとフクロウ
うち(弟の家)から国立駅への間にある谷保天満宮に行ってきました。
ずっと前にたしか、母と行ったことがあると思う。
巨木に囲まれてしっとりした雰囲気の天満宮です。
牛ちゃんの像の写真を撮ろうと思ってて忘れた!
本家・太宰府にくらべたらもちろんこぢんまりとしてますが、飛梅もあるし、梅園があって、梅の花の時期に来たときには甘酒の屋台があった。
ニワトリちゃんがたくさんいます。なぜか立派なオンドリばかり。
こちらは神楽殿。
時代劇が撮影できそうですね。
頭にこんもりと苔が生えちゃってる狛犬さんは、明治二十年だったかの建立。
もっと古いかと思った。
珍しい子連れの狛犬ちゃんです。「あ」のほうも「うん」のほうも子連れでした。
ていうか子どもなのかどうかわからないけど、甘えてるっぽいポーズがかわいい。
鼻がひらべったくて、ほっぺたがきゅっと上がってる、なんとも可愛らしい狛犬親子です。アニメのキャラみたい。
なぜか江戸を感じるなー。明治二十年でも、まだ江戸時代の続きだよね。この間までちょんまげを結っていた人たちがこの狛犬さんの前を通ったんですね。
次のバスまで時間があったので、国立駅まで歩くことにしました。
たぶん徒歩30分くらいかな。(途中で寄り道をしたのでたぶん)
谷保駅の近くに、話にきいたフクロウカフェが唐突にあった。
前を通りながら覗き込んでみると、女性客でいっぱい(土曜日でした)。
窓際に各種フクロウちゃんが4羽くらいとまってて、その背中をお客さんがなでていた。
フクロウちゃん的には迷惑ではないのだろうか。
ラベル:
日本
2018/06/16
ランチが安い。
関東地方は雨です。
沖縄に台風が来ているらしい。
わたしとしたことが晴れ女の面目まるつぶれ。でも死ぬほど暑いよりはいいな。
2年前の夏、何を着ても3歩歩くと滝のような汗をかいていたのを覚えていたので長袖はカーディガンしかもってこなかった。けっこう寒いです。
バスで国立に行ってみた。
駅前の桜の並木のところにいろんなあじさいが植えてある。
あじさいはシアトルにもたくさんあるけど、日本の湿度の中で見るとさらに風情があります。
ロージナ茶房でカレードリアを食べながらちょっと雑用をかたづけ、日本に来る前に読み終えておきたかったがもちろん読みきれなかった本を読む。
日本て食べものが安い!ランチで860円、コーヒーつき!
これ20年前とまったく同じですよね。円安なのでドル換算にするとさらに安くてびっくり。
肘がぶつかりそうなちっこいテーブルの左隣はたぶん一橋大学の経済学の教授が編集者らしい人と打ち合わせ中。
ほかの学者を最新の文献も読みこなせないとディスり、日本の消費者行動の特殊性について熱弁をふるう。
右隣は一橋大学の(ジャージに大学名)部活の後輩が先輩に、部活やめようかと思ってるんですけどと深刻な相談をしている。
わたしがカレードリアを食べ終わるまでずっと両隣で経済ドラマと青春ドラマが繰り広げられていて、両耳がどうしようもなくダンボ状態になりながら源氏物語の浮舟ちゃんが死んでしまいたいと悩むくだりを読む。人生いろいろっすね。
大雨のバス。
ラベル:
日本
2018/06/14
あなたに可能な限りの最高のバージョンになってほしいのよ
日本に来ています。
シアトルを朝出発したときは大雨だったけど、上空は快晴(あたりまえ)。
霊峰タホマ AKA レーニア山が、雲の中からお見送りしてくれました。
ポートランド経由だったんだけど シアトルからの便の到着が遅れて、ポートランドの空港では次のゲートに直行で行かなくてはならず、トイレに行くくらいしか時間がなくて残念でした。もうちょっと空港でぶらぶらしたかった。
久しぶりに10時間のフライト。長いね!
日本は2年ぶりです。
機内では『Lady Bird』を観ました。面白かった。
ごく平凡な街のごく平凡な高校生の成長譚。
高校生の青春映画観て、主人公よりもママのほうに感情移入する年になったなあ、としみじみ。
「ママがわたしを愛してることは知ってるよ。でもわたしのこと好きなの?」
と娘に聞かれた母が言う。
「…わたしは、あなたに可能な限りの最高のバージョンのあなたになってほしいのよ」
これ痛い。
わかるわかる。子どもが高校の時、4年間毎日思ってたよ。
なんなら今でも思ってるけど、でも高校生のときは親もなんていうか切実だったよ。
これから進路を決めようという高校生を毎日目の前で見守る親って、ほんとに一挙手一投足にハラハラしたり一喜一憂したり。
なんなら子どもの学校での成功が自分の成績表みたいに思っちゃったり。
わたしはこの映画のママほど働きものでもないしこんなに気が強くはないけど、子どもに期待して傷つく気持ちは死ぬほどわかる。
大人の登場人物がみんなすごくリアルで、しみじみ良かった。
パパとママ、カトリック学校のシスターや、先生たち。
ティーンエイジャーたちはちょっとばかりステレオタイプな気がしたけど、もしかしてティーンエイジャーというのはもともとがステレオタイプなのかもしれない、なんて思う。
若い時の苦悩は、大人からみるとはんこで押したようにみえたりする。もちろんちがうんだけど。でも大人の苦悩は、年輪のぶんだけ味がよくしみているのだ。
成田空港、オリンピックを控えてインバウンド向けに力いれてますね。
ぴかぴかのビジターサービスセンターができていて、きれいなお姉さんを揃えた案内所も増えていた。
そしてぜひ世界の空港に真似してほしいのが、この無料のカート!駅の改札まで入れる!
とても軽くて使いやすい。
シアトルもホノルルもなんかでっかいすっごい使いにくそうなやつに5ドルくらい取るんだよね。
そしてコンビニですね。
おきまりのBOSS。「レインボーマウンテン」ってなんだよw。
成田エクスプレスなうです。隅田川を渡っています。
空港からしばらくのあいだ車窓につづく、田んぼと森と竹やぶの風景にいつもすごく癒やされる。
そして唐突にすっごい建て込んだごっちゃごちゃの街が始まるのがすごい。
ところで成田エクスプレスって、電源がついてないんだっけ?これはちょっと驚き。
2018/06/12
チェリー通りとIBMビル
久々にダウンタウンのチェリー通りを通りました。前にコロンビアタワーのローファームでバイトでしていた時の通勤路。コロンビアタワーの隣りに、新しいビルが完成してた。
香港ぽいなあ。「F5 タワー」。ああそうそう、あのワールドトレードセンターの新しいビルと似てるね。
19世紀からのシアトルエスタブリッシュメントの社交場、レーニア・クラブのすぐ真後ろです。
こちらはミノル・ヤマサキさんのIBMビル。
この向かい側のレーニア・タワーの後ろでも、いま、新しいビルが建設中です。
レーニア・タワーが衝撃的な形状なので、向かい側のこのビルは地味に見えちゃっていたけど、実は
「シアトルのIBMビルではそれまでの高層ビルの構造方式を覆し、中央のコア方式(現在の高層ビルに多く採用されている)を開発した
のだそうです。 (こちらのサイトより。2001年9月…)
中身は革新的なのね!
最近、こういう一見面白みのないインターナショナルスタイルとかブルータリズムがけっこう好きになってきたかもしれない。
このビルも、よく見るとラインのバランスが美しいなあ、と、初めて思った。
特に夕方の強い光と隣のビルの影がタテの細いシャープなストライプをくっきり目立たせているこの時間の壁面は、キリリとしてなんだか神々しいほど美しかったです。
2018/06/11
若いソロとザ・銀河
このあいだ、ジェニファーちゃんと『SOLO』を観に行ってきました。
期待以上に面白かった!
ミレニアム・ファルコンとチューバッカの登場シーンでは熱いファンから拍手と歓声があがっていたよ。
(わたしもヒューヒューいいたかったけど我慢した)
スターウォーズシリーズは、このところスピンオフのほうが面白いなあ。
ハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクくん(覚えられん)、89年生まれなのかー。遠い目になるなあ。
オリジナルのハン・ソロの表情をちょっと意識してるっぽくて好印象でした。
キャストがみんなよかった。楽しかった。
でもこのあいだ観た『Avengers: Infinity War』は大失敗。
アメコミのコアなファンならばきっと楽しめるのだろうけど、なんか具材をたくさんいれすぎて何だかわからなくなった料理みたいで、ほんとうに頭痛がしてきた。
『ドクター・ストレンジ』も『ブラックパンサー』も面白かったし、『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』もアイアンマンも大好きなんだけど、それが合わさった世界は無理だった。
きっとわたしはこの映画を楽しむには知識が少なすぎるか、整合性を求めすぎるかのどちらかなんだ。
ところで今知った。『Guardians of the Galaxy』。邦題は「ザ」を抜かしてるのね。
この「ザ」がないと、ふにゃーと腰がくだけたように聞こえるんだけど。
なぜ抜かす?この一字でそんなに言いにくくなるか? 取り付きにくくなるのか?
そんなに違わない気がするんだけど?
タイトルの最初についている「ザ」をとっぱらってしまいたいという気持ちはわかるしやむを得ないと思うのだけど、ここは入れてほしかったな。どの銀河かわかんないじゃない?
2018/06/10
300年のものさし
チャイナタウンの近くに髪の毛を切りに行った帰りに、ダウンタウンの滝の公園でサンドイッチ。
ああ贅沢。
この公園の中はセキュリテイのお兄ちゃんが常駐して目を光らせていますので、ホームレスさんたちの多い地点なのだけど、おっちゃんたちは入ってこない。
カフェテーブルとチェアがたくさん置かれ、カップルや家族連れが滝の前で写真を撮ってる。コーヒーを片手に仕事している人もいる。
パイオニアスクエアの中にあって、ここだけ空港のラウンジかディズニーランドみたいに妙に清潔な感じです。
ところでこのあいだ、お父様がハープシコード職人だったという方にお話をきいた。東海岸の静かな田舎町出身の、白人の方だけど居合の先生。
お父さんの作ったハープシコードはスミソニアンにも展示されているのだそうな。
お父さんは、「とてもむずかしい人だった」と居合い先生は言ってました。
なにしろ工房ではすべての工具を置く場所がミリ単位で決まっていて、すこしでも位置がずれるとすぐにわかったとか。
そしてあるとき、お父さんがハープシコードの反響板のウラを何日もかけて丁寧に丁寧に仕上げているのを見て、なんでそんな絶対誰も見ないところにそんな時間をかけるの、と聞いたら、お父様はメガネをはずしてじっと目を見て、誰も見なくても私は知っているんだ、それに、300年後にこの楽器を解体して修理する人が見るかもしれないだろう、といったんだそうです。
わたしはその300年っていうのを聞いて泣きそうになった。
自分のしごとが300年後に残って誰か、その価値を理解する人の目に触れると確信できるって、なんて幸せなことなんだろう。
経験に裏打ちされた自分のものさしに、生半可ではなく揺るぎない信頼を持っているのがプロフェッショナルってやつなんですね。
2018/06/08
人のうらやむ生活でも
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