いまさら東京日記のつづきです。
今回はなぜか縁があって、丸の内に3回くらい行きました。
東京駅丸の内駅舎の復元工事が終わってから行ったのは初めて。
ほんとにこうしてみると、壮麗な、帝国的な建物ですねー。
ドームのかたちが雅やか〜。
意匠は優雅だけれども、とにかく横幅が広い!スケールがおおきい。
端から端まで歩くと、軽くひと駅分くらいある。
この、これでもか!的なスケールは、日露戦争後の日本のイケイケ感をあらわしているのではないかとおもうのです。
前回帰国時もお向かいの新丸ビルには行ったんですが、駅舎が眺められるこのデッキは、そのときにはまだなかった。
八重洲側にも背の高いビルがたくさんできてますねー。
復元された丸の内南口。
きれいですねー。ケーキみたい。
よく見るとまんなかに大日本帝国の紋章、菊が配されています。
鳥の紋章はもちろん、平和の象徴のハト、ではなくて、帝国の力の象徴、ワシ。
でも、このいかついワシがいっぱいいるのにもかかわらず、クリーム色と緑、梁の茶色のとりあわせがとても優雅で、全体の雰囲気はやわらかい。
軽やかで明るい、大正モダンの楽天的な空気を感じます。
東京の、というか日本の、明治から昭和へのあゆみを思わずにいられない建物です。
このお向かいの東京中央郵便局も、あたらしくKITTEというビルに変わってました。
ここは昔、八重洲の小さな広告代理店で仕事をしてた20代はじめの頃に、よくお使いに来て、書類を郵送したり切手を買ったりした懐かしい郵便局。
(ええ、郵便局へのおつかいという業務がある時代だったんですよー。切手貼って出すものがあったんですねー)
なので、この外観がそのままに保存されたのは嬉しいです。よく見ると上に高層ビルが載っているのだけど、4階までの部分はほんと昔のまんまの姿。
黒ブチの窓枠がきりっとしてかっこいいですよねー。
郵便局そのものもほとんど変わってなくて、東京駅グッズが並んでました。
郵便局だから「キッテ」って名前もかわいい。
最近の新しい名所は(「ソラマチ」とか)、日本語をもとにした国籍不明な響きの造語が多いですね。
意味不明のガイコク語の名前をつけるよりは、意味不明な日本語のほうがずっといいと思う。
ガイコク文化に憧れる時代はひとまず終わったのかなー。
キッテの中にあった、もと郵便局長室だったという展望室より、東京駅庁舎を展望。
近くでみると、ますますかわいい建物です!スケールは長大なのに、細部がほんとに繊細。
キッテのなかにはLOFTとか中川政七商店とか、足を踏み入れたらタダでは出られない魔境のようなお店がいっぱいです。おかねがいくらあっても足りません。
中川政七商店では狂ったようにふきんを買いまくってしまいました。なぜこんなに布巾が好きなのか、説明できないほどのかや布巾ラブ。
夜の丸の内付近。明治生命館もすごい建物ですねーー。
この辺は残念ながら中をじっくり見学する機会はなかったので、この次東京に行くときは明治の東京たてものツアーを決行したいです。