2012/06/28

なつかしい丸太商店




George Town の外れ、高速入口近くにひっそりとある丸太商店。お弁当がおいしいという噂を聞いておりました。

うちのCTちゃんがこの近所の Seattle Design Center に卒業制作作品を出品したので、お昼を買いに寄ってみました。



一歩中に入ったCTちゃん、「うわここホリマートそっくりっ!!」と叫んだ。

ふるさと富山の実家の近所にある、おばちゃんが1人でやっているお店に良く似ているのだそうです。

ただ残念ながらホリマート名物だというモツ煮込みはありません。

細長い店内に、お米、日本のスナック菓子、野菜、お惣菜などが並び、お弁当のコーナーもあって、奥のキッチンで丼ものも作ってくれます。


親子丼もあるしー、カツ丼もあるしー、牛丼もある。キッチンは午後3時まで。


お弁当コーナーには「冷やし中華」「塩焼き」などの魅惑的ラインナップが。



カツ丼買って帰りました。6ドル弱。 良心的なお値段かも。
すごーくおいしいのではないけど、 懐かしい味というか。お米がちょっと残念でしたが、肉厚のカツは食べごたえあります! 

丸太商店、なんだかハワイにありそうな感じのお店です。少し前のハワイっぽい日本食。
日系テイストな日本食スーパーです。



 
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2012/06/27

学校の地下に、謎のFallout Shelter


息子の通っている高校には、「Fallout Shelter」があるそうです。

「すごく広いんだよ」と興奮して言うので、「フォールアウト・シェルターって、なに?」とまず基本的なことを聞いてみる。

そしておどろいた。
Fallout というのは、核ミサイル攻撃があったあとに降って来る「死の灰」などの放射性降下物のことなのだった。

爆撃のインパクトを避けるための blast shelter というのもありますが、fallout shelter は核攻撃の後、地上の放射能が低レベルになるまで閉じこもるために作られたシェルターなのだそうだ。

そしたら、先日、今取っているアメリカ現代史の授業でこのシェルターが話題になった。

1960年代始めには、ソ連の核ミサイルがアメリカ本土に飛んでくるという可能性が、ほんとうにリアルに感じられていて、全米で学校や家庭に核シェルターが作られていた、という話。

ウィキペディアの記事にも学校のシェルターの写真が掲載されてます。60年代に建設された学校では、地下に核シェルターを作るのがけっこうふつうだったのらしい。

友人も、シアトル市内の家の地下にあった(今はゲストルームに改造済みの)核シェルターの話をしてくれました。


息子の学校のシェルターは、講堂に秘密の入口があって、本当は立ち入り禁止なのだろうけれど特に封印もされておらず、息子は上級生にこの入口を教えてもらって、友達と忍び込んで探検して来たようです。

毎年、このヒミツの入り口は、上級生から次の学年にこっそりと伝えられているらしい。

以前は飲料水などが備えられていたのかもしれないけれど、いまはだだっ広いだけのスペースで、いくつかの部屋に分かれていて、巨大な換気装置のようなものもあるそうです。

ジムのロッカールームの入口に「Fallout Shelter」のサインが掲げられているので、おそらく「正面入口」はロッカールームのどこかにあるもよう。ロッカールームからの入口はもういつのころからか塞がれているようで、少なくとも生徒は誰も知らないそうです(当然、校長先生たちはご存知だと思いますが)。

ロッカールームには入れないので息子に写真を撮ってきてもらいました。

でもこのシェルター、たとえ講堂の2倍の広さがあったとしても、数百人が数週間閉じこもるのはどう考えても無理な設備です。

ちなみにこの高校の生徒数は約1200名。生徒全員が避難したら、すぐに窒息しちゃいますね。

シェルターの建設費用は連邦政府の機関から出たのかもしれませんが、誰のためにどのくらいの規模で運営されるはずだったのかは謎です。

FoxNewsの記事によると、グリーンレイクの近くにも同様のシェルターがあるそうです。

こっちのシェルターは「プロトタイプ」として連邦政府のお金で建設され、「先着200名」が誰でも利用できるようになっていた、という話。

この記事でも歴史家が指摘しているとおり、お金を出してシェルターを作ったものの、実際に先着順にシェルターに入った200名が核戦争を生き延びたとして、その後どうするの、みたいな具体的な計画は何一つなかった、というたいへんずさんな施設ではありました。

この学校のシェルター施設を作った人は、いったい何を想定していたんだろう? 

実用というより、むしろ政治的なエクスキューズ、または気休めのために作られたのではないかな。


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2012/06/26

ポケットサイズのお茶の間公園


バラードの住宅街にある小さな公園の一画に、リビングルームセットがあります。

最初に見たとき、誰かが勝手に古いソファを持ち込んだのかと思った。


近寄って触ってみると、コンクリート製の作品でした。
ライトスタンドまである(笑)。

見た目とは違って座り心地はとっても悪そう。


 でも近所の少年たちはくつろぎスペースに活用しているようですw
 (このソファセットのほかに、ちゃんとしたベンチもあります)

シアトル市には公園がものすごくたくさんあります。その数430以上。
人口あたりの公園数では、全米の自治体で6番めに多いそうです。

公園の面積合計ではポートランドのほうが2倍くらい広いのですが、ダウンタウンや住宅街の中にちっちゃい公園がたくさんあるのがシアトルの特徴。だからそれだけ維持費もかさんで、作ったは良いもののメンテナンスの人件費を捻出するのが大変のようです。


このリビングルームも、小さな家1軒半ぶんくらいの広さに、芝生と子どもの遊び場とソファセットと植え込みがあるだけのこぢんまりサイズ。


で、入口にはなぜかバーカウンターがあった(笑)。
近所で共有の、ひろーいリビングルームといったところでしょうか。




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2012/06/25

さよならレジ袋


先日シアトル市内のTARGETに行ったら、こんな ↑ サインが目につきました。

Beginning July 1, 2012, a City of Seattle ordinance requires that this Target can no longer provide plastic bags to our guests.

(2012年7月1日以降、シアトル市条例により、当ターゲット店舗ではお客様にビニールのレジ袋をご提供することが出来なくなります)


アメリカのスーパーで買い物をすると、「Paper or plastic? (紙袋にしますか?ビニール袋にしますか?)」と聞かれるのが常ですが、シアトル市内では今後もう耳にする機会がなくなりそうです。

レジ袋撤廃の市条例は昨年12月に議会を通過しました。目的は、環境汚染、特にピュージェット湾の環境と海洋生物を守るため。

7月以降ははどの小売店もレジでお客さんに提供してよいのは紙袋だけになり、紙袋ひとつにつき5セントを課金することが義務づけられます。

お店の在庫がなくなるまではビニールのレジ袋を使っても良いそうなので、まだ完全になくなるには時間がかかるかもしれませんが、わたしがいつも行くご近所スーパー、Ballard Market はもうほとんど紙袋に切り替えていて、エコバッグを持っていくと1個につき5セント割り引いてくれるので、実質上はすでに紙袋に課金していることになります。

Ballard Marketのお客さんのエコバッグ普及率の高さには3年前に引っ越して来たときにも驚いたのですが、最近ますます増えていて、レジで並びながら見た感じでは、ざっくり約半数くらいのお客さんがエコバッグを持って来ている印象です。


ターゲットの袋は可愛くて丈夫で好きなので、ターゲットに行く時はいままでエコバッグを持っていかなかったのですが、これからは忘れないようにしなくちゃ。
隣のベルビューなど、ほかの市にいけばまたこのレジ袋が手に入るわけですが。

うちではレジ袋を部屋のゴミ箱用に活用しているので、すっかりなくなってしまうと不便なんですが、シアトル市によればレジ袋は全体の13%しか再利用されず、多くがポイ捨てされて最後にはピュージェット湾の水に浮かぶはめになるそうなので、禁止されてよかったです。

ハワイでもずい分前からウミガメがクラゲと間違えて海に浮かんだレジ袋を食べてしまい、消化器官の不良で死んでしまうなど、レジ袋の海の環境への悪影響が再三指摘されていましたが、オアフ島でもやっとレジ袋禁止条例が可決されそうだという記事を読みました。マウイ、モロカイ、カウアイではもう既に禁止されていたんですね。ハワイ島でも2014年から禁止だそうです。

シアトル近郊では、Edmonds 市と Bellingham 市がすでにレジ袋を禁止しています。

New York Timesの記事によると、シアトルでは2008年にも一度、レジ袋禁止令を通そうとしたのですが、その時はビニール業界の大金をつぎ込んだ猛烈なキャンペーンが効を奏して、住民投票で否決されたそうです。紙袋1つにつき20セントを課金しようとしたのも敗因だったようです。

ちょっと不便になるけど、わたしはこの条例に賛成。
タダで貰えるものは無駄にしがちですから。




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2012/06/23

マーケットの出会い


パイクプレイス市場でみつけた手描きヨーロッパ。


季節にかかわらずいつも色がいっぱいのマーケットですが、夏場はますます華やか。
いつ行っても必ずなにか新しいものが見つかる。

このマーケットが保存されて本当に良かったですね。

70年代、ここをすっかり取り壊して小ギレイなビルを建ててしまおうという計画があったのを、当時盛り上がっていた草の根運動が阻止してくれたおかげで、マーケットが生き残りました。

パイクプレイスのないシアトルなんて、アメ横のない上野、錦市場のない京都のようなものだ!


にんにくとペッパーのリースのお店。ここは一年中賑やかな赤とオレンジ色。


南国産の果物と地元産のトマトやイチゴが出会う店先。


胡弓を弾いているおじさんが。魚屋さんの店先にアジアの風が吹いていました。

マーケットは東と西が出会う場所でもあります。


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2012/06/22

スパイス市場 World Spice Merchants



パイクプレイス・マーケットの真裏、道を一本へだてたところにあるWorld Spice Merchantsに行ってきました。

壁いっぱいにありとあらゆるスパイスが並んでいて、サンプルの瓶をあけて匂いをかいでみることができます。

黒胡椒だけでも5種類くらい。産地によって、 少しずつ香りが違います。


煉瓦壁のクラシックな建物。

半地下の階にはお茶のコーナーがあり、中国茶や紅茶が銀色の缶に入って並んでいます。

スパイスやお茶の名前と番号を紙に書いてカウンターに持っていくと、笑顔のかわいいお兄さんが小さな茶色の紙袋に詰めてきてくれます。

アールグレイとキーマンを購入。スーパーで買うバラ売りのお茶よりも安い。1オンスが1ドル50セントくらいでした。


ほとんどの製品は生産地で買いつけてくるんだ、と可愛いお兄さんが言ってました。
シルクロードやアフリカ、アジアや南米直送だそうです。

マドモアゼルgigiさんに思い起こさせていただいた、アリソン・アトリーの『幻のスパイス売り』のお話。懐かしくていてもたってもいられず、オンライン書店で本を取り寄せて読みましたが、このお店を見ていたらまた、スパイス売りの呼び声を思い出しました。

不思議なスパイス売りのおばあさんがバスケットに入れて売りに来る、
「ナツメグにシナモン、ジンジャーにキャラウェイ、インディーズ諸国のスパイス」のお話。



お店の正面の写真を撮るのを忘れてしまった。これは↑店を出た目の前、道の反対側のパイクプレイス・マーケットの「裏の顔」。香港のような台湾のような、アジアンな雰囲気。


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2012/06/21

King Tut 駅のアヌビス神


インターナショナルディストリクトのKing Street Station (キングストリート駅)の前に、巨大なエジプト神像が立ってました。

キングストリート駅、1階部分はアムトラックの発着に立派に使われてますが、このジャクソン通りに面した部分は改装中

スペースニードルの横のPacific Science Centerで開催中の「King Tut: The Exhibition(ツタンカーメン王展)」のプロモーションで、「King Street 駅」が「King Tut駅」に。 

駅にもツタンカーメンの垂れ幕が下がってます。

この犬の人はAnubis(アヌビス)という「冥界の神」で、ミイラ化係だそうです。
頭はジャッカルまたは犬。 

 (なんだかちょっと、スパサロン的な)



素敵な後ろ姿です。綺麗な脚。黄金のミニスカです。

アメリカ人はKing Tutankhamunを勝手に略してKing Tut」という愛称で呼びます。お茶の間の人気者的存在です。

死後3000年以上経ってから海の彼方の聞いたこともない大陸の人たちにニックネームで呼ばれるようになるとは、ツタンカーメン王もちょっと想像できなかったことでしょう。

この展覧会はもう7年間も全米各地をまわってて、これがアメリカでは最後の会場だそうです。2006年だかにシカゴに行ったときにも確か、湖の前の博物館で開催中だった。

「実家」のカイロに新しい博物館を建設するための資金集めだと聞いた覚えがあります。

展覧会には有名なツタンカーメンの黄金の棺はフィーチャーされていないようですが、なかなか見応えありそうです。空いていそうな時に行ってみよう。

冥界の守護神は会期中、来年1月までここに立ってる予定だそうです。

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