2021/02/14

ひきつづき移動スノーリゾートの日曜日

 

 

日曜日の午前中も、雪はしんしんと降り続き。

でもだいぶ気温が上がったので、うちの青年いわく「濡れた雪」になってきました。

英語でwet snowっていうけど、日本語では「湿った雪」ですね。


うちの青年は午後、ユニオン湖に面したガスワークス公園まで、雪のなかを散歩に行ってきました。

小高い丘にみんなスキーやスノボやソリを持ち込んで、しかも勝手にジャンプ台やパイプみたいなものも作ってすっかりスノーパークが出来上がっていたそうです。

丘の片面はソリ用、片面はスノーパークになってて、パークを作った有志のワカモノたち(高校生〜大学生くらいだって)は「自己責任でご入場ください」というQRコードつきの立て札まで作って立てていたそうな。

カヤックで滑り降りる人も。



ほんとにこの週末の雪は、積雪量はここ数十年で一番というドカ雪(シアトルでは)にもかかわらず、2年前のように「スノーマゲドン!」なんてパニックになることもなく。

ステイホームの3連休にあわせてやってきてくれた、移動祝祭日ならぬ移動スノーリゾートとしてのんびり受け入れられていました。

異常事態の連続だった2020年を経て、みんな、もうちょっとやそっとのことでは動じなくなったのかも……。

そしてちょうど連休最後の明日、月曜日には気温も上がって、ほどよく解けそうだし。

 

 


せっかくこれだけ積もったことだし、人参の尻尾もあったので、プリウスちゃんの上に積もった雪で雪だるまをつくってみました。目はヘーゼルナッツ。

 


 
寒い日は煮込み料理、ということでボルシチを作ってみた。

ボルシチ研究家のCTちゃんにレシピを尋ねると、先にビーツをローストしたほうが味が濃くなるというので、1時間半オーブントースターでローストしたのち、細く切って煮込む。
水の分量多すぎた。でもうまうまでした。



ビーツを料理するとキッチンが必殺仕事人の道具箱のようになってしまう。


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2021/02/13

半世紀で最大の大雪だって


雪、降りました。

公式記録は8.9インチ(22cm)の積雪だそうです。


 

1日あたり積雪量、この半世紀で最大だって。



うちの近所でも、20センチは積もってた。

近所の小さな公園は雪だるまだらけ。



 子どもだけじゃなくて大人がみんなで雪だるま制作にはげんでいました。

一昨年、2019年には3日連続の雪が「スノーマゲドン」なんて大騒ぎされましたが、そのときよりずーっと積雪量が多いのに、みんなステイホームで通勤する人はそもそも少ないし、しかもプレジデント・デー(月曜日)の3連休にあたったこともあって、悲壮な感じはなく、ステイホームの気晴らしにスノーリゾートが向こうからやってきてくれたくらいの気持ちで歓迎している人が多いみたいです。

午後、歩いて近所のスーパーに買いものに行ったら、スキーで歩いてる人もちらほらいました。



いままで見た中でいちばん変顔のスノーマン。なんというかむしろ芸術的です。
見れば見るほど好きになってしまう。

このアシンメトリーの情けない小枝で表現された腕に、現代社会を生きる無力感がみごとに表現されている。なんちゃって。




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2021/02/12

雪だ雪だ&接触通知アプリ


木曜日の夜に降った雪。うちの近所では2センチくらい積もって、お昼すぎにはもうあまり残っていませんでした。

いま(金曜深夜)、またかなり降っています。朝までにかなり積もりそう。




苔の花が雪の下からつんつん出ていてかわいかった。
剃り残しのヒゲかなにかのように。



 
そうそう、去年、AppleとGoogleが急いで共同開発したのに、全米の自治体であんまり活用されていなかった接触通知機能。ワシントン州は去年11月から導入してました。

iPhoneにはiOSに組み込まれるかたちになってて、任意でオンにするかどうかを選ぶだけです。

先日iOSを更新したら、やっとオンにできた。




日本では厚生労働省のアプリに不具合があって騒動になってましたね。
「実機での動作確認をしなかった」ってすごいっすね……。どういうことなの……。
実際の端末を使って動作を確認





雪に弱いシアトル、まとまった雪が週末でよかった。

ステイホームできない業種の人もたくさんいるし。

 

 

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2021/02/06

フェイズ2へ&600ドルをあやうく捨てるところでした




今週は化学療法2ラウンドめのの最後のセッションでした。

明るくて気持ちのよいスタッフ揃いで、とても快適。椅子が巨大なので巨人国に行ったような気がするけれど、これでもちっちゃすぎてギュウギュウな患者さんもいるとのことなのでアメリカですね。

オバマケアのおかげで、2年にわたってさまざまなバカ高い薬で治療を続けてくることができました。盛大に眠くなり2日ほどゾンビのようになってしまうほかは、たいした副作用もなく。なんてありがたい。
 
これにて2ラウンドの化学療法が終了。
この先はまだ未知の領域です。 来週のCTを待って、主治医と相談の予定。

ところで、前回「まだ店も開いてないしー」とぐちぐち泣き言を書いていたのでしたが、なんとシアトルのあるキング郡を含むピュージェット湾地域が2月1日から「フェイズ2」に移行していたの、知らなかった〜!

ワシントンDCのニュースばかりに頭を占領されてて、自分の足元ワシントン州の経過をぜんぜん知りませんでした。

バーを除く飲食店は25%の収容で屋内飲食可になり、ミュージアムも再開。
自宅など屋内での、同居人以外の集会も5名を上限に許可されてます。

ヨロヨロとですがワクチン接種も始まったし、このままソロソロと復活していくといいですね。




ところで、例の給付金第2弾がやっときた。前回はドナルドの名前つき小切手だったけど、今回はなんとVISAのデビットカード。このままアクティベートして、クレジットカードと同じように買い物に使える。

ATMでの引き出しは、一部を除き有料。

銀行に持っていけば換金もしてもらえます。

でも前回のようにIRSの小切手じゃなく、赤字で「これは請求書でも広告でもありません。大切な情報が入っています」て封筒に書かれているのがかえって怪しさ満載で、あやうくジャンクメールだと思って捨ててしまうところでした。

ぐぐってみたら、やっぱり、あやうく捨てるところだった人、捨てようと思ってあやうく思いとどまった人がたくさんいるようです。もー、どうしてこんなややこしいことをするのだ。

ふつうに古風な小切手を送ってくれたほうが、そのまま自宅でリモートで入金できるしよっぽど便利なんですけど。ありがたくいただくものに文句は言いませんが!!


 

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2021/02/03

PTSD


 久しぶりに思い切って近所の大型ドラッグストア<BARTELL DRUGS>に行ってきました。

日本で「緊急事態宣言」下の地域がどんな状況なのかイマイチ感じがつかめないけれど、時短とはいえ飲食店も営業してるし、映画館も開いてるし、普通な生活だなあ、と国立の「ロージナ茶房」のインスタをみながらいつもため息ついてます。ナポリタン食べに行きたい。

ワシントン州やカリフォルニア州の友人知人のなかには去年の春からすべての買い物をオンラインで済ませているという人もかなりいますが、もはや、買い物は数すくないエンターテイメント。たまに店に行くと遠足に行った小学生みたいになっちゃいます。

今日もバーテルドラッグで、必要以上にくまなく見てしまった。 そして、余計なリスクを犯すなとうちの息子に怒られる。

雑誌が並んでいるのも久しぶりに見るので、とっても新鮮。

『エコノミスト』誌の表紙は、ペンキでラクガキされ放題のホワイトハウス前で、マスク姿にモップをかついだお掃除バイデンさんでした。

保守系の『ナショナル・レビュー』誌はもうちょっと意地悪に、執務室の地下で伝票のような紙を手にもっている、シブい顔の用務員さんみたいなバイデンさんを描いています。



 たぶん、右手に持っているバケツはゴミ箱で、左手の紙はトランプ政権の残したいろいろな政策。就任当日からさっそく大統領令を連発して、トランプ時代の行き当たりばったりで大きな批判を浴びていた政策を修正にとりかかったのを描いてるんでしょう。

 


 就任式の週のTIME誌も、『エコノミスト』と似たテーマ。
めちゃめちゃに荒らされ、仕事超山積みのホワイトハウス執務室に立つバイデンさんを描いてます。

この4年間、アメリカに住んでいる人の少なくとも半分にとっては、毎日のニュースがどれほどトラウマとなってきたことか、それがこの半年ほどは、ほんとに加速度的に強まっていて、発狂寸前になっていたことか…。
これがどれほどの絶望感だったか、日本に住んでいる人にはなかなかわかってもらえないのだろうなと思います。

またまた愚痴っぽくなってしまってすみません。日本は日本でまた、わけのわからない政治家の問題がいろいろあるよねー。

就任式が済んでみて、まるで台風が収まったあとのような、この静けさ…トランプの口汚いツイートを目にしないでよい毎日。なんだか静かすぎて不思議。

どこの記事だったか忘れたけど、記者会見が粛々と進み、誰も怒鳴られないし「フェイクニュース!」と遮られることもないノーマルさに面食らっている、という内容の記事を先週読んで、わかるー、と共感してしまいました。 

そういう記事は一つだけでなく、驚きをもって静けさを噛み締めているといった感じのコラムや記事をいくつか目にしました。

そう思っている人、きっと多いと思います。

アメリカ国民&在住者の多くは、しばらくはトランプ時代のPTSDに悩まされると思います。
まだその影響は終わってないし、たぶんもう二度と完全には消えないと思うけれど。そういう意味でも国全体に見事に大きなキズを遺していきました、前政権は。破壊力ヒグマなみ。

何百万人もの人が、いまだにトランプが大声で拡散したウソをそっくり信じ込んでいるというのは変えようのない不気味な真実だし。


とりあえずいまは、嵐が去ったあとの静けさが身にしみて、初めてその騒々しさが実感されている感じ。

 

また弾劾裁判になったら、しばらく蜂の巣をつついたように騒々しくなるのかもしれませんが…。

 

 

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2021/02/01

株式戦争のゆくえは

 


スノードロップが咲き始めました。

早春ですねー。1月も終わり!

しかし、なんという1月だったことか。暴動にはじまり、バイデン大統領の就任直後から瞬速で矢継ぎ早の大統領令がつづき、そしてここに来てウォール街で戦争が。

GameStopの株をめぐるヘッジファンドとシロウト投資家の戦争は、ますます加熱してます。

まず、個人投資家用の使いやすくて無料で株取引を始められるプラットフォームとして最大手でいちばん有名でもあったRobinhoodが、木曜日に、GameStopを含む数名柄の取引をストップ。売りだけに限定しました。

これにはマイクロ投資家たちだけでなく、著名人からも猛攻撃がふりそそぎ、極右とされているテッド・クルーズ議員から極左とされている「AOC」アレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員もこのたびばかりは声を揃えて非難。

「金融市場を民主化しよう!」という自社のスローガンに完全に反した行為だ、しょせんはヘッジファンドの言いなりじゃねえか、と、猛非難を浴びたロビンフッドですが、実際のところは取り扱い株が急激に爆上がってしまったために、クリアリングハウスに保証金を追加で差し入れなければならなったという背景があり、そのために爆上がり銘柄の買いにストップをかけ、投資家から大至急で10億ドルの追加融資を受けたそうです。

NYタイムズのこの記事は、そんな背景とともに、シリコンバレーのスタートアップ企業が金融市場のルールを甘く見て革命をはじめてしまい、実際に自分の庭ではじまってしまった革命的な騒乱に真っ青になっている、といったような説明をしています。


さて月曜日、市場が開いたらどんなことになるやら。





こういう白い菊って、日本ではまずまちがいなく仏様専用だったと思うけど、こちらではふつうに食卓に飾る花。

緑のグラデーションがゴージャスです。

GameStop戦争に小規模ながら参戦しているうちの青年は、ヘッジファンドに一泡吹かせてやる革命にすっかり夢中です。

小学校のときからオンラインゲーム(うちの青年は、マネーリテラシーを身につけるのに『ルーンスケープ』がとても役立ったと言ってます。ほんとか)でデジタル取引を学んでいたと豪語する世代。層が分厚い。

数年前のOccupy Wall Streetが単なるファンファーレに終わってしまったのに比べると、今回はたしかに実弾が飛び交っていますよね。数億ドルの実弾が…。

「ヘッジファンドから庶民がお金をもぎとった」という水戸黄門みたいな結末だけできれいに終わりはしないだろうけれど……、でも、面白い。

行き過ぎた資本主義に修正を、ということがこのところよく言われるようになってきました。

デジタル・ネイティブの世代が利己的でない意識で広くつながるようになれば、意外とさくっと、あっけないほど速く、社会の根本が変わっていきそうな気もします。



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2021/01/28

爆上がり銘柄


スーパーマーケットのフラワーショップでピンクのストックを買いました。


この花を見ると、南房総を思い出す。中1の春休み、友達と二人ではじめてユースホステルに2泊して旅行したんでした。中学生にしてもちっちゃい女の子二人だったから、まわりの大人たちが珍しがっていろいろよくしてくれた。お花畑を見にいく、乙女な旅でした。

で「ストック」。

って決してシャレじゃないんですが(わたしはどうも、こういう予期せぬ親父ギャグをまったくしらぬ間にかましてしまうことが多い体質らしいです)、きょうはAMCとGameStopという奇妙な銘柄の株がたいへんなことになってました。

コロナで失職して暇をもてあましてトレーディングをはじめた人も多いらしいですが、大手ヘッジファンドがショートポジションをとったのに、とある掲示板のとあるグループがシロウト投資家たちに猛烈に呼びかけて猛烈に買いまくり、実際にほんの数日でこの会社の時価総額が20億ドルから240億ドルに爆上がりしてしまい、ヘッジファンドは売りポジションを手放すために何十億ドルもお金をかき集めるはめになったのでした。

ニューヨーク・タイムズの記事はこちらー。

わたしはショートとかポジションって説明されても、いまいち、ふーん?って感じなんだけどね…(ΦωΦ)。

『The Big Short (マネー・ショート 華麗なる大逆転)』(ひどい邦題だ…)ていう面白い映画がありました。あれはサブプライムローンの破綻にショートポジションをかけた人たちの話でしたが。

AMCは、いまや風前の灯火の映画館チェーン。コロナ禍で閉鎖されたまま、倒産の話もチラチラしている。

そしてGameStopは、ちょっと前までどこの町のショッピングモールにもかならずあった、ビデオゲーム屋さん。いま暇を持て余して投資スキルを磨いている若いシロウト投資家たちが小中学生のときには神殿のような存在でもあったので、そういうちょっとノスタルジックな気分も、大手ファンドの売りポジションへの反発にはあったのではないかと。

このおかげでウォールストリートが大荒れで、ヘッジファンドが大損、ちまたのシロウト投資家たちが一夜にして爆上がった利益を得ているのは、とりあえず野次馬的に面白いですね。

仮想通貨といい、ゲームがどんどん変わっていて、お金持ちにお金が集まる速度も速まっている一方で、こんなロビンフッド的なことも起きたりする(実際、もうけをチャリティに寄付する人もいるらしく。ファンドに恨みをもつイーロン・マスクも率先したとかしないとか)。長期的にどうなるのかまったくわかりませんが。




ちなみにわたしのお財布には、一切関係ありません〜。…(ΦωΦ)。まるでない。

うちの青年の友人は、数千ドルの資金で始めた投資から、この数日の爆上がりで数万ドルのリターンがあったそうです。数日で1,000万円近く。

そんなん持ってたら吐きそう(小心すぎてギャンブルできない人)。


うちの青年は元手がすくないなりに、結構なお小遣い程度には爆上がっていて、今日は仕事が手につかなくて困ったといってました。

明日の市場も大騒ぎ必至です。

お金ってヘンですね。じっさいのモノの経済とは全く関係ないところにたくさんたまってるのな。





 クリスマスのハムにはいっていた骨(ハムボーン)を冷凍庫から出して、豆のスープを作りました。

スープとかカレーってどうしてこうたくさん作ってしまうのだろう。

 

 

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