2014/09/06

ベルビュー植物園の吊り橋とフクシア



ベルビュー植物園(Bellevue Botanical Garden)の改築工事が完成したようです。
入り口がこんなに立派になっていました。

入場は無料。夜明けから日暮れまで、毎日オープン。

気のきいたギフトショップもあります。
カフェもあったらいいのに。


入るとすぐにこんな和風のあづま屋が。

園内はロックガーデン、スプリングコートヤード、水を節約したサステナブルなガーデンの見本である「ウォーターワイズ」ガーデン、などいくつかのエリアにわかれてます。

いまはフクシアガーデン(Fuchsia Garden)が花ざかり。


英語のfuchsia は「フューシア」という発音ですが、日本語の「フクシア」はドイツ語読みから来ているのでしょうね。ここのフクシアガーデンは、地元のフクシア愛好会(Eastside Fuchsia Society)の方がたが丹精しているものだそうです。

日本語では花そのものは「フクシア」と呼びますが、色については最近「フューシャピンク」という呼び名が定着しているようでね。ややこしい。



ガーデンのなかにあちこちに座れる(=手入れの良い/まだ新しい)ベンチがたくさんあるのもこの植物園の良いところ。

せっかくベンチがあっても、 雨の多いシアトル近郊では苔が生えちゃってたり鳥フンがひどかったり埋もれていたりすることも多いのです。たとえば沈みゆくベンチもあった、ワシントンパーク植物園とか


「YAO Garden」という名の、垣根をめぐらせた日本風庭園もあります。
 これ、「八尾ガーデン」だったんですね。

大阪の八尾市とベルビュー市が姉妹都市になったのを記念して、70年代に造られたのが後からここに移転されたんだそうです。


とっても立派な本格的な門があります。
どこの大工さんが作ったものか、「釘を使わないで建てられた」とパンフレットにありました。

「伝統的な日本庭園を真似たものではなく、植物にもデザインにも日本とノースウェストのそれぞれの影響を融合させたもの」だそうです。

ポートランドの日本庭園も、規模はこれよりもずっと大きいですが、やはりそんな感じでした。


懐かしい日本の花もちらほらと見られます。これはホトトギス。



子どもの頃、庭のホトトギスの蜜をちゅうちゅう吸うのが好きだったのを思い出しました。
花の下のぷりっと膨らんだところに蜜が入っているのを誰に教えてもらったのだったか。


園内をぐるりと廻るメインの散策路は10分もあれば回れてしまうくらいですが、 その先に「Lost Meadow」(「失われた園」!)という名前のついた0.5kmくらいの小径もあります。



トレイルの先には、ちょっとした谷の上に吊り橋がかかってます。

静かな谷の上に、キツツキがこんこんこんこんとメープルの幹を叩く音が響いていました。






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2014/09/05

Game Day


いつの間にか9月になってて、シアトルの公立校も新学期が始まりました。

うちの真向かいの家に小学校2人幼稚園1人の3人兄弟がいてしかも庭がアスレチックになっていて、夏休みの間は1日9時間くらい誰かしらの絶叫が聞こえてたのですが、昼間はだいぶ静かになった。
その代わり午後4時くらいになるとパワーアップした絶叫が戻って来てますが。

うちの少年は夏休み中、夏期学期でフルに3科目取ってたので、ようやく先週から夏休み。大学は9月の第4週まで始まらないのです。長い夏休みだ。

NFLも始まりました。木曜日はシーズン最初の試合で、 今年スーパーボウルに勝ったシアトル・シーホークスのチャンピオンチームとしての第一試合ってことで、もう今週のはじめくらいから街中浮足立ってて、きのうはスーパーに買いものにいったら5人に1人くらいの勢いでジャージを着てる感じでした。

シーズン最初の試合なのに、なんだかもうワールドチャンピオンシップみたいな騒ぎ。
うちの少年もイソイソと彼女んちに観戦にいきました。

シアトルのセンチュリーリンク・フィールド、きのうテレビで報告されてた観客数は確か68,520人とかだった。定員超えてるじゃん!

シーホークスは昨日の試合もスーパーボウルと同様あっさりと、ラクラクと勝ってしまいましたが、見せ場が多くて面白かったー。キャラが立ってるよね、シーホークスの選手って。今年はほんとにまた強そうだ。

今週も快晴のシアトルですが、気温はすっかり爽やかになってしまって、もう秋ですね。


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2014/09/04

踊る風の招待状と黒ごまアイス


先日ラーメン探訪の帰りに、Kさんと立ち寄ったワールドマーケット

例によってついくだらないものをいろいろと買い込んでしまいましたが、このイタリア製コーンミールビスケットは日本で買ってきたカリントウもそろそろなくなって来た頃合いに、ちょっと感動的なおやつでした。

Barilla ってあちこちのスーパーで売ってるパスタのメーカー。

なになに。

Il vento lo invito a vallare, il mais non si fece pregare.

 「踊る風の招待状は、トウモロコシを祈るませんでした」 by Google 翻訳。

うん、なんとなく言いたいことはわかる気がするよww  


全粒粉、コーンミール、コーン「フレーク」がミックスされてるようで、ジャリジャリ感がとっても気持ち良い。
1袋3ドル99セントでした。



こちらはメトロポリタン・マーケットのセールで見つけたメイド・イン・シアトルの黒ごまアイスクリーム。

Pink's ice cream というブランド、見たことありませんでしたが、こいつはかなりしっかり黒胡麻風味!

コーンシロップとか入ってて、無添加とかオーガニックとかじゃないのですが、それでもしっかり黒胡麻!

シアトルでこんなにお手軽に黒ゴマアイスが食べられるなんて、ちょっと幸せです。

サイトに行ってみたら、「Seattle's Asian Ice Cream」という看板を出している、この会社。

フレーバーは黒ゴマのほかに、タイ風アイスティー、ココナツ、マンゴー、グリーンティー、タロ、そしてドリアン!

なんだか限りなくハワイっぽい。そして、このラインナップに既視感が。10年近く前にホノルルのカレッジでビジネスのクラスをとったときに、グループ発表でアイスクリーム屋さんのビジネスプランを作るという課題があって、そのとき「オーガニックで地元の食材で」というテーマで作ったメニューに、そっくり~! 

プレゼンテーションを作りながら、ドリアンと黒ゴマ、タロのアイスクリーム食べたいな―と思ってメニューに入れたのでよく覚えてる。もしかして創立者がそのときのクラスメイトだったりしてー。

なんだかひとごとと思えないので応援します、このブランド。

ウワジマヤさんほかのスーパーと、フレモントとUディストリクトのファーマーズマーケットに出てるそうです。よろしくね(笑)。

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2014/08/31

雨のクィノルト・ロッジ


クィノルト湖畔にあるQuinault Lodge(クィノルト・ロッジ)。

1926年建築の、雰囲気ある建物です。

通年営業で、宿泊代もけっこう高いんだけどわりにいつも予約がいっぱいの人気ロッジです。

今回はランチだけ利用。

ランチもハンバーガーで15ドルくらいと、けっこうお高めです。



ついたのがもう2時頃で、ランチ営業はそろそろおしまいだったのだけど融通をきかせてくれた。

スタッフはとっても親切で、どこから来たの?どこ行った?とあれこれローカル情報を教えてくれました。

チキンカレーサンドイッチ、友人Mはハンバーガー。

観光地のお値段で内容ですけど、普通においしい。



ルーズベルト大統領も来て泊まったという由緒あるホテルらしい、落ち着いたロッジのダイニング。
ダイニングの名前も「ルーズベルト・ルーム」といいます。



窓辺にハミングバード用のお食事処がありました。


雨の日の遠出もなかなか風情があります。

この先をあと1時間くらい北上すると、数年前に『トワイライト』で盛り上がった「バンパイアの里」フォークス。

私は原作も読んでないし映画もちょっとしか観てないんですが、クィノルト湖とロッジも映画の舞台になったそうです。



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2014/08/30

クィノルト湖畔の千年トウヒ


しばらく前ですが、7月の雨の週末、オリンピック半島のLake Quinault(クィノルト湖)に行ってきました。

 ここです。

シアトルからだとクルマで3時間弱。
「クィノルト」はこのへんのネイティブ部族の名前です。

このへんからオリンピック半島一帯に、有名な温帯雨林がえんえんと続いています。

クィノルト湖の北側は世界遺産にも指定されている国立公園の「Olympic National Park」ですが、
湖の南側に国有林の「Olympic National Forest」の管轄の、とても整備がいきとどいた森の小径があるので、今回はそのトレイルを散歩。 ぐるっと1周、約3マイル(5キロ弱)。

パーキングに取り付けられている木箱に、1日の利用料金5ドル(クルマ1台につき)を支払ってトレイルへ。
 

連邦政府の管轄だけあって、ほんとに整備がいきとどいてる。

下生えが生い茂っちゃってて標識もないことが多い州立公園のトレイルとは大違いです。

連邦政府は以前より国立公園の予算を削ってますけど、それでも国立公園に行くといっつも、ピカピカの施設の立派さにびっくりしてしまいます。なにもここまでピカピカにせんでもいいのに、と思うこともある。

歩きやすいトレイルはありがたいですが。


このへんの森は年間12フィート、約3.7メートルの降水量があるんだそうです。

シアトルも雨が多いけど(シアトルの雨は年間約1メートル)その3.7倍です!!


太平洋からの湿った風がオリンピックの山にあたってじゃんじゃん雨を降らせていくので、だから植物の成長がすさまじい。

温帯雨林というだけはある。どこもかしこも苔で覆われてます。


倒れた木は虫や微生物や腐食作用で少しずつ溶けるように森に埋もれていく。
大木がすっかりこうやって消費されるまで、約100年かかるのだといいます。


プリンみたいな古い木の株に根を張ってるダグラスファー。
木を見てると、ときどきゾッとするほどすさまじい生気を感じることがあります。



これは、多分、このあいだ別の森で会ったダグラスりす/チッカリーくんの親戚。


夏は森じゅう、動物たちの食べ物でいっぱいです。黒い実の<ナニカシラン>。


赤い実の<ナニカノベリー>。


森の主、バナナスラッグさん。


1周3マイルのトレイルは、いくつか小さな流れをわたって、クィノルト湖の湖畔に出てぐるっとパーキングに戻ります。


ここのトレイルはほんとに手軽にほとんど靴を汚さずに歩けるので、小さなお子さん連れでもお年寄りでも全然大丈夫。

樹齢何百年というダグラスファーの巨木もあり、レインフォレストの要素が幕の内弁当のようにいろいろ楽しめます。



3分の2くらい歩いたところで道をわたって湖畔に出て、あとは湖畔をパーキングまで戻ります。


晴れていれば対岸にオリンピック国立公園の山々が見えるはずなのですが、こんな天気でまったくなにもみえず。


それでも雨の中、カヤックで湖に出ている人もあった。

もう少し先に行くと、「世界一大きなトウヒ」があります。


シトカ・スプルース(sitka spruce)、またはベイトウヒ。
高さは約58メートル、樹齢は約1000年と書いてありました。

このほか、ここからすぐ近くに、といってもトレイル沿いではないので簡単に見に行くことができませんが「世界最大のダグラスファー(ベイマツ)」があり、湖の北側には「世界最大のレッドシダー(ベイスギ)」もあるそうです。

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2014/08/28

道のいすの謎 


きょう午後、シアトルはフィニーリッジの街角で。

シアトルの住宅街の道路には、四つ角の真ん中によくこの「ROUNDABOUT(ラウンドアバウト)」という丸い緩衝帯がもうけられてて、住宅街の中をクルマが飛ばして通り過ぎたりできないようになっています。

場所によっては近所の人がきれいに花壇を作ってたり、木が生えてたりするのですが、今日通ったラウンドアバウトには、ピンクの椅子がありました。

しかも昔の美容院にあったようなドライヤーつき。

これはきっと、自宅用だったんでしょうね。『MADMEN』のベティーみたいなきれいなお母さんが毎晩寝る前にカーラーを巻いてドライヤーをかぶってテレビをみていたのかもしれません。

バラードのあたりの住宅街ではこのように家具が道端(この場合は「道のまんなか」ですけど)に放置されていることが多い。

とくにアパートの多いうちの近所では、ほぼ毎日なにかしらが置いてあります。


今日、うちの近くのよくいろんなものが捨ててある角にあったのは、10人は並んで座れそうな、黄金のソファ。いったい、どこでどのように使われていたのか。そしてなぜここまで持ってきて放置したのか。

「FREE」って…。

 少し前には、この同じ場所に緑色の便器が置かれていました。

それもこれも、いつの間にかいつもなくなっているのが、謎。

大分前にうちの少年がこの付近からキングサイズのベッドの古いヘッドボードを拾ってきた。
しばらく自分の部屋で本棚として使用してたんですが、デスクを追加して模様替えをして狭くなったので半年前くらいから勝手に玄関の前に置きよって、邪魔で仕方ない。

ようやく夏休みになったので(夏期学期をとっていたので先週まで学校がありました)、夏休み中にもとの場所に戻してくるようにきつく命じてあります。

この黄金のソファとか緑の便器も、いつか誰かが拾って何かに利用するのか、それとも行政の人が回収しにくるのか、謎です。


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2014/08/27

クランベリー豆と花韮


先日ファーマーズマーケットで綺麗なフクシア色の豆をみつけて買ってみました。
 (「フクシア色」という色を最近覚えた。)

Cranberry beans/クランベリービーンズというそうです。

八百屋のお兄ちゃんにどうやって食べるか聞いてみたら、「普通に茹でてもいけるよ!エダマメとかそら豆みたいに」と言うので、でもエダマメはさやごと茹でるけどそら豆はさやから出すよな、とちょっと悩み、この鞘はそら豆に近いよね、と思って剥いてみました。



中もジェリービーンズのようなかわいい模様。でも茹でると、この色はほとんど消えてしまいます。

量も少なかったので、単に固めの塩ゆでにして肉料理のつけあわせにしました。
ほくほくしていて美味でした。



こちらは猫ママ、Nさんの素敵な庭で頂いた花にら。シンプルにごま油で炒めても、豚肉とあわせて炒めても、超うま。

野菜がおいしい季節です。


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