ベルビュー植物園(Bellevue Botanical Garden)の改築工事が完成したようです。
入り口がこんなに立派になっていました。
入場は無料。夜明けから日暮れまで、毎日オープン。
気のきいたギフトショップもあります。
カフェもあったらいいのに。
入るとすぐにこんな和風のあづま屋が。
園内はロックガーデン、スプリングコートヤード、水を節約したサステナブルなガーデンの見本である「ウォーターワイズ」ガーデン、などいくつかのエリアにわかれてます。
いまはフクシアガーデン(Fuchsia Garden)が花ざかり。
英語のfuchsia は「フューシア」という発音ですが、日本語の「フクシア」はドイツ語読みから来ているのでしょうね。ここのフクシアガーデンは、地元のフクシア愛好会(Eastside Fuchsia Society)の方がたが丹精しているものだそうです。
日本語では花そのものは「フクシア」と呼びますが、色については最近「フューシャピンク」という呼び名が定着しているようでね。ややこしい。
ガーデンのなかにあちこちに座れる(=手入れの良い/まだ新しい)ベンチがたくさんあるのもこの植物園の良いところ。
せっかくベンチがあっても、 雨の多いシアトル近郊では苔が生えちゃってたり鳥フンがひどかったり埋もれていたりすることも多いのです。たとえば沈みゆくベンチもあった、ワシントンパーク植物園とか。
「YAO Garden」という名の、垣根をめぐらせた日本風庭園もあります。
これ、「八尾ガーデン」だったんですね。
大阪の八尾市とベルビュー市が姉妹都市になったのを記念して、70年代に造られたのが後からここに移転されたんだそうです。
とっても立派な本格的な門があります。
どこの大工さんが作ったものか、「釘を使わないで建てられた」とパンフレットにありました。
「伝統的な日本庭園を真似たものではなく、植物にもデザインにも日本とノースウェストのそれぞれの影響を融合させたもの」だそうです。
ポートランドの日本庭園も、規模はこれよりもずっと大きいですが、やはりそんな感じでした。
懐かしい日本の花もちらほらと見られます。これはホトトギス。
子どもの頃、庭のホトトギスの蜜をちゅうちゅう吸うのが好きだったのを思い出しました。
花の下のぷりっと膨らんだところに蜜が入っているのを誰に教えてもらったのだったか。
園内をぐるりと廻るメインの散策路は10分もあれば回れてしまうくらいですが、 その先に「Lost Meadow」(「失われた園」!)という名前のついた0.5kmくらいの小径もあります。
トレイルの先には、ちょっとした谷の上に吊り橋がかかってます。
静かな谷の上に、キツツキがこんこんこんこんとメープルの幹を叩く音が響いていました。