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2013/03/05

Lucky Buddha Beer ?


先日、セントラル・マーケットで見かけて思わず買ってしまいました。

Lucky Buddha Beer


うううーん、でもこの人は…どうみても仏陀ではなくて「布袋さん」じゃないか?

でフェイスブックページに行ってみたら「福禄寿喜」て書いてあるし…?


みんな一緒くたか!  



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2012/12/15

クリスマスの歌6つ キャロル編


「クリスマスキャロル」は教会で歌うもので、「クリスマス・ソング」はそれ以外のクリスマスの歌だと思っていたんだけど、どうやらそんなにハッキリした区分はないようです。

「ジングルベル」も「キャロル」なのだそうだし。

ウェブスターの定義では「CAROL」は
1:an old round dance with singing
2: a song of joy or mirth <the carol of a bird — Lord Byron>
3: a popular song or ballad of religious joy

となっています。もとはダンス・ミュージックだったんですね。

とはいえ、一般的に「クリスマス・キャロル」は教会で聖誕祭を祝うのにふさわしい歌、と考えて良いのではないかとおもいますが、いかがでしょう。

「サンタ・ベイビー」はキャロルじゃないよね…。


子どものころ、日曜学校でキャロリングに行ったことがあります。
すっごく寒くて暗くて、たしか雨が降っていて、けっこう辛かった(笑)。

カラオケは歌わなけど、キャロルを歌うのはけっこう好きです。

これを聞くとああクリスマスだなあと思うキャロル6曲。

「きよしこの夜」 Silent Night 


スティービー・ニクスのバージョン。80年代テイストですね。髪型がーーー。
ハスキーなスモーキーな声が大好き。
隣で歌ってるのはロビー・ネヴィルですよー。懐かしいっ。

The First Noel

パペットバージョン。声はElla Fitzgerald!


The Angel Gabriel


キングスカレッジです。

Sting 様バージョン。

「荒野のはてに」Angels We Have Heard on High 


この曲、小学校か中学校の合唱で歌った。
その頃から好きな曲ですが、アレサ・フランクリンが歌うと、めっちゃゴスペル。

O Holy Night 



キャロルのなかでもこれが一番好きです。
マライア版。でもマライアのキャロルは、声が主役になっちゃってて、賛美歌らしい敬虔さがなくてあまり好きじゃない。


キングス・カレッジ版。荘厳です。

あっ、これもやっぱり外せない。

「あめにはみさかえ」Hark! The Herald Angels Sing 


ジュエルのバージョンです。
ハレルヤ。



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2012/12/10

アグリーセーター・コンテスト



金曜日、お手伝いさせて頂いている法律事務所のホリデーパーティに行ってきました。

今やってるプロジェクトはもうすぐ完了の予定なのですが、あと数日でお役御免の私たち臨時雇い要員も招いてくれたので、しーっかりごちそうを食べてきました。


アトラクションは「Ugly Sweater Contest」。

先週から「コンテストに参加してね」という所内メールが回って来てたのですが、着てきたのは150名くらいの参加者中、全部で5名。

優勝は、ほっそり背の高いハンサムな若い新人弁護士くん。

会場で、遠くからでも目を引いた。

たしかトナカイのひくサンタのソリが空を飛んでいるとかそんなような絵が細かくびっしり、背中にまで編み込まれた、ずっしり重そうな紺色のセーター。
このセーターを着てグランドハイアットのロビーに入って来たってだけで、褒めてあげたい。

しかもけっこう、似合っていた。
やっぱりアグリーセーターには若いイケメン君ですね。

おばあちゃまのクロゼットから発掘してきたのだそうです。

話しかけるチャンスがあったらケイタイで写真を撮らせてもらおう!と構えていたのですが、ほかの人との話に夢中になってチャンスを失ってしまいました。ああ残念…。

アグリーなセーターのコンテスト、 知らなかったのですが最近流行っているようです。

"Ugly Sweater"で検索するといろんなのがでてきます。



こんなのとか…。

TheUglySweaterShop.com (C) より

 クリスマスのアグリーセーターといえば、やっぱり『ブリジット・ジョーンズの日記』の


これがチャンピオン!!! このセーター見つけたら、絶対息子に買っちゃる!!!
 
皆様、今年のクリスマスパーティはアグリーセーターでいかがですか?

オンラインでもアグリーセーター専門のサイトがあって、ちゃんと買う人がいる。一点ものなのですぐ品切れになっているようです。




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2012/11/14

Electoral College


怒濤の選挙からあっという間にまた一週間。シアトルは冷たい雨が降っています。
もう冬ですねー。

選挙の日、オハイオ州をオバマがとったのが確実と報道されると、うちの近所では花火が上がってましたw 独立記念日か! 

 フロリダはやっと土曜に開票が終わって、結局「選挙人」の数でいくと332対206で、オバマの地滑り的勝利ということになりました。

「popular vote」=総得票数、の最終カウントは、 
オバマ 62,610,717 対ロムニー59,136,717
で、3%の差だからまあ僅差になるのでしょうか。

でも2000年のゴア対ブッシュの時のような本当のデッドヒートで、選挙人の数1票でその後の国の運命が変わってしまうというような接戦にならなくて、本当によかった。
12月になっても決まらないんじゃ、なんてことを言ってたのはどこのどいつだ!

接戦だと騒いでいたのはメディアが視聴率をとるための作戦だったんではなんていう意見も聞くくらい、あっさり決まってしまいましたね。
    
2000年の大統領選挙では、総得票数でゴアが50万票近くの差をつけて勝ったはずなのに、ブッシュが選挙人たった1票の差で大統領になってしまった、しかもそれはフロリダのたった537票差で決まってしまった、というのは当時本当にびっくりしたし、そんな変な制度でこの大国の大統領が決まるのか、とひどくショックでした。

 Electoral college =選挙人 というのは、ほんとになんだか良くわからない制度ですが、ようするに、州ごとに割り当てられた「選挙人」の人数が「Winner-take-all (勝ったほうが全部取り)」制でそっくり決まってしまうってこと。(メイン州とネブラスカ州だけは小選挙区ごとに選挙人選出)。

たとえば選挙人10人の州で青党が60%、赤党が40%の得票率だとしたら、ふつう考えたら 6人と4人ずつの選挙人になりそうなものを、全部取りだから10人まるごと、青党がとっちゃうのです。
 
フロリダなら29人、カリフォルニアなら55人の選挙人がそっくり、その州で勝ったほうに行くという、これは何かに似ていませんか? 

そう、「オセロ」。

2000年のときはフロリダ州、48%対48%のほんのコンマ数パーセントの537票が、26人という選挙人全員をパタパタとひっくり返して、共和党のブッシュを大統領にしちゃった。

今回もオバマのキャンペーンが、この「537票」を全面に押し出した「あなたの一票が大切です。だから選挙に行こう」CMを選挙日直前に打ってましたが、本当に一票が貴重な州は、実はそんなにたくさんありません。

だいたい民主党と共和党が強い州はこの数十年というもの、ほぼがっちり決まっていて、たとえばテキサス州やサウスダコタ州で民主党が選挙人をとることは考えにくいし、カリフォルニア州やワシントン州やニューヨーク州で共和党が選挙人をとることも、ほぼ考えられません。

大統領選で問題になるのは、どちらに転ぶか最後までわからない「SWING STATES」(「ぐらぐら州」?wまたは「Battle Ground States(激戦州)」とも)のオハイオ、フロリダ、ヴァージニアなど。この激戦州のオセロがどちらの色になるかで、大統領選挙はきまります。だからこれらの州へのおカネの使われ方は半端ではない。

それが2分でよくわかるビデオがこちら。(NPR作成)



 選挙人の数でアメリカを表現すると、こうなる↑のです。



一票が重い州=一票にかけられるおカネ(選挙の両陣営がつぎ込む広告費)の額が多い州はこちら↑。 


やっと選挙が終わって、とにかくほっとしたけれど、これからの国政を考えると、少しも楽観できる要素はありません。だいたい、アメリカの政治は選挙におカネとアテンションを使い過ぎなんだよ!と本当に思うこのごろ。

大統領選挙って、貴重な時間と巨額の宣伝費を使ったメディアのお祭りで、さあじゃあこれから何が決まるの?ということにはほとんどアテンションもおカネも(表だっては)使われません。


だって議会と大統領の攻防なんて、ニュースとしては退屈で鬱々とするばかりですもんね。

だいたい2大政党制って本当に機能してるの?という疑問もわいてきますが、それはまた今度〜。

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2012/07/02

米松と米杉 ダグラスファーとレッドシダー


Diablo Lake のトレイルは、Douglas Fir (ダグラスファー)の森の中の道なので、甘く清々しい緑の葉の匂いでいっぱいです。

Douglas Fir はクリスマスツリーに使われる木です。

ハワイでも12月になるとオレゴンやワシントンから冷蔵コンテナで運ばれて来たクリスマスツリーが特設販売会場に並びます。うちでもホノルルに住んでいたころ、5フィート(約150cm )くらいのダグラスファーを買ってアパートのリビングに飾ったものでした。

クリスマスツリーを飾ると家中が北国の森の清々しい匂いになって、南国でもそれなりに「Chrismassy」な気分が盛り上がるのでした。

南向きのがんがん日の当たるリビングルームだったので2週間くらいで葉っぱがどんどん落ちていき、クリスマスが来る前にスカスカになってしまいましたが。

クリスマスツリーの森。
「ダグラスファー」といえばクリスマスツリー用のせいぜい9フィート(270cm)の木だと思っていたので、100フィート(30m)もあるような大木が同じ種類だとはなんだかピンと来ませんでしたが、たしかにこの香りはクリスマスツリー。



そういえば、テレビの『ツインピークス』でも、ツインピークスに来たばかりのクーパー捜査官が「なんて良い香りなんだ!この樹の名前は一体何ていうんだ?」と聞いて、「ダグラスファー」だと教えてもらう場面がありました。

タイガーリリー

木材図鑑」によると、ダグラスファーの日本名は「米松」。

よねまつ」ではなくて「べいまつ」です。

米松くん(左)と米杉くん(右)

このトレイルでは、ダグラスファーの間に Western Red Cedar (ウェスタン・レッドシダー、ふつうは単にRed Cedarと呼ばれることが多い )もちらほら見られます。

こちらの日本名は、「米杉」(べいすぎ)。

前から疑問に思っていたんだけど、工藤夕貴出演の映画『ヒマラヤ杉に降る雪』(原題『Snow Falling on Cedars』の cedars って、絶対に「ヒマラヤ杉」じゃなくてこっちの「レッドシダー、米杉」だと思う。

この物語の舞台になっているベインブリッジ島のあたりに、ヒマラヤ杉は生えていないとおもう。

米杉に降る雪』じゃタイトルにならないと思って宣伝部の人が変えてしまったのか、単に勘違いの誤訳だったのか。

メープルのたねプロペラ

レッドシダーはぴーんと定規を当てたように真っすぐに天を目指して伸びる、美しい樹です。

ノースウェストのネイティブ住民たちにとっては、耐久性が良く、細工がしやすいこの樹はカヌーや家やトーテムポールを作るための重要な木材だったそうです。

パイオニア・スクエアにあるトーテムポールもこのレッドシダーで作られています。

樹皮もバスケットや衣服など、ありとあらゆる生活材として使われた、日本人にとっての竹のような存在だったようです。

19世紀に白人が来てからは、このぴーんと伸びた木材がサンフランシスコの町を建設するためにじゃんじゃん伐り出され、製材されて船で運ばれていき、それがシアトルの町の経済基盤になりました。

太平洋北西部には、とてもゆかりの深い樹です。




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2012/06/27

学校の地下に、謎のFallout Shelter


息子の通っている高校には、「Fallout Shelter」があるそうです。

「すごく広いんだよ」と興奮して言うので、「フォールアウト・シェルターって、なに?」とまず基本的なことを聞いてみる。

そしておどろいた。
Fallout というのは、核ミサイル攻撃があったあとに降って来る「死の灰」などの放射性降下物のことなのだった。

爆撃のインパクトを避けるための blast shelter というのもありますが、fallout shelter は核攻撃の後、地上の放射能が低レベルになるまで閉じこもるために作られたシェルターなのだそうだ。

そしたら、先日、今取っているアメリカ現代史の授業でこのシェルターが話題になった。

1960年代始めには、ソ連の核ミサイルがアメリカ本土に飛んでくるという可能性が、ほんとうにリアルに感じられていて、全米で学校や家庭に核シェルターが作られていた、という話。

ウィキペディアの記事にも学校のシェルターの写真が掲載されてます。60年代に建設された学校では、地下に核シェルターを作るのがけっこうふつうだったのらしい。

友人も、シアトル市内の家の地下にあった(今はゲストルームに改造済みの)核シェルターの話をしてくれました。


息子の学校のシェルターは、講堂に秘密の入口があって、本当は立ち入り禁止なのだろうけれど特に封印もされておらず、息子は上級生にこの入口を教えてもらって、友達と忍び込んで探検して来たようです。

毎年、このヒミツの入り口は、上級生から次の学年にこっそりと伝えられているらしい。

以前は飲料水などが備えられていたのかもしれないけれど、いまはだだっ広いだけのスペースで、いくつかの部屋に分かれていて、巨大な換気装置のようなものもあるそうです。

ジムのロッカールームの入口に「Fallout Shelter」のサインが掲げられているので、おそらく「正面入口」はロッカールームのどこかにあるもよう。ロッカールームからの入口はもういつのころからか塞がれているようで、少なくとも生徒は誰も知らないそうです(当然、校長先生たちはご存知だと思いますが)。

ロッカールームには入れないので息子に写真を撮ってきてもらいました。

でもこのシェルター、たとえ講堂の2倍の広さがあったとしても、数百人が数週間閉じこもるのはどう考えても無理な設備です。

ちなみにこの高校の生徒数は約1200名。生徒全員が避難したら、すぐに窒息しちゃいますね。

シェルターの建設費用は連邦政府の機関から出たのかもしれませんが、誰のためにどのくらいの規模で運営されるはずだったのかは謎です。

FoxNewsの記事によると、グリーンレイクの近くにも同様のシェルターがあるそうです。

こっちのシェルターは「プロトタイプ」として連邦政府のお金で建設され、「先着200名」が誰でも利用できるようになっていた、という話。

この記事でも歴史家が指摘しているとおり、お金を出してシェルターを作ったものの、実際に先着順にシェルターに入った200名が核戦争を生き延びたとして、その後どうするの、みたいな具体的な計画は何一つなかった、というたいへんずさんな施設ではありました。

この学校のシェルター施設を作った人は、いったい何を想定していたんだろう? 

実用というより、むしろ政治的なエクスキューズ、または気休めのために作られたのではないかな。


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2012/06/19

impounded!!



月曜日、ZIZIさんとお茶して、パイオニアスクウェアのゴールドラッシュのミュージアム国立公園をたのしく見学して、外に出たら、あら不思議。

停めたはずのところから、車が消えていました。

これはもしかして、

……生涯2度目のレッカー移動 ?

と、標識をみるとやっぱりだ。4時から6時まではNo Parking/ Tow Away Zone と赤字で書いてあるのです。

でもでもね。2時36分に車を停めた時には、道路の脇にあるパーキングチケット(25セント単位、最大2時間まで分のチケットを自動販売機で買って、車の窓に貼付けておくシステム)を買ったんですよ。2時間分

あとで確認したら、ちゃんと4時36分まで有効と書いてあるチケットが窓に貼ってあった。

それなのにチケット切られたのは4時8分。その数分後にはレッカー移動されてたって、腑に落ちないではないですか。

これって契約違反じゃないの? 駐車料金1時間につき3ドル50セントも徴収しておいて、その時間内に車を移動するって。

泣きながら(うそ)ZIZIさんにもつきあってもらって、impound された車を救出しにバスで30分くらいのUW近くにあるレッカー業者のパーキングへ行きました。

こういう場合は車がimpoundされたといいます。人間がimpoundされたら「拘置」、ブツなら「押収」「没収」、犬なら「保護」。車は「保管」かな。

Impounded vehicles(涙)。


CUSTOMER ENTRANCE (お客様入口)」と書かれたドアを入って、窓口のおねえさんに、まるでガス料金を支払いに来たかのようにしおしおとレッカー料金を支払う。払わないと出してもらえないから、ここでお姉さんを相手に争っても仕方ありません。

ちょっと投げやりな感じのお姉さんでしたが、怒り狂った「お客様」に一日何度もイヤミを言われたり、誰かの代わりにののしられたりしてるのかもしれないですね。


シアトル市ではレッカー移動はもちろん民間会社が請け負ってます。この日も次々とimpoundされた車が運びこまれていました。かき入れ時なのね。
 
日本の場合ってどうでしたっけ?神奈川県警にレッカー移動された時には県警に行った気がするけど良く覚えていない。それとも「交通安全協会」か何かだったか。
 
レッカー料金を払うと駐車場のドアを開けてくれますが、中にはもう何ヶ月もおきっぱなしらしい姿のパンクした車もありました。

 標識に気づかなかったんだからレッカー料金は仕方ないとしても、この上に違反料金47ドルもシアトル市に払うのはまったく釈然としないので、ヒアリングをリクエストするつもりです。

 とても楽しい盛りだくさんな午後だったのですが、最後にこんなオマケのアドベンチャーがあったとはーー。

ほかのアドベンチャーについてはまた後日!


ダウンタウンではパーキング票を買っても、油断しちゃダメですよ!標識をしっかり読みましょう…orz。午後4時以降は要注意です。

午後4時になると、シアトル市のオフィサーとレッカー業者が、うっかりドライバーの車を持って行こうと手ぐすねひいて待っているようです!!


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2012/06/11

dogwood


ハナミズキアメリカヤマボウシ(dogwood) が満開です。

萼の形が細長いのや真四角に近いのや波打っているのや、いろいろな種類があります。
今年は特にどの木も見事で、木全体が真っ白に輝くようです。


この花は雨上がりの青空が似合う。


清楚でエレガントな6月の白い花。




ヤマボウシ(山法師または山帽子。でも山帽子のほうがいいな) という名前はイーハトーブぽくて素敵です。賢治の童話に出てきそうな。


アメリカ東部の農家ではdogwood winter という言葉もあるそうです。
春も半ばになってから急に寒さが戻って雪が降ったり霜が下りたりする季節外れの気候のことで、dogwoodが咲いたらもう何を植えても蒔いても大丈夫、というしるしなのだそうです。


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2012/06/06

Furbearer: 毛皮運搬者??



先日ビーバーについての記事を読んでいましたら、新しい単語を覚えました。
ビーバーのLegal Status (「ビーバーの法的身分」ですね)という項に

The beaver is classified as a furbearer.

という文章がありました。
「ビーバーは furbearer に分類されている」

furbearerってなんだ? 
頭に 浮かんだのは、毛皮の束を担いで歩いている猟師のおじさん。

でもそうではなくて、 ウェブ辞書には「毛皮獣」とありました。

なんだ毛皮獣って。

ワシントン州のサイトには定義がなかったので探してみると、イリノイ州の天然資源局のサイトに定義がありました。

Furbearer is the name given to mammals that traditionally have been hunted and trapped primarily for fur. There are 14 species of furbearers in Illinois, although only 12 species may be legally hunted and/or trapped.

(Furbearer/毛皮獣とは、旧来、おもに毛皮のために猟やわな猟の対象となってきた哺乳類をさす名称。イリノイには14種類の毛皮獣がおり、そのうち12種は合法的に猟やわな猟の対象とすることができる)。

ほほーー。

 ということはこれは↓↓↓↓毛皮獣ではないのですね。



これもね。↓↓↓




狩猟の対象としてよい動物をまとめてGame animal というのは聞いていましたが、furbearer って。「毛皮所持者」ですか。

「おや、良い毛皮をお持ちですね。ちょっと見せてくださいな」
「ハイどうぞ」
 て感じですよねえ。

ちなみにワシントン州には12種類の毛皮獣がいます。猟をするにはそれぞれに州からライセンスを取得する必要があって、わなを仕掛けてよい時期は11月から3月だけです。
ちなみにわなのライセンスは州民だと36ドルだそうです。

 逆に狩ってはいけない保護動物のリストはこちら。意外に短いリストで驚きました。



…Furbearer の皆さんにも平和な良い夏でありますように。


いつもありがとうー。
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2012/05/31

Lockdown

 

今日はわりに近くで銃撃事件があって、 カフェで5人、ダウンタウンの路上で1人が撃たれて4人が死亡、犯人も逃走したあと銃で自殺したという衝撃的な事件がありました。

ここは本当にシアトルですか?と思うような一日。
どちらの現場も良く通る場所で、ぞっとしました。

ダウンタウンも大混乱だったようだし、ノースシアトルの現場に近いルーズベルト高校などいくつかの学校は即座にlockdown されたと報道されました。

コロンバイン高校の銃乱射事件以降、どこの州の学校でも、近くで銃がからんだ事件があって犯人が捕まっていない場合には、すぐさま学校のすべての入口を封鎖して誰も入れないようにする「lockdown」を実行しているようなのです。

ハワイにいた時にも一度、何だったか忘れたけど武装犯人が逃走した事件が起きて子どもの通っていた小学校がlockdown されたことがあり、その時初めてそんな制度があることを知りました。

lockdownが解除されるまでは親も学校に近づけないし、誰も出入りすることができません。
ウェブ辞書だと「避難」になっているけど、「封鎖」のほうが合ってます。
ぴったりの熟語はありませんね。ていうかそんな日本語が出来ないことを祈ります。

息子によると、年に一回くらい、fire drill(火災訓練)のような「lockdown drill」があるんだそうです。

訓練の時には窓のそばから離れ(外から撃たれないように)、机の下に隠れたりして、教室には鍵をかけるのだそうです。廊下にいた場合は、閉め出されないようにすぐに一番近い教室に飛び込むこと、と指導されているようです。

いまだかつて外で事件をおこした凶悪犯人が学校に乱入して立てこもったという事例は聞いたことがありませんが、親的には、近所で銃撃があった時には学校を封鎖してくれるとやっぱり安心…。






この間サッカーの試合で行った高校のグラウンドの金網にも、↑こんなサインがかかってました……。この刃物も怖いし(泣)グラウンドじゃなければいいのかー! (´;ω;`)


人ごみの中でも渋滞の中でも、誰が銃を持っているかわからないのがアメリカですね。
お願いだから規制はもっと厳しくしてほしいです。簡単に買えすぎだよー!


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2012/05/24

School Lottery



Great Schoolsの記事にこんなくだりがありました。


As parents in a big city with a competitive school lottery, we know the importance of choosing the right school for our children.

 (人気公立校の抽選枠争率が激しい大都市で子どもを育てる親として、子どもにとって最適な学校選びがどれほど大切か、私たちは皆よく知っています。)

この「a competitive school lottery」って、アメリカの公立校に子どもを通わせたことのある方なら多少なりとも悲喜こもごもの思い出がある言葉ではないかと思います。

が、日本やほかの国の方には、たぶんピンと来ないのではないでしょうか。

「school lottery(学校のくじ)」=入学のための抽選枠、ということですが、どうして公立校に抽選枠があるのかというと、アメリカの公立校は学校間でものすごい格差があるからです。

私が子どもの時通っていたのは東京都内の区立小学校でしたが、どこどこの小学校は良いとか全然ダメとか、中野区は良くて杉並区はいけないとか、そんな話は聞いたことがありませんでした。
現在はどうなのでしょう?多少はあるのかな?

地域によっても違うのかもしれませんが、少なくとも昭和後半(後半ですよ、一応ね!)の東京郊外では学校間の格差、学区間の格差というのはほとんどありませんでした。

今思えば、どこの小学校にも図工と音楽の専用室と専任教師があり、音楽室にはちゃんとしたグランドピアノがあり、広い校庭とプールと体育館があった。…って、アメリカの公立校に比べたら、考えられないほど素晴らしい環境です。

ハワイ州でもワシントン州でも、公立はもちろん、私立校だってそこまでの設備がある小学校はほとんどありません。音楽室や美術室どころか、音楽や美術の時間も、予算の都合で存在していない学校のほうが多いです。

アメリカの学校には連邦政府からあんまりお金が出ていないので、ほとんど地方税でまかなわれています。ハワイのように州が一括して管理しているとこもあれば、もっと小さな単位の自治体で学校を運営しているところもあります。

シアトル市の学校はシアトル市の運営で、予算の半分は州から、約4分の1が市の目的税(School Levy)からで、国からの補助金は13%に過ぎません。(参考*Seattle Public Schools


ハワイ州は(シアトル市も)予算を学校に均等に(生徒数に応じて)分配しているはずなのに、それでも学校間に差が生じるのはどうしてなんだろう、と最初疑問に思っていました。

学校間でパフォーマンスに差が出る理由は色々ありますが、裕福な地域に優秀な学校が集中するのはまぎれもない事実です。

Great School などのサイトは、生徒の全国平均テストの点数や先生と生徒の割合などで各学校に「点数」をつけていますが、この点数が1から10の評価で8~10の高得点 の学校は、かなりの割合で地価の高い地域にあります。

学校の評価が良いと学区にある住宅の値段も高くなるので、不動産価格と学校のスコアはほぼ比例関係にあるといってもいいくらいです。

各自治体でシステムは違いますが、シアトル市やハワイ州では各学校に学区外からの「越境入学」枠がそれぞれあって、人気学校には希望が殺到します。これがschool lottery枠です。 

子どもを12年間公立の幼稚園~高校に通わせてみた実感として、ハワイでもシアトルでも、優秀な学校は

1)落ち着いた住宅街の恵まれた環境にあり、コミュニティからも強くサポートされている。
2)その学区に子どもを通わせるため、子どもが学齢期になる前から引っ越して来る親も多い。>コミュニティからのサポートがさらに強くなるし、学校への金銭的・時間的サポートも強い。
3)学区外からの越境入学を希望する親は概して教育熱心で、学校にも積極的に関わるし、子どもにもお尻を叩いて勉強させる
 4)教育熱心な親が多いので学校全体の成績が上がる

…という良循環によってどんどん明るくなって行くのに対して、問題のある学校は、真逆の悪循環にはまっているようなのです。

1)比較的平均世帯収入の少ない地域にあり、治安も良くない場合が多い。コミュニティからのサポートが薄いことが多い。
2)教育熱心な親は遠くてもほかの学校に通わせたがる。時間やお金を使って学校をサポートする親の数が少ない。
3)移民が多い地域では子どもの教育にまで手が回らない親も少なくなく、勉強時間も確保されないので、子どもの成績も上がらない。それどころか学校に来ない子どもも多かったりする。
 
親たちからの時間的/金銭的サポートというのは、慢性的に予算の少ない公立校ではかなり大きなファクターです。

ハワイで人気公立校に子どもを二人越境で通わせていた知人は、学校に「感謝の気持ちとして」数千ドルはすると思われるポータブル倉庫をぽんと寄付してましたし、校舎のペンキを塗ったり草を刈ったりといったボランティア活動やPTAの寄付集めにも、越境で通わせている熱心な親は積極的に参加する確率が高いのです。





で、冒頭のこの記事は、そうやって希望の学校に入ったは良いけれど、今度は「良い先生」が自分の子どもの担任になるように働きかけるべきかどうか…と悩む親の話でした。


希望の学校に子どもを入れ、最善の環境を提供するためにあらゆる手段を駆使する親の中には、いろいろな手段で先生のチョイスに働きかけようとする人も多いようです。

これは日本で問題になった、要求だけをゴリ押しする「モンスターペアレント」とは全く違って、学校に多大な貢献をしている親たちです。PTA活動にも熱心で、時間もお金も出している親は自然と学校とのパイプが太くなり、公式にではなくとも影響力が強くなるというのはうなずける話です。

実際、12年間の間にははっきり言ってやる気がないとしか思えない先生、子どもが嫌いとしか思えない先生、自分のやり方を押し付けることしか出来ない先生にもお目にかかりました。
反面、感動するほどエネルギッシュで、生徒をインスパイアしてくれる先生にも何人か会いました。

アメリカでは教え方やカリキュラムもかなり先生の裁量にまかされているので、同じ学校でも先生によって大変な差が出て来るのは事実です。

でも先生のチョイスに親が口を出すべきか。出せるのか。

記事の著者は、何も言わなかったことで「とても評判の良い先生」のクラスに娘が入れなかったのにはやはり悔いも残る、下の娘の時には、子どもにどんなスタイルの学びが必要なのか、きちんと主張しようと思う、というような結論を述べていました。

親の努力やリソース次第で子どもの学ぶ環境にも結果にも大きな違いが出るのが当然、ということが前提になっているアメリカの公教育。飛び交う情報を集めて、ベストと思う学校を選び、子どもが入学できるように最大の努力を払い、さらには学校内でも先生について情報を収集して、子どもがどの先生に当たるかにもいろいろ運動する、当然学校の活動には貢献するし、子どもの宿題もばっちり見てやる。…というのが「できる親」、みたいなことになっているので、親にとっても相当ストレスです。わたしはとてもそんなパーフェクトなことはできないので、焦ったり、罪悪感を感じたりもしました。

同じ学校内でも格差があるから、親が受身ではいけないということと、親が子どもに常に期待値を示していかなくてはいけない、というのは何度も痛感させられました。(もちろん、期待通りには育ってくれないものですが、それはそれとして…) 

学校にも個性があって、画一的でなく、いろいろなチョイスがあるのは大変良いことだと思いますが、とにかく積極的に情報を集めて動ける余裕のある人勝ちのシステムだから、結局格差はそのまま受け継がれることになるなあ、というのも実感です。


いつもありがとう!
よかったらまた来てくださいねー。
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2012/05/15

French Toast の歴史


アメリカ現代史の教科書を読んでいたらこんなくだりがありました。

The hysteria increased, the campaign reached absurd levels.  In Montana, a school barred a history text that had good things to say about medieval Germany. Menus across the nation changed German toast to French toast and sauerkraut to liberty cabbage.
James L. Roark, et al, The American Promise: A Compact History Fourth Edition (Boston: Bedford St. Martin’s, 2010),553.

<<こうしたヒステリー状態はますます過熱し、(反ドイツの)キャンペーンは馬鹿げた様相を呈するまでになった。モンタナ州の学校では、中世のドイツについて肯定的に述べた歴史の教科書が禁止された。国中のレストランでメニューの「ジャーマントースト」が「フレンチトースト」に、「ザワークラウト」が「リバティ・キャベツ」に改められた。>>


…えぇぇぇぇ。

フレンチトーストって、もとは「ジャーマントースト」だったんですねぇ!

そういえば、フランスでフレンチトーストってあんまり食べてないっぽいのに、どうしてフレンチトーストっていうのかな、と、ずっと前にふと疑問に思ったことがありました。

これは第一次世界大戦中、アメリカが重い腰をあげてヨーロッパへの派兵を決定して、国民を戦争にかりたてるために政府が行なった愛国/反独キャンペーンが暴走し始めた、というくだりです。

これって、ええーと、どこかで聞いたような…。

つい数年前にも、ありましたねーー。

「フレンチフライ」→「フリーダム・フライ」 と呼ばせようとした大統領側近が!!!(笑)

百年近くたっても、まったく同じことをしているところが……。

フリーダム・フライや「リバティ・キャベツ」(笑)は、定着しなくてほんとうに良かったです。
さすがにアメリカ人の中でも、「これはいくら何でもかっこ悪すぎ」と思う人が多かったに違いありません。

なぜリバティ・キャベツ(笑)が忘れられる中「フレンチトースト」が定着したのかは謎ですが、おそらく、ジャーマントーストよりフレンチトーストのほうが少しおいしそうな響きだからではないでしょうか…。



第一次大戦中、米国内のドイツ移民に対する嫌がらせは相当なもので、リンチにあって殺された人もあったそうです。

先日Netflixのストリーミングでたまたま観た『Sweet Land』という映画も、この時代のドイツ移民を描いていました。

アメリカ中西部の、逢ったこともないノルウェー系農民のところへ「 写真花嫁」として大きな蓄音機を抱えて海を渡り、嫁いできた娘。

ノルウェー娘が来るとばかり思っていたらドイツ人だったことがわかり、牧師には結婚式を挙げてもらえず、作るコーヒーが濃すぎる、習慣が違いすぎる、敵国民で思想が危険、といろんな難癖をつけられ、教会のコミュニティからも追い出されてしまう。


寡黙で実直な農民の夫と意思が強くてひるまない明るい妻、軽率だけれど心優しい隣人、だだっぴろいミネソタの寂しい風景がしみじみ来る映画でした。


ひろーい空とひろーい農地の真ん中にぽつんと建っている小さな家の風景も、印象的です。





この映画にはフレンチ/ジャーマントーストは出て来ませんでしたが、妻が初めてつくってくれた料理を食べて無言で感動した夫が

 「Is this German food?」

ときくと、妻が

「No. Just food」

という場面がありました。

どこの国のとか関係ない、ただの食べもの。でもおいしいでしょう、ということ。

妻は英語がまだほとんどしゃべれない設定なので、会話がとても少なく、淡々としたストーリー運びです。

隣の奥さんと女二人で、とってもおいしそうなパイを食べるシーンも好きです。

『かもめ食堂』や『バグダッド・カフェ』が好きな人にはお勧め!





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2012/05/07

二つのMay Day


フェイスブックにハワイの友人が「メイデー」のビデオを載せているのをみて、懐かしくなりました。

ハワイのMay Day は、労働者の日ではなくて、ハワイアン文化を祝う日になってます。

5月1日は「May Day is Lei Day」で「レイの日」ってことになっていて、公園でレイ作りのコンテストやフラなどのイベントが行なわれます。オアフ島ではホノルル市主催です。

もうひとつ、オアフの公立小学校でもれなく行なわれている「メイデー」イベントは、子どもたちが学年ごとにそれぞれ練習したフラを披露する会。

アメリカの学校は入学式も始業式も修了式も学芸会も運動会もないので、「メイデー」は唯一といってもいい、学校あげての大掛かりなイベントです。
子どもたちは学年全員おそろいのTシャツやレイやかぶりものをつけて、何週間も練習したフラを踊ります。

うちの息子が6年間通った小学校は、たまたまネイティブハワイアンの多い地区にあったので、メイデーにはかなり力が入ってました。
毎年6年生の「キング」と「クイーン」が選ばれて、クイーンの女の子は白いムームーを着て、とても威厳あるフラを堂々と踊っていました。

しかし、自分の息子のは、1年生のときに紙で作った「カニ」を頭に載せて、なにか海がテーマのダンスを踊っていたのくらいしか覚えていません。けっこう毎年観に行っていたはずなのに。

当時のまだ可愛かった子どもの写真を探してみましたが見つからないので代わりにカメハメハ大王に登場してもらいました。

You Tubeで探してみたメイデーはこんな感じオバマ大統領の出身校のもありました。オバマ少年もこんな感じでアロハとか着て踊ってたんでしょうね。 



ちなみにカメハメハ大王の像がこの超ロングサイズなレイで飾られるのは、メイデーじゃなくて6月のキング・カメハメハ・デーです。 

ハワイで「メイデーはレイデー」ということにし始めたのは1920年だそうなのですが、その頃ってサトウキビ農園の労働者が次々にストライキをして紛糾していた時代。
労働組合運動と資本家の衝突が激しかった時代ですから、もしかして、「レイデー」はハワイでメイデーを労働者団結の日にしないための一案だったんじゃないかな、なんてふと思いました。

シアトルでは今年の5月1日、ダウンタウンで黒装束の自称アナーキストグループが暴れて銀行やナイキやアパレル店の窓ガラスを壊したりしてました。
労働者の日とも、「オキュパイ」運動とさえも何の関わりもない「壊してるオレ」に酔ってるだけのバカ者じゃん、カッコ悪ぅ、としか思えなかったのですが。声明文さえない(マスコミには登場しなかった)ので、なぜメイデーに暴れたのかすら意味不明です。どうせ目立つならもっと笑えるようなことをすれば良いのにね。
 


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