青年はきょうボストン旅行から帰って来ました。
ボストン美術館でバスキア展を観たそうです。
去年の2月、ロックダウン直前に行ったときの記事に、そういえば続きを書こうと思ってたのでした。1年以上前に…。
ボストン美術館はほんとにみごたえたっぷりで、まる2日かけても全部は観きれない感じでした。
以前に東京で開催された『ジャポニスム展』のときにもお目にかかった、モネの奥様のコスプレ「ラ・ジャポネーズ」。
ゴーギャンさんの傑作『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』は、やはり、とてつもない迫力でした。
制作は1897年。19世紀のおわり。
教会は権威を失い、新しい科学の見識がひとの思考をひろげ、工業化が恐ろしい勢いですすみつつあり、ヨーロッパの帝国が崩れはじめていた時代。
人の精神にも経済にも社会にも大きな変化が起きていた。
このあとに人類未曾有の世界大戦が立て続けに起こり、世界各地で何百万人という人が死ぬのだと思ってこの絵を見ると、迫ってくるものが重いのは当然だと感じられます。
ゴーギャンさんのダメ人間ぶりは以前にも確認しましたが、いかにエロおやじであっても、変わっていく時代の予感を全身でとらえていた人なのだと思います。
今の時代も、19世紀末と同じくらいの変化を前にしているのかもしれませんね。
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