2020/06/07

COVID-19検査を受けてきた


2週間ほど前から空咳が出ていました。喉のあたりにイガイガ感があって、炎症が1週間くらい時間をかけてゆっくり咽頭から気管の下のほうに下りてく感じがわかる。
いろいろきをつけて出かけない生活をしていても、なにかに感染するときはするものです。

症状は咳だけで、時々頭痛がすこしするだけで熱もなく、まして嗅覚や味覚に異常もまったくなし。たぶん「ふつうの風邪」だと思うのだけど。

3週間にいちど治療のために通院しているクリニックのアポの確認のときに「咳が出るんだけど、アポはどうしましょう」といったら看護師が電話をかけ直してきて、「念のため、受診する前にCOVIDの検査を受けて」といわれました。
わたしの通ってる医院はとくべつに免疫系が弱くなっている患者さんが多いので、慎重になるのは当然です。

予約を取って、ドライブスルーの検査場へ行ってきました。


シアトル市の北部にあるノースウェスト・ホスピタルの駐車場が会場。


こんなテントが並んでいます。
しかし、指定された金曜の朝に行ってみると誰もいない。病院に電話してみると「あら?あなたはイサクアで検査受けることになってるけど?」…と、車で30分くらいかかる場所の病院に予約されていたことが判明。なんでやねん。
その場で予約を取り直してもらい、翌日またでかけました。



翌日は何台か車が停まっていて、マクドナルドかスタバのドライブスルーのように、エンジンを切って列に並びます。


待ち時間は10分ほどでした。

自分の番になってテントのひとつの前に車を寄せると、 全身防護服に身を包んでフェイスシールドをした看護師さんが窓までやってきて、免許証をみせて名前と生年月日を予約と突き合わせて確認。

検査キットを持って戻ってきた看護師さんは(とても親切な女性の方でした)いっしょにティッシュを数枚持ってきて、「はい、涙が出るからこれを使ってね」とわたしてくれました。

涙が出る?

PCR検査は「綿棒のようなもので鼻孔の粘膜からサンプルをとる」ときいていたので、ふつうの耳掃除をするときのQ-tipsのようなものを想像していたら、ちがった。


10センチ以上ある、細い軸がついた極細綿棒でした。

それを見た瞬間に「話が違う」と思ったものの、帰りますというわけにもいかず、看護師さんが 「頭をヘッドレストに当てて」というのにおとなしく従います。

右の鼻の穴にその極細綿棒が差し込まれた瞬間、暴れそうになった。
ちょっと冗談じゃないくらい痛かったです。鼻をとおりこして脳に刺さってるかと思った。
綿棒を入れられたまま、5秒カウントされてからようやく出してくれます。

たしかに涙出た。

左側に移る前に、「うわーびっくりした。INTENSEっすね」といったら看護師さんは笑って、もういっぺん左の鼻の穴に綿棒をつっこまれるまで数秒の猶予をくれた。

あれ、子どもは無理だと思う。暴れないでいるのに、かなり自制心を試されました。

動揺のあまり、私としたことが検査キットの写真を撮らせてもらわずに帰ってきてしまいました。

あとで波乗り翻訳者えりぴょんに話したら、「〇〇高校のリンチみたいだね」とナゾのコメントがかえってきた。
都内の高校時代、某高校の怖い人たちのあいだで割り箸を鼻の穴につっこむ制裁がされているという伝説があったそうです。知らんがな。

ええ、「番長」とか「スケバン」が実在していた時代でした。 昭和。うちはのどかな学校だったので流血さわぎは見たことなかったけど。

日本の東洋紡では唾液でできる検査キットを開発したそうですが、一刻もはやく普及するといいですね。

わたしは今回、自分の医院をとおして検査を受けましたが、シアトル市では6月5日から、無料のCOVID-19検査を実施しはじめました。

現在のところ、2か所で実施中。ウェブサイトで事前予約が必要です。

テストの実施運営はワシントン大学のUW Medicine。
保険がない人の分は連邦政府に請求するそうです。(保険がある人はUWから保険会社に請求)

テストを受けられるのはシアトル市民だけではなく、「市民権や米国在留資格にかかわらず受けられます」と明記されています。

どのくらい混み合っているのかなと思ってウェブで予約状況チェックしてみたら、来週はもういっぱいだったけれどその次の週は全然空いてました。

サイトのトップには「最近のプロテストに参加した人は曝露されたものと考えて、たとえ症状が出ていなくてもテストを受けることを強く奨励します」って赤い字で書いてあった。そうよね。ほんとに。

こんなの全米の全都市(だけでなくどの自治体でも)早くやるべきなのに、市単位で、たまたまこのリソースの豊かな大病院があるシアトルだからこそ、無料検査が実現してます。

ほかの州では薬局チェーンのCVSが無料検査やってるけど、その州の州民に限定、しかも「キットの数が不足しているため、一定の基準を満たした患者のみ」限定で、症状の出てない人は対象でないみたいです。

ほんとにこのシアトルみたいな検査が早く全米で実施されるといいのですけど!

わたしの検査の結果は、明日くらいにわかる予定です。続報はのちほど!



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