2020/01/10

アメリカン・ゴシック


もう2020年に入って10日が過ぎちゃいました。

そろそろ世間は通常運転なのかなー。

この窓は、ボストンのハーバード大近くのOld Cambridge Baptist Churchのステンドグラスです。


通りかかったら前庭に、トランプの政策で国境の収容所に収監されている間に亡くなった子どもたちの写真が、収容所の現状と新約聖書マタイ書のイエス・キリストの言葉とともに飾られていました。

サイトの紹介文を見ると、とってもリベラルな教会らしく、1983年以来、教会のあらゆる生活の中にLGBTQの人々を迎え入れている、とあり、クリスチャンだけでなく不可知論者や「真実を探求するひとびと」もウェルカムですよ、とあります。

ご存知のように教会の中には進化論を否定し、同性愛者を排除する傾向の教会もまだまだたくさんありますが、こういった、きっと保守派のひとたちから見ると「極左」にあたるような「開かれた」教会も、けっこうあるんですよー。

わたしももとは(今でも)クリスチャンですが、わざわざ科学や自分と違う立場の人たちの考えに自ら扉を閉ざし、「それは違う」とジャッジする態度は、キリストの教えにはそぐわないと考えています。 自分たちの考えだけが正しいというその態度は、イエス・キリストを斥け裁いた人々の考えに似ているのではないかと思うのですよ。


まずはこの壁の不ぞろいな石組みの美しさ、そしてかわいらしい塔や窓の形にもぐっと来ました。


ステンドグラスがとてもモダンなので20世紀の建築かと思ったら、1869年完成の建物でした。

どっしりした石組みの、アメリカン・ゴシック・リバイバルの好例だそうです。



中世ヨーロッパ風な小さな窓がロマンチック。絵本にでてきそうな窓です。
この壁の石組みほんとにかわいいなー。
近隣のサマーヴィルという町で切り出された花崗岩をつかっているそうです。


正面入り口のステンドグラスを中から見たところ。


オーガニックな形も色のとりあわせもステキすぎる。



広い礼拝堂の薔薇窓。現在は、バレエ教室の練習場になっています。


こちらは反対側。ここも練習場になっています。
小ぶりではありますが、ゴシックの特徴的なアーチがかっこいいです。



礼拝はこの広いホールではなくて、脇にくっついた小さな部屋のほうで行われているようで、賛美歌を練習する声とオルガンが聴こえていました。



そのチャペルへの扉。このステンドグラスも素敵!!!このカラーすごく好き。


入り口脇のあかり取りの小窓。

ボストンは古い街だけにとても教会が多く、いくつも見てあるいたけど、建物的にはここが一番ツボでした。


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