ボストンの茶会事件船博物館(Boston Tea Party Ships & Museum) というところで買ってきたLapsang Souchongが、ただいま個人的に大ブーム。
ラプサン・スーチョン、「smoky black tea」と書いてありますが、ほんとうに煙の香りがするお茶。日本のお茶ラバーには「正露丸のニオイがするお茶」として知られてますね。
茶会事件船というのは、例の独立戦争につながっていったボストン茶会事件の起きた東インド会社の船を再現して、当時のコスプレをしたキャストが船で迎えてくれ、茶箱を船から投げ捨てるなどのパフォーマンスができる博物館。
わたしはその展示とパフォーマンスはスルーして併設のティールームに行きました。
ティールームのベランダから、観光客が茶箱を投げ捨てているようすや、18世紀のかっこうをした人が積荷の説明をしているのが眺められます。
(上の写真で、カップの右にタイツをはいた男の人がいるのがわかるでしょうか)
このかもめの右にある黄色い船が、その「茶会事件船」。
湾からちょっと運河に入ったとこにあります。
かもめがポーズを取ってくれたのでこちらも。
ウィキコモンズより |
このティールームにも18世紀のコスプレをした人がいました。 ティールームの中の写真がうまく撮れてなかったので、ティールームのサイトのスクショです。
こういう人がいました。
ポーツマスの博物館といい、東海岸の歴史ものの博物館ってコスプレがデフォルトなのかしら。みんなとてもノリがよい。
お茶会事件で東インド会社の船から港に投げ捨てられたお茶は5種類で、すべて中国産だったそうです。
このティールームではその5種類がこのようにケトルに入れられていて、たしか5ドルくらいで飲み放題というか「テイスティング」できるようになってます。
「Bohea」「Congo」「Lapsang」の3種類は紅茶、そしてなんと「Singlo」「Hyson」という2種類は緑茶でした。
イギリス植民地時代に輸入していたお茶の3割は緑茶だったんだそうだ。知らなかった。
どれも美味しかったです。
茶葉のメーカーはOlilver Pluff & Companyというサウスカロライナ州の会社。
併設のギフトショップで売ってます。
グーグル日本語入力でラプサン・スーチョンと打ったら「正山小種」と変換された。
ウィキ先生で今初めて知ったのだけど、福建省のお茶なんですね。
そしてこの香りは松葉で燻してつけたものなんだ!知りませんでした。
18世紀のスーチョンは、今の正山小種ほど強い香りはしなかったらしいです。
最初に飲んだとき(10代のころ、紅茶専門店でドキドキしながら頼んでみた)はお茶として絶対にあり得ない香りだと思ったものだけど、この博物館のティールームでしばらくぶりに飲んだら、あら、と思うくらい美味しかった。
ここの会社の茶葉が特別口にあったのかもしれない。
濃いめに入れてミルクを多めに入れて飲むのが気に入ってます。
去年6月に東京に行ったとき、丸の内の一保堂茶舗でお抹茶を飲んだら、お口直しにといって小さなお湯のみで薄い色の煙くさいお茶がでてきた。
「いり番茶」というもので、茶葉を強火で炒ってつくるのだそうです。
これはまたスーチョンとは違う、キャンプファイヤのような匂いがするお茶。
香りは強烈ですが、タンニンもカフェインもふつうの番茶よりすくないんだそうです。
こずも食堂かなぼんさんちに遊びに行った時にすこしジップロックに入れてお持ちしたら、「タバコのニオイかと思った!」と言われました。
たしかにタバコの匂いにも似てる。
こちらはスーチョンほどやみつきにはなってないですが。
どこの国にも煙の匂いの愛好家がいるのは面白いですね。
そういえばバーベキューのスモークの匂いだけつけるためのエッセンスとかもあるし。
0 件のコメント:
コメントを投稿