2020/06/06

親が子どもに絶対に教えなければならないこと


あじさいが色づいてきました。
もう6月になってますね!
でもさすがにノースウェスト、空気はひんやり。きのうは散歩にダウンを着用。

さすがに網走よりも北だな、とときどき実感する。



シアトルでは土曜から夜間外出禁止令が出されていましたが、水曜日の夜に解除されました。

デモは引き続きかなりの規模で、ダウンタウンのキャピトル・ヒルを中心に行われたそうですが、平和的に行われているので外出禁止令を解除する方針が急に取られて、よかったです。

ついついインスタグラムやTwitterを眺めて長い時間をすごしてしまう日々。


Appleがようやく昨日になって、インスタの公式アカウントに黒塗りブロックで「レイシズムについて声を上げる」というメッセージを投稿。いつやるのかなーと思っていたけど、この会社にしては意外に反応が遅かった。

AppleMusicが火曜日にいきなり「あなたへのおすすめ」をすべてBlackLivesMatter一択にするという過激なことをしてくれてびっくりしたのだけど(おかげで寝るときに聞くおやすみミュージックを探すのに苦労した)、それよりも1日遅れでした。

全米でアップルストアが略奪にあって、コロナの後ようやく再開にむけて一部オープンしていた店もあったけれど、また全店閉店中。ポートランドのアップルストアも一枚何千万円というガラスが粉々に割られてしまったとか。

しかしメッセージはもちろんそれにはまったく触れず、ティム・クックCEOの署名つきでかなり力強いメッセージを出してます。

To create change, we have to reexamine our own views and actions in light of a pain that is deeply felt but too often ignored. Issues of human dignity will not abide standing on the sidelines.To the Black community — we see you. You matter and your lives matter.

This is a moment when many people may want nothing more than a return to normalcy, or to a status quo that is only comfortable if we avert our gaze from injustice. As difficult as it may be to admit, that desire is itself a sign of privilege.

拙訳
(変化を創り出すには、これまであまりにも多く見過ごされてきた深い痛みに照らして、私たち自身のものの見方と行動をチェックし直さねばなりません。人の尊厳についての問題を傍観しているわけにはいきません。ブラックコミュニティの皆さんへ。私たちはあなたたちを見ています。あなたたちは大切です。あなたたちの命は大切です。

今、何よりも以前と同じ生活に戻りたいと多くの人々が願っているかもしれません。不正義から目をそらしてさえいれば快適でいられた現状維持を続けたいと願うかもしれません。しかし、認めるのは難しいことかもしれませんが、そうした願いこそが特権のしるしなのです。)

さすがにストレートで感動的なメッセージだけれど、具体的に何をするということは書いてない。


amazonは、「ここに1,000万ドル寄付しました」とアピールしてます。

Googleは特に動きなし。
Facebookは…いま、トランプの発言をノーチェックで載せる方針が社内で炎上中ですね。

UBERは昨日、「私たちはブラックコミュニティとともに連帯します」というEメールをサービス利用者に送ってきました。こちらは、有色人種に対する警察の暴力の被害者救済活動と抗議活動を続けている団体への寄付や、黒人の経営する店をプロモートすること、トレーニングなどを強化することなど、ブレイクダウンしたTO DOリストを並べてました。

いろいろと揺さぶられるインスタグラムの投稿の中で、特に印象強かったのがこちら。



黒人の親が教える、警官との接し方。こちらから。

5分ほどの動画なのでぜひぜひ見てほしいです。

全文の翻訳をこちらに投稿してます。
字幕にできればいいんですが、とりあえずテキストです。


うちの青年は、2歳から中学まではハワイのオアフ島、そして高校からはシアトルという、とってもリベラルでマイルドな環境で育ったので、じっさいブラックコミュニティの現実に直面することなく成人しました。

なので、デトロイトとかシカゴとかニューヨークで育った人にとっては当たり前の常識や感覚が身についていなくて大丈夫なのか、日本人の片親としてはなにもインプットできないことが不安だった。とくに10代になって一人で南部やニューヨークに旅行に行ったときにはけっこう心配してたのだけど、親が思うよりも子どもの情報収集と判断力は早かったな、と思います。



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2020/06/02

AM I NEXT? とブラックアウトの火曜日


日曜日のボストンのデモはおおむね平和に終わったようで、こちらの夕方、息子からテキストが入ってきてほっとした。

日曜の午後はやっぱり心配であんまり何も手につかず、部屋の片づけをしながら、ネットでボストンのテレビ局の中継をずっとつけっぱなしにしていました。便利な時代になった。

道路を埋めつくした何千人もの群集が整然と行進していました。


ABCより

でもこの後、夜になってからやはり暴動があったそうで、うちの青年の住んでいる近くのニューベリー・ストリートではブティックのガラスが割られて店内が荒らされたりしていたそうで、州兵が出動したそうです。


うちの青年のインスタグラムの投稿より。

翌朝、ガラスが散乱している通りを通ってトレーダー・ジョーズに食料品を買いにいく間、警官と州兵がおおぜいいて、ジロジロ見られたという。


おなじくインスタの投稿より。「AM I NEXT?」というこの文字は自分でパーカーに書いて、日曜日のデモに行くときに着ていったそうです。

次に警察の蛮行の犠牲者になるのは自分か?という意味です。

「自分のような見た目の者にとってはそこに警官がいることは安全のサインじゃないし、州兵の存在は、まんま、脅威だ」という書き込みを読んで、お母さんはまた涙腺崩壊してしまいました。

これを被害妄想とか誇張だと思う人がいるだろうことは想像できるけれど、ほんとうに、肌の色が違って一見「怖く見える」というだけで、ちょっとした成り行きでブタ箱に放り込まれたり、過剰な暴力を受けたり、最悪の場合には死んでしまったりというケースがぜんぜん珍しくない。そのことを今まで社会全体が見過ごしてきてしまった、というのが、今回の背景にある事実です。

それを認めようとしない、または正当化しようとする層と、痛みを共有しようとする層が、ふたつに分かれています。



TIMEより

そしてやはり、この先週からの動きに対して、まったく予想を裏切らないというか、予想を上回る発言と行動を繰り返している、米国大統領。

ホワイトハウス前で抗議をしている人たちに対しては

Big crowd, professionally organized, but nobody came close to breaching the fence. If they had they would have been greeted with the most vicious dogs, and most ominous weapons,
(大勢集まったな、プロが組織してるんだな。でも誰もフェンスには近寄らないぜ。もし近づいたらすごく凶暴な犬がお出迎えするからな。それに最強に怖い武器もな)」

と、実は怖がってるのをまる出しの小学校のガキ大将みたいな脅しをかける一方で、きのうの月曜日には州知事を集めたビデオ会議で

「You have to dominate or you'll look like a bunch of jerks, you have to arrest and try people」
(おまえら、群集を制圧しないとバカの群れに見えるぞ。逮捕して裁判にかけるんだ)

と、軍を積極的につかって抗議の群集を「制圧」するように知事にハッパをかけた。これには多くの知事が、何言ってんだ、黙ってろと反発していたけれど。

大統領はもしかして、この国を滅亡させるシナリオで動いているのかもしれない、そのためにわざと私たちを激怒させ、自分の信者たちにヘイトを焚き付けて、国を分割しようとしてるのかもしれない、という壮大な陰謀論が頭をかすめるようになりました。

そしてきのう、 ホワイトハウス前で平和に抗議活動をしていた群集に催涙弾を打ち込んだあと、お向かいの教会に側近といっしょにとことこ歩いていって聖書を片手に写真撮影をして帰ってくるというプレゼンテーションをして、その様子を得意げに音楽つきの動画にしてTwitterに投稿した大統領。

教会の一部は週末の暴動で被害をうけて板張りになっていました。

その前で聖書を持って「オレは神と教会を守る英雄的指導者だ」とでもアピールしたかったのだろうけれど、これが完全に裏目に出て、その動画にはさっそく無数のパロディが出回るわ、聖職者にも「教会を自分の宣伝に使うな」「写真撮っただけでちょっとの祈りさえしなかった」と叱られるわ、写真撮影に先立って自分が安全に歩けるように無抵抗の群集に催涙弾を打ち込んだことで大ブーイングを受けています。

しかし大統領よりももっともっと理解できないのは、その追随者のほうです。

サウスカロライナ州の知事なんか、大統領が主張している<このプロテストはプロによって組織されたもの>>というあいかわらずの陰謀論を信じているらしいし。

トランプ信者にはおそらく、抗議のデモに参加している人たちの痛みがまったく理解できないししたくもないのだろうと思うと、それが一番こたえる。どうしたらいいんだろう。

不支持率がこの段階でもまだ54%だということは、半数以上の国民はこの人でいいと思っているということ。その事実に深く傷ついてしまいます。




インスタグラムでパラパラと見ていた感想に過ぎないのだけれど、今回のことは、これまで以上に世論をハッキリと分ける分水嶺になった気がします。

もうすでにアメリカは分断されていたけれど、今回でそれがさらにハッキリした。

企業も個人も一人ひとりが、ブラックコミュニティの怒りに連帯するのかしないのか、理解するのかしないのか、立場をはっきりさせなければならなくなっています。そして言うだけじゃなく、実際に何をするかも問われている。

NIKEがいちはやく、「For Once, Don't Do it」(この国で問題が何も起きていないフリをするな、見てみぬフリをするな)というメッセージCMを出して話題になったけれど、これも一部からは「カッコつけたCMで言うだけじゃなくて、実際には何してんの。あんたもそういう体制を温存してきた一部でしょ」と批判を浴びてます。
 
インスタグラムの公式アカウントも月曜日にアイコンをブラックに変えて、「レイシズムに対して立ち上がり、ブラックコミュニティとともにあります」と宣言し、「Facebook社は差別を終わらせるために1,000万ドルを使うことを誓約します」と投稿していました。




家具のハーマンミラーまで、「BlackLivesMatter」の投稿をして「私たちはブラックコミュニティとともに連帯し、レイシズム、警察による蛮行、暴力に立ち向かいます」と宣言していました。

これほどアメリカの社会が大きく動揺したのは、同時多発テロ以来だと思う。
でもあの時は外部から来た攻撃への反応だった。

今回は、社会にある矛盾を問題としてとらえるのかどうか、それに対してNOを言うのかどうか、というところで分断が起きている。
この視点の違いがこれほどハッキリ、激しく対立して国全体が揺れているのは、1960年代以来かもしれません。

コロナのせいですでに生活がグラグラしていたところに、こんな展開の一撃が来るとは思ってもみなかったけれど、ここで問題になっているのは何一つあたらしいことではなく、それこそキング牧師が50年以上も前に言っていたとおり、アメリカ社会が先送りしてきたこと。わたし自身も、見ないふりをしてきたし今まで特に何もしてなかった。

コロナ禍とトランプが、それをますますよく見えるようにしてくれた、ともいえる。

もちろん、この動きがすぐに建設的なリフォームに直結するほど話は簡単ではないだろうし、トランプが売り出そうとしている陰謀論みたいなスカスカのカス話だけではなく、もっともっと陰湿な妨害が入るだろうし、内輪もめをあおる動きもどんどん出てくると思います。

なにより、キング牧師のようなリーダーのいない今、この怒りが革マル派みたいに崩壊していくのを見るのは何よりもつらい。

それでも、若い世代の冷静な行動力と、つながる力と、純粋な意欲に期待したい。今の「Z」世代は、エゴを介在させないで政治ができる世代になるのではないかなんて期待も少しだけしているのです。買いかぶりすぎかもしれませんが、その壮大な希望をもって祈っています。

トランプ政治がいくところまでいって、ウミを出し尽くして、その反動で透明感のあるものが出てきてくれるといいな。

きょうはインスタグラムのアカウントがみんな真っ黒になっています。

暴力でなく、ほんとうの対話が始まるように。理解にもとづいた社会を築ける日が来るように。
ひきつづき諸天善神に祈る。


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2020/05/31

息ができない&シアトルでも夜間外出禁止令



きのうの土曜日は、朝から大雨でした。起きたら雷がピカピカゴロゴロしていた。
トイレに行ってまたふとんにもぐる。雨の日の二度寝は幸せ。寝なかったけど。

ようやく、ジリジリと鬱から抜け出しました。

ジョージ・フロイド事件とその余波のトラウマはほんとうにきついです。

今週末は仕事もぜんぜんないし(とほほ)、もうこのまま一日ベッドから出ないでいいかも、と思ったのですが、もう仕方ないからこれについて書けばいいんだとハラをくくって、結局きのうは一日、ニュースサイトを見たり資料にあたりつつ、誰にも頼まれていない記事を一本書いて、夜になってからFaceTimeで息子とレイシズムや人類の行くすえなどということについて話していたらだいぶすっきりしました。


長い記事ですが、読んでいただければ嬉しいです。こちらにアップしてます。

書くにあたって、事件の発端となった問題の動画を探したのだけれど編集されているのばかりで、オリジナルらしいのをようやく見つけました。こちらです

「一部の視聴者には適切でない、不快な映像です」と警告が出てくるけれど、本当に見るのが辛いです。警官のエゴと無配慮で人が殺されていく10分間です。






デモは全米の都市にひろがって、暴動が起きているので、ミネアポリス、ポートランドなど数都市では夜間外出禁止令が出されました。

そして夕方5時すぎにいきなりスマートフォンのアラートが鳴って、なにごと?とおもったら、シアトルでも市長が4時45分ころに午後5時以降午前5時までのcurfew(外出禁止令)を発令したのでした。

びっくり。スーパーマーケットに買い物に出てた人もお店の人も慌てたでしょうね。
夜間外出禁止令はひきつづき日曜日にも実施されます。

シアトルでは土曜日の午後に大規模なデモがあり、やはり一部が暴徒化。

シアトル・タイムズの動画では、車が燃やされたり、なぜかOLD Navyが略奪されてる様子や、デモ参加者が催涙弾で目をやられている様子が映ってました。



シアトル・タイムズより


シアトルの日本領事館からも土曜の午後6時半ころに「ダウンタウン付近には絶対に近づかないようにしてください」という注意喚起メールが届いてた。

ミネアポリスやケンタッキー州などの都市の黒人の若者たちの映像からは、本当に怒りにまかせて警察署やポリスカーを焼いちゃってる、という怒り度合いがつたわるのだけど、シアトルで店を襲撃したり車を燃やしている人たちは、デモになると出てくる自称アナーキストの人たちっぽくて、このデモの趣旨とキミらは関係ねえだろって感じもあります。

しかし、各地で警察の対応がひどいので、それがまた怒りと反感を呼び、混乱が混乱を読んでいます。

ボストンでは日曜日の夕方デモがあるので、うちの青年は友人数名と参加するそうです。

じっとしていられないし黙っていられない気持ちはわかるので、止めない。
たとえ止めてもきかないだろうし。

職場の女の子たちも一緒にいくので、周りに不穏な動きがないかどうか充分目を配るし、万が一催涙ガスを撒かれたときのために牛乳を持っていくのだと言ってました。

とにかく充分気をつけて、としか言えません。





昨日はそのほか、スペースXの打ち上げを見たり。


ジャンクフードを食べたりの、雨の午後でした。

カップヌードル、何年ぶりだろうか。ご近所スーパーFred Meyerで見つけた(69セント)。
MSG(化学調味料)なし、と書いてあります。ほんとか。

そして、常温の水を注いで電子レンジで作れと説明されている!

アメリカでは熱湯を注いで3分待つよりも、レンチン2分半のほうがお手軽感が高いのでしょうか。
そしてひさびさに食べたら意外においしかった!





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2020/05/29

集合トラウマ


悲しいです。かなり落ち込んでます。

まず、ミネアポリスが大変なことになっている。

今週月曜日に警官が丸腰の黒人の喉をふみつけにして死なせた事件の結果、ミネアポリスが炎上しています。大きなデモのあと、暴動が起こって、店が略奪されたり警察署が燃やされたりしています。デモは全米各都市に広がっています。

今月はじめ、ジョージア州で25歳の黒人男性がジョギング中に射殺された場面のビデオがネットに出てきて、事件から2か月以上経って初めてその犯人(白人の親子)が逮捕されるという事件があり、大きなニュースになっていましたが、わたしはその映像は見ないようにしてました。

うちの息子と同い年の青年が無駄に殺される場面を見たら、きっとメンタルに来るのがわかっていたので。

そのすぐ後にこの事件があり、今回は目撃者の撮った映像がすぐに全米のニュースでも取り上げられたので、見てしまいました。

地面に組み伏せられ、警官の膝にのどを抑えられたまま「息ができない」と何度もいっている被害者の声と、目撃者の「息ができないって言ってるじゃないか!」「大丈夫なのか、もう動いてないじゃないか!」という声も入っていて非常になまなましく、背筋が寒くなる衝撃的な映像です。

これがこの数日というもの全米の「集合トラウマ」になっています。

「息ができない」は、被害者に自分を重ねて怒りを感じる人たちのスローガンになり、ミネアポリスの怒った人たちの一部は暴動に走りました。

映像は本当に強力。いやおうなしにイメージを刻みつけて、その場にあるものを定義してしまうし、感情をかきたてる。

このコロナ禍は米国では完全に政治劇場の一部になっていて、分断を助長させる結果になってます。ふつう、危機に面したら組織は感情的にまとまりそうなものだけど、今回は米国ではそれがまったく反対に働いている。

米国ではCOVID-19の死亡率がマイノリティの中で異常に高いのも注目されてて、さらには「おうちですごそう」が実際問題として実現出来ない社会階級(多くはマイノリティ)が高いリスクを負わされていることも明らかに目につくようになってきて、それだけでも社会がヒリヒリし始めているし。

都市部といなか部の違い、経済的な格差、信条と感じ方と生活感覚の違いがイライラしたオーラを帯びて浮かび上がり、そしてその下にくっきりと、人種間の緊張がまた浮上してきています。

今まであった溝がますますハッキリした「分断」になってしまったような気がして暗くなる。

そこへ追い打ちをかけて、このミネアポリスの事件があり。

この世界にどれだけレイシズムとヘイトがはびこっていて、孫の孫の代まで待っても消えてなくなりはしないのはわかっているのだけれど、実際に目の前にヘイトの増幅を見るのは痛すぎてつらい。






そんなときに、まともなリーダーだったら「一つにまとまって困難な時期をのりこえよう」と少なくとも人心をなぐさめてまとめるような言葉を探してみるだろうに、この国のトップにいる人は率先して下品な言葉で人をけなし、組織をけなし、国をけなしている。

そしてこともあろうに、ミネアポリスの暴動へのレスポンスとして、公民権運動中の南部の悪名高い警察署長の言葉を投げつけて、ますますの分断と嫌悪を煽っています。

トランプの本当の功績は、エゴの醜さと政治の危うさを体現したことにあるのだろうと思う。

このとぼけた大統領はこんどはTwitterで「ウソかもしれない」ラベルをつけられた復讐にSNSのプラットフォームを相手に戦争を始めているし。

もうこれ以上の分断はありえないだろう、と思った翌日にまたさらに溝が深くなるし、もうこれ以上驚かないと思った翌日にさらに驚く。

というか、バランスがとれていたように見える今までのシステムがどれだけ繊細ではかないものだったかってことなんですね。トランプの城のような。

香港も大変なことになっているし。香港もはかないバランスの上に立っていたけれど。

コロナを機にまったく関係ないところからバランスが崩れはじめているような気がします。




植物園にて。ピーターがいた。

久しぶりに(3月はじめのニューヨーク以来)がっこーんと気持ちが沈みきっているので、しばらく静かに沈んでいようと思います。

人類はきっと大丈夫。でも今はまじで心が痛い。



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2020/05/27

ハーゲンダッツのカリカリ&野良ディル


東京でも緊急事態宣言が解除されたそうで、とりあえず感染が爆発しなくてほんとうによかったです。今後もこのまま、激増しませんように!!!

アマビエちゃんお疲れさまだ!引き続きお願いしますよ。

祝・初夏、ということでつい買ってしまったハーゲンダッツの「クリスピー・トリオ・レイヤーズ」。カリカリのチョコレートがはさまっているやつです。これはラズベリーソースとホワイトチョコの。色がキレイですね。夏らしい。
 薄いチョコレートのカリカリ感が、まさにアイスバーのチョコの皮の食感。あれが2種類のアイスクリームの中にたたみこまれているという感じ。

これのソルテッドキャラメルとダークチョコのやつはさらに凶悪です。

でも日本のハーゲンダッツの期間限定フレーバーもうらやましい。白桃とか、それは反則だろうと思う。



今年の夏はどこにも旅に出ないのがほぼ決定なので、ほったらかしになっていたベランダにハーブの苗を植えました。スーパーで買ったミントとラベンダーとローズマリーとレモンバームだけだけど。しかもそれぞれ1株ずつな。

すべてが枯れる死のベランダの汚名をそそぐのだ!
(この空の鉢の数が悲しい過去を物語っています)

木の鉢のなかのディルは、おととしくらいに蒔いたやつの孫かひ孫。ディルはさすがに強いですね。サボテンを除き、このベランダで生き残った唯一の植物かもしれない。




こないだCTちゃんにウワジマヤで青シソの種を買ってきてもらって蒔いたのが、やっと出てきました!伸びるかなー、ドキドキわくわく。 (左はバラードマーケットで買ったレモンバームです)





野良ディルの若枝が、朝ごはんのナイスなアクセントになってくれています。

目玉焼きにディルって当たり前のようにおいしかった。当然だよね、みたいな。会ったその日から絶妙の呼吸でボケとツッコミを始めるコンビのような。もちろん、ツッコミ役はディル。卵はボケ上手。

手もとにすぐとってきて使えるハーブがあるだけで、急にベニシアさん降臨。気分が上がります。



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2020/05/25

暇なアメリカ人が裏庭ですること


さむーい!今日は14度C。夏のはじまりの祝日のはずなのに、雨もようでどんより一日暗くて、まるで11月のようだ。

近所の芍薬もずっしり雨に濡れていました。

今朝、ワシントン・ポストのニューズレターで発見したビデオ。あまりに笑ったので早速息子に送ったら、「きのうの夜見た」と返信が返ってきました。バイラルになったのでご存知の方も多いかも。

庭に来る小鳥たちのためにバードフィーダーを設置したら、りすの大宴会場になってしまったという悩みはよく聞きます。

CTちゃんちでも、バードフィーダーの根元に高床式住居についていたような「ねずみ返し」(小学校の社会科で習いましたよね)のような装置をつけてリスを撃退しているそうです。

しかしこのマーク・ローバーさん(もとNASAで働いてたメカニカルエンジニアのユーチューバーさん)が作ったのは、リス用の障害物 コース。




アメリカでも超絶人気を誇った「SASUKE」のりす版です。


「SASUKE」(アメリカでは「ニンジャ・ウォリアー」という名前でしたが)でおなじみのこんなのもあるし。


顔はめもwwwwww(穴の外にナッツがおいてある)。


ともすると動物虐待!と炎上しそうですが、そこはさすが抜かりなく、上のグルグル障害物も、ゴール直前に仕掛けられたもっとも激しい「りすカタパルト」も、りすたちに身体的危害が及ばないように細心の注意を払った、と何度も説明し、チャレンジャーのりすたちにはニックネームをつけて、それぞれのキャラクターとチャレンジ具合を追うという筋立てで、りす愛好家にも好感度高いかと思われる。


やっぱりこれが一番笑える

 ローバーさんは「結局このカタパルトを使ったのは2回だけだった」「奥さんに釘を刺されて、カタパルトの投力は40%にしぼった」などと説明し、りすたちの身体能力と判断力(落下地点をコンマ3秒で把握して体の向きを決める即決力)を褒め称えています。

あまりにも秀逸なので、ボランティアで字幕つくってあげようかと一瞬おもっちゃった。

それにしても、りすの学習能力の速さと敏捷さには目をみはる。
回転早いなー!!!




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2020/05/23

しめやかなニューノーマル


アメリカでは全国的にメモリアルデー・ウィークエンドです。毎年5月のさいごの月曜日がメモリアルデーなんだけど、今年は25日という一番早いメモリアルデー。

本来は「戦没将兵追悼記念日」であって、ハワイに住んでたときはパンチボウルというクレーターのなかに作られている戦没者のお墓に小さい星条旗を立てにいくのがカブスカウトの子どもたちの任務で、むっちゃくちゃ暑いなか、汗をダラダラ流しながら息子についてお手伝いしに行ったものでした。

しかし全国的にはおおむね「バーベキューとビールの日」となっています。

夏休み前の3連休で、学校の試験も終わってるしで、夏のはじまりの開放的な気分をエンジョイする休日なのです。

でも今年は#おうちで過ごそう…につき、比較的しめやかな連休になりそう。

…とおもったら、全国的にははじけてる人も相当数あるようで、各地でビーチが大混雑だそうですけど。

早々に経済活動を再開した州でまた感染拡大しているデータも出てるのに大統領はゴルフをしにいき。世論は割れるばかり。

シアトルは雨がちなので、とりあえずしめやか。



しめやかなアイリス。海老茶色とは大人っぽい。クロウトさんですねって感じ。よくわかりませんね。





水曜日に行った、フィニーリッジのFresh Flours。ここもコロナ禍の間ずっとオープンしていますが、もちろん椅子やテーブルはすっかり片づけられて、駅のホームか遊園地ののりもの乗り場みたいに整列できるようになっています。

夏をすぎても、当分これが「ニューノーマル」になるのか。

「フェーズ2」からレストランは50%未満の定員で再開OKっていっても、それで採算がとれる店がどのくらい残ることか…。





お店の中に、近所のてづくり作家さんのハンドメイドマスクが売られていたのでひとつ購入しました。かわいい。8ドルなり。

お裁縫の才能は皆無だし道具も布もないので、オンラインで買おうかなと思っていたところでした。

マスクも、ニューノーマルですね。

つい3月初旬までは、この国でマスクして外を歩いていると、ただちに銀行強盗か感染症患者のどちらかとみなされる感じだったのに。

オンラインではいろいろ出てるけど、じきにハイブランドからもファストファッションからもマスクが続々出てくるんでしょうね。

と思っていたら、さっそく今日、ユニクロがこの夏からマスク参入を発表しました。

お洒落系のお兄さんはこのバリスタ君みたいなバンダナマスクをしてる子が多いかな。というほど出歩いていないけど、スーパーで見かける範囲では。






おとといの空。なんだかダイナミックでした。

はやく暗雲が去って、爽やかな未来が登場してくれますように。



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