2012/07/16

VOODOO ドーナツ

 

ポートランドでもうひとつだけ。
行列のできるドーナツ屋、Voo Doo Doghnut に行きました。


以前も前は通ったのだけど、いつもこんな ↑↑↑↑ 行列ができてます。


お店の横にテーブルがあって、並んで買ったドーナツをさっそく食べている人でいっぱい。
手前のは、朝食用シリアルが…。クレイジーなトッピングが売りのようです。


ベーコンのせドーナツを食べていたお嬢さんに
「どのくらい並んだ?」と聞くと「せいぜい15分くらいよ。並ぶ価値ぜったいあるわよ!」と力説するので、並んでみることに。


看板がラブリーです。ブードゥー人形のシグネチャードーナツが目印。
 列は長いけど、たしかに待ち時間は15分かそのくらい。


ここもお取り扱いは現金のみです。
ウィンドウに並んでいるドーナツはみんな、超こってりシュガーコーティングで、腰が引ける。


「ベーコン・メープルバー」2つと、「ブードゥー人形ドーナツ」 と、チョコレートとオレオクッキーとピーナツバタークリームがのっている「Old Dirty Bastard」を買って帰りました。

CTちゃんたちと息子にお土産。ほとんどイヤゲもの。

帰ってからベーコン ・メープルバーを一口食べて、固まった。一口で血糖値が一気に上がる、ひさびさの強烈な甘さ。脳天にがつんとひびく砂糖のかたまり。クリスピークリームなど及びもつかない、重量級の甘さでした。

「Old Dirty Bastard」は、もう少しだけ甘さ控えめではあるものの、一個はとても食べられなかった。息子と半分こでじゅうぶん。半分でコーヒー1杯必要でした。

うううーん、このドーナツの魅力は、わたしには謎。
ドーナツに関しては、シアトルに軍配をあげたいです。 


お向かいにある「Keep Portland Weird」のスローガンも健在でした。

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2012/07/15

ポートランドの電車と自転車


先日のポートランドへはバスで行ったので、市内の足は徒歩とバス&電車でした。

ダウンタウンから日本庭園やローズガーデンのある公園へも、ライトレールとバスを乗り継いで20分ほどで、便利でした。

「なんだかヨーロッパを旅行してるみたい」と同行のM嬢。



シアトルのライトレールは空港までつながったもののまだ路線が1本しかなくて、生活圏内にないので使ってみる機会がないのですが、ポートランドのMAXというライトレールは東西に中心部を横断して郊外へ伸びている路線が4本あって、路線図を見ると日本の郊外なみの充実ぶり。本数も多くて利用しやすいです。



チケットは駅(というか停留所?)の自販機で買うようになっているのだけど、これがまた遅くて、3人でめいめいにカードで購入してたら電車が1本行ってしまった。
 2ドルのチケットを買うのにクレジットカードを入れて、30秒から1分くらいはかかる感じ。
日本でなら客が怒り出しますよね。

それはさておき、改札もないし車掌さんがチェックするわけでもないようなので、キップがなくても乗りおりできちゃうじゃないですか。
ダウンタウン中心部は乗り降り無料なのだけど、郊外の駅では誰かがチェックしているのだろうか、と余計な心配をしてしまいました。

完全に乗る人の自己申告制なのだろうか。それで大丈夫なのか。黒字になってるのか。やっぱりちょっと台所事情が気になる。


もちろん、自転車を入れるスペースもあります。これはシアトルのライトレールも同じ。
ぎゅうぎゅうの満員電車になる心配はないようなので、大きなベビーカーでも大丈夫。


ポートランドはほんとに自転車都市でした。
シアトルも最近頑張って自転車レーンを増やしているようですが、ダウンタウンは坂が多いしね。
中心街での自転車利用者数はポートランドの方が多いようです。


美術館の近くで。自転車用のラックもオシャレだし、荷台の木箱がカッコよすぎ。


荷台にお花つきの自転車。



これからシアトルも自転車の季節ですねー。


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2012/07/14

ナスタチウム


6月の中頃にプランターに種を蒔いたナスタチウムがわさわさと元気に伸びてます。


ぴりっとした辛みのある風味の良い葉が好きで、摘んでそのままむしゃむしゃ食べたりサンドイッチに入れてみたり。

花が咲いたらサラダの彩りになるので、楽しみです。


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2012/07/13

七夕舞踏之宵



ポートランドのことばかり書いているうちにもう7月もそろそろ半ばになってしまいました(汗。

先週の土曜日、七夕の夕べには、また道教学院を舞台に行なわれたパフォーマンスを拝見しました。

Noh (能)とButoh (舞踏)のコラボレーション、今回は前半がKenさんとKumikoさんによる「能楽とは?」のレクチャー。

まるで床の上を平行に滑るかのような「すり足」の実演、のけぞるほどカッコよかった!
「敦盛」の感動的なクライマックス部分もビデオで鑑賞させていただきました。

今すぐ、お能を見に行きたくなるレクチャーでした。


後半はKaoru さんの舞踏、テーマは「老娼婦」だそうです。床に投げ出されたキモノたち、エレガントな黒いレースの帽子。こわくて悲しいけれどどこか可愛い。

音は今回は録音で、Kaoru さん自らのミックス。ハープシコードやピアノに 、前半はスペースシャトルで打ち上げられたブースターの内部で録音された無機的な…はずなのに海の波か鼓動のような有機的にも聞こえる不思議な音が、後半は声明がオーバーラップする、静かながらドラマチックな音で、とても面白かったです。

Kaoru さんの舞踏は何度か拝見させていただいていますが、どのようなテーマでも、どこか最後にからりと明るい楽観的な部分があるように感じて、癒されます。

Kaoruさんのブログからのリンクで、今回の演目もフルに観られます。

8月10日にまたパレード企画中、参加メンバー募集中だそうですよ!


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2012/07/12

激安 BOLT BUS



今回のポートランドは BOLT BUSで往復しました。

最初にポートランドに行った時はAmtrakで行ってとても快適だったので、またアムトラックで行こうと思っていたんだけど、調べたらBOLT BUS は往きが片道10ドル! 帰りは金曜夕方だったので少し高くて、それでも21ドル。

アムトラックの片道料金で往復しておつりが来てしまう。すんなり乗り換えました。ごめんよアムトラック。食堂車でのんびりできるの好きなんだけど。


BOLT BUSはグレイハウンドの経営で、シアトル路線(いまのところポートランドとバンクーバー行きのみ)は今年の5月にオープンしたばかり。

以前、オリンピアに行く時にグレイハウンドも利用したことがありますが、客層も雰囲気も全然違ってます。

シアトルの発着はインターナショナル・ディストリクトの中華門の前。(宇和島屋さんの斜め前)
メトロバスとLINKが到着するInternational District 地下駅の真上です。
ポートランドはサウスウェスト地区のヒルトンの近く。ダウンタウンの真ん中で便利です。

利用者は圧倒的に学生さんぽいワカモノが多かった。

グレイハウンドのバスデポって、どこの町でも必ず判子で押したように、終わっちゃってる雰囲気が漂う。建物もなんだかくらーいし、なんだかこのバスに乗ったらもう戻って来られないような気が、ふっとしたりする(笑)。

 シアトルからグレイハウンドに乗ったときは、これからメキシコ国境までバスを乗り継いでいくのか?と思われるような、大きな荷物と毛布と枕を抱えた家族連れなどがいました。
なんかわけありみたいな人も多くて、Soul Asylum の「Runaway Train」が頭の中で鳴り出した(バスですが)。

BOLT BUSのほうは、ワカモノがカジュアルな足として使ってますという感じでした。帰りの夕方の便では出張風の人もいた。
座席も広くて、Wi-Fi と電源もあるのが何よりうれしい。Wi-Fi は遅かったけど、ケータイやPCを充電しながら使える。




私はシアトルを朝8時半出発の便(これが「始発」)、帰りはポートランドを午後6時発(これが最終)の便を利用しましたが、どちらもかなり席には余裕があって、2席分をらくらく占有できました。
採算取れてるのかなー、がんばってね。

さらに贅沢をいうと、ポートランド発が午後8時頃の便があれば日帰りでもゆっくりできるのだけど。

BOLT BUSのチケットはオンラインでのみの販売。空席があるとウォークインで現金でも買えます。たいてい空席はあるけど、前もって買ったほうが安い。
日によっては片道1ドルのチケットもあるのが目玉です!


朝、バスを待っていたら、道の向かいのブルース・リーの壁画の前にアジアなおじいちゃんおばあちゃんたちが集まってきました。
どんな老人会の遠足なのかな、と思ってみていたら、近郊のカジノの豪華リムジンバスがお迎えに来てました。カジノかー。こんなところに送迎に来てるんですね。




Soul Asylum "Runaway Train" 

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2012/07/11

ポートランドでカレーとラーメン

ポートランドで食べたもの。
その1、K先生とMさんと3人で、Kaoruさんおすすめしげ蔵」にて、串焼き、あげだしどうふ、鮭石焼ごはん、ししとう、のりまき、サラダ、それから


 とんこつラーメンっ!!
もういい加減お腹いっぱい食べた後でしたが、これはどうしても食べたくって「シメ」に女子3名でシェア。
うまーーーー。久々にちゃんとしたとんこつラーメンでした。なぜシアトルにないのだろうか。

 しげ蔵さん、シアトルにも出店してください。
しげ蔵
910 SW Salmon Street Portland, OR
(503)688-5202

その2。2日めのひとり朝ご飯。
朝ご飯を求めてさまよっていると、美術館の後ろにこんなのれんを発見。

 「茶屋」。なかは広くて日本の骨董などもおいてある。
Behind the Museum Cafe 」って、めちゃめちゃストレートな名前のカフェでした。
日本人の方の経営だそうで、カウンターの日本人スタッフの方もとっても感じの良い方でした。


ここで朝ご飯にお茶と鮭おにぎり。キャベツと昆布のお漬け物つき。そして美術館へGO。なんて幸せ。次回もこのコースにします。

そして遅めのお昼を、Nahoさんお勧めのカレーやさん Kale にて。
ここも日本人オーナーさんのお店。



入口にKale の種類やオーダーしてからの時間まで書いてある。
ここも中がとっても広くて、カフェテリア形式でした。


チーズかけカレードリア 8ドル95セント。うまーーー。ぺろっと食べられちゃいました。


カレーは味を均一にするため、いったん冷凍してからあたため直すのだそうです。
冷凍カレーも販売していてとっても心が惹かれたのだけど、家につくまでに7時間くらいあったので、次回に見送った。
シアトルにも出店してください。

Kale
900 SW Morrison St. Portland, Oregon, 97205
(503) 227-5253

なんでもポートランドって、人口あたりのレストランの数が全米一多い都市なんだそうです。

カフェの数ではシアトルのほうがずっと多そうだけど。

今回は日本の味ばかり追い求めてしまいましたが、どのお店もお値段リーズナブルですごくレベルが高いのは、そんな競争のたまもの? 日本食レストランの数はシアトルだって多いのに、カレーとラーメンという基本中の基本、ジャパニーズソウルフードでは、ポートランドが圧勝ですよ。


今回は悔しいことに素通りしてしまったけれど、こんな国際色豊かな食べ物屋台村もある。ポートランド、やるなー。
また行こう。ラーメンとカレーを食べに。

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2012/07/10

ポートランド美術館 夏のモネ、北方民族、アメリカ美術


ポートランド1日目はたくさんおしゃべりを楽しんで、2日目はひとりで美術館へ。

ポートランド美術館は大充実でした!

SAM(シアトル美術館)とせいぜい同じくらいの規模だろうとタカをくくっていたら、ずーーっと大きくて、予定していた3時間くらいではとても全部観きれず。


ロココやバロックやオランダ絵画などヨーロピアン・クラシックの部屋は、ギャラリーごとに壁の色が違う。さすがに洗練された色使い。

フランシス・ベーコンは9月までの展示。

現代美術も充実しているし、ネイティブアメリカンのアートもかなり充実しているし、展示の仕方もすごく良い。なにが良いって、アジアやネイティブ民族のアートのところに地図があるのがうれしい。

博物館ではない美術館って、作品の解説はあるけれど、なかなかこういう背景説明の工夫がないように思います。

ネズミに乗るガネーシャ。

 これはネイティブ・アメリカンのアートの部屋で、たしかHaida(バンクーバー島より北の海岸沿いの人びと、トーテムポールを作っていた人びと)の作。

もっと極北の人たちのもあった。北にいけばいくほど、アートに凄みが出てくるような気がする。

かごめかごめ? ちょと怖い。

常設展示のほかに小さな規模の企画展が10も開催されていて、別館もあって、館内で迷うくらい広かった。


3時間くらい見たところで頭の芯がぼぅっとして来たので、カフェでエスプレッソをあおる。

ショップの横にカフェがあるのもうれしいところ。コーヒーを飲みながら書棚の美術本を手にとってみることができます。

 SAMはオサレレストランはあるけど、さっと入れるコーヒーショップがないところが残念。

(まあ、そろそろ疲れたと思うと見終わるくらいの規模でもあるのですけどね)


休憩して元気を取り戻してから別館へ。ここも充実! 

70 Years/70 Photographs という写真展は、70の写真を通して70年を振り返るというもの。
アンセル・アダムスのプリント、ひっくり返りそうなくらい、神々しかった。  


来る前にはサイトのトップに出ていた「カリフォルニアの印象派」という展示が点数も多いし、一番メインに見るところかなと思ったのですが、あまり感銘を受けず、さーっと通過。

でも思いがけず別館に「本家」印象派の小部屋があって、そこになんと、モネが5点もあったのでびっくり。

3点は個人蔵のを100日間借りて、夏の間だけ「5 Monets / 100 Days」と題して展示されているのでした。

こういう、常設のコレクションと借り物を一緒に展示するのもなかなか粋ですね。

そしてこの手前の作品が、すうごっく良かった! 

背の高い夏の花のむこうにパラソルをさした紫の女性が立っている構図。手前の明るい部分には、花の間にキャンバスの生地が見えるくらいのすかすか仕上げ。夏らしい生命力いっぱいの前景の花と、ほのぐらい木陰のバランス。 

この絵を見られただけでも、行ったかいがありました。

こういうのがリビングルームに飾られているおうちがあるんですねえ。ポートランドのお宅なのでしょうか。


 コンテンポラリーの常設にも、面白いのが多かったです。

図書室/ワークショップの部屋もあって、資料が充実しているし、この美術館が近所にあったら、ためらいなく会員になると思いました。

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