2012/04/02

ワシントン大学のお花見


きょうは、気温が15度を超えたぽかぽか日和でした。
やっと春らしい一日。



日曜の午後、ワシントン大学の桜を観に行ってきました。
あんまり時間がなくて、ささっと一周しただけの駆け足お花見でしたが、今年も満開の桜が見られて幸せです。

雨の予報が外れて午後からお天気になったので、やっぱり大賑わいでした。
ウェディング撮影をしているカップルも。


日曜はまだ少し肌寒かったからか、芝生に座っている人はあまりいませんでした。
わんことお散歩の人が多数。この↑右のおじさんと一緒に来てたチャウ君がかわいかった。

よく見ると、若木も何本か植えられていました。
世代交代要員ですね。

ZIZIさんがブログでご紹介されていたUW会報の記事によると、このQuadの桜はハイウェイの工事用地に植わっていて、根こぎにされる運命だったのを、60年代にここに移植したのだそうです。
最初に植えられたのは第二次大戦の直前で、推定樹齢73歳~だとか。

戦後すぐに植樹された多くの東京の桜の名所とおなじく、寿命が心配されています。

桜博士のprunusさんに教えていただいたところでは、次世代の桜は現在Mt. Vernonのあたりで育成されて、待機中だそうです!


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2012/04/01

重箱ビル


パイオニア・スクエアの、ゴールドラッシュ国立公園の向かいあたりに素敵なビル発見。


1階はテラコッタ、2階〜3階はオレンジ煉瓦、4階はもう少し濃い色の煉瓦、5階と6階は暗いえび茶色の煉瓦。Wiki によると19世紀末の建築で、最上階2階はあとから積みたしたそうです。

昔の持ち主かテナントだった企業の名前がぼんやりと残っているのもチャームポイント。
Washinton Shoe Mfc. てどうやら靴製造工場だったのでしょう。

 最近、FarmVille を開発したソーシャルゲームの開発会社が入居したそうです。

この辺は空きスペースが多くて寂しいゾーンなので、活気のある企業がどんどん入ってくれると良いですね。

2階〜3階の窓の間の釦みたいな模様も、4階のテクスチャーも可愛いお重ビルです。

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8ビットシアトル


今朝、ダウンタウンの某所をグーグルマップで検索しようとしてたら、右上に見慣れないアイコンが。

Quest」って何よ? とクリックしてみると、うわーなんだこれ!

シアトルがドラゴンクエストの世界になっているーーー。

なぜかスペースニードルとボランティアパークのイサム・ノグチの彫刻だけが、野原の真ん中にwww  なぜこの彫刻? 

ストリートビューのアイコンも勇者になってますw 

世界全国くまなく8bitのドラクエ地図に変換した上、あっちこっちにモンスターもいるそうで、いったいこの開発に何時間かけたんですかーw!

もうすぐ、ファミコン用のグーグルマップソフトが発売になるよって告知つきの、1日早いエープリルフールでした。

日本発っていうところがうれしいですねー。

ちなみに、うちにこのカセット式のファミコン、まだあります。当時すでにもう骨董品だったけど、子どもが小さい時、このカクカクな画像のマリオで遊んでました。で、やっぱりカセットがバグった時は「ふっ」て息吹きかけて戻してた! 

今日は懐かしくって8ビットワールドに旅に出ちゃう人がたくさんいるんでしょうね。


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2012/03/30

パイオニア・スクエア界隈


パイオニア・スクエア(なぜかいつも、ユニオン・スクエアと言ってしまう)界隈は、今でこそ観光名所になっているけれど、70年代までは忘れられた地区だったそうです。


 町が手狭になったり古くなると、さっさと別の場所に新しい町を作ってしまう国アメリカ。

アラスカのゴールドラッシュが終わると、ビジネスの中心街は今のダウンタウンがある北の方に徐々に移って行き、 風紀のよろしくない商売がはびこっていたこのエリアはだんだんさびれてしまったようです。


ランドマークになってる、「ROOMS 75セント」の看板。

1泊75セントだったのは20世紀初頭のことのようですが、本当に物持ちが良いというか、建物に関しては古いものをとっておくのが好きなシアトルの人。


煉瓦のビルたちを解体してさら地にしてパーキング用地にしようという動きに反発して、70年代に保存運動が起こり、めでたく地域ごとまるまるNational Register of Historic Places(歴史登録財)に指定されました。 


 初めて来たとき、うちのCTちゃんがなぜかイタリアンレストランと間違えた、教会経営のホームレスシェルターです。


道ばたにトーテムもあるし。

 いろいろ見飽きない界隈です。

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2012/03/29

地下探検 アンダーグラウンド・ツアー


というわけで、シアトル名物アンダーグラウンド・ツアーに行ってきました。
パイオニア・スクウェアの、このオレンジと青の建物が出発地点です。

まず、19世紀の酒場を再現した重厚なカウンターのある部屋で20分ほど、シアトルの町の出来た当時の人びとのことや、どうして予定外の地下街ができたのかの説明をききます。

それから20人くらいのグループに分かれて、アンダーグラウンドへ。
土曜日で春休み期間だからか、ツアーは結構な盛況でした。



19世紀なかば、一山当てようと今のシアトルにやってきた「町の父」たちは、みんな中西部の出身だったので、海には潮汐があるというのを知らなかった(というのがツアーのお兄さんの説明ですw)。のでみんなして、ピュージェット湾に向かって海岸線ぎりぎりに町を作ってしまった。

だから満潮の時間になると、あらびっくり、トイレが(当時、水洗トイレが爆発的に普及しはじめていた)逆流して「まるで間欠泉」のように下水を噴き出し、おがくずを敷いた道路にドロドロと流れ出してもうそれはそれは大変な光景だったとか。


そこへ、1889年、大火事が起こって、当時のシアトル中心街だったこの地域25ブロックをすっかり焼き払ってしまいました。(奇跡的に死人はなかったそうです)

復興に取りかかる際に、もうトイレが逆流する事のないよう、町を上げ底にすることが決定されたのでした。このあたり30ブロック近くをそっくり持ち上げるという大工事、ずい分思い切った都市再開発です。よほど「間欠泉」に懲りていたのでしょうね。

海岸近くで8フィート(約2メートル半)、建物の1階分、地面を持ちあげるという計画でしたが、いかんせん19世紀のこと、工事には時間がかかる。

道の両側にまず煉瓦壁を作り、その中を埋めていくという気の長~い工事で、商店主たちは何年もかかって道が出来るのをのんびり待っているわけにいきません。で、もとあった場所に(今度は焼けないように煉瓦で)ビルを建てて、営業を始めます。



そのうち数年かかって道が出来てくると、いままで1階だった各ビルの1階正面入口は地下に埋もれてしまいました。
道路とビルの間にあった歩道の上をふさぐ橋のような形で新しい歩道ができ、下に取り残された旧歩道は何の役にもたたない地下迷宮になったのだそうです。


こんな階段を下りていくと、昔の歩道とビルの正面入口だった1階が、


こんな感じで現れます。道ができて歩道にフタがされた後は、長年ほったらかしにされてネズミの王国になっていたようです。


ツアーは、あちらこちらのビルや道の入口から地下道に入って、


ひょっこり煉瓦の路地裏に出て来ます。

ガイドのお兄さんはとってもエンターテイナーで、火事の始まったわけとか、上げ底道の建設途中の町の様子を面白おかしく話してくれたので、歴史には毛ほどの興味もないうちの17歳男子も興味をもって聞いてました。


頭上は現在の歩道。ところどころにこんな明かり取りのガラスもはめ込まれているから、地下は全く廃墟にしてしまうつもりでもなかったのでしょうね。足の下にこんなアンダーグラウンドワールドがあるとは、この上を歩いていても全然気づきません。

地下にいる間に気になって仕方なかったのは、今地震が来たら超無理…ということでした。どうみても耐震構造にはなってない、煉瓦壁に支えられた歩道。
2001年のM6.8地震ではいくつかのビルの壁などが崩れた程度でしたが、それより大きな地震がきたら、この地下道はかなりまずい場所のはず…。


この地域は労働者のための安宿、娼館、飲み屋が集合していたので、それこそアンダーグラウンドなエピソードが豊富なようです。

そういう逸話を聞かせてくれる、21歳以上限定・大人のための『アンダーワールド』ツアー(カクテル付)もあり。これも面白そう…。  


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2012/03/28

(元祖)スキッドロウ



SKID ROW   n.   どや街  『リーダーズ英和辞典』

どや街」……よりはオシャレな響きの「スキッド・ロウ」 、ヘビメタバンドの名前にもありました。

もとはskid road = 材木運搬用の道路、が転じたものだそうです。
木で線路みたいなものを作って、がーっと丸太を運び下ろす、こんな感じのやつ。

photo: 『Out West』  より

19世紀後半から20世紀初頭、北米ノースウェスト沿岸の丸太業界は日雇いの労働者が集まっていて、「材木ロード」の周りはしぜん、飲み屋や娼館や労働者用のホテルが並ぶことになり、「材木ロード」だったスキッドロウが、「風紀のよろしくない界隈」という意味になった、とのこと。


そして、シアトル人が「これがオリジナルのスキッドロウだ」と自慢する?のが、Yesler Way。

上の写真の、右側の坂道です。

いまでも結構傾斜のきつい坂ですが、材木ロードだった当時はもっと傾斜がきつく、一説によると49度の坂だったという。
 その後、坂を削り、沿岸の町のあたりを埋め立てて上げ底にしたので、坂道も緩やかになりました。

その急坂の上から、伐り出した材木を海岸の製材所まで一気に運び下ろしていたのだから、相当の迫力だったでしょう。

スキッドロウと呼ばれる界隈は同時多発的に北西沿岸部に出現していたのですが、シアトルのYesler Way がオリジナルのスキッドロウの一つには間違いないようです。



ふもとの製材所近くに出来上がった元祖「スキッドロウ」周辺が、今のPioneer Square (パイオニア・スクエア)。

先日、ここの「アンダーグラウンド」ツアーに行ってきました。すごく面白かった。
その話はまた今度~。


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2012/03/26

ベニスモモ満開



ソメイヨシノはまだですが、早咲きの桜にまじってベニバスモモが絶賛満開中です。
上はバスルート28番の終点Broadview あたりの住宅街。ピュージェット湾のむこうにオリンピック半島の山々が見えて、良いですねえ。




 ベニスモモ、ベニバスモモ、紅葉李、またはアカバサクラ。
スモモなの?サクラなの?どっちなのっ?と問いただしたくなりますが、サクラとスモモとは意外に近い親戚関係にあるようです。


英名は Purple leaf plum。花が終わると葉の色が濃くなって、夏には赤じその葉のような色になります。




シアトルの住宅街ではサクラよりも多く、すーごくたくさん見かける木です。
なんとはなしに北欧っぽい花の木だと勝手に思っていますが、ベルギーにも多く植わっているそうです。東京では見た覚えがありません。



花の色はサクラのような白に近いのや、桃に近い濃いピンクまでいろいろ。ユスラウメの花に少し似ています。


 「実は食用になる」そうなのだけど、食べたことのある方いらっしゃいますか?


ジャムやジェリーにもなるそうです!今年の秋にやってみよう。


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