2012/03/28

(元祖)スキッドロウ



SKID ROW   n.   どや街  『リーダーズ英和辞典』

どや街」……よりはオシャレな響きの「スキッド・ロウ」 、ヘビメタバンドの名前にもありました。

もとはskid road = 材木運搬用の道路、が転じたものだそうです。
木で線路みたいなものを作って、がーっと丸太を運び下ろす、こんな感じのやつ。

photo: 『Out West』  より

19世紀後半から20世紀初頭、北米ノースウェスト沿岸の丸太業界は日雇いの労働者が集まっていて、「材木ロード」の周りはしぜん、飲み屋や娼館や労働者用のホテルが並ぶことになり、「材木ロード」だったスキッドロウが、「風紀のよろしくない界隈」という意味になった、とのこと。


そして、シアトル人が「これがオリジナルのスキッドロウだ」と自慢する?のが、Yesler Way。

上の写真の、右側の坂道です。

いまでも結構傾斜のきつい坂ですが、材木ロードだった当時はもっと傾斜がきつく、一説によると49度の坂だったという。
 その後、坂を削り、沿岸の町のあたりを埋め立てて上げ底にしたので、坂道も緩やかになりました。

その急坂の上から、伐り出した材木を海岸の製材所まで一気に運び下ろしていたのだから、相当の迫力だったでしょう。

スキッドロウと呼ばれる界隈は同時多発的に北西沿岸部に出現していたのですが、シアトルのYesler Way がオリジナルのスキッドロウの一つには間違いないようです。



ふもとの製材所近くに出来上がった元祖「スキッドロウ」周辺が、今のPioneer Square (パイオニア・スクエア)。

先日、ここの「アンダーグラウンド」ツアーに行ってきました。すごく面白かった。
その話はまた今度~。


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14 件のコメント:

  1. 「スキッドロウ」・・・思わず私も、あのヘビメタバンドを思い浮かべてしまいましたが、そんな意味があったんですね。49度の傾斜って、怖くて歩けませんよね。材木を転がり落としでもしてたんでしょうか?

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    1. Nahoさん、もしかしてヘビメタファンだった? わたしもバンド名で覚えてましたが、なぜかパンクバンドだと勘違いしてましたw 
      49度って、アンダーグラウンドツアーのガイドのお兄ちゃんが言ってたのだけど、本当かなあ。裏をとってないんですが、ともかくすごいですね。
      転がり落とすのでなくて、線路みたいなものの上を油を塗って滑り落としていたようです。
      Google Book からお借りした写真を追加しときました!

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  2. 面白いですね!もしかして、この材木ロードのせいで、シアトルは坂が多いのでしょうか!?49度の傾斜、怖そうだけど、見てみたかった気も・・・。以前、SAMで、製材が盛んだった頃の写真などを見て、面白いなあと思ってたのですが、シアトルの歴史を勉強するのもとても面白そうですね。アンダーグラウンドツアー、ガイドブックで読んで、面白そうだなとは思いつつ、実はまだ行ったことがないんです。楽しみにしてます~。

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    1. アンダーグラウンドツアー、わたしも最初に遊びに来た4年前から気になってて、今回ようやく実現しましたw
      東京人の行かない東京タワーと同じで、(行ったけど)、地元の観光名所って案外なかなか行かないものですよね。予想以上に面白かったです!

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  3. 材木は筏流しのように縦に下ろすのではなく、ひょっとして横に転がしたから49度?
    まさかね。いろいろぶつかっちゃうよね。
    アンダーグラウンドツアー、おもしろそう!

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    1. らうらうちゃん、横に転がしたら大変危険あるよ。
      説明不足につき誤解を招いてしまったようなので古い書籍からお借りした写真をくっつけました。
      こんな線路の上をガラガラすべらせたらしいです。
      アンダーグラウンドツアー、遊びにおいでね~。

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  4. この前、ちょうどそのあたりを、
    女3人で歩いたんですー。そして、まさにちょうど、
    そのアンダーグラウンドツアーの入り口のドア前で、
    これから入ろうとしている団体さんを見ました!

    いつか行ってみたいーと思ってたので、
    ブログアップ・・わくわくして待ってます!!

    そうかー・・坂が多い理由は、そういう理由があったんですね・・と
    勉強になりました。

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    1. このパイオニアスクエアのあたりを歩いてると、間違いなくアンダーグラウンドツアーの団体さんに出くわしますよね。
      今日のノルマのお仕事が終わったらアップしますので、待っててね~!

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  5. skid rowって!と飛びついてしまいました。だってだって、実は80~90年代のHR/HMは私の原点なんです~(笑)子供の頃にハードロックに出会わなければ、今の私はいません!今の旦那と結婚する事もなかったでしょう!
    私も4年くらい前にこのツアーに参加したんです。けど、私の語学力のせいかガイドさんの英語がよくわからなかったんです。なので、この続きを楽しみにしてま~す。

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    1. shokoさんヘビメタ娘だったのねぇ。旦那様もヘビメタ少年だったのかしら?それが今では盆栽、いやヘビメタ魂のこもった盆栽なのか…。違う?
      (盆栽見せていただかなかったのがまだ心残りw)
      ガイドさん早口なので、わたしも全部は聞き取れませんでしたー。でも変なツアーで面白かったです。

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  6. Tomozoさん、洋楽は両親の影響でよく聴いていて、ヘビメタも少しは聴いたんですが、私の場合はその後すぐにパンクの方に転んだんですよ。中学2年の美術クラスでのレコードジャケット制作では、セックスアンドピストルズのシド&ナンシーが舌をくっつけあってる写真を使って、先生及びクラスメイトに衝撃をあたえてしまいました。。。話がそれちゃいましたが、なるほど~、木材はこんな風にして運び下ろしてたんですね!写真追加ありがとうございます。ツアーも参加したことはないんですが、面白そうだなと思ってました。そちらの記事と写真楽しみです!!

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    1. Nahoさんはパンク少女だったのかー。ていうか、Nahoさんが生まれた頃にはシドはもうあの世の人だったんではー? 
      もしかしてご両親がピストルズ聴いてたとか?て凄いなあ。
      シドの『マイウェイ』は泣ける名?曲ですね…。
      そうそう、丸太はこんなにして下ろしてたみたいですよ。油を塗って滑りやすくしてたとか。どっちにしても荒くれ男の仕事って感じですね。

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  7. この間はパーティーでお会い出来て嬉しかったです。お顔がわかるとコメントしながらお顔を浮かべてタイプ出来るのでなんか嬉しい。って言っても私が誰だか覚えてないかもですよね。パーティーに人がいっぱいいたので。うちの旦那は翻訳を日本語から英語でやってる話をした者です(笑)
    旦那に言ったら、たまに英語から日本語の翻訳の依頼もくるときもあるそうなので、そんな時仕事を回せるよって話してましたよー。よかったらご連絡下さい。
    それとスキッドロウ、なんかみんな知ってるみたいですね、そのヘビメタ? shokoさんも知ってるの〜?同じ年代ぐらいなのに、私は何の事だかさっぱり。。。あはは。
    アンダーグランドツアー私も10年ぐらい前?に観光でシアトル来た時に行ったけど、英語がよくわからなかった。。なので旦那に説明してもらいながらのツアーでした(笑)

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    1. mimikurinさん、こちらこそお会いできて嬉しかったです!もちろん覚えてますよ~! 
      ブログも拝見させて頂きました!お子さんたち可愛い~。そして、おいしそうなたらこ写真にノックアウトでしたっ。
      翻訳の件、機会があったらぜひよろしくお願いいたします! ブログのほうにコメント入れさせていただきますね。これからもよろしく!

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