2012/02/22

シンプルクッキーとケーキの本

おすすめ本もう一冊は、gigiさんこと西岡さんの、「洋書のようなシンプルクッキーとケーキの本」。

gigiさんのブログは、和洋のお菓子や和食や洋食のお惣菜など、シンプルだけれど手を抜かない食卓の風景がいつも紹介されています。毎回ため息がでるほど素敵なテーブル風景で、ブログに遊びに行くと、とびきりのお茶会にご招待頂いたようなほくほく気分になれます。

文章もとっても簡潔でシンプルなのに、教養の深さと、品のよさと、きりっとした人柄が感じられるのです。お会いした事はないのですが、きっととても柔らかで鋭い、芯の通った方なのだろうなあと想像しています。
 
さっそく、本の表紙にもなっているバターミルクパンケーキに挑戦。……恥ずかしながら、私、いままで、パンケーキミックスは箱から出て来るものだと思っていました。


バターミルクパンケーキって、わざわざバターミルクを買ってこなくても、牛乳とヨーグルトで出来るとは! 

卵、ヨーグルト、牛乳、バターと、小麦粉、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ。これだけ。これならいつも冷蔵庫の中にあるもので出来るから、日曜の朝にミックスがないからパンケーキが出来ないなんて、間抜けな事はもう言えません。
Aunt Jamima にももうサヨナラです。


パンケーキを焼くのは息子の役目。 ふんわり!軽く、おいしくできました。

レシピはこちら。(レモンの絞り汁は本のほうには出ていませんでしたが、後は同じ)

お菓子もだけれど、おそうざいの風景もとっても素敵で、わが家の食生活改善にも活用させて頂いてます。和食編、洋食編、ランチ編……もお待ちしてます!


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2012/02/20

ブラックカルチャー観察日記


読みたい日本語の本がたまったので、アマゾンでまとめてオーダーしたのが届きました。送料高いけど、届くのは早っ。
さいきん、アマゾンドットコムはネット界のウォルマート化していると思う。シアトルの地元企業ではあるけど、あんまり応援したくない。でも他に並ぶものがないので使っちゃう。英語の本なら、地元の本屋さんで注文という手もあるのですが。使う側からすると、水も漏らさずという風情でスムースに使えるのですよねえ、アマゾン。

今回は、交流させて頂いているブロガーさんの方お二人が本を出版されたので、それも届くのが楽しみでした。

まずシカゴ在住のフォトグラファー、ジャンヌさんこと高山マミさんの『ブラックカルチャー観察日記』。
副題が「黒人と家族になってわかったこと」ときわめてストレートフォワードですが、すっごく面白い。結婚は「フィールドワーク」と考えて、出会った異文化に驚き、呆れ、楽しんで、ときに深く考察する、その面白がり方がとても真摯なのです。




シカゴのブラックファミリーの中にすっかり溶け込みつつ、アメリカの中の異文化、ブラックカルチャーを鋭く観察した報告書。
「ソウルフードの真実」から、ブルーズという音楽ジャンルが白人ファンのための伝統芸能と化しているという衝撃の事実、成功した黒人男性がクルマにお金を使う理由、キャリアの黒人女性が料理をしたがらない理由、黒人女性の髪への執念、などなど、アメリカで普通に暮らしていてもなかなか見えてこないことを、「内側」でも「外側」でもない、境界線から冷静に分析している貴重なフィールドワークです。

わたしの元夫もアフリカンアメリカンですが、なにしろ結婚生活が短かったし、二度ほど南部の実家に行って、昼間から酒屋の前にやたらフレンドリーな人たちがたむろしているとか、まずそういうところから大変なカルチャーショックを受けてはみたものの、あれこれ検証して学ぶ機会も余裕もありませんでした。

世界中を旅して来たマミさんと、シカゴのブラックコミュニティで育ちながら、東部の超エリート寄宿高校で4年間を過ごした旦那様。コスモポリタンなお二人の偏見のない視点が出会って、お互いの文化への尊敬に支えられた生活があってこその観察日記です。

この本を通して読んですごく思ったのは、うちの息子、半分はアフリカンアメリカンで外見はブラックのほうが強いのに、オアフ島とシアトルというぬるま湯のような環境で育っているし、親戚にも物心ついてから会いに行ってないから、本当にリアルなブラックカルチャーに触れたことはぜーんぜんないということ。きっと本人が思っている以上に、中身はほとんどアジア系。ブラックカルチャーも、そのプロトコルにもまったく無知なのです。 シカゴとか南部とかに「留学」させて、ちょっとは文化を学ばせたほうが良いかも。

アメリカ生活が長い方にも、音楽や本や映画を通してアメリカをよくご存知の方にも、楽しめること間違いなしの本です。


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2012/02/19

La Conner



スノーグース見物の途中、お昼は La Conner(ラ・コナー)という小さな町へ行ってきました。

19世紀半ばには重要な貿易港だったという本当に小さな町で、運河に沿った表通りに当時のままの町並みがそのままに保存され、今はギャラリーやカフェになってます。



ギャラリーが並んでいるウォーターフロントの通り、港町だったということもあって、マウイ島のラハイナにちょっと似たたたずまい。もちろん並んでいるギャラリーやレストランは、最近すっかりセレブな町になってしまったラハイナよりずっと庶民的です。


寒かったのでクラムチャウダー。

西部開拓時代な雰囲気の、アットホームなカフェ&ベーカリーでした。
パンやパイはがっつりサイズで、質実剛健なアメリカン料理。
Calico Cupboard Cafe & Bakery



木彫りのワニベンチとガネーシャに誘われて入ってみたCarravan Gallery。世界各地から集めてきたお宝が格安で、おもわず長居をしてしまいました。アンモナイトの指輪やペンダント、アフガニスタンの山奥で作っているというラピスラズリの首飾り、アフリカのお面、などなどが山積みになっていて、時間を忘れてしまいます。
お店の人もとても親切で、奥からたくさんの飾りきれないアンモナイトなどを出して来てくれました。(アンモナイト指輪は、かなり迷ったけど買いませんでした)

ノースウェストのあちこちにぱらぱらと散らばっている可愛らしい古い町のひとつです。



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2012/02/18

泥んこ白鳥も見た


スノーグース見物のつづきです。

スノーグースの集団を見たちょっと先、別の畑には、白鳥とグースが混ざって群れてました。

畝を掘り返して整えたばかりの畑とみえて、ひっくり返された土から虫でも出て来ていたのか。
 白鳥とグースとが入り交じるのは珍しいそうですが、そんなにおいしいものがあったのでしょうか。

ドロドロのぬかるんだ畑の畝に、にょろっと長い首の先を突っ込んでなにか一心に食べている白鳥。

(拡大)


オデット姫の優雅さはありませんねえ。
ていうか、よく動くこの首は、土の上に出入りしていると、ヘビそのもの。

しかも畝が結構高いので、よっこらしょと畝を越えてよたよたと歩く姿が、とっても重そうで笑えます。


この白鳥たちはTrumpeter Swan (ナキハクチョウ)という種類で、ほんとにおもちゃのトランペットみたいな、ちょっと情けない感じの声でよく啼き交わしてました。

スノーグースばかりでなく、ほかのカモも入り交じって、ぐちゃぐちゃの泥畑が大宴会場状態。



日没間近、スノーグースたちはぱらぱらと飛び立ってねぐらに向かい始めました。

 この画面では見えづらいですが、あちこちからどんどんスノーグースが集まって、寝る前に大集団をつくっているところ。 集合地点に向かって糸のように一列に並んで飛んで行き、夕陽の中に舞い降りている姿が幻想的でした。


グースはどんどん飛び立ってるのに、ハクチョウたちは腰が重い。

群れの中でも神経質そうな何羽かは餌をついばむのをやめて周りをきょろきょろし始め、「おいもう暗くなってきたぜー、やばいよー、そろそろ行こうぜー」という感じでそわそわ啼いているのですが、一向気にしないでまだ食べている人多数。 

なかなか意見がまとまらないようで、Kさんと二人、はよ飛べーはよ飛べーと念を送ってみたのですが駄目でした。

トリはなんといっても飛んでいる姿がカッコ良い。
でも、群れている姿もそれなりに個性があって、間抜けっぽくて楽しいですね。あの小さな頭の中で何が起こっているのだろう。

カッコ良い鳥写真を撮るには技術も道具もまったく足りませんが、鳥写真にカメラおじさんがはまる気持ちが、少しわかりました。次はもうちょっと「寄れる」レンズを装備して行きたいものです。

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2012/02/17

スノーグースを見に行った


Skagit Bayの近くに、Snow Geese (スノーグース、和名は「ハクガン」)を見に行きました。


このへん(赤いAのあたり)です。 シアトルからはクルマで北へ1時間弱。
去年の春に行ったチューリップ畑の近くです。


毎年見に行っているKさんに連れてって頂いたのですが、「 うまい具合にいつも遭遇できるとは限らないのよねえ」なんて言っていたら、さっそく道端にいたいたいた〜〜!


大集団が。右にも…

左にも……見たわたす限りトリいぱーい。 (拡大↓)


この団体は、北極海から10週間かけて、はるばる3000マイル=4800キロも飛んで来て、この地域だけで毎年6万羽から10万羽が越冬するんだとか。

肥沃な河口地域の畑で、暖かい冬をたのしんでらっしゃる団体さん一行です。

すぐ近くの家の犬が吠えたからか、手前の団体さんがぞわぞわっとしたかと思うと、波が立つように飛び立った。





オアフのノースショアに来る、冬の大波のようでした。

2月の最後の週末に、スノーグース&バードウォッチングのフェスティバルも開かれるようです。サイトはこちら

このサイトのスノーグース情報で、この団体さんの多くはロシアのWrangel Island(ランゲル島)から来る、とあったので、どんなところかちょっとみてみました。

2004年に世界遺産に登録された、北極海のガラパゴスのような貴重な生態系を持つ島。にもかかわらず、90年代はじめに放棄されたままの旧ソ連のレーダー基地跡がこんなことになっているようです。


画像はRussia Travel Blog からお借りしました。

Gorshkov Sergey さんという野生動物写真家の方の作品です。放射性物質を含む電池なども野ざらしに廃棄されたまま、有害物質が垂れ流しになっているという、スノーグースの故郷。ホッキョクグマやホッキョクギツネが廃墟の基地の中をうろうろしているという、美しいけれど衝撃的な光景です。

これらは2010年の写真ですが、世界遺産になったのにこれを片付けるだけの資金はどこからも出る気配もないらしいとは、あんまりな話です。

ここから何万羽もの鳥たちが来るのだから、ワシントン州にも関連の深い島。どうにかしたいものです。

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2012/02/16

寒桜と路傍のブッダ


家の近くでは桜も咲いています。
ソメイヨシノのように華々しい雲のような満開状態にはならず、枝垂れ気味の枝に八重咲きの小さな花を控えめにつけている桜。
桜辞典で見てみました。 (去年よりアップグレードして検索しやすくなってる!)
Warwick (ウォーウィック)という品種が一番近いようです。日本では4月頃と10月頃の2回咲く、外国種だとか。


この桜、お正月明けくらいから、もうかれこれ1ヶ月以上細々と咲いています。
 
先月の雪の日にはこんなありさまでした。



この桜の樹の少し先には、こんなお庭が。

 垣根がない前庭の、篠竹の植え込みの奥に、苔むした灯籠とブッダ。オーセンティックな日本風ですが、ここのお宅の持ち主はイタリア人のワイン好きなゲイのおじさんで、とても素敵な方です。
この近所を歩いていると、ほかにもよくこんな風に仏像がお庭に据えてあるのにお目にかかります。真剣に仏教徒という人も中にはいるでしょうけれど、ほとんどの場合きっと「ノーム」感覚なのだと思います。

日本では家の庭に仏像を飾る発想ってあんまりないですね。ていうか、舗道の脇にこんなブッダがいたら、おばあちゃんがお供えを置いていくかもしれません。



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2012/02/14

春の不気味な呼び声と、まんさくの花



気がつけばもう2月も半ば! ご無沙汰しておりました。
ヨーロッパ情勢に胸を痛めるあまり(うそ)、なかなかブログが更新できませんでした。
ギリシャの情勢は本当に嘘じゃなくて胸が痛くなりますが、本当はペーパーを書くので、もう精一杯でございました。日本語でさえ読むのも書くのも遅いのに、英語になるともうお猿の電車なみの速度で、ほんとにガックリです。


今年ももう、マンサク/金縷梅/Witch Hazel、が満開になっていました。

東京では2月が一番寒い時期ですが、シアトルの2月は、もう春の気配が濃厚。
寒いのはクリスマス頃がピークで、1月になるともう徐々に気温が上がってきます。

でも油断して薄着で出て行くとまだまだ寒くて震え上がる春先。
今日は風が冷たいと思ったら、日中5度Cでした。


 鳥たちの姿も増えてきました。

この時期になると、ケケケケケケケケケ……という、不気味な声の鳥が響き渡るのです。
その音程が、日本の晩夏に響く「ひぐらし」に似ている、と友人CTちゃんに言ったら、わかるわかる、と言ってくれました。

なにかキリキリキリ、と問いかけるような、短調のビブラートみたいな不安をかき立てるような呼び声。

Northern Flickerというキツツキの仲間ではないかと思うのですが、確認できていません。

追記:Prunusさんが教えてくださったこのサイトで、鳴き声が確認できました!
間違いなくNorthern Flicker でした。タタタタタ、とよく煙突や電柱の金具の部分を叩いているのですが、そのドラム音も録音されています。





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