2018/12/15
薬局で大麻製品を
先日、ドラッグストアのBartell Drugsに行ったら、レジの前にCBD製品コーナーができていたのでびっくり。
CBD(カンナビジオール)というのは大麻の有効成分のひとつ。
大麻にはTHCとCBDというふたつの相反する有効成分が含まれていて、ものすごくざっくりというと、THCは「ハイになる」向精神成分であるのに対し、CBDは鎮痛や炎症に対する鎮静効果など、精神ではなくて身体に効く成分といえます。
(THCという「アッパー」とCBDという「ダウナー」を含むので、大麻はほかのどの薬物とも違うのだとある講義で聞いたことがありました)。
レクリエーション用のマリファナが合法化されて以来いろいろな製品が怒涛の勢いで開発されていますが、医療用の目的で使われるCBD製品のマーケットも、ここのところすごい勢いで広がっているようです。
でもこれまではCBD製品も町のマリファナ専門店でしか買えないものだと思っていたので、ふつうに処方薬や歯磨きを買いに行くついでにCBDクリームも買えちゃうというのはちょっと驚きでした。
わたしは自分で使ってみたことはまだないんだけど、友人によると、しつこい肩こりや筋肉痛にCBDクリームはよく効くみたいです。
ドラッグストアに出品してるこのCBD製品の製造会社では、自社の製品をHEMP(ヘンプ)から抽出したものとして、マリファナと区別してました。
どちらも大麻には違いないのだけど、最近はTHCをほとんど含まない品種も多く開発されていて、そういう品種をマーケティング上「ヘンプ」と呼んで区別してるようです。
そして、マリファナが室内で栽培されることが多いのに対し、ここのヘンプは屋外で無農薬で栽培し、自然に優しいことも強調してます。
布地の麻やヘンプミルクなどの健康食品も、「ヘンプ」の呼称をつかってますね。
わたしは全然知らなかったのだけど、日本では大麻の花や葉の所持は禁止されているものの茎や種子を使った製品の使用や所持はオーケーなのだそうで、すでに茎や種子から抽出したCBD製品のサプリメントが日本でも販売されているんだそうです。
ちょろっと検索してみたらけっこう通販のサイトもありました。
こんなガイドのページも発見。
CBD製品を日本へのお土産にするときには、くれぐれもTHCが含まれていないことをご確認くださいね! うっかりするとブタバコ行きになってしまいますから…。
2018/12/08
この秋冬のマストハブ
CHEESYスリッパ。
先日ご紹介いたしましたネパール雑貨店『ヒマラヤン・トレジャー』で購入いたしました。
しかし、猫レジデンスにいるときに毎日履いていたら、いつのまにか付属のねずみたちが一匹また一匹と姿を消し、左がわはシッポだけになってしまった。
100パーセント羊毛フェルトなので素足に履いてもとても心地よいです。
閉店前にもう1足買ってこよう。まだあるかな。
2018/11/27
アライグマ劇場
ねこシッター業務を終えて、わがやに帰ってきました。
狭い我が家だけどウチがやっぱり落ち着く〜。郊外から久々に戻ると家のたて込みかげんに笑える。でも落ち着くー。散歩しててもこの近所は家とお庭のサイズがヒューマンなスケールで。
でもしかし、猫ロス。
美男美女にまとわりつかれるぜいたくよ。 動くものが身の回りにない物足りなさ。
ねこのおうちでは気づいたら5日間も猫以外と会話をしていなかったのでしたが、うちに帰ってきたら話し相手はベンちゃん(ベンジャミン、植物)、ゴムの木(植物)、豆蔵(はと時計)くらいしかなかった。
…出かけよう。
これはある日のアライグマ劇場。
ねこのお宅は郊外で、まわりは大きな庭のある邸宅ばかりだし近くには森もあるしで、ふつうにアライグマが週に何度かやってくる。子連れで。
興味津々でワイルドライフをみつめる箱入り娘と息子たち。
サファリパークかよ。
アライグマ母も逃げないのである。スキあらば、なにかいただこうと。何もあげやしないけど、勝手に庭からなにかほじったりして持っていっていると思う、たぶん。
野良のシングルママにはちょっと共感しちゃうのでした。むかしの自分をみているようだわ。おなかをすかせて、までではなかったものの、スキあらばと目を光らせていた野良ママであった、ホノルルのわたくし。
頑張れ母。でも入ってくるな。
2018/11/26
巨大リュートとカウンターテナー
さいきんのお気に入り。
昼間は古楽(バッハかそれ以前の音楽)を聴いていることが多いですが、このあいだAppleMusicのバッハラジオでおすすめされたこの歌手がすごく気に入ってしまいました。
フィリップ・ジャルスキーさん。
こちらに詳しい記事が。
最初聴いたときは絶対女性歌手だと思ったんだけど、男性だった。
わたくし、「カウンターテナー」という声楽のパートがあることも知りませんでした。
クラシックは好きで長年聴いてるけど、教養はないのよ。
このYouTubeビデオはどこかの教会で開催された小さいコンサートで、すんごい巨大なリュート(きっと名前があるのだろうけどわからない)を弾くジュリエット・ビノシュ似の奏者も素敵です。
年末にかけて、クリスマスソングは聴きたくないってときにいかがでしょう。癒やされますよー。
2018/11/23
サンクスギビングの混雑
Happy Thanksgivingでした!
今年も息子彼女Kちゃんファミリーにおよばれ。今年のコントリビューションはこれだけ。
ジャパニーズかぼちゃ、クランベリーソース、コーンブレッド。
朝から猫とダラダラしていると、昼頃息子がコーンブレッドを作るといってやってきた。
そうやってママに気をつかっているんでしょうね。
ママんとこに行ってあげなさいよ、てKちゃんに言われて来たのかも。
Kちゃんの焼いたバゲット。
職人わざである。
耳を近づけて、焼き上がったパンの音をきいていました。
パンがしゃべるなんて知らなかった。
Kちゃんパパ、ジムりんのビューティフルターキー。
Kちゃんのお姉さんBちゃんとカレシのCくんがレイク・タホから帰省しており、シェパードと黒ラブをつれてきてました。
おうちにいるシェパードとバーニーズ・マウンテン・ドッグとあわせて4頭が、ディナーのあいだ足元に。
でもこれがみんなとってもおとなしく、騒ぐこともケンカすることもなくテーブルの下で落ち着いているので感心。
さすがに昔から大型犬を飼い慣れていらっしゃる。むかしはシベリアンハスキーが4頭いたこともあるそうです。
でも以前、テリアがいたときにはもっと全体にハイパーだった気が。
テリアは身体はちっちゃいけどボス犬だった。今年亡くなってしまったんですって。
食後に、Bちゃんがターキーとポテトをめいめいのお皿に盛って、犬のみなさんにさしあげるおすそわけタイム。
待ちに待ったおすそわけにあずかるため、キッチンに詰めかけるみなさん。
大混雑です。
食後はジェニファーちゃんと、犬たちの散歩にお出かけしました。雨も上がって、月がキレイだった。
かわいいおうちが多い住宅街で、楽しいウォーキング。
散歩はちょっとたてこんだ町のほうが楽しいな。郊外は家がでかすぎて親しみが持てないし、あんまりジロジロと邸宅を観察してると不審者だと思われそう。
シェパードのミカちゃんのリードを持たせてもらった。後ろ足で立ったらわたしと背の高さが同じだった、ミカちゃん。
うちに帰ると、寝る場所も大混雑でした。
よいサンクスギビングでした。
2018/11/20
生涯最大のモテ期再来とUber Poolチャット
葉っぱがだいぶ散ってきました。
文化の日だと思っていたらもうサンクスギビングか!はええー!
今月は仕事を控えめにしてまったりすごすつもりでいたのに、なぜか絶え間なくバタバタです。
お仕事をいただけるのは大変ありがたいことなのですが、だがしかし、もっと早く回転する頭脳がほしい。
今月はまた猫シッターに来ており、ふたたび生涯最大のモテ期を満喫中です。
ソファに座ってもベッドにいっても、美男美女4名がわたしの動向をうかがってはわらわらと集い、わたしの隣のポジションを奪い合う。キャバクラに来た成金おじさんのようだ。うれしい。
愛されるしあわせをかみしめつつふと気づくと、5日間くらい猫以外の誰とも口をきいていなかった。
たまーに電話やスカイプで連絡する以外は、クライアントさんやエージェントさんとは100%メールだけのやりとりだし、ここにいると買い物にもあまり出ないし、息子はソーシャルライフが忙しいし、数少ない友だちともLINEかメールでつながってるきりだし。
人として、少々いかがなものかと思う。
そこでようやく先週の土曜日、用事と買い物を兼ねて、湖をわたってシアトルの自分の部屋をチェックしにいきました。
あいかわらずカーレスなのでバスとUberでの移動です。
静かな郊外からシアトルのダウンタウンに行くと、あまりのキラキラさに目がくらむ。
とくにアマゾンのあるサウスレイクユニオンやベルタウンのあたり。
猫にモテるしあわせだけをかみしめて毎日を送っている隠居みたいなおばちゃんには1ミリも関係のない世界であることよ。
こちらは9月にフェリーに乗ったときのシアトルダウンタウン。
帰りは自宅のあるバラードからチャイナタウンの日系スーパー、ウワジマヤまで、Uber Poolに乗りました。あの乗り合いでちょっと安いやつです。
なぜかよりによって土曜日の夕方にあちこちで工事をしていて車線の半分が閉鎖されていたりしたため、ダウンタウン一帯ものすごい渋滞で、 いつもなら20分くらいの距離に50分くらいかかった。
運転手さんはザンビア出身で米国在住25年、テキサスのダラスから数年前にひっこしてきたという人。
乗り合わせたお客さんは、Uber本社のエンジニアかなにかの人だった。
2人ともやたらにノリのよい人たちでした。
シアトルの交通管制システムはほかの都市に比べてダメダメだとUber君が講釈をたれたり、それにしても最近激混みだよねー、それでやたらアグレッシブな運転する人増えたよね、やっぱりカリフォルニアから引っ越して来る人が多いからだよね、とみんな意見が一致したり。ブルックリンから来たお客さんに、運転がスローすぎるとかもっと車間距離詰めろとか言われたんだよ、と運転手さんが言うので、まじで!ああーでもニューヨークのUber乗ったら死ぬほど怖かったからそのメンタリティわかるわー、というと、Uberエンジニア君がそうそう、わかるわかる、あの街の運転手って異常にアグレッシブだよね、と同意してくれたり。
渋滞に巻き込まれ他人と小一時間クルマに同乗という微妙な時間だったのになんだか楽しかった。
わたくし、よっぽどリアルな人との会話に飢えていたのか。
やっぱりもっと出かけるべきかしら。
Uberエンジニア君はセカンド・アベニューの会社の前で降りていきましたが、その手前の新しいマックスにキラキラしたコンドミニアムの最上階に友人が住んでるそうで、「一番大きいペントハウスのユニットは5,000平方フィートで32ミリオンなんだってよ。クレイジーだよね」
といってました。
コンドミニアムで32ミリオン?
36億円?
専属運転手つきなんですってよ。
同じ街に住んでいても、見えない世界がいっぱいあるねえ。
2018/11/13
シアトルの文化の日
11月4日の日曜日、シアトルのインターナショナル・ディストリクトにあるジャパニーズ・カルチュラル・コミュニティ・センター・オブ・ワシントン(JCCCW)で開催された「文化の日イベント」に行ってきました。
わたくし、はずかしながらこの団体のことも建物のこともまったく知りませんでした。
ここは以前、日本町の日本語学校だった建物だそうです。
今でも日本語学校や各種の文化行事を精力的におこなっているそうです。
この日は、昔ながらの木造校舎の中で、日本風のカレーを売ってたり、「にほんへの旅」の発表があったり、生け花展があったり、第二次大戦中に強制収容所に送られた経験を中心に綴った二世の女性による自伝をもとにした展示がありました。
このあたりの日本町の住民が、戦争中根こそぎ内陸の収容所に送られたということはもちろん知ってたしいろいろ読んではいたものの、実際にかつての日本人コミュニティの中心だった日本語学校という建物のなかでその展示を見ると、なんともいえない実感をあじわうことができます。
ここの「武道館」という名の板張りの道場で、舞踏家、薫さん、あふひさん、ショウコさんとジョアンさんのパフォーマンスがありました。
しずしずと登場する舞踏家たち。
床に置かれたライトがこちらを直撃していたため、全体にちょっとおもしろい写真になりました。この日もiPhoneで撮影です。
ピンク色の紗で自らを覆う女たち。
この日の演目は「Sleeping Beauty」。川端康成の「眠れる美女」を下敷きにしているそうです。
「眠れる美女」読んだことないや。
あとで読んでみよう、と思ってまだ未読です。
なんでも、もう性的に不能となったじいちゃんたちが前後不覚に眠る全裸の少女を鑑賞するという筋だそうだ。
最前列で見ていた幼い姉妹。
「スリーピングビューティー」と聞いて、この子たちが「えっ♡」と嬉しそうに顔を見合わせていたのをわたしは見た。
そしてこの、すけすけのピンクのスリップに身を包んだ謎のスリーピングビューティーたちを見て、彼女らはなにを思ったことか。
引率してきた品のよいお祖母様らしい女性がたいへん困惑した笑顔で去っていったのが印象的でした。
ところで、チャイナタウン/IDがずいぶんとキレイになりましたね!
もちろん、まだホームレスの方々はいらっしゃるものの、このフジベーカリーの前の小公園にも新しいゲートとガーデンテーブルセットが置かれてました。
夜遅くまでやっているデザート屋さんも賑わっているし、全体に小綺麗になってきたなーと思います。
以前は何十年も廃屋同然になってたビルも小綺麗なアパートホテルになってたり。
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