2016/11/20
猫が出す電波
気温が低くなるとよく眠れるし、猫がとなりにいると、さらにそら恐ろしいほどよく眠れる。とくに朝。
猫たちはゴロゴロいいながら何か謎の眠くなる物質か電波を出しているのではないかと、わたしは思う。
朝、さあ起きなくちゃと思ったときにすぐとなりに猫がゴロゴロいっている時の、眠りに引きずりこむ力は強烈。気づくと気を失っている。
この眠気発生力は、不眠症治療とか、または兵器に使えるのではないかと思うくらい強力であるとおもう。
かすかにゴロゴロ…と耳の底に聞こえてくると誰もが瞬時に平和な気持ちになりまどろんでしまうというような兵器があったら、戦争も平和なのにね。
2016/11/18
素敵な曲げわっぱ弁当
先日Pさんのお宅にカジュアルにおよばれで行ったら、すてきなお弁当が待っていた!
美しい曲げわっぱにはいったお弁当。Pさんのご親戚が漬けているという紀州うめの梅干し、ごはんはこれも新潟のご親戚がつくっているお米!うっま〜〜。
梅いりのささみ揚げに芽キャベツになすの炒め煮にスパニッシュオムレツ。
(あまりにも興奮していたため、なぞのクラゲのような物体が写り込んでしまった。)
人のつくってくれたごはんておいしい(´;ω;`)
幸せをかたちで表すとしたら、お弁当は必ずベスト10にはいるね。
Pさんちもうちと同じくシングルマザーだけど、大企業で責任ある仕事を果たしつつ、2人のお子さんに1日も欠かさずお弁当を作り続けているという、わたしからみたら横綱級のワーキングママ。
お弁当作りってすごいコミットメントだし、プラニング力、マルチタスキング能力、タイムマネジメント力、規律が必要。
わたしにはバタフライ500メートルとかトライアスロン並みに手の届かないタスクだと思っていたのだけど。
ものすごく今更だけど、来年はお弁当を作ってみよう。
…かな。
とインスパイアされたお昼ごはんでした。
ご馳走さまでした!
2016/11/17
Tai Chiを習う
アメリカンには「Tai Chi」と呼ばれている太極拳をはじめました。
場所はフィニーの丘の上のコミュニティセンター。以前にアートウォークの舞踏道中でも立ち寄った、古い木造の建物。
ドアをあけて中にはいると、ぷんと古い建物の匂いがする。
丘の上にあるので、東の窓からはグリーンレイクがちょっとだけ見えます。
先生は70代と50代の二人の白人女性。
生徒も、わたしのほかは全員白人のマダムばっかりという、いかにもシアトルな太極拳クラス。イーストサイドだったら中国の人がいっぱいなのだろうけど。
ずーっと昔、返還前の香港に行ったとき、ホテルの窓から早朝のビクトリア公園で太極拳を
しているおじさんおばさんたちをみて以来、いつか年取ったらやってみようと思っていたのだ。
ついにその時が来た!
むかし吉祥寺の「大中」の店頭に山積みになっていて、たしか買った覚えもあるカンフーシューズ(水玉のくつしたはどうか見逃してくれ)。
底がプラスチックでツルツル滑るこのシューズの実用性がはじめてわかりました。
冬のコート
急に寒くなった。といっても多分例年どおりくらい。これまでが春みたいにあったかかったので寒く感じる。
今年はじめてダウンのコートを着ました。
冬もマイルドなノースウエストではこれだけあればだいたい乗り切れる薄手のダウン。
ていうか真夏でも薄手のダウンジャケットを着ている人がいるシアトル。
冬はもうこれだけに頼りきっていたコートの袖口が黒ずんでしまって悲しかったのでドライクリーニングに出してみた。Non-toxic cleaningとうたっている近所のお店。
新品みたいにきれいになりました。
でもどうしてドライクリーニング店は韓国系のファミリーが多いんだろう。
ラベル:
日常
2016/11/16
バカに通行手形
選挙の数日後、わたしの友人の義理の娘(20代の黒人の女の子)が、シアトルから少し離れた郊外のショッピングモールで仕事にいく途中、パーキングにいた男数名に「ニガー」とののしられた。
わたしのクラスメイトの20歳前後の黒人の女の子も、大学の近くでクルマに乗った3人の白人男性にむき出しの悪意を投げつけられたという。
超のつくリベラルの「バブル」に包まれたシアトルエリアでさえ、これである。
トランプに投票した人の中で、ほんとうに白人至上主義にこりかたまっている人はほんの一握りだとは思う。ほんとうにメキシコ国境に壁を作ってほしいと思っている人も少ないのだと思う。
でもトランプは、モスリムや移民や権利を主張する女性たちを切り捨てるような言動で、そのような人びとだけでなく、なんだかモヤモヤした不満をもっていた人びとの中にまでマイノリティへの憎悪をかきたてて、それを人気とりに利用した。
選挙後に、不満をもった頭のよくない人たちが、これでオレたちの時代が来たとばかり、調子にのって差別発言をしたりしている。
トランプはバカに通行手形をわたしてしまったようなものだ。
もちろんそんなのはウソの空手形なので、いつまでも続くはずがない。と思いたい。
でもトランプは先日、白人至上主義と関係の深い、ポリティカル・コレクトネス大嫌いのスティーブ・バノンという人物を補佐官に指名した。
この人はトランプの選挙参謀で、トンデモに近いような扇情的な記事で何度も問題になった極右の新聞を主宰している人。この人選には共和党の主流の人たちも冷や汗をかいている。これからこのグループの人たちがどれだけ発言権を掌握していくのか注目。
選挙から1週間、シアトルの人はショックから少しずつ立ち直り始めていて、戦闘モードにはいっている。
動画でみた高校生たちが持っていたのは、LGBTのシンボルのレインボーカラーの旗や、「Black lives matter」「This p---y grabs back」などのスローガン。これは大学やダウンタウンで行われたラリーも同じ。
これらのデモは、単に「トランプは嫌い」といいたいだけの、アンチのためのアンチ行動ではない。
(…レディ・ガガのツイートした「Love Trumps Hate」(愛はヘイトを踏んづけて乗り越える)が日本の一部メディアで「トランプは嫌い」と誤訳されて話題になってましたが)
自分たちが大切にしてきた「多様性」「共生」「社会正義」という価値観と、これまでに獲得してきた権利は絶対に守る、という表明のための行動なのだ。
この国は完全に分裂していて、トランプ支持者たちと反トランプの人たちとの間には、いまのところまったく会話が成立しない状態にある。
ほんとうに、生産的なポジティブな平和な対話が始まってほしい、と祈る毎日。
たがいにバカだと思っているだけでは、話は始まらない。
いったいなにが糸口になりうるんだろうか。
2016/11/15
IKEAごはん
このあいだ、久しぶりにIKEAに行ったら(シアトルから南へクルマで40分くらいのところ)、なんと駐車場の反対側にもっと巨大なIKEAが建設中だった。
シアトル近辺にはどんどん人が増えてるので、IKEAも大繁盛でフロアがたりないんでしょう。
今でさえ一周すると疲れるのに、もっと広くなるのか…!
完成予定は来年春。
まんなかにあるIKEA食堂についたら急におなかが空いているのに気づいて、IKEAめし。
お豆たっぷりのルッコラサラダに豪華スモークサーモンつき。チーズケーキまでがっつり食べちゃった。ケーキ込み、コーヒーつきで9ドルくらい。満足度高い!
2016/11/14
イーストサイドの静かなslough
この11月はまた気味の悪いほどあたたかい、シアトル近郊です。ここしばらく湖の東がわ、「イーストサイド」で、テンポラリーに猫まみれな生活。
夜のあいだ大風が吹いて雨が降り、 うっすらと日がさしてきた午後、お散歩へ。
イーストサイドは、マイクロソフトが大企業になるまではいちご畑や牧場ばっかりだったというだけあって、いまでも住宅街のなかにだだっぴろい公園や緑地がたくさんあるし、その間をぬける長いトレイルも豊富。
シアトル市内も公園の数では負けていないけど、広さとワイルドさではイーストサイドが圧勝。
自然のままの沼沢地のむこうに、ベルビューのダウンタウンにそびえるビル群がみえる、SFっぽい風景。
Mercer Slough Nature Parkというこの公園。直訳すると「マーサー沼自然公園」。
またはマーサー湿地、沼沢地かな。
Sloughという単語はあまりなじみがない。
英和辞典にはslough の訳語は「泥沼」「低湿地」とあるけど、河口域の広い湿地帯をさすこともあるらしく、場所によっても呼び方が違うらしくてあまりハッキリしない。
どちらにしても、あまり動きのない浅い水にひたされた、陸と水のあいだのあいまいな土地。
National Ocean Serviceのサイトには、sloughは「西海岸では、しばしば、河口域の戻り水でできた汽水域の湾や湿地をさす」とある。
Mercer Sloughは河口といっても小さな流れが湖にそそぐところにできた湿地帯なので、汽水域じゃなくて淡水の湿地/沼/小さな川からなる一画。
自然のままの雑木林と湿地帯が公園になっていて、とてもよく整備されたトレイルが張りめぐらされている。
きれいなキノコがたくさん。一昨年、キノコの図鑑を買ったのに、あれきりキノコ学習がすすんでいない。
この幹の苔と地衣類のテクスチャともようが素敵。
ほとんど葉の落ちた茶色の木立ちの中で目立つ赤い実は、たぶん、ズルカマラ(bitter sweet、またはnight shade)。有毒だそうです。
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