2013/08/21

Keep Clam at Ivar's




シアトル地元のフィッシュ&チップスとチャウダーの名物チェーンといえばIvar's 。
うちのすぐ近所にもお店があります。

ダウンタウンのウォターフロントやユニオン湖にはレストランもあり。


創業者のIvarさんは名物おじさんだったらしいです。

1930年代にシアトル初の水族館を開いて、そのお客さんむけにフィッシュ&チップスを売り始めたのだそうだ。クセモノなおもしろおじさんだったんだろう。


コッドフライと季節限定のサーモンチャウダー。



フライはタルタルソースも良いけど、臭いモルトビネガーとタバスコで食べるのが私は好きです。


 「KEEP CLAM」の看板が。これはもちろん、英国の戦時中のスローガンだったという(戦時中はあまり知られてなくてわりに最近急に有名になったらしいけど)「Keep Calm and Carry On」のもじりです

アメリカ人てほんとに駄洒落が好きですよね。新聞の見出しでも駄洒落を見ない日はないし、広告やファッション雑誌にまで、親父ギャグ級の駄洒落が平気で多用されてるしね。

でもこういうストレートなダジャレは好きだ。だんだんアメリカンな甘さのお菓子に慣れてくるように、ダジャレにも慣れてしまったのだろうか?



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2013/08/20

Kids of the summer


 先週のAty Up PhinneyWood で、舞踏集団を探してうろうろしている間に見かけた、ワンマンバンド。


 そして今年もいた、バブルおじさん。




この人、普段は何をしているんでしょう。



「The World BIGGEST Bubble!」  


アイスクリーム屋さんの前には長蛇の列。



ある出会い。

平和ってすごいねぇ。

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2013/08/15

ART UP の般若心経道中


10日の土曜日、グリーンウッド/フィニーのART UP に行ってきました。

今回は般若心経全文をチョークで道路に書くその周りを3人の黒装束女性が踊る、という舞踏の旅。ヒロシマ・ナガサキの鎮魂でもある。


 7時頃開始。ピアノ屋さんの前で第1文字目。


 かっこええ。


 カラフルな夏の子どもたちの中でモノトーンな集団が際立つ。

 

今回のART UP は去年にくらべて人出が少なかったような気がするけれど、この舞踏集団はものすごく注目を浴びていて、写真を撮っていると「これどういう意味なの?」と何度も聞かれた。


 「えええーとこれはブディズムの有名なスートラでぇ、たしか全文が3百何文字かあってぇ…」とまるでしどろもどろな答えしかできなかったのをはげしく反省。


音楽は千種さんの三味線で、ベンベンベンベン…とうねるような、低い控えめな伴奏でした。



 去年のART UPの舞踏の旅は、薫さんとジョアンさんのコミカルな道中で、夏の夕方の歩行者天国(死語?)のお祭りに溶け込んだ、アップビートなものだったのだけど、今年のこれはもう180度違う、葬列のような静かな道中でした。

何の映画だったか、緑の田園の中を棺をかついだ葬列が行く風景を思い出した。


「弔」を纏う女。声のない女たちがひきずる黒いリボン。

 

 声はどこに亡くなったのか。
 



道のあちこちで賑やかなバンドが演奏したりもしているのだけど、そんなことには全く関係なく、異界の道中が少しずつ進んでいく。





般若心経が、子どもたちのチョークお絵描き広場へ突入。




「 OLIVE」を迂回していくお経。



 犬たちも見守る。シアトルの夏の日は長いとはいえ、だんだんと日暮れが早くなってきた。この日の日没は8時半頃。



とっぷりと日も暮れきった午後9時半ちかく。Ken's Market の前で、ついに最後の一文字が完成。



と、この時。見守るのは「弔」の女たちだけではなく、わらわらと子どもたちが集まってきたではありませんか。



何か魔法の完成を見ているかのような釘付けっぷり。
何かこの子どもたちを強力に惹きつけるものがあるのだな。 
背中がぞくぞくとしました。



美しい円におさまった、きらきらと光る文字。


約2時間半におよぶ声のない道中は、こどもたちの拍手でしめくくり。


2時間半のアスファルト写経を終えたよしこ氏の指の皮が剥けていました。
荒行を見届けた。輝いていますね。



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2013/08/07

新しいご近所のTuesday Night Out


 


きのうの火曜日は、National Night Out でした。

犯罪防止のイベントとして始まったものだけど、シアトルではあちこちのネイバーフッドで道路を封鎖してブロックパーティが繰り広げられる「Tuesday Night Out」の日として親しまれてます。

自分の近所に住んでる人と知り合いになるのは、確かに犯罪防止にも役立つ。
コミュニティづくりの日ということなんでしょう。


引っ越し先の近所はアパートが多いのでどうかなと思ったら、なんだかけっこう大掛かりな町内イベントだった。
子どものためのフェイスペインティング、いろんな情報ブース(雨水の利用法とか災害時のキット情報など)、 バラードマーケットのお買い物券が当たるドローイングまで。


山羊も来てました。

耳の小さい種類の山羊なんだそうです。

Seattle Farm Supply 「An urban Farming Supply Store」という、都会でニワトリや山羊を飼いたい人のための用品やひよこなどを売っている会社(この近くにある)の展示ブツ。ひよこもいました。



山羊もシアトルらしいけど、バンドもシアトルらしい。ギター、ベース、チェロ、ドラムスの編成でした。

来てる人も、子ども、10代や20代のワカモノからおじいちゃんおばあちゃんたちまで色々。6時から9時くらいまで賑やかでした。

うちのリビングのすぐお向かいのカップルと初めて会うことができただけでも、行ってみて良かった。
 

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2013/08/04

眺めの良い崖散歩


7月初旬に行ったハイキング。
Deception Pass の橋の近くの州立公園のトレイルです。

Skagit Valley(スカジット・バレー)、Fir Island(ファー・アイランド)ののどかな風景を通りすぎて、シアトルから1時間弱のドライブ。

冬はここにあんなにハクチョウやスノーグースが群れていたなんて嘘のような、一面緑のとうもろこし畑。


ロザリオ岬に行った時に薫さんに教えて頂いたRexville Grocery でサンドイッチを調達。

ローズ風味のレモネードというのも買ってみた。乙女なフレーバーでした。



Deception Pass State Park (デセプション・パス州立公園)は、橋の両側の海岸と森を含む広大な公園です。

広さは1672ヘクタール。明治神宮23個分。キャンプ場もいくつかあります。

橋が見えるトレイルは、Civilian Conservation CorpsのInterpretive Center というのがあるBowman Bay のビーチパークから始まってます。

州立公園なので、車を停めるには一日料金5ドルを支払うか、「ディスカバリーパス」が必要。

右に行くとロザリオ岬、左に行くとデセプション・パスの橋が見えるLighthouse Point方面。 両方行っても全長5マイルくらいの簡単ハイキング。今回は左の方へ。


行った日は快晴だったので、ビーチは大混雑。といっても水に入っている人はほとんどいません。7月でもピュージェット湾は泳ぐにはちょっと水が冷たすぎるので、ビーチ遊びの定番はカヤックかパドルボード。そしてビーチでバーベキュー。

カニ獲り用の仕掛けかごを積んだボートもありました。 カニ獲りしたい!


ビーチからけっこう急な細道を上っていくと崖の上のトレイル。落ちたらDEADLY。



橋が見えるポイント。のどかです。

なぜDeception Pass(デセプション・パス。直訳すると「惑わし水道」か)かというと。

名付けたのはやっぱりあの人。18世紀後半にこの辺を探検していた(そしてタコマ山に勝手に自分の友人レーニアの名前をつけた)バンクーバー船長。この辺の水路は入り組んでいて、このデセプション・パスも水路なのか湾なのか最初はわからず、惑わされたから、らしいです。

細長いWhidbey Island (ウィドビー島)とFidalgo Island(フィダルゴ島)の間の本当に狭い水路です。


小さなボートや観光船がいくつも通って行きますが、潮流がぶつかって流れが複雑そう。
流れがぶつかったところにこんな平らな水面が出来てました。

向こう岸は橋の反対側のキャンプ場付近。
 

この難しい潮流のなか、カヤックの練習をしている人もいました。

岩から松が生えている景色が日本ぽい。松島みたい。



いったん急坂を登ってしまったらあとは崖の上のお散歩コース。
長いケルプが 揺れる海面。広々として本当に気持ちの良い、崖散歩です。



向こう側にはたぶんサンファン島やカナダのビクトリアの島影。

そして太平洋まで一直線のファンデフカ海峡。
 



弓形のボーマン湾の向こう側にロザリオ岬が見えます。

のんびりとお弁当を食べて本を片手に昼寝をしたい感じの、眺めの良すぎるトレイルでした。

州立公園はおカネがないらしく、トレイルの道案内がまったくありません。私と友人M太郎も踏みあとを追ってうっかり崖を降りてしまったら、それは船で遊びに来る人がつけた道だったらしく、結局もとの道まで引き返しました。

「Please stay on the trail 」と書いてあるわりに、どれが正規のトレイルなのかわからないのが困りものです。

でもチャレンジ精神旺盛で元気な方には、崖のぼりや岩登りのチャンスが満載でもあります。



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