2017/06/05
酒粕甘酒とチキンスープだ!
ニュウヨウクに行ってかえってきた息子がその日から風邪引いてゾンビのようになっているのをやれやれと眺めていたら、ちゃっかり伝染っていた。
しかもこのタイミングでかー!
喉いたい、身体のふしぶしが妙にいたい、咳が出る という繰り返し。今回の風邪は、症状がでなくなったと思ったら半日くらいおいて、またぶり返す。どういうシステムなんだ。
レポートの締め切りと仕事の締め切りがかさなったうえ、ウイルスもー。
家のまわりの短い散歩のほか、またもや引きこもりの週末なり。 わたくしにライフという文字はないのか。ぢっと手をみる。
風邪の迎撃!キムチとビタミンCに、「飲む点滴」甘酒も追加投入。
友人みぽりーぬが、甘酒すげーっすよ!と言っていたのでいつか試してみようと思っていた。
麹は入手できず、酒粕で。驚くほどにかんたんでした!
酒粕100グラム、水500CCで、しばらくおいておいて、がーっとかき混ぜて弱火であたためるだけ。
50度を超すと酵素がおなくなりになってしまうのでその前の微妙な温度が良いそう。なので、弱火で作ってみた。でもこれ沸騰させないとアルコール分が飛ばないので、意外に仕上がりはドブロク。ていうかこれはマッコリ?(発泡はしていないけど)
飲みくちはそんなにアルコール分を感じないのだけど、お酒に弱いわたしは(なにしろコンブチャで酔うこともある)、いつの間にか、なにげに酔いがまわっていてびっくり。
沸騰させてもまだまだ栄養素はいっぱい詰まってるそうなので、アルコール飛ばしてもムダではなさそうですが。しょうがと蜂蜜をもりもりいれて。おいしいです。
そして鶏スープ。これも超簡単。冷凍庫に眠っていた骨付きチキンをしょうが、にんにく、ねぎと共に水にほうりこみ、煮るだけ。煮えたらご飯やマロニーを投入してもう少し煮る。本当にずぼらそのもの。でもうまい。
風邪ひいてる時は鶏スープがどうしてこんなにおいしいのでしょう。
味つけはハワイアンソルトと唐辛子のみ。あとラー油もたらり。
鶏肉だけは、オーガニックのが断然おいしいと思う。うちのはそんな由緒正しい地鶏とかじゃなくてトレジョのだけど。
2017/05/31
カンファタブルなところ
このあいだファーマーズマーケットで母の日に息子が買ってくれたアイリス。
見れば見るほどヘンな花ですね。
ニューヨークシティ見物から息子が帰ってきて、どうだった?というと、アメージングで、そして、カンファタブルだった、という。
ハーフ日本人だけど見た目はブラックアメリカンな彼としては、白人ばっかりのシアトルとは違って、どこに行っても実にいろんな人がいて、すれ違う人が色とりどりな環境が居心地よかったというのだった。少しびっくり。
ふーんそうなのか。
高校4年間と大学4年間をすごしたシアトルで、それでもまだどこにいっても白人だらけという環境にはコンシャスになるのね。へー、やっぱり私の感覚とは違うのな。
わたしはガイジンなので、まわりが(自分にとって)ガイジンだらけでも異国にいるなら当然かと思って暮らしているんだけど、彼にとってはシアトルというのは自分のホームなのに常にアウェーな環境なのだ。
その点ハワイでは完全に同化してて、小さい時はサモア人に「お父さんサモア人?」と聞かれたこともあったけど。
大学4年間通って、卒業間際の今学期になって初めて黒人のプロフェッサーの授業を受けて、ちょっと感動したという。
彼はほんとのブラックコミュニティを知らないで育ってるので、 これからいろいろ自分発見があることでしょう。
まあニューヨークに住んでみたら、きっとシアトルがどのくらい別の意味でカンファタブルだかわかると思う。
先週末は、ポートランドの電車の中で、頭のおかしいレイシストがティーンエイジャーの女の子に怒鳴りまくり、止めに入った乗客3人をナイフで刺して2人がなくなるという事件があって寝込みたくなった。
どうしても話の通じない頑固で暴力的な人は一定数いるし、いなくなることもないと思うけど、そういう穴居人のような人がトランプ登場以来勢いづいてるのはFOXニュースのレポーターが何をいおうと事実。
超リベラルなポートランドのしかも公共交通の中でこの事件があったのは衝撃的だった。
ニュースを読むたびに涙。
何をカンファタブルと感じるかは人それぞれだけど、どこにいても絶対安全ということはないですね。
2017/05/29
たくましいと恥ずかしいと、君の名は。
最近、日本から来た翻訳者さんとかクライアントさんとお仕事をする機会があると、かならずといっていいほど
「たくましい」
といわれることが多い。
「やっぱりアメリカに長い方はたくましいですね」
みたいな。
最初にいわれたときは、褒め言葉かと思ってちょっと照れた。
どこがどのようにたくましいと思われるのか謎であるが、しかし、そのうちにこれは絶対に褒め言葉ではないんだろうなというのがうすうすわかってきた。
太った人を「ぽっちゃり」と言ったり、取り付くシマのないほど話の通じない人を「変わってる」というのと同様のポジティブ変換なのだろうと思われる。
だとしたらポジティブ変換する前の言葉はなんだろうか。
「図々しい」
「がさつな」
「空気読めねえ」
あたりであろうか。
日本にもたくましいおばさんはたくさんいるはずであるが、やはりこちらでよりも風当たりが強いのではないだろうか。
こういう感じ?たくましいシャルロッテちゃん。
基本的にアメリカの人はあまり人の目を気にしない。みんなが守っているらしい文化的な不文律を、自分は読み切れているんだろうか?イケてる線からはみ出していないだろうか?と不安を感じることが、あんまりないんだと思う。というか、感心するほど、自分をイケていると信じている人が多い。
ティーンエイジャーくらいじゃないですかね、みんなと同じでないと不安を感じるって。
同じ階級の同じカテゴリーの狭い社会の中で優越感を感じてほくそ笑んだり焦燥感を感じてキィィとなったりは当然あるのだろうけど、その枠を出てしまうとほんとに無数に物差しがあるので風通しがよいのだ。
で、知らない間に逞しくなっいるらしいおばさんとしては、ちかごろの日本の感性についていけないことがあると、最近よく感じるようになってしまった。
この間、シアトルでもロードショウ公開されていた(市内の2館で3週間くらいやってたと思う)『君の名は。』を観に行った。英語字幕付きの日本語版公開でした。
『シンゴジラ』と同様、日本で超絶ヒットしたというので、かなり期待して観に行ったんだけど、これが驚いたことに、私には全然入り込めなかった。
高校生、美しい大災厄、すれ違い、古い神様の魔法、タイムスリップ…などという、好きになれそうな設定がてんこ盛りなのにもかかわらず。
おばあちゃんや妹もよかったし、キャラクターは可愛いし、「ど田舎」の風景も良いのだけど。
なんというか本当に本当に、線の細い映画だと思った。
こんなに線の細い映画が大ヒットするって、日本は大丈夫なのか?と、余計な心配をしたくなってしまうほど。
なんだかすごく痛々しい映画って気がしてならなかった。
どうしてそんなに内向きになるんだろう?
過去をどうにかして変えたい、ってみんな切実に思ってるのだろうか。
シンゴジラにもこの映画も、311の大震災の記憶が色濃くて、その癒やしのための映画なのかもしれないと思ったりする。でもそれにしても繊細すぎ、閉じすぎていないだろうか。
観終わってからずっとモヤモヤしてたんだけど、この間「邦画大ヒットの年に是枝裕和監督が『日本映画への危機感』を抱く理由」という記事を読んで、そうなのか!と思った。
是枝監督はこう言っている。
「この2作品は、観ていますよ。周囲でも話題になっていましたからね。両作ともヒットの理由は、とても理解できます。とくに『君の名は。』は、当たる要素がてんこ盛りですからね。ちょっとてんこ盛りにし過ぎだろ、とは思いましたけど。この映画に限らず、女子高生とタイムスリップという題材からはそろそろ離れないといけないのではないか、と思います」 (引用終わり)
(記事の主旨そのものは、日本映画が若手を育てるシステムになっていないことを危惧する内容です。)
当たる要素がてんこ盛り…うーんそれでも盛れば盛るだけ必ず当たるというものでもなかろう。
たとえばこのあいだ炎上したペプシのCMのように、盛ったら盛っただけその全部が裏目に出るということだってあるだろうに。
すべてが裏目に出たCM。
『君の名は。』を観終わって感じた居心地の悪さというか恥ずかしさは、このCMを観たときとちょっとだけ似ていた。
お好きな方には申し訳ありません。たくましいAKAがさつなおばさんの感想にすぎませんのでお気になさらず。
完全に自分をイケていると思っている、しんのすけ君。彼は実際とてもイケている。
2017/05/28
ねこ充
超快晴の連休ですが、このお嬢さんのアテンドをしながら、まったりと仕事など。
友人M太郎君がおでかけの間、猫のシャーちゃんとお留守番。
リア充の人々が海へ山へ湖へバーベキューへとお出かけの間、断固として、ひっそり猫と充電の日々。ねこ充である。
先週来るはずだった翻訳原稿も、ライターさんのほうが遅れてて来るのが連休後になってしまった。
まとめてやれば2日でできるはずの仕事をダラダラするほかに、期末レポートの仕上げに集中しようと思ってたのに、ドラフトへのフィードバックがまだプロフェッサーから帰ってこない…。
フィードバックを待たずにどんどん進めればいいんだけど、腰があがらーん。
来週、(いやもう今週だった!)はきつくなるのがわかっているのだけど、お尻に火がつくまでエンジンがかからないのは幼稚園以来変わらない。…と、よく昔母が言っていたな。
かといって、読みさしの本を積み上げてみても、集中しない。
締め切りに追われてあたふたとアイドリングが高い状態で回ってる時のほうが、精神的にはラクだなあ。いったんまったりしてしまうと、回転上げるのに時間がかかる。
仕事が詰まってる時と、ダルダルしている時の人格はけっこう違う。
だるだるしている時から回転を上げるのがもっとうまくなるといいんだけどなー。
とりあえず早足散歩がネジ巻きの役に立つことが、最近やっとわかってきた。40年前にわかってたら良かったんですけどねー。
午後9時の夕日
シアトルの南、ロドンドビーチのボードウォーク。
ビーチとは名ばかり、砂浜らしきものは数メートルくらいしかない。
ボードウォークは早足でがんばって歩いて片道7分くらいでした。
向かいはヴァション島。
その後ろのオリンピック半島の山に、日が沈む。
静かなピュージェット・サウンドの中でもここの水は静かで、いつ見ても池のようです。
日没は午後8時54分。午後9時すぎに夕日で空が真っ赤て、北国すぎる。
シアトルは暖かいので、緯度が高いのにあんまり北にいるという実感ないのだ。
日が沈み始めると魚があっちでもこっちでもぴちぴち跳ね始める。
アザラシが時々水面に頭を出してました。
あまり水の上には出てこなかったけど、たぶん水面下ではアザラシたちが何頭も連れ立って夕食に魚を食べまくっていたのでしょう。
2017/05/26
コーヒーの刺青
夏ですね。気づけばもうメモリアルデーウィークエンドではないか!
もう夜10時くらいまで空が明るい。
今年もまた、植えてはいけないケシではないかという疑惑がよぎる剛毛の生えた肉食系ポピーの季節。
バラードのダウンタウンまで早足で歩くと(片道15分くらい)けっこう汗かく感じです。
Ballard Coffee Worksで久しぶりに冷たいアメリカーノを頼んだら、すっごくおいしくてびっくりした。ここのアメリカーノこんなに美味しかったっけ?
香りがふわっと華やかで、適当に酸味があって、飲みくちがまろやか。
冷たいコーヒーでこんなに香りが華やかなのってなかなか出会わない。
豆がブレンドだったのかシングルオリジンだったのかも見て来なかったけど。
アメリカーノとかエスプレッソでも、豆はともかく、作る人によって味が違ったりするのかな?
けっこう前なんだけど、このカフェのバリスタ君の、いかにも入れたばっかりって感じのタトゥーが面白かったので写真とらせてもらった。
「あっそれコーヒーの木?」
と聞くと、
「そうなんだよ!よくわかったね!」
となんだかすごく感激してくれた。
「クリスマスに実家に帰ったら、うちの親に『それはオリーブか』っていわれたんだよ」
と肩を落としてました。
「僕がコーヒー業界で働いてるの知ってるのに」
…それはもしかしたら、実が青いからでは…
「赤い実もいれたら?」
というと、
「そうだよね!今度そうしてみる」
と言っていた。
サービス精神の旺盛なバリスタくんでした。
シアトルのバリスタさんたちやシェフたちは、タトゥーをいれてる人がすごく多くて、しかもみんな独創的。
小心ものなので写真撮らせてってなかなか頼めないのだけど、タトゥーピープルには目が釘付けになる。白人の若い子たちはみんな肌が綺麗だから色がよく映えるんだよね。
2017/05/23
快晴、そしてカラスの母
お天気っす!
先週は雨でどんよりで寒くてダウンジャケット着てたのに、今週はもう夏。
ライラックの花はもうほとんど終わり。
今年は、花が咲いては寒くなり、また一瞬暖かくなっては寒くなり、の繰り返しだったので、どの花も花期が短かったような。
今週の天気予報。50度F(10度C)から80度F(26度C)まで、振り幅大きい。
そして毎日上がったり下がったり忙しい。
でもずーっと晴れマークがついてて嬉しいですねー。(アテにはならないけどね)
太陽が出てる日は、みんな少し人格変わるよね。そうでもない?私は変わります。
先週末も、ちょこちょこと仕事やら白眼教室のレポートの準備やらでおけつを追いまくられ。外が快晴だと家にいるのが辛い。
散歩に出ると、リア充なひとびとがのんびりと連れ立って歩いていたり、近所の家のポーチやベランダでビキニ姿の女の子たちが日を浴びていたり。ゆで海老みたいになるぞー。
白眼レポートもなんとかやっと、ドラフトを提出。
やっと少しだけ目鼻がついてきた。
…ような気がするけど、気のせいかもしれない。(´・ω・`)
ほんとにこのクラス。ぐれてやるー。まあいいやテストも終わったし。
めずらしく、2羽で密着しているカラスがいる。親子だな。
こっちにもいた。身体は大きいけどなかみはこども。一日中、食わせろといわれっぱなしなのだと思われる。
カラスのお母さんに少し同情。わかるよ、うちにもそういうようなのがいたよ、いやいるよまだ。
去年の今ごろだったか、近所を散歩していたら突然後ろから頭を思い切りどつかれたことがあった。何が起きたのかまるでわからず、振り向いても誰もいない。たぶんカラス?
気が立ってたカラスのお母さん?
な、な、なにか気に障ったのでしょうか。
それからしばらく、散歩中に頭上からカラスの声がするとびくっとするようになった。
ところでうちの息子は卒業まであと3週間というところで、 今日から1週間、ニューヨーク見物に出かけました。
えーとまだ就職とか決まってないんですけど!
日本の就活生の爪のあかを煎じてのませたいような、のんびりぶり。
世の中なんとかなると思っている。
まあ母がこのとおりだし、今さらなにを言ってもムダですね。
世の中、なんとかはなる。なんとかにも色々あるがな。
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